中国恒大集団のデフォルト懸念と株為替の見通し

週間株為替予想

こんにちはシーカーズです

ニューヨークダウ・ナスダック・日経平均・ドル円の今週の予想と、予想外の動きをした時の注意ポイントのブログ、週間株為替予想です

中国恒大集団の問題に関して、簡単にではありますがニューヨークダウの予想の後半のところで説明ししていますので、もしよかったらその部分は飛ばさずに読んでいただければと思います

その後の予想が外れた時の注意ポイントは、必要なら見てください

週間株為替予想2021年9月27日から

ニューヨークダウの予想と注意ポイント

7月19日の終値を中心に、8月16日の終値を高値、9月21日の終値を安値として、基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

ニューヨークダウのチャート

今週のニューヨークダウの予想は横ばいです

予想値幅は34,400ドルから35,250ドルです

予想値幅下限は一目均衡表の雲の下側の週末の価格を、上限はピッチフォーク中央の線の週末の価格と7月末の上昇局面のいったんの天井圏の価格を目処に設定しました

直近高安の半値基準を少し割り込むことはあるかもしれませんが、ここを下値に上昇方向へ推移するも、頭を押さえられ気味になる展開を予想します

今週に関してはかなりイベントが多くなっていますが、全体的にポジティブな内容が多くなるのではと考えています

パウエルFRB議長発言に関しても、ここで手のひらを返しはしてこないだろうと考えています

もう少し後で反発するかなと予想していたニューヨークダウですが、FOMC終了後すぐに上昇方向へと切り返してきました

チャートのテクニカルから考えると、現在はまだ下落方向へのトレンド傾向が出ているものの、あと数営業日でプラス転換のサインが出てくると思います

RSIは転換のサインが出ていますが、今は下落方向へのトレンドが転換するか、慎重に見極める方が良いタイミングだと考えています

良く半値戻しは全値戻しと言いますが、ニューヨークダウはこの半値戻しを達成しています

問題点として残っているのは、先ほどお話しした下落トレンドからの転換が完全に起こったと確認できず、一目均衡表の雲の中に入っていることが不安材料です

外部要因に目を向けると、いまだにくすぶっている問題が、中国恒大集団のデフォルト懸念です

23日に期限を迎えた人民元建て債の利払いに関しては、中国恒大集団から支払いを実行すると発表がありましたが、オフショア社債、主にドルやユーロ建て債になるかと思いますが、これに関しては支払いが確認されていませんし、中国恒大集団からの発表もありません

一部で中国政府からオフショア社債に関しても、利息の支払いを行うようにと指導があったとの話もありましたが、その後具体的な内容は一切確認できていません

その規模は7,500億ドル、日本円で82兆2,100億円とかなり大きく、デフォルトが起こった際には欧米や日本の市場への影響は免れないでしょう

23日の利払いが行われたと確認できていませんので、ここから30日後の10月23日あたりが、デフォルトのタイムリミットになる可能性があります

仮に23日の利払いを乗り切った場合でも、今月29日に4,750万ドル、10月は1億6,238万ドル、11月は8,249万ドル、12月は2億5,520万ドルの支払いが待っています

今回の23日に支払いが滞っていると考えられるオフショア社債の利払いが、8,353万ドルですので、その規模の大きさがわかるかと思います

これは利払いの金額であって、デフォルトになった場合は、オフショア社債7,500億ドルが全て吹っ飛びます

これはオフショア社債だけの金額で、中国国内の社債はまた別にあります

中国政府が明確に支援に入ってデフォルト懸念が後退するか、中国恒大集団がデフォルトしてあく抜けするか、デフォルトが他の中国国内の不動産会社や関連企業へ、どのような影響を与えるのか、見極められる段階までいくまでは、世界の株式市場の上値を抑える要因になると考えられます

デフォルトが起こった場合、幅広い種類の金融商品で損失分のポジションを補填するような現金化が起こると考えられますので、株などは売られドル円は円高へ、大きな下落が起こるのではと警戒しています

ただし、一旦デフォルトを起こして破綻してしまえば、大きな下落はあるかもしれませんが、そこが底になって反発するのではと考えています

ここからしばらくは、そのリスクを理解したうえで投資に臨むべきだろうと考えています

ニューヨークダウに関しても、先週は一気に値を戻しましたが、今週に関しては中国恒大集団のデフォルト懸念が後退するまで、上値を抑えられるような展開になるのではと考えています

