【ドル円の予想】日銀の金融政策維持を折り込み先んじて円安推移をしたことで、今後のボラティリティが低下する可能性も【週間ドル円予想 2023/7/24~】

ドル円の週間予想

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https://youtu.be/Tiu8y6bBmm8

ドル円相場の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は円高、予想値幅は139円50銭から142円50銭です

予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格と、上限は金曜日の高値から50銭高い価格を目処に設定、週前半にもう少し上昇推移を継続する可能性はありますが、全般的には円高推移を見せる展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は中国が発表したGDPが市場予想を下回り米長期金利が低下し円高推移しますが、ニューヨーク連銀製造業景況指数が市場予想を上回り米長期金利が上昇し下げ幅縮小し円高、火曜日は植田日銀総裁がG20でYCC継続を示唆、FRBとの金融政策の差が改めて意識され円安、水曜日はイギリスで発表された消費者物価指数が市場予想を下回りドルが対ポンドで上昇し対円にもドル買いが波及、7月の日銀金融政策決定会合での金融政策修正観測の後退もあり円安、木曜日は発表された米新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、FRBの金融引き締め長期化が警戒され米長期金利が上昇し円安、金曜日は27日から28日の日銀金融政策決定会合で現在の金融政策が維持されるとの観測記事が相次ぎ日本債券にショートの解消とみられる買いが発生し債券利回りが大幅下落、日米金利差が拡大したことで円安推移して週の取引を終えました

金曜日の16時あたりだったと記憶していますが、急激に日本の10年債利回りが下落するのを実際に見ていましたが、それと歩調を合わせるように為替も一気に円安方向へと上昇しました

10年債に関しては2段階で下落が発生していますが、ドル円相場の反応は1回で終了している模様です

前回は円高推移を予想、金曜日までの推移と日銀のYCC修正観測と投機筋のポジション解消が続く可能性を考慮して、予想値幅下限を134円に設定、反発しても140円までだろうとかなり強めの円高推移に備えました

火曜日まではその流れで大丈夫だと判断していたのですが、様子が一変したのが水曜日でした

ここでG20での植田日銀総裁の発言が報道され、YCCの修正や撤廃が無いのではとの観測が広がり始めます

その流れが木曜日以降も続き金曜日には一気に日本債券の買いが発生、強い円安推移が発生するという流れでした

YCCの修正に関してはメインシナリオでは無いだろうとは考えていたものの、海外からのYCC修正や撤廃観測の報道が相次ぐことで、もしかしたらあるかもしれないとかなり警戒感を高めていました

仮にこのまま日銀金融政策決定会合を迎えてYCCの修正すらなかった場合は強めの円安推移が発生、相場のボラティリティが極端に高まる可能性もあっただけに、このタイミングで材料として消化できたのはむしろ良かったのかもしれません

また金曜日の強い上昇時に投機筋のショートポジションが解消されたのか、それとも再度ポジションをとったのかが気になるところですが、これに関しては29日に改めて確認したいところです

これから1週間の主なイベントですが、景気動向の強弱感と中央銀行の政策に関しての材料が立て続けに出てくる忙しい週となりそうです

月曜日にはヨーロッパ各国とアメリカから購買担当者景気指数が発表されます

欧州から発表されるうちドイツは少し弱くユーロは強弱入り混じりますので、ドルが強くなることで円安バイアスがかかる可能性があると考えていますが、同日発表されるアメリカの購買担当者景気指数は若干弱い見通しでこちらは円高バイアスになるのではと考えています

フランスとイギリスの市場予想はドル円の推移予想をしている時点では出ていないのですが、恐らく弱めの内容になるかと思います

予想外に強くなった場合は全体的に円高バイアスがかかる可能性がある点にも注意が必要かもしれません

火曜日にはアメリカでFOMCが1日目に入り、ドイツで発表されるIFO企業景況感指数の弱い内容とアメリカで発表されるコンファレンス・ボードの強い内容はどちらも円安バイアスになるのではと考えています

