上昇続ける米相場と好調な企業決算迎える日本株そしてFOMC待ちで膠着するドル円相場

週間株為替予想

こんにちはシーカーズです

2005年からあすなろ投資家の私がなぜ生き残って利益を出し続けられるのか、このブログを読めば皆さんにもわかります

個別銘柄に投資する際にも、代表的な株価指数や為替である、ニューヨークダウ・ナスダック・日経平均・ドル円の値動きを予想し、できるだけ有利なポジションでエントリー、仮に予想が外れた時にどのような値動きをする可能性があるのかに備える、現役トレーダーの私が、今週のポジションをどう考えているのかすべてお話しします

毎週土曜日に1週間の予想を、水曜日に途中経過と修正のお話をしていますので、お時間がございましたら是非ご覧ください

週間株為替予想2021年11月3日から

ニューヨークダウ

7月19日の終値を中心に、8月16日の終値を高値、9月21日の終値を安値として、基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

ニューヨークダウのチャート

週初のニューヨークダウの予想は上昇、予想値幅は35,300ドルから36,400ドルに設定しました

予想値幅下限はピッチフォーク下から2番目の線の今週末の価格を、上限はピッチフォーク上から2番目の線の今週末の価格を目処に設定、ピッチフォーク中央2段の中をピッチフォークの角度に沿って上昇推移する展開を予想しました

週末までのニューヨークダウの予想は、週初の内容を継続します

週初にあった10月ISM製造業景況指数や製造業PMIは波乱なく通過しましたが、ここからが今週のイベントの本番です

今のところサプライチェーンの問題は完全には解決していませんが、ボストンやオークランドでは貨物の積み下ろしがある程度回復している模様で、ロサンゼルスなどいまだに支障が出ている場所もあるものの、ここから供給不足は徐々に解消されていく模様です

前回のベージュブックの内容でも、そこまで強く物価上昇にフォーカスした発言は無かったようですので、2週間でそこまで環境が変化したとも思えません

次のFOMCは12月の14日から15日ですが、少なくともここまでは物価変動の推移を確認したいのではと考えています

そのころには、サプライチェーンの問題もある程度解決して、実際の需給バランスがどうなっているのか、そしてインフレ傾向がどの程度の物なのか、確認できるだろうと思っています

チャートのテクニカルでは、日足がボリンジャーバンド上限に接触、ここからこのまま上に押し広げることができるかどうか、少し緊張して見守っています

木曜日から日足は連続陽線で、火曜日の終値までのところではとても順調に上昇を継続しています

RSIは高値圏にありますが、ADXが30を超えた水準でさらに上昇傾向で、今は上昇方向のトレンド相場の中にいると判断しています

少し気になるのはMACDがMACDシグナルと近くなってきている点です

火曜日もしっかり上昇を継続することでMACDがシグナルと接触するのはまだ先になりそうですが、MACDとシグナルが接触するとそのタイミングで軽い調整をする可能性が出てくるのではと警戒しています

ただこれは、ここから少し軟調な値動きをした場合で、強い上昇をここから見せた場合はまだまだ上昇していく可能性は残しています

上昇方向の予想を維持していますが、その強さがどの程度になるのかは判断に少し悩んでいます

市場の過熱感からも、そろそろ上値が重くなる可能性が高まっている点には注意が必要だと思っています

ただニューヨークダウがそこで強い反落をするのかと言う点に関しては、私は今のところそれは無いと判断しています

基本的に年末まで強気見通しで考えています

押し目買いのチャンスはあるかもしれませんが、今の環境は年末までホールドしてしまった方が、利幅が大きいのではと考えています

それとこれは予想とは関係ないのですが、11月7日からサマータイムが終わりますのでご注意ください

ナスダック

8月18日の終値を中心に、9月3日の終値を高値、10月4日の終値を安値として、基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

ナスダックのチャート

週初のナスダックの予想は上昇、予想値幅は15,200ポイントから15,800ポイントに設定しました

予想値幅下限はピッチフォーク中央線の今週末の価格の少し下を、上限はピッチフォーク一番上の帯の中央の週末の価格を目処に設定、一旦下押しする場面はあるかもしれませんがピッチフォーク上側2段の中を上昇推移する展開を予想しました

週末までのナスダックの予想は、週初の内容を継続します

今週のナスダックのイベントで気を付けなければならないのは、やはりFOMCでしょう

週初の予想でもお話ししましたが、ナスダックは成長を期待している株、いわゆるグロース株が多い市場ですので、アメリカの長期金利上昇が起こると割高感が高まって下押し圧力が高まります

