【ダウ・ナスダック・S&P500の予想】パウエルFRB議長もノーランディング予想へ【週間アメリカ株予想 2023/7/31~】

ダウ・ナスダック・SP500の週間予想

こんにちはしーさんです

ニューヨークダウ・ナスダック・S&P500の予想を毎週土曜日に配信している週間アメリカ株予想です

最新情報をチェックするためにチャンネル登録をしていただき、コメントやグッドボタンで反応をしていただけると励みになりますので、お時間がございましたらよろしくお願いいたします

また投資の結果はあくまで自己責任となりますのでご了承ください

日々の相場の振り返りは月曜日から木曜日まで、夜8時半からライブ配信を行っておりますので、そちらもご覧いただければ幸いです

【ダウ・ナスダック・S&P500の予想】パウエルFRB議長もノーランディング予想へ【週間アメリカ株予想 2023/7/31~】
好調な企業決算の続いているアメリカ市場ですが、FOMC後のパウエルFRB議長の発言でもリセッションは予測していないという発言が出てきました。アメリカ市場は金融引き締めをここまで続けても、いまだに堅調な経済活動が続いている模様です。流石にここ...

アメリカ市場の1週間の振り返りと今週の予定

ここ1週間の値動きですが、月曜日は発表された石油大手シェブロンの決算が市場予想を上回り買い材料に、ここまでの企業決算に市場予想を上回るものが目立つことから買いが入りダウとSP500は上昇しナスダックは小幅上昇、火曜日は発表される企業決算が市場予想を上回るケースが相次ぎ投資家の買い姿勢が続きダウは小幅上昇しナスダックとSP500は上昇、水曜日はFRBがFOMCで2会合ぶりに0.25%の利上げを行いますが、パウエルFRB議長が定例記者会見でFRBスタッフは景気後退を予測していないと発言、好調な企業決算も続き底堅く推移しダウは小幅上昇し、ナスダックとSP500は小幅下落、木曜日は上昇して始まりますが、日銀の金融政策修正が行われるとの報道から米国債売り観測が出て米長期金利が上昇、高値警戒感が高まっていたこともあり利益確定売りなどが出て下落、金曜日は発表された個人消費支出のコアが前年同月比で減速、市場予想も下回ったことからFRBの利上げ継続懸念が後退しダウとSP500は上昇しナスダックは大幅上昇して週の取引を終えました

前回はダウとSP500は横ばい推移、ナスダックは下落推移を予想していました

ダウとSP500の横ばい推移予想では、下落方向への推移をかなり警戒して、予想値幅の下方向の値幅をかなり大きくとり、下落方向への備えをしていました

実際にはダウとSP500は底堅く推移、横ばい気味ながらも上昇推移を継続、まだまだ下落しませんでした

ナスダックはエンベロープ中央線への調整後の反発を予想、エンベロープ中央線付近まで下落していったん反発と考えていましたが、エンベロープ中央線への接近は見せたもののその推移は積極的な下落ではなく横ばい、そこからかなり強い反発へと入っています

いい加減天井圏だろうとは思うのですが、アメリカ市場はとにかく底堅いです

上昇力が弱まっていることからそろそろ天井圏からの調整を警戒するべきタイミングという考えは継続しますが、一方で底堅いことも確かですので、経済指標の発表見通しやテクニカルからの分析を行う際に、少しだけ強めに調整して予想しようと考えています

一方でイレギュラーなバイアスとして予想ができないのが個別企業の決算で、これらが相場にバイアスをかける可能性はありますので、その際には適時予想を柔軟に変更していこうと考えています

これから1週間の主なイベントですが、週内には景気動向に関するものと雇用関連のものが主に発表されます

景気動向に関しては堅調であれば現在の景気が堅調であるということから上昇バイアスに、雇用関連に関しては低調であればFRBの金融引き締め観測が軟化することで上昇バイアスになると予想しています

月曜日のシカゴ購買部協会景気指数は堅調な見通しで上昇バイアスに、火曜日のISM製造業景況指数は堅調見通しで上昇バイアスに、同日発表のJOLTSに関しては前回を上回るような強い結果が出てしまうと下落バイアスになる可能性があり注意が必要だと考えています

