【ドル円の予想】アメリカの消費者物価指数と卸売物価指数によるドル高バイアスへの警戒【週間ドル円予想 2023/8/7~】

ドル円の週間予想

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【ドル円の予想】アメリカの消費者物価指数と卸売物価指数によるドル高バイアスへの警戒【週間ドル円予想 2023/8/7~】
フィッチによる米外貨建て長期債格下げは予想外でしたし、日銀が国債のオペを0.6%で行ってきたのも予想外でした。非常に多くの予想外を超えて、上昇して下落したドル円相場には、週前半はまだ円高バイアスがかかる可能性があるものの、週末にかけては米消...

ドル円相場の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は週前半に円高推移し後半は円安推移、予想値幅は141円15銭から142円70銭です

予想値幅下限は25日単純移動平均線と一目均衡表の基準線の価格を、上限はエンベロープ上限2σの価格を目処に設定、週前半に円高推移を継続しますが、週後半にかけて再度円安推移へ切り返す展開を予想します

今回の予想での上下の値幅設定ですが、通常であればこの範囲内での値動きを想定して設定していますが、今回の予想では日中のボラティリティが高い状態が続いていますので、終値基準での値幅設定としたいと思います

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は日銀が臨時の国債買い入れオペを実施、日銀が長期金利上昇を抑制する姿勢を示したと受け止められ、日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが優勢となり円安、火曜日は発表された雇用動態調査の非農業部門求人件数は減少したもののコロナ前の平均に比べ高く、ISM製造業景況指数が小幅に上昇したことで米長期金利が上昇し円安、水曜日は大手格付け会社フィッチが米外貨建て長期債格付けを引き下げたことでリスク回避が発生し日本時間では円高推移しますが、アメリカで発表されたADP雇用統計の市場予想を上まわる強い結果と、米財務省が米国債発行の段階的な増加計画を示したことで米長期金利が上昇しドル円も円安方向へと切り返し円安、木曜日は発表された米新規失業保険申請件数は市場予想と一致しますが、米ISM非製造業景況指数が市場予想を下回り円買い・ドル売りにつながり円高、金曜日は発表された米雇用統計の非農業部門雇用者数が市場予想を下回り、FRBの利上げが続くとの観測が後退し米長期金利が下落、日米金利差が縮小し円高推移して週の取引を終えました

前回は週前半に上昇し半ばから下落と予想、予想値幅は139円80銭から142円ちょうどとしていました

値動きの方向感は予想と同じような推移をしている雰囲気はありますが、上下している要因があまりにも予想とはかけ離れていると思いますので、あくまで偶然の一致と考えています

週内に材料として日銀による国債買い入れオペ、フィッチによる米外貨建て長期債の格下げ、米財務省による国債の増発見通しと、新しい材料が追加されています

フィッチの格下げに対する初期の反応はリスク回避の円高でしたが、長い目で見ると全体的に日米金利差の拡大につながる材料という共通点があり、今後も円安方向へのバイアスがかかりやすい環境下にあるかもしれない点に注意して予想したいと考えています

これから1週間の主なイベントですが、アメリカでのインフレ懸念が再度意識される可能性があり、その際にはドル高方向にバイアスがかかる可能性があり注意したいと考えています

月曜日の米消費者信用残高は増加見通しで若干ドル安バイアス、火曜日の日本の国際収支・貿易収支はプラスに転じる予想で円高バイアス、米貿易収支は前回よりマイナスが減少する見通しで若干ドル高バイアス、木曜日の米消費者物価指数は全体的には横ばい予想ですが総合の前年同月比が上昇見通しでドル高バイアス、金曜日の米卸売物価指数は全体的に上昇見通しでドル高バイアス、米ミシガン大学消費者態度指数は鈍化見通しでドル安バイアスになるのではと考えています

特に注意したいのが木曜日の消費者物価指数と金曜日の卸売物価指数の結果だと思います

今のところアメリカの景気は底堅い状態でありながら、ある程度インフレ圧力が弱まっていると考えられていますが、再度消費者物価指数が上振れた場合は直近7月の物価が上昇傾向であったことから強いドル高バイアスが、卸売物価指数が上昇した場合には今後の消費者物価指数上昇を見込んだドル高バイアスがかかるものと考えています

金曜日に発表されるミシガン大学消費者態度指数の影響もある程度はあるとは思いますが、同時に発表される期待インフレ率に関しても注意したいところです

週前半はドル安バイアスや円高バイアスがかかることから円高方向に推移する可能性がありそうですが、木曜日のアメリカ時間からはドル高バイアスがかかることによって円安方向に動くのではと考えています

木曜日に関しては市場予想が出ていませんが、毎週発表されている前週分新規失業保険申請件数の内容にもご注意いただければと思います

チャートのテクニカルでは、水曜日までは強い円安推移が発生していましたが木曜日に反落、金曜日も続落しています

エンベロープ上限を上抜けたのは強い推移でしたが、そこからいったん調整に入っていますので、この推移であれば一旦エンベロープ中央線への接触を目指す可能性が高いと考えていいタイミングだと思います

ただ一旦強い調整をして底打ちをして反発、エンベロープ中央線に頭を抑えられ反落しそこから再上昇しエンベロープ上限を上抜けるような強い推移を見せていますので、今回の反落に関しては終値基準ではエンベロープ中央線までは調整しないのではと予想しています

