クリスマスマーケット注意とコロナ再拡大懸念

週間株為替予想

こんにちはシーカーズです

ニューヨークダウ・ナスダック・日経平均・ドル円の、週初の予想からの振り返りと週末までの予想のブログ、週間株為替予想です

毎週水曜日と土曜日に更新していますので、ご覧いただけると幸いです

【日経平均・ドル円・ダウ・ナスダックの予想】ヨーロッパから広がるコロナ再拡大懸念と市場下押し圧力はどこまで株式相場を押し下げるのか?利上げ警戒でドル円は円安推移継続中【週間株為替予想】
週初からアメリカでパウエルFRB議長の再任方針が発表され、米長期金利は上昇してドル円は再度円安推移を開始しました。今週末から感謝祭に入るアメリカでは10月下旬から比べてコロナの感染者数は増加傾向、最も多かった時期に比べるとまだ少ないものの、...

ニューヨークダウ

7月19日の終値を中心に、8月16日の終値を高値、9月21日の終値を安値として、基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

ニューヨークダウのチャート

週初のニューヨークダウの予想は下落、予想値幅は35,100ドルから36,300ドルに設定しました

予想値幅下限は直近高安の半値基準の価格を、上限は先週の取引での最高値の価格を目処に設定、週を通してボラティリティを伴いながら下落方向へ推移する展開を予想しました

週末までのニューヨークダウの予想は、週初の内容を継続します

月曜日の中古住宅販売件数は予想より好調なものでしたが、それ以上に相場に強いインパクトを与えたのは、パウエルFRB議長再任方針の発表でした

発表当初は今後も金融政策が維持されるとの安心感から上昇しましたが、長期金利が上昇したことでハイテク株への売りが広がり、ニューヨークダウも小幅高で取引を終えました

特にブレイナード理事が議長になった場合、銀行規制の強化が懸念されていたため、金融株への買戻しが目立ったようです

今週に関しては水曜日に10月個人消費支出の発表が控えていて、ここでインフレ懸念が強まると米長期金利のもう1段の上昇も懸念されるところです

この場合は月曜日と同じように、ハイテク株への下押し圧力になると考えられますので、高PER銘柄には厳しい相場展開になることが想定されます

もう一つ週初からの動きで気になるのが、本来であれば景気回復が好調なためインフレ懸念から米長期金利が上昇、高PER銘柄には下押し圧力になっても、景気敏感株には追い風になるのではと考えていたのですが、航空機のボーイングや、クレジットカードのビザやアメックスにも売り圧力がかかっている点です

ビザには火曜日に買戻しが入ってはいますが、ヨーロッパのロックダウンは予想通り広がりを見せていますし、グローバルに展開している景気敏感株や広い意味での旅行関連株には厳しい環境になっている模様ですので、この点には注意が必要だと考えています

またヨーロッパでのロックダウンの動きがアメリカにも広がらないかですが、今のところアメリカでの1日の感染者数はピーク時の38%程度と落ち着いてはいますが、10月下旬から比べると4割増と増加傾向ではありますので注意はしておきたいところです

チャートのテクニカルではADXが高い状態からMACDがシグナルを下抜けるようにクロス、そこから下落方向のトレンド相場に入っています

ADXは現在も低下中で、そろそろ30を下回りそうな水準まで来ました

ここからレンジ相場へ移行する場合、RSIはかなり低下してきていますので、反発するタイミングはそんなに遠くないだろうと考えています

エンベロープ下限のあたり、34,200ドルの上側に200日単純移動平均線が接近中で、11月の末には一目均衡表の雲の下あたりに来ていそうです

35,200ドル周辺には50日単純移動平均線と直近高安の半値基準、そして一目均衡表の雲がありますので、仮にこのまま下落し続けたとしても、今週はこの辺りで底値を付けて反発するか、仮に来週以降に再下落をし始めたとしても、一目均衡表の雲下側にある200日単純移動平均線あたりで底値を付けて反発するのではと考えています

気になるのは火曜日の値動きですが、これは週初の予想でお話しした上昇方向の注意ポイント、35,600ドルを底にした強い反発の第一歩の可能性がありますので、その点には注意が必要だと考えています

水曜日以降も強い値動きを継続した場合、予想は外れて上昇方向の注意ポイントに入っているかもしれません

ナスダック

8月18日の終値を中心に、9月3日の終値を高値、10月4日の終値を安値として、基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