以上のことから今週のニューヨークダウは、直近高安の半値基準を少し割り込むことはあるかもしれませんが、ここを下値に上昇方向へ推移するも、頭を押さえられ気味になる展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に、注意していただきたいポイントです

上昇方向は35,600ドルの上抜けです

今週は年末への上昇をするための足固めの週になると考えていますが、最高値更新をしてくるような強い上昇をしてくる場合、そのまま上昇を継続する可能性が高いと考えています

ピッチフォーク2段目の範囲で上昇を継続したと仮定すると、年末には37,400ドルまで上昇、金曜日の終値から計算すると7%以上の上昇率です

しばらくは中国恒大集団のデフォルト懸念がくすぶるとした想定を見直して、この問題は一旦無視して取引に臨む必要が出てくる水準だと思います

35,600ドル付近で判断しても、そこからの上昇率は5%ありますので、対応するタイミングとして遅いという事も無いだろうと思っています

テクニカル的にもトレンド転換が起こるタイミングになると考えられますので、注意したいポイントに設定したいと考えています

下落方向は34,300ドルの下抜けです

一目均衡表の雲を再度下抜ける水準で、反転しようとしたトレンドを再度下落方向にしてしまうと考えられます

ピッチフォークの中にはまだ残っていて、再度上昇方向へ推移する可能性は残しますが、一旦下抜けて34,000ドル近辺までは下落してしまうだろうと考えています

ここでダブルボトムを形成して反発すれば問題ありませんが、さらに下抜けた場合は強いダウントレンドが出てきますので注意が必要だと思います

上昇方向の注意ポイント程の決定的な転換点ではありませんが、ここは危険な価格帯ですので、下落方向の注意ポイントに設定したいと考えています

ナスダックの予想と注意ポイント

7月19日の終値を中心に、9月3日の終値を高値、9月20日の終値を安値として、基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

ナスダックのチャート

今週のナスダックの予想は横ばいです

予想値幅は14,800ポイントから15,300ポイントです

予想値幅下限は一目均衡表の雲の上側を、上限はピッチフォーク中央線の、どちらも今週末の価格を目処に設定しました

直近高安の半値基準を下支えに横ばい気味に推移する値動きを予想します

ニューヨークダウとは異なる値動きをしがちなナスダックですが、しばらくは同じような値動きをする可能性が高そうだと考えています

まず中国恒大集団のデフォルト懸念は、上昇しようとするナスダックの上値を抑えると考えています

アメリカの国内からの問題はコロナ感染の拡大が考えられますが、それ以外は好調だろうと考えていますので、全体的には上昇方向への力がかかりやすいと想定しています

チャートのテクニカルは、上昇方向への変化は見られますが、トレンドの転換には至っていません

今のところここから急激な上昇をできるような材料も見当たりませんので、強い反発から一旦下値を固める段階に入るのではと言うのが今週の予想です

ナスダックも直近高安の半値までは一気に戻しましたので、買いの勢いは強いままだと考えています

中国恒大集団の問題があく抜けしてしまえば、また強い上昇を見せると思います

以上のことから今週のナスダックは、直近高安の半値基準を下支えに横ばい気味に推移する値動きを予想します

ここからは予想外の動きをした時に、注意していただきたいポイントです

上昇方向は15,400ポイントの上抜けです

上値目処として設定している15,300ポイントは、ピッチフォークを目処に設定していますので、そこまで強い根拠はありません

価格帯から考えると、むしろ15,200ポイントの方が、強い上値抵抗になる可能性があります

ナスダックは上昇し始めると強い値動きをする傾向がありますので、そこより上のピッチフォーク中央線の週末の価格を上値の目処にしました

ここで更に強い値動き、直近高値の上抜けをしてくる場合、かなり強い上昇を警戒した方が良いと考えています

強い上昇を見せた後、継続的な上昇相場に入った場合、ピッチフォーク中央線に沿った上昇を想定した年末の予想価格は16,500ポイントを上回る水準になります

上昇率で考えると7%以上で、ニューヨークダウの上昇方向の注意ポイントからの上昇率、5%と比べても大きなものとなっています

中国恒大集団の問題が無視された場合、この値動きは十分に起こると考えられますので、今週は直近高値、15,400ポイントの上抜けを、上昇方向の注意ポイントに設定したいと考えています