全体的な推移自体は下値と上値を切り上げて推移する、高値を追っていくレンジ推移に入っていて、この傾向が崩れるような兆候は今のところ無さそうです

インジケーターではADXは21台を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

RSIはRSIシグナルに向かって下落推移、少し下抜けを見せています

RSIの推移としては一旦底打ちをしてもおかしくないタイミングに入っていて、仮に下押しがあったとしても大きな値幅を伴うほどのものではないだろうと考えています

具体的には金曜日の下落と同じような円高推移であれば1営業日で終わるだろうといった感じです

RSIシグナルは横ばい気味の推移に変化してはいますが、今のところ下支えとしては機能するだろうと判断しています

RSIは続落したとしても50周辺までと見込んでいる状態です

MACDはMACDシグナルの上を横ばい推移、MACDシグナルとの乖離幅を縮小しています

MACDとMACDシグナルの両方が強弱の分かれ目である0を上抜けていることから、全体的に円安気味の推移へと切り替わっていることが確認できるかと思います

方向感としては円安推移を継続しているという判断で良いと思います

フィッチの格下げはサプライズでしたが、それ以降のドル円相場の値動きは出てくる経済指標の内容に対して、FRBの金融政策への観測の変化によって日米金利差の拡大や縮小が起こるのと一致した推移を継続していると思います

株式市場にはリスク回避と考えられるような下落などが発生する場面はあるものの、ドル円相場に限っていえばこれまでの推移と特段の変化があったとは考えていません

週前半はここまでの強めの円高方向への切り返しもありますし、経済指標の発表による若干のドル安バイアスや円高バイアスがかかることで、円高方向への推移を継続する可能性がありそうです

ただ週半ばからはアメリカでの物価上昇が懸念される中で米長期金利の上昇に伴うドル高バイアスが発生する見込みで、これは円安バイアスになる見通しです

テクニカル的にもあと少し円高方向への推移を継続する可能性はあるものの、全体的には円安方向への上昇を継続する可能性が高い推移となっていると判断しています

そのため週後半にかけては再度円安方向への推移へと切り返すとのではと考えました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、週前半に円高推移を継続しますが、週後半にかけて再度円安推移へ切り返す展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は144円00銭の上抜けです

基準としたのは8月3日の高値の価格です

かなり強い切り返しが発生したパターンですが、ここまで強い円安推移は週末に予定されているアメリカの物価関連の経済指標がよほど強かったか、イレギュラーな材料によるものだろうと考えています

この値動きに入ると気にしなければならなくなるのが政府・日銀による為替介入です

大体ではありますが、145円手前あたりで口先介入などが見られるようになり、145円を上抜けたあたりで介入に踏み切る可能性があると考えています

仮に今回介入が行われると考えた場合、気を付けておきたいのが介入までの手順です

まず口先介入は行われると思いますが、これは通常の手順通りだと思います

問題は次の行動がどうなるかです

為替介入の手順としては通常であればここでレートチェックが入りますが、今回に関してはレートチェックを飛ばして一気に介入に入ってくる可能性を考慮したほうがいいのではと考えています

前回の介入時はFRBの金融政策の転換点ということもあり、明確に方針を示して介入することに強い効果があったかと思います

ただ今回はFRBの金融政策が転換するタイミングでもなく、かといってこれ以上の円安推移を許容できるわけでもないだろうと思いますので、サプライズで覆面介入などの形で行ってくる可能性を含めておいた方が良いと思います

もちろん通常通り口先介入がありレートチェックが行われたら警戒感を高めるという考え方で基本的には良いと思うのですが、口先介入が行われたら必ずレートチェックがあるとは思わないほうがいいのではといった感じで考えています

下落方向は140円50銭の終値基準での下抜けです

目処にしているのはエンベロープ中央線の価格です

ドル円相場の推移ではエンベロープ上限を上抜ける強い円安推移を見せた後の調整では、多くの場合エンベロープ中央線へ接触するまで下落してきます

今回もそのパターンに入る可能性があり、日中のボラティリティが高ければ日足が下抜けることも考慮するべきだと思います

一方で気を付けたいのがさらなる円高推移が発生しないかどうかです

7月半ばの底打ちと7月下旬の底値の付近には75日単純移動平均線があり、終値基準ではおおむねこの付近の価格が下値支持となっています

そのため今回もこのような推移が起こることは考慮してもいいと思います

ただ下落時はボラティリティが高まり円高方向にいったん強く推移して切り返すことも確認できるかと思います

75日単純移動平均線から考えると、大体1円程度の下抜けが発生すると考えていいと思います

そのため140円50銭を下抜ける推移を見せた場合には終値基準では75日単純移動平均線、値動きとしては7月14日と28日の安値を結んだ線、週の初めの価格でいうと138円60銭近辺までは下げ幅を拡大する可能性を考慮してトレードに臨んだほうがいいだろうと考えています

あとがき

フィッチが米外貨建て長期債務の格下げを行ったのは寝耳に水で、本当に驚きました

全く想定していなかったので、相場がどのような反応を示すのかもわからず、内心かなり慌てていました

ドル円相場に関してはいったんリスク回避の円高推移はあったものの、その後の推移は経済指標の内容に沿った予想できる範囲の推移に落ち着いている感触があります

またフィッチの格下げは一時的なリスク回避の円高を発生させたものの、長い目で見ると米債券売りによるドル高バイアスとなり、結果的に円安バイアスになるのではと予想しています

7月半ばに底打ちしてから円安推移を継続していますが、その流れが大きく変わることは無いという見通しです

株式市場には強めの調整が出始めていることから、金融市場全体にリスク回避の動きが広がれば、最終的にドル円相場にもリスク回避の円高推移が発生する危険性は残っているものの、今はそこまで警戒しなくていいかなと考えて相場を見ている状況です

むしろ週内にアメリカで予定されている物価指数の発表内容が極端に強く、一気に円安推移が発生してしまうと為替介入リスクも台頭すると思いますので、どちらかというとこちらの方が心配かもしれません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

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