ナスダックのチャート

週初のナスダックの予想は下落、予想値幅は15,400ポイントから16,200ポイントに設定しました

予想値幅下限は9月につけた頂点の価格を、上限はボリンジャーバンド最高値の価格を目処に設定、週内にダブルトップを形成する形で下落相場に入る展開を予想しました

週末までのナスダックの予想は、週初の内容を継続します

ナスダックはパウエルFRB議長の再任方針が発表されたことによるインパクトを強く受けました

月曜日の寄付きは堅調で最高値を更新したものの、その後は一気にマイナス圏に下落、後場に一旦下げ幅を縮めましたが引けにかけ再度強い下押しが発生しました

強い陰線が出た場合、ダブルトップを形成して下落する可能性があるというお話をしていましたが、それがわかりやすく出てきてしまいました

米長期金利は上昇傾向を維持していますし、さすがに高PER銘柄が主力のナスダックがこのまま強い上昇を維持するのは難しい環境になってきたのかもしれません

今週の経済イベントではこの後も強い数字が発表されるだろうと予想していますので、その結果米長期金利のさらなる上昇が発生して、ナスダックには引き続き下押し圧力がかかり続けるだろうと考えています

チャートのテクニカルではADXは下落中ですがいまだ40を上回っていて、MACDシグナルを下抜けるようにクロスしていたMACDは下落中、MACDシグナルも下方向に傾き始めました

DMIではMDIがPDIを上抜けるようにクロス、この後は強めの調整に入る可能性が高くなっています

ADXが高い場合でも高値目処となるRSIの高値切り下げによる株価とのダイバージェンスが発生、これもナスダックが一旦の高値を付けた可能性が高いことを示唆していると考えています

火曜日は陰線ではありましたが下髭を出していて、反発する可能性を示しているようにも見えます

ですがナスダックは下落時にエンベロープ中央で一旦揉み合うことがありますので、今回もその動きではと判断しています

今後のナスダックの推移は、12月に予定されているFOMCでナスダックへのプラス材料が出てこないと、年末に最高値を更新するほどの上昇をするのはちょっと難しい環境になってきたかもしれません

ただ、仮に下落をしたとしても直近高安の半値基準や一目均衡表の雲とエンベロープ下限など、ナスダックの底値目処になるポイントは多数あって、これらは10月初旬の安値を上回る水準にあります

恐らくこの3か所のどこかで底値を付けて、再度上昇推移に入るだろうとある程度楽観視しています

長い調整に入った場合、日柄としては半月、長くても1か月くらいだろうと考えていますので、ちょうど12月のFOMCが開催される頃をきっかけに反発するのではと考えています

注意したいのは12月のFOMCの雲行きで、今のところ利上げ前倒し発言などは無いと考えていますが、強いインフレ懸念などから市場予想を上回るような利上げや米長期金利上昇を後押しするような発言があった場合は、そこから再度強い下落が発生する可能性は捨てきれません

日経平均

5月13日の終値を中心に、6月15日の終値を高値、8月20日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

日経平均のチャート

週初の日経平均の予想は横ばい気味に下落、予想値幅は29,000円から30,000円に設定しました

予想値幅下限は直近高安の半値基準の価格を、上限は11月に入ってからの最高値の価格を目処に設定、ボラティリティを伴いながら29,500円周辺を横ばい気味に下落する展開を予想しました

週末までの日経平均の予想は、週初の内容を継続します

アメリカで予想外に出てきたパウエルFRB議長再任方針による米長期金利上昇とドル円の円安推移とナスダックの急落、仮に火曜日に日本市場が休場ではなかったら大きな下落が発生していたかもしれません

幸いなことに日本市場は1回休みを挟んで落ち着いてから水曜日を迎えて、瞬間的なショックは回避することができました

ボラティリティの高さを望むデイトレードの場合は残念だったかもしれない反面、安定的な日経平均の復調を希望する場合はありがたかったと思います

これは取引のスタンスによって様々なので、一概には何とも言えないところです

月曜日にオプションでちょっと気になる動きが出始めました

先週金曜日にも同様の動きがあったのですが、ABNアムロが30,000円CALLの買いを大きく入れています

恐らくこれでABNアムロは30,000円CALLの売り建玉を解消したと考えられます

次に多く残っているCALLの売りが30,250円にありますので、日経平均の上昇を見込んでいるのであれば、ここの買戻しが活発になることが考えられます

水曜日以降はこの価格帯のCALLオプションの動きには注目したいと考えています

先物ではメリルリンチがすでにロールオーバーに関わると思われる取引を開始しているのではと考えています

これは月曜日に改めて見られている現象では無くて、先週の火曜日と木曜日に目立ってみられています

今週を含めてあと3週間でメジャーSQとなりますので、この辺りの動きにも気を付けながら分析していきたいと思っています

1つの限月の分析に目を奪われていると、次の限月で反対売買を行っている場合がありますので気を付けたいところです

チャートのテクニカルは週初と大きく違いはありませんが、ADXが低い状態でRSIは上値切り下げのダイバージェンスを起こしていて下落傾向、恐らく水曜日の下落ではっきりとレンジ相場の中での下落局面に入ると考えています

日経平均は200日単純移動平均線が28,900円の上のあたりにあって、この辺りには直近高安の半値基準や一目均衡表の雲と言った下値抵抗がありますので、一旦はここで下げ止まるだろうと考えています