水曜日のADP雇用統計は減速見通しで上昇バイアスに、ただADP雇用統計は振れ幅の大きなものですので予想外に強い数値が出てこないかに注意が必要です

木曜日の前週分新規失業保険申請件数はいつものことですがやはり重要で、ISM非製造業景況指数は鈍化見通しで下落バイアス、製造業新規受注も鈍化見通しで下落バイアスと予想しています

金曜日の雇用統計は失業率が横ばい見通しも非農業部門雇用者数変化と平均時給が鈍化見通しで上昇バイアスになるのではと考えています

そして企業決算はまだまだ続きます

月曜日にはウェスタン・デジタル、火曜日にはAMD・キャタピラー・ファイザー、水曜日にはコカ・コーラやクアルコム、木曜日にはアップルやアマゾンと、まだまだ大きな企業の業績発表が控えています

ISM景況指数や雇用統計など重要な経済指標の発表も控えていますが、企業業績の発表に関してもまだまだ重要なものが控えていて、相場へのバイアスも無視できないものとなる可能性がありますので注意が必要だろうと考えています

ニューヨークダウの予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のニューヨークダウの予想は横ばい、予想値幅は35,000ドルから36,000ドルです

予想値幅下限は一目均衡表の転換線の価格を、上限は2022年2月9日の高値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線付近を若干上昇方向に横ばい推移する展開を予想します

ただし企業決算によるボラティリティの高まりには要注意だと考えています

チャートのテクニカルでは、木曜日に日銀の金融政策に関する報道を受けて一旦強めに陰線を出してはいますが、ボリンジャーバンド中央線の上の水準での推移を継続していて、今のところ底堅い推移を継続しているという判断をしています

上値が重たくなってきている印象はあることからここからのさらに強い上昇を予想はしていないものの、反落をすると考えられるようなはっきりとした兆候はないと考えています

他の単純移動平均線で考えても、金曜日の終値は5日単純移動平均線を上回っていますし、他の単純移動平均線も全体的に上昇推移を継続中で、強い反落を起こすような不安感は今のところありません

インジケーターではADXは31台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

MACDはMACDシグナルの上を横ばい推移、MACDオシレーターは徐々に0方向へ収束をしていて、上昇力が弱まってきていることがうかがえます

相場が下落方向へ転換するようなシグナルは出ていないものの、上値が重い展開になっていることは確かだと思います

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、今のところどちらも上昇していますので特に弱くありません

数値は高いですが現在はトレンド相場だと判断していますので、高値圏での取引が続いている状態を表すのみだと判断しています

これまでトレードをしている感覚として、そろそろ一旦の天井が近いという感覚はあります

上昇力が弱まっていることは確かだとは思いますが、材料としてテクニカルではその予想をできるようなシグナルが出てきていません

経済指標もそこまで弱い予想はありませんので、経済指標きっかけでの下落は今のところ想定していません

あるとすれば企業決算による相場の雲行きの変化ですが、これは出てこないとわからないと思いますので、予想には含めない方が良いと考えました

以上のことからこれから1週間のニューヨークダウは、ボリンジャーバンド中央線付近を若干上昇方向に横ばい推移する展開を予想します

ただし企業決算によるボラティリティの高まりには要注意だと考えています

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は36,000ドルの上抜けです

好調な企業業績などが発表された場合には起こりえる上昇です

目指す先は一昨年11月の高値36,500ドルと、昨年1月の高値37,000ドルです

特に37,000ドルを目指すような強い推移が出てきそうな場合には、史上最高値の更新を目指すような天井知らずの上昇推移になる可能性がある点にも注意した方が良いと思います

下落方向は34,720ドルの下抜けです

目処にしているのはエンベロープ中央線の価格で、ここを下抜けて来た場合には強めの調整相場に入る可能性を考慮した方が良いだろうと思います

この周辺には7月の上昇時の高安の半値基準もありますので、下抜けが発生すると直近安値33,700ドル周辺を意識した下落相場になる可能性がある点に注意が必要だと考えています

ナスダックの予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のナスダックの予想は横ばい、予想値幅は14,000ポイントから14,700ポイントです

予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は昨年3月9日の高値の価格を目処に設定、高値圏で横ばい推移する展開を予想します