下落方向は14,700ポイントの下抜けです

今週末の一目均衡表の雲の中に入ってくる水準です

ナスダックはテクニカル面から考えると、9月10日から入った下落トレンドから、上抜けようとしている段階になっています

ここから上昇方向へ切り返せるのか、それとも下落トレンドをそのまま継続してしまうのか、分かれ目のポイントに入っています

特に一旦直近高安の半値基準まで値を戻して、この水準から一目均衡表の雲に、横方向ではなく下方向で入って行くのは危険だと思います

その後の展開は、直近安値を下抜けるような下落を見せてくることが考えられますので、半値基準を下回ったのちに、下方向で一目均衡表の雲に入ってきた場合は、そこからの再下落を警戒したいと考えています

日経平均の予想と注意ポイント

5月13日の終値を基準に、6月15日の終値を高値、8月20日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

日経平均のチャート

今週の日経平均の予想は横ばいです

予想値幅は29,600円から30,700円です

予想値幅下限はエンベロープ中央線の週内の価格を、上限はピッチフォーク一番上の線の今週末の価格を目処に設定しました

上値が重くエンベロープ中央線に向けて、横ばい気味に下落する展開を予想します

ニューヨークダウのところでお話しした中国恒大集団の問題ですが、アメリカより日本に対してのネガティブインパクトの方が強いと考えています

アメリカは自国内の需要である程度、経済が回ってしまいますが、日本は中国の消費悪化などがあれば、アメリカ以上に影響を受けることが想定されます

国外からの大きな影響は、今週はここに集約されているでしょう

国内のイベントでは、日銀関連が多いのですが、基本的に材料視されるような話は出てこないと考えていますので、株価へのインパクトとしてはニュートラルだと考えています

オプションで気になる動きをしたのはBNPパリバです

週初の時点で損益分岐点がかなり高い場所、具体的には31,600円より上に設定されていたようですが、先物には大きな変化はない状態で、週末にオプションの取引をマイナス方向に振ってきました

先物単体で見てみると、ABNアムロが225miniの10月限を買って12月限を売る動きを見せていますので、短期的な上昇と長期的な下落を想定し始めている可能性があります

これに関しては、12月限の225はプラス、TOPIXはマイナスと、まちまちなところもありますので、断定的なことを言える話では無いと思っていますが、気になる動きではあります

オプションの建玉残は全体としてプラス方向、先物も外国証券、私が主に見ているのは、クレディ・モルガン・ABN・ソシエテ・BNP・ゴールドマン・シティ・JPモルガン・メリルリンチ・ドイツ・バークレイズなのですが、225の12月限は全体的にプラス傾向が強いものの、TOPIXに関してはかなり極端に上と下の建玉にポジションが偏り始めていますので、どこかで強い流れが出ると、逆方向にポジションを取っていた証券会社が大きく動く可能性があります

ここでは日経平均の予想をしていますが、TOPIXの値動きに関しても、かなり警戒した方が良いのではと思います

日経平均のチャートのテクニカルに関してですが、現在はトレンドに従う傾向が強い場面だと考えています

一旦MACDが下落方向へのサインを出しましたが、これは騙しの可能性が出てきました

騙しと言うより、中国恒大集団の問題があったからなのですが、ここから再度上昇に向かう、MACDがシグナルを上抜けるには、かなり強い上昇に戻る必要があります

外部環境から強いサポート材料があるとも思えませんので、今のところ下方向のトレンドに従って、このまま緩やかに横ばい推移、どちらかと言うと下落方向に向かうのではと考えています

RSIは高い水準を維持していますが、現在は強いトレンドに入っていると考えていますので、重視していません

昨年11月初旬からの上昇相場後の軟調な値動きを参考にすると、ここから1か月程度かけて、横方向に比較的軟調な値動きを続けるのではと予想しています

以上のことから今週の日経平均は、上値が重くエンベロープ中央線に向けて、横ばい気味に下落する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に、注意していただきたいポイントです