よほどネガティブなショックが無い限りは、200日単純移動平均線を大きく下方向に乖離するような値動きはしないだろうと考えていますので、恐らくそこから横ばい、もしくは反発相場に入るだろうと今のところ見込んでいます

ただ水曜日にはアメリカで10月個人消費支出とFOMC議事要旨がありますので、ここを無事に通過できるのかが不安要素ではあります

今のところ米長期金利の上昇でドル円相場が円安に推移、このことからも決定的な弱気相場には入っていないと考えています

ドル円相場の動向は今の相場がリスクオンなのか、それともリスクオフなのかのリトマス試験紙になると考えているのですが、今のところリスク回避の円買いによる円高ドル安に相場環境が移行する雰囲気は感じられませんので、強気のスタンスでいいのではと判断しています

ただ週初の予想でもお話ししましたが、下落方向の注意ポイントである28,500円の下抜けには注意しておきたいところです

ドル円

4月23日の終値を中心に、7月1日の終値を高値、9月21日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドと一目均衡表を表示しています

ドル円のチャート

週初のドル円相場の予想は円安、予想値幅は113円50銭から116円00銭に設定しました

予想値幅下限は10月末にもみ合った際の円高水準の価格を、上限は金曜日の終値から2円円安の価格を目処に設定、114円周辺で底値固めをして米長期金利上昇をきっかけに円安推移を開始する展開を予想しました

週末までのドル円相場の予想は、週初の内容を継続します

パウエルFRB議長の再任方針発表で米長期金利が上昇、月曜日から一気に円安方向へ推移してきました

114円周辺での底値固めは全くしませんでした

月曜日に発表されたアメリカ中古住宅販売件数は予想通りコンセンサス予想を上回って着地、かなり堅調です

今後発表が予定されるアメリカの経済指標もおそらく好調な内容が続くと考えていいと思います

これらは基本的にインフレ懸念につながって米長期金利へ上昇方向のバイアスをかけ続けると考えています

そのためドル円相場もこのまま円安方向へのバイアスがかかり続けると思っています

特に水曜日の10月個人消費支出はインフレ指標としても重視されますので、ここでもう1段円安方向へ動くかもしれません

チャートのテクニカルではADXは相変わらず20未満と低位で、レンジ相場の中にいると判断しています

ただここの所一気にボラティリティが高くなっていますので、ここからADXは強めの上昇傾向を見せてくると考えられます

MACDはすでにシグナルを上抜けていますので、ここからADXが上昇してくると強めの上昇トレンドが発生する可能性が出てきました

今のところ上昇トレンド相場に移行するか判断しかねるところではありますが、118円台への上昇は可能性としては考慮して取引に当たるべきだと判断しています

ここからは何かのイベントで米長期金利の上昇が強く起こった場合、月曜日の様に1日で1円程度であれば一気に円安に動く可能性がある点には注意が必要だと思います

もう1点ドル円で注意したいのがリスク回避の円高です

今のところアメリカと日本の状況は、コロナにしても経済状況にしても落ち着いていると考えていて、大きなリスク回避に動くようなサプライズが起こる環境では無いと判断しています

ですがヨーロッパでのコロナ再拡大などもありますので、世界的にリスク回避の動きが強く出た場合、ドル円相場は急激な円高ドル安に動くことが想定されますので、その点には注意が必要だと考えています

また火曜日に米駆逐艦が台湾海峡を通過した報道が出たのち、一気に114円50銭近辺まで円高に振れたように、米中の軍事的な緊張も大きなリスクになりますので、注意が必要だと考えています

最後に

ヨーロッパでのロックダウンの広がりは、ある程度覚悟していました

ただ週初からドイツの各所で予定されていたクリスマスマーケットが、一時的ではなく今年も完全に中止と決定されるとは、正直思っていませんでした

ヨーロッパのクリスマスマーケットは本当に特別で、1年の中でも最も盛り上がるイベントだと言っても過言では無いと思っています

お正月などはおまけみたいなものです

日本でいえば今年はお正月をやめてくださいと言うのを、2年連続でやられた感じです

コロナのせいなのでどうしようもないのですが、これが政治不安などに発展しなければいいけれどと、懸念材料が増えていきます

アメリカに関しては、恐らくですが特に中止などはせずに、通常営業に戻すのではと思っていますが、それほどヨーロッパでの感染拡大は深刻なのだなと再認識しているところです

とは言えアメリカも感謝祭で人の動きは活発になりますので、その後のコロナの感染状況の推移は緊張感をもって見守っていきたいところです

そんな海外の状況を横目に、日本ではワクチンのブースター接種が12月には始まる予定です

これがうまくいってくれることを切に祈るばかりです

私は専業トレーダーですので、とりあえず来年末までは引き籠っていようと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

水曜日のシーカーズの週間株為替予想は以上です

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