ただ翌日にはFOMC後の政策金利発表とパウエルFRB議長の定例記者会見を控えていますので、ボラティリティはそこまで大きくならないかもしれません

水曜日にはオーストラリアで消費者物価指数の発表がありこちらは鈍化見通しで円高バイアス、アメリカで発表される新築住宅販売件数は悪化見通しでこちらも円高バイアスです

この2つの経済指標の発表はFOMC前ですので、通常より円高バイアスが少なくなる可能性があります

問題となるFOMCですが、FRBは25bpの利上げを行う見通しで、恐らくその市場予想のままの結果になると考えていいと思います

これ自体は相場には大きなバイアスをかけないのではと考えています

一方でその後にあるパウエルFRB議長の定例記者会見では、今まで同様に経済指標を注視していくという発言で収まれば、9月FOMCでの利上げ観測は後退した状態で、現在の金融市場が考えている金融政策の方向性と一致するものとなるのではと考えています

この場合は若干円高バイアスがかかるものと予想しています

一方でパウエルFRB議長から利上げに対して予想以上に慎重な発言が出てきた場合は強い円高バイアスが、次回FOMCでの利上げを強く示唆するような内容が出てきた場合には円安バイアスがかかるものと考えています

ただメインシナリオは、今まで同様経済指標の内容を見極めて利上げを判断するという内容に落ち着くのではと考えています

木曜日には日銀金融政策決定会合の1日目となり、ECBの政策金利発表では25bpの利上げが見込まれこちらは円高バイアスに、アメリカで発表される前週分新規失業保険申請件数は市場予想が今のところ出ていませんが引き続き注意が必要、四半期GDPは鈍化見通しで円高バイアスになるのではと予想しています

金曜日の日銀金融政策決定会合後の政策金利はおそらく現状維持、問題になってくるのは日銀展望レポートの内容と植田日銀総裁の定例記者会見の内容だと思います

G20で植田日銀総裁は、持続的・安定的な2%のインフレ達成にはまだ距離があるとの認識がこれまであると言及していますので、恐らく現在の金融政策を維持するのではと予想しています

G20での発言が報道されるまでは日銀金融政策決定会合でのYCC修正観測の報道が多く見られましたが、現在はかなり少なくなっています

それでも警戒する向きはあるかと思いますので、通過することで円安バイアスがかかる可能性がある点には注意が必要だと考えています

同日アメリカで発表される四半期雇用コストは鈍化見通しで円高バイアス、個人所得は堅調な見通しで円安バイアス、個人消費は鈍化見通しで円高バイアス、ミシガン大学消費者態度指数の確報値は横ばい見通しで中立予想です

金曜日に注意したいと考えているのは日銀金融政策決定会合を通過することでいったん円安バイアスがかかりますが、アメリカ時間になるとどちらかというと円高バイアスがかかる点です

また金曜日辺りになると、翌週のISM製造業景況指数や米雇用統計の市場予想も出始めていると思います

この辺りを先読みする形でバイアスがかかる可能性がある点にも注意した方が良いだろうと思います

チャートのテクニカルでは、水曜日までの上昇はボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられる形となっていて反落の可能性を残していましたが、木曜日の推移で一気に上抜けてきました

ただ水曜日の時点で外部環境には変化がありましたので、この辺りで上昇推移が発生する可能性が高まっていたかもしれません

木曜日以降も上昇推移は継続、エンベロープ下限の上抜けを見せ、金曜日には材料を受けて強い上昇推移が発生、エンベロープ中央線を上抜けるところまで円安推移が進みます

最終的にはエンベロープ中央線に頭を抑えられる形で引けていますが、非常に勢いのある強い反発でした

今回の下落時の底値137.244円と直近高値145.071円の半値基準も上抜ける推移で、強い円高推移からの切り返しが終わったといった印象です

一旦強い切り返しがあったことで、通常の相場展開であればもう1度逆方向、今回であれば円高方向へと切り返すのではと予想しています

インジケーターではADXは37台を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

RSIはRSIシグナルを上抜け上昇推移を継続、一気に強弱の分かれ目である50の上抜けを見せています

底値からの反発ですが、あまりに上昇が強かったですので、一旦過熱感をとるために反落するタイミングに入るのではと考えています

イメージとしてはRSIシグナルが上昇してくるまで待つか、RSIシグナルを迎えに行くようにRSIが下落する推移を見せてくるのではといった感じです

どちらにしても上昇推移を継続する場面ではなく、一旦は調整する可能性が高いだろうと判断している感じです

MACDはMACDシグナルの下を上昇推移、どちらも0を下抜けて弱気に入ってきていましたが、一気に切り返そうとしています

トレンドが発生していたのか判断が微妙でしたのでMACDに強いシグナルがあるのか判断が難しいのですが、今のところ相場の方向感が改善していることはうかがえるかと思います