ただし企業決算によるボラティリティの高まり、特に火曜日のAMDと木曜日のアップルとアマゾンの決算には要注意だと考えています

チャートのテクニカルでは、月曜日から水曜日まではボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられるように推移、木曜日には強い上昇を見せたものの、日銀の金融政策の変更報道で一気に下落しました

ここまでの推移を考えると、もう少し強めに調整してエンベロープ中央線への接近を見せると予想していたものに対して、実際の値動きはさらに底堅いものとなっています

FRBの景気先行き見通しが強かったことと、次回FOMCでの利上げ観測が後退したことが影響して木曜日の強い寄付きに結びついたものと考えていますが、どちらにしてもナスダックの推移は一気に反落するほど弱くはありません

ボリンジャーバンド中央線の下抜けを見せていることからそこまで強い相場展開にはならないと考えていますが、エンベロープ中央線の下抜けを見せていないことから、下値を切り下げていく展開でもないと考えているといった感じです

インジケーターではADXは33台を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

RSIはRSIシグナルを上抜けて上昇推移、強い値動きに入っています

ただRSIシグナルは下落気味に推移していて、このタイミングで頭を抑えられる可能性があります

かなり過熱感が高い水準であることは確かですので、どちらかというと下押される可能性の方が高いと判断しています

ただ直近でも同様の推移からRSIが上昇推移を継続、70を上抜ける展開もありました

この辺りは出てくる企業決算の強弱が相場にバイアスを加え、RSIの推移を強くする可能性がある点には注意してもいいだろうと考えています

MACDはMACDシグナルの下を若干上昇推移、乖離幅がある程度あることから多少強い展開でも上昇トレンド相場に入ることは今のところ無いだろうと考えています

これも企業決算次第のところがあり、業績発表の内容があまりに好調な場合、ナスダックが強い上昇相場へと入る可能性が無いわけではない点には注意してもいいかもしれないと考えています

レンジ相場で水準が高ければ、過熱感が取れるまで横ばい推移するか、ある程度の調整をするような値動きに入る可能性が高いと考えています

主要企業の決算発表を控えていることから、企業決算次第で相場展開が大きく変わる可能性がある点にも注意は必要だと思います

ただ予定されている経済指標の発表内容も極端に弱いものは無さそうですので、強い調整に入るような印象も無いといった感じです

以上のことからこれから1週間のナスダックは、高値圏で横ばい推移する展開を予想します

ただし企業決算によるボラティリティの高まり、特に火曜日のAMDと木曜日のアップルとアマゾンの決算には要注意だと考えています

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は14,900ポイントの上抜けです

目処としたのは2021年8月にもみ合った水準の高値付近です

この水準を上抜けた後、ナスダックは15,400ポイントまで上値を伸ばしています

今回も同様の強い値動きが出る可能性がありますので、14,900ポイントの上抜けを上昇方向の注意ポイントとしたいと考えています

下落方向は13,890ポイントの下抜けです

一目均衡表の基準線の価格を目処にしています

7月11日から13日に上昇した際に窓開けを行っていますが、この1つ目の窓を埋めた水準です

ここをさらに下抜けるともう1つ下の窓を埋めるように13,750ポイント周辺まで下落、勢いがつくと13,350ポイントあたりまで下げ幅を拡大するかもしれません

大きめのレンジ相場である可能性はあるものの、一旦調整方向への推移として警戒したい値動きだと考えています

S&P500の予想と注意ポイント

12月28日の終値を中心に2月2日の終値を高値、3月13日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のS&P500の予想は横ばい、予想値幅は4,500ポイントから4,640ポイントです

予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は昨年3月9日の高値の価格を目処に設定、ピッチフォーク下から2番目の線付近を横ばい気味に推移する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、木曜日はFRBの金融引き締めへの楽観的な見方を材料とした上昇で始まり、日銀の金融政策転換報道を材料に下落して終わりましたが、全体的にはピッチフォーク下から2番目の線の角度を維持しながら上昇推移を継続している状態です

木曜日にボラティリティが大きく高まったことでボリンジャーバンド中央線の下抜けをして引けてはいるものの、翌営業日では上抜けを見せていて、そこまで弱い展開になっているという印象ではありません