上昇方向は30,800円の上抜けです

出遅れ感のあった日経平均の急上昇は、一旦終わったと考えて予想しています

直近高値30,800円を今週中に上抜けてきた場合、この上昇がまだ終わっていない可能性が出てきます

この場合想定される上値は、以前上昇した値幅の半分から同じだけの上昇幅が見込まれます

具体的には27,600円から30,800円までの上昇、この値幅が3,200円ですので、1,600円から3,200円の値幅で再上昇する可能性が出てきます

先週下落した底値が29,600円ですので、想定される上値は31,200円から32,800円です

ここまでは上昇する可能性が高いですので、乗り遅れには注意したいところです

私は中国恒大集団のところで乗り遅れましたので、今週強い動きが出た場合、リスクを取って買いに向かう予定です

予想では下方向の横ばいなので、まだ少し様子見になっています

下落方向は29,100円の下抜けです

下抜けで最初に注意したいのは、エンベロープ中央の線です

ここを下抜けてきた場合、下落方向に推移を始める可能性があります

エンベロープ中央線には横ばい気味に接近すると予想していますが、予想以上に接近速度が速い場合、下抜ける可能性はあります

そこが騙しになる可能性はありますので、今週に関してはさらにその下の水準、直近高安の半値基準を下落方向の注意ポイントに設定したいと考えています

ここを下抜けた場合、2月半ばからのような下落方向へ上下を繰り返して推移していく、軟調な値動きになってしまう可能性があります

今のところ日経平均もアメリカ株も、年末高を想定して予想していますが、これが崩れる可能性が出てきますので、注意したいところです

まずはエンベロープ中央線、次に直近高安の半値基準、この2か所を注意して見ていきたいと考えています

ドル円の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドと一目均衡表を表示しています

ドル円のチャート

今週のドル円相場の予想は円安です

予想値幅は109円70銭から111円70銭です

予想値幅下限は週末の一目均衡表の雲の下限の価格を、上限は直近高値の価格を目処に設定しました

一旦円高方向に振れる可能性はありますが、全体としては円安方向へ推移する展開を予想します

FOMCが終わり一気に円安方向への推移を開始しましたが、今週はかなりイベント多く、急激な反対方向への値動きには注意が必要だと考えています

特に各中央銀行総裁の発言が連続していますので、週内は各総裁の発言には注意が必要だと思います

各総裁の発言、特に海外の中央銀行総裁の発言には注意が必要だと思います

ドル円相場の予想をするうえで外せないのは、米長期金利の今後の動向でしょう

米10年債利回りのチャートを見てみましょう

米10年債利回りのチャート

三角持ち合いを形成していた上値を、FOMCが終わったところから気持ちよく上抜けてきました

6月に節目となった1.45あたりを頭に、いったん上昇が止まっていますので、ここから一旦下方向へ調整する可能性があります

とは言え全体的な上昇傾向は継続するだろうと予想していますので、ドル円相場には円安方向へのサポート材料になると考えています

大まかな予想ですが、年末まで上下を繰り返しながら、1.60から1.70を目指して推移するのではと考えています

外部要因が無ければ、このまま円安方向への推移を継続するだろうと考えていますが、中国恒大集団のデフォルト懸念は、ドル円相場にとっても関係のない話ではありません

先週のように株式相場にリスク回避の動きが出た場合、ドル円相場は一気に円高方向へ推移すると考えられます

はっきりとデフォルトするなりしてあく抜けしていしまって、材料視されなくなってしまえば問題ないのですが、しばらくの間はドル円相場の円安推移の、頭を押さえる要因になってくるだろうと考えています

チャートのテクニカル面から見てみると、9月22日と23日に連続してプラス方向へのサインが出ています

今はどちらかと言うとトレンドを形成している場面ではありませんので、逆張り系のシグナルを信じていいかと思います

今後この上昇が継続した場合、円安方向のトレンドが発生する可能性がありますので、その際には使用するインジケーターを切り替えて対応する必要が出てくるかと思います

今のところ、4月半ばからの円安推移の様に、強いトレンドは出ないものの、階段状に円安方向へ推移する形状になるのではと予想しています

各中央銀行総裁の発言や、中国恒大集団のデフォルト懸念が気になるところではありますが、全体としては円安傾向の推移を継続するという予想を継続したいと思います

以上のことから今週のドル円相場は、一旦円高方向に振れる可能性はありますが、全体としては円安方向へ推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に、注意していただきたいポイントです