ニューヨークダウに比べて、利上げタイミングが早まったりした場合、株価へのインパクトが大きくなると考えられますので注意が必要です

予想では今回も特に問題なく通過するとは思っていますが、油断は禁物です

チャートのテクニカルでは、エンベロープ上限にボリンジャーバンド上限と日足が接近、過熱感が高まってきています

このチャート形状になると、どこかのタイミングで強めの陰線を出して一旦調整に入ることが多いので、その点には注意が必要です

RSIは高値圏に張り付いていますが、ナスダックはかなり強い上昇トレンド相場に入っていると判断していますので、それ自体は高値のサインにはなりません

MACDも順調に上昇中ですが、まだ少し先にはなるとは思いますが、MACDの上昇角度が緩やかになってシグナルとクロスするタイミングが来ると思いますので、それが近づいてきたらそろそろ頂点かもしれないと警戒した方が良いかもしれません

火曜日の終値までの所では、その兆候はまだ見られません

またここまで強い上昇トレンドに入ると、仮に調整の下落をしてもエンベロープ中央程度までの調整しかしないことが多いのも特徴です

火曜日の時点で15,000ポイントあたりですので、ざっくりと計算すると約4%程度は高値から下落する可能性があることになります

実際にはエンベロープもここから上昇、ナスダックの上昇力が弱まってすこしなだらかな上昇に変化している間にもっと近づいてくると思いますので、そこまで大きな下落にはならないだろうと楽観視しています

とは言え上昇トレンドを維持していても、そのような調整の下落があるかもしれない事には対応する準備をしておいた方が良いと思います

日経平均

5月13日の終値を中心に、6月15日の終値を高値、8月20日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

日経平均のチャート

週初の日経平均の予想は上昇、予想値幅は28,400円から30,300円に設定しました

予想値幅下限は先週月曜日と金曜日に下値を試した価格を、上限はピッチフォーク上から2番目の線の今週末の価格を目処に設定、直近高安の半値基準でもたつくかもしれませんが上昇推移する展開を予想しました

週末までの日経平均の予想は、週初の内容を継続します

今週の日本には決算発表以外に目立ったイベントがありません

決算発表はインパクトがとてもありました

月曜日に発表されたTDKと京セラの決算内容が良かったことで、反落した火曜日の日経平均を2銘柄だけで60円以上押し上げました

4日以降もまだまだ決算が続きますので、週後半から来週まで決算発表は相場の大きな材料になっていくと考えています

日本のイベントではありませんが、水曜日夜のパウエルFRB議長の定例記者会見、そして木曜日にある英中銀の政策金利発表にも注目しています

アメリアのFOMCに関してはそこまで気にしていませんが、英中銀の政策金利に関しては利上げ観測がありますので警戒しています

株式市場にはそこまで強い影響は無いだろうとは思っていますが、相場の雰囲気がここをきっかけに変化する可能性はありますので、無視できないイベントだと思っています

オプションの建玉ですが、全体的に見るとかなりプラス方向へ傾いています

モルガンとメリルリンチには少し変化が見られ、30,000円を超えたところから上にCALLの買い建玉を作り始めました

クレディスイスも29,500円の下にCALLの買い建玉を増やし、上昇方向への備えを始めている印象があります

ただ29,750円から上には、連続してCALLの売りを入れています

先週までに気になっていたABNアムロの29,500円のCALLの売り建玉は月曜日にかなり解消され、現在は買い建玉に変化、ただ3万円から上にはCALLの売りを入れていますので、11月のSQまでにここまでは上昇しないだろうと見込んでいる模様です

先物に関しては週初から大きな動きはありませんが、225mini12月限のクレディスイスとモルガンが建玉をプラス方向に動かしているようです

ABNアムロにもこの傾向はありますが、オプションでは反対方向の動きをしていますので判断が難しい所です

オプションと先物の状況から考えると、相場の流れに乗る傾向にあるCTA系の証券会社のクレディスイスとモルガンが、プラス方向のポジションを取り始めているのは好材料だと思います

チャートのテクニカルでは、もたつくかもしれないと警戒していた直近高安の半値基準を月曜日に一気に上抜け、火曜日もそのまま値を維持しました

一目均衡表を一気に上抜けて来られたのも、テクニカル的にはプラス材料です

さすがにこのまま強い上昇を維持できるのかは難しい所ではありますが、ここから再度下落方向へと舵を切ることは無いだろうと楽観視しています

インジケーターで気になるのはADXで、あと6営業日は低下傾向もしくは横ばい傾向になると考えられます

火曜日の終値時点で26.79と、今がトレンド相場なのかレンジ相場なのか判断が難しい所に差し掛かっています

日経平均は上昇方向への推移を開始したところで、ここから強い上昇トレンドを作っていく段階だと判断していますが、イレギュラーなマイナス要因で下落を始めてしまうと、その時点で相場環境が一気に悪化する可能性がある場所にいます