堅調な推移が続いているという印象です

エンベロープ中央線も一定の角度で上昇していて、相場が反落するような兆候は今のところありません

単純移動平均線で考えても、木曜日にいったん5日単純移動平均線の下抜けを見せたものの翌金曜日には上抜けていますし、弱いところはない印象です

インジケーターではADXは41台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

MACDはMACDシグナルの下を横ばい気味に推移、一旦上昇トレンド相場が終わっている状態です

判断が難しいのがMACDとMACDシグナルの乖離幅はあまりにも少なく、再度MACDが上昇した場合はMACDシグナルを上抜ける可能性がある点です

その場合には再度上昇トレンド相場が発生する可能性があり、この辺りの判断が非常に微妙だと思います

今のところ仮に上抜けが起こったとしても、積極的な上値追いの強い上昇相場が現れるのではなく、今の上昇角度を維持した緩やかな上昇相場が続くのではと判断しています

ただ週内には企業決算があり強いバイアスがかかり相場に勢いがつく可能性も否定できませんので、特に木曜日に予定されているアップルやアマゾンの業績発表後の相場の値動きには警戒したいと考えています

今のところは強い上昇トレンドは発生していないという判断です

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、RSIシグナルへの接触を見せていますので、このタイミングであれば反落の可能性があります

下押された場合には少し調整気味の横ばい推移へと変化する可能性がありそうです

MACDが強い推移をしているわけではありませんので、RSIの過熱感にはいったん警戒した方が良いだろうと考えています

方向感としては横ばいもしくは下方向への調整の可能性が高まっているタイミングだと判断しています

ここまでの強い推移を考えると、このままピッチフォーク下から2番目の線の角度での上昇を継続しそうな印象があります

一方でインジケーターの状態を考えると、強い上昇トレンドに入っているわけではなく、どちらかというと方向感がつかみにくく過熱感がある状態だと判断しています

材料として企業決算の発表があることから、その結果によって相場が強く方向感をもって動き出す可能性には警戒すべきだと考えていますが、今の材料であれば横ばい推移と考えて対応するのが良いタイミングではと判断しました

以上のことからこれから1週間のS&P500は、ピッチフォーク下から2番目の線付近を横ばい気味に推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は4,640ポイントの終値基準での上抜けです

この水準の上抜けを見せてくると、4,700ポイントが次の上値目処になると思います

ただここも上抜けると最高値4,800ポイントを目指す展開です

上昇角度にもよるかと思いますが、勢いが良い場合は一気に最高値更新をするような上昇相場が出てくる可能性がある点には注意が必要だと考えています

週内にここまで上昇するとは考えていませんが、最終的に目指す先が最高値であることは意識してもいいのではと思います

下落方向は4,465ポイントの下抜けです

7月12日の安値付近の価格ですが、ここを下抜けてくると7月11日からの上昇で開けた窓を埋めに行く展開が考えられます

そのまま下落し一旦は4,400ポイントあたりまで下げ幅を拡大する可能性がありますので、4,465ポイントを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

FOMC後のパウエルFRB議長の定例記者会見での発言では、アメリカ経済が景気後退に入ることを予測しているFOMCメンバーはいない模様です

ここまで強い金融引き締めを行っても、景気は腰折れせずに物価上昇を抑えつつ経済活動の拡大が続くという見通しです

今まで金融市場が楽観的ともいわれながら見通していた未来予想図を、FRBも同じように考えている模様で、決して楽観的な見通しではなく実際に起こりえる未来なのかもしれないなと感じました

私自身今年の後半から来年にかけて、アメリカ経済はリセッションに入ると予想していましたので、今回のパウエルFRB議長の発言は個人的には衝撃的でした

ここまで出てきている企業決算も好調なものが多く、実際にアメリカ経済は底堅く推移しているのかもしれません

ただ木曜日の引け後にはアップルとアマゾンの業績発表があります

この内容によっては相場が急激な調整や上昇を見せることも考えられますので、まだ油断はできません

全体的には好調な景気動向を背景に株式市場も上昇傾向の推移を継続する可能性がありそうですが、さすがに上昇が長く続きすぎているような印象もあります

あまり弱気になる必要はないのかもしれませんが、警戒心だけは持った方が良いのではと思いながらトレードに臨んでいこうかと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間アメリカ株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

コメント

タイトルとURLをコピーしました