上昇方向は111円70銭の上抜けです

今のドル円相場は、先週の注意ポイント110円50銭の上抜けを達成し、上昇方向への推移を継続する可能性が出てきました

その際の想定でも、直近最高値を上抜けるほどの強い上昇は考えていませんでした

今回メインの予想が上昇になったことで、注意ポイントは最高値の上抜けに切り替わりましたが、ここを今週中に上抜けてしまった場合、その後の展開の予想がかなり難しいです

恐らく112円まで上昇、達成感から反落し111円まで戻ってくると考えられますが、怖いのが今年3月に見られたような一方的な上昇です

112円の水準は、2019年と2020年に上値を形成した、かなり強い上値抵抗だと考えていますが、ここで安易に逆方向に仕掛けるのは危険かもしれません

112円まで上昇して明確に下落をし始めれば、111円までを目処に仕掛けられるタイミングはあるかもしれませんが、一方的な展開になると、どこまで円安が進行するか予想ができません

ここまでかなり煮詰まった相場になっていますので、予想以上に強いトレンドが出ないか注意が必要だと考えています

かなり強い円安が発生すると株式相場にも強い影響を与えますので、そういう面でも注視しています

下落方向は109円50銭の下抜けです

ここは長い期間の高安で見た時の半値基準ですが、ここを下抜けてきた場合、予想に反して円高推移に入ってしまう可能性が出てきます

ここしばらくは、最終的に米長期金利は上昇傾向であるという前提で予想をしていますが、これが間違っている可能性が出てきます

この場合、継続的な円安推移予想を修正、新たに為替相場の動向の骨子を考え直さなければならないと思います

年末に向けて円高推移を継続した場合、107円50銭から111円70銭の間の、大きなバンド推移であったという事になると思います

今のところこの動きは想定していませんが、予想外に下落し始めた場合は、注意が必要だと考えています

もう一つの可能性として中国恒大集団のデフォルトが発生、株式相場も為替相場もリスク回避の売りが急速に拡大、相場が大荒れになっている場合が考えられます

この場合は話が変わります

あくまでいったんのリスクオフの強く急激な円高推移で、その後はリスクオンで円安方向への推移を開始すると考えられます

円高推移がどこまで進むにしても、あく抜けした瞬間から円高方向へ推移した勢いと同じような円安推移になると考えられますので、そこは仕掛けられるポイントかもしれません

その際に注意したいのは、中国恒大集団の問題が、本当に想定しているようなダメージで済むのかです

私の予想より深刻で、リーマンショックのような事態になる可能性はありますので、その点だけは注意して展開を見守りたいと思います

今週のまとめ

今週のニューヨークダウの予想は横ばい

予想値幅は34,400ドルから35,250ドル

予想外の動きをした時の注意ポイントは

上昇方向は35,600ドルの上抜け

下落方向は34,300ドルの下抜け

今週のナスダックの予想が横ばい

予想値幅は14,800ポイントから15,300ポイント

予想外の動きをした時の注意ポイントは

上昇方向は15,400ポイントの上抜け

下落方向は14,700ポイントの下抜け

今週の日経平均の予想は横ばい

予想値幅は29,600円から30,700円

予想外の動きをした時の注意ポイントは

上昇方向は30,800円の上抜け

下落方向は29,100円の下抜け

今週のドル円相場の予想は円安

予想値幅は109円70銭から111円70銭

予想外の動きをした時の注意ポイントは

上昇方向は111円70銭の上抜け

下落方向は109円50銭の下抜け

先週の中国は、週初は休場だから問題は出てこないでしょう、と言っていたのにこのざまです

中国恒大集団のデフォルト懸念が、こんなギリギリになって株式相場を上下に振らすとは、思ってもいませんでした

まさに予想外です

中国恒大集団の問題とリーマンショックには、決定的な違いがあると私は思っています

それはリーマンショックがあそこまで大きな問題になったのは、良質な金融商品にジャンク債を混ぜ込んで、良さそうな見栄えにして販売していたため、ジャンク部分が破綻した場合どこまでその影響が及ぶか判断が難しかったからだと考えています

俗にいう、サブプライムローンが、金融商品に混ざっていたわけです

今回の中国恒大集団のデフォルト問題ですが、これは1つの企業がデフォルトするかどうかの問題で、規模こそ大きいものの、どこまで影響するのか予想はしやすいはずです

問題があるとすれば、中国恒大集団のデフォルトが、他の不動産会社や企業に連鎖しないかでしょう

そういう面から、私は中国恒大集団のデフォルト問題を、軽く見ている傾向があります

ただ残念なことに、中国恒大集団に残されたタイムリミットは、刻々と少なくなっています

再度この問題がクローズアップされ、相場の下押し要因になる可能性は残されていますので、そのリスクを考えながら資金をコントロールしていきたいと考えています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のシーカーズの週間株為替予想は以上です

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