MACDに関しては好調に上昇中、これはここからが日経平均の上昇トレンド開始だとすると支援材料になりますが、レンジ相場に変化してしまうと意味がなくなってしまいます

ここからは日経平均がある程度ダイナミックな上昇をしてくれると、明確なトレンド相場入りと判断できると思われます

選挙要因からのあく抜けとアメリカ株の史上最高値更新、好調な企業決算と年末へ向けての上昇と、外部環境は上方向へのバイアスがかかっていると判断していますので、ここからの見通しは多少不安材料があっても強気で考えています

ドル円

4月23日の終値を基準に、7月1日の終値を高値、9月21日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドと一目均衡表を表示しています

ドル円のチャート

週初のドル円相場の予想は横ばい気味に円高、予想値幅は113円00銭から114円30銭に設定しました

予想値幅下限は10月12日の下値の価格を、上限は先週最も円安だった水準の価格を目処に設定、週を通して一目均衡表の雲を目指して緩やかに円高推移する展開を予想しました

週末までのドル円相場の予想は、週初の内容を継続します

ドル円に大きな影響を与えることが警戒される経済イベントはここからが本番です

水曜日夜のFOMC政策金利と木曜のBOE政策金利、この二つには要注意です

私の予想ではアメリカのFOMCに関しては特にサプライズなく通過、問題になるのはイギリスの方だろうと考えています

今週に入ってすでにコンセンサスは0.10%から0.25%への利上げを織り込んでいて、これに関しては良かったです

先週あたりまでは利上げか現状維持か市場が判断を多少迷っている雰囲気がありましたので、はっきりと利上げしてくるだろうと方向性が示されているのは良いことです

実際に利上げがあれば為替にインパクトがあるとは考えられますが、週初に心配していた利上げによるサプライズは回避されましたので、あまり大きな影響は受けずに済みそうです

急激な円安が起こることも回避されると考えられますので、これに関しては本当に良かったです

チャートのテクニカルでは、値動きに方向感が無くなってきています

このまま横ばい気味の状態が続けば、2週間もすればADXはかなり低下してレンジ相場へ移行します

テクニカルで考えると、今年の4月や7月の円安水準からの調整相場のようなタイミングに差し掛かっている雰囲気があります

FOMCを控えていることから、水曜日のタイミングでドル円の値動きに方向性が出てくる可能性は残りますが、チャートのテクニカルから考えるとあくまで緩やかな円高方向の推移しか読み取れない状況です

今年のFOMCはまだ12月14日と15日にありますので、15日に利上げなどが発表された場合はそこから再度新しい値動きに入って行くことがあるかもしれませんが、今のところ情報不足の状態ですので警戒しつつもしばらくはこのまま円高方向への緩やかな値動きが続くのではと考えています

最後に

好調なアメリカ株に比べると日本株の値動きはどうしても見劣りしてしまいます

個別にはかなり好調な決算を発表する企業が出ていますので、どこかのタイミングであく抜けしてしっかり上昇して欲しいものです

ただ今年の8月の日経平均の乱暴な上昇の結果は行ってこい、急激すぎる上昇は急落を招きますので、そう考えるとこのなだらかな上昇も、年末まで続くと考えれば気持ちの良い適温相場なのかもしれませんが

今の相場環境は左右に実った黄金色の畑の中の、緩やかな坂道を上昇していっている、ちょうどそんな感じです

こういう油断をしていると相場転換のタイミングを見逃して痛い目を見るのが取引の常ですので、毎週緊張感をもって予想しなければと気を引き締めなければとも考えています

油断せずに取引していても、先週の私の様に損切りが訪れることもあるわけですが

笑うしかありません

恋愛も相場も自分の思うようにはいかないのが難しい所です

大事なことをお知らせするのを忘れるところでした、アメリカの夏時間が11月7日に終了して日本との時差が変わります

今までは日本時間で22時30分から翌朝5時まで相場が開いていましたが、11月8日の取引からは23時30分から6時となります

次のサマータイムは来年の3月13日からですが、少し面倒なことがあります

ヨーロッパも今まではサマータイムがありましたが、2021年で終了の予定です

ただイギリスがどうするのかまだわかりません

しかもヨーロッパは夏時間と冬時間、どちらを統一した時間にするのか決まっていません

無茶苦茶です

日本ではこんなことにならないように、是非導入はしないで欲しいものです

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

水曜日のシーカーズの週間株為替予想は以上です

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