ただそれ以上の分析は難しいかと思います

日銀金融政策決定会合を通過時に大きな為替変動がある可能性がありましたが、これを先んじてこなす形で強い円安推移が発生しました

いただいていたご意見などでもイベント通過後に最大で5円程度の円安バイアスがかかる可能性をご指摘していただいていましたが、その推移を金曜日の時点でかなりこなしたのではと考えました

一気に上昇したことからいったんは調整の反落が起こるものと考えられますし、週内に予定されている経済イベントに関しても円高方向へのバイアスがかかるものが多い印象です

YCC修正にかけたポジションの調整が全て終わったとは思えないことからもう少し円安方向へのバイアスがかかる可能性を考慮しなければならないとは思いますが、週内の推移としてはいったん円高方向へと切り返すのではと予想しました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、週前半にもう少し上昇推移を継続する可能性はありますが、全般的には円高推移を見せる展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は145円00銭の上抜けです

YCCの撤廃や修正を見込んだ日本債券への売りポジションが整理され切れていない場合、さらに円安方向へのバイアスがかかる可能性は残されていると思います

これが終わっていない場合にはさらに145円程度までの円安推移は考慮してもいいと思います

予想としてはそこまで上昇するとは考えていませんが、相場展開としては警戒すべき値動きです

ただここで145円を上抜けてくると、さらに円安が進むような新しい流れが出てきている可能性があります

難しいのは上抜けが起こった後の展開です

145円から上の水準では、政府・日銀による為替介入の可能性が高まります

日銀が金融緩和を維持したとしても、FRBもこれ以上の利上げを行わないのであれば、そろそろこの周辺で推移が落ち着いてもいいと考えている可能性があり、そこからさらに強い円安推移が発生した場合には投機的な値動きと判断する可能性があります

また為替介入をぶつけて相場を落ち着かせるのにも、日米の金融政策を通過するタイミングは狙い目かもしれません

そのため特に週末に145円を上抜けるような推移が発生している場合には、為替介入には要警戒だと思います

下落方向は137円25銭の下抜けです

7月14日の安値を更新してしまうような下落推移です

強い調整の下落から強い反発を見せた場合、その後にもう1度下押される場合はボリンジャーバンド中央線が下支えにならない場合が良くあります

今回の予想ではある程度ボラティリティが低下してそこまで強い下落は発生しないだろうと考えているわけですが、ダブルボトムを形成するように下値をもう1度試しに行く可能性は考慮するべきだと思います

その際に危ないのが安値の更新です

この推移が出てしまうとそのまま下落が続いてしまう可能性が高まるので、注意しなければならない値動きだと思います

価格水準的にも3月高値や5月初旬の高値、直近の大きな上昇相場の高安の半値基準と、今回の下落の安値という以外にも価格帯としての節目が重なっています

そこを下抜けた場合、相場展開が強い下値模索へと変化する可能性がありますので、注意したいポイントとして設定しておきたいと思います

ただこの値動きに関しては、今のところ投機筋の円ショートポジションの巻き戻しくらいしか思い当たらず、日銀がYCCの修正や撤廃を行わない限り発生しないのではとも考えています

あとがき

以前から日銀のYCC撤廃や修正は無いのではとのご意見も多かったですが、海外からの観測報道でさすがに不安になっていました

また金融市場全般的にYCCの修正や撤廃観測に沿った動きもあったかと思いますので、日銀金融政策決定会合前に現状維持観測が出ることで、ショック的な動きはあったものの材料としてある程度消化できたのは、相場の安定的な推移という面ではよかったのかもしれません

一方で気になるのが今後の為替相場の推移です

FRBの金融引き締めはここでいったん打ち止めとなり、日銀の金融政策が現状維持となるのであれば、そろそろこの辺りの水準で方向感なく横ばい推移してもいいのではとも考えられます

そこから円安方向へ進みすぎれば、為替介入の可能性が高まるものと考えられ、今度はそのタイミングを計らなければなりません

恐らくイメージとしては142円を中心としたレンジ気味の推移へと変化していくのではと考えているわけですが、果たしてどうなるやら

そんな中で実のところ少し気になっているのがYCCの行方です

これだけ現状維持だという報道が流れていますし、G20での植田日銀総裁の発言もありましたので、まさか変更しては来ないだろうとは思います

ただまさかと思ったことをやるのが金融政策でもありますので、油断はせずに通過していくのを見守りたいと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

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