アメリカ債務上限とデフォルト懸念

週間株為替予想

こんにちはシーカーズです

中国恒大集団のデフォルト懸念ですが、気が付けばEV事業にも広がってきました

そして中国の一部地方政府が、中国恒大集団の資金を、社債の利払いに使用できないように制限をかけるため、資金管理を始めたとの報道もあります

債務の元本削減、ヘアアットが行われるのか、それともデフォルトするのか、難しい局面です

そしてHSBCやクレディ・スイスは、すでに中国恒大集団のポジションを解消した模様です

そんな中、中国第4位の不動産会社、融創中国にも資金繰り悪化懸念が出てくるなど、まだまだ混乱は収まりそうにありません

中国ばかり気にしていたら、急に噴き出してきたアメリカの債務上限問題、週初の予想通りに株価指数と為替が動いたのか、そして週末への予想はどうなっているのか、今週もお話しさせていただきたいと思います

週間株為替予想2021年9月29日から

ニューヨークダウ

7月19日の終値を中心に、8月16日の終値を高値、9月21日の終値を安値として、基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

ニューヨークダウのチャート

週初のニューヨークダウの予想は横ばい、予想値幅は34,400ドルから35,250ドルに設定しました

予想値幅下限は一目均衡表の雲の下側の週末の価格を、上限はピッチフォーク中央の線の週末の価格と7月末の上昇局面のいったんの天井圏の価格を目処に設定、直近高安の半値基準を少し割り込むことはあるかもしれませんが、ここを下値に上昇方向へ推移するも、頭を押さえられ気味になる展開を予想しました

週末までのニューヨークダウの予想は下落に変更、予想値幅下限を34,000ドルまで引き下げます

今週は中国恒大集団の問題が株価上昇の頭を押さえる展開を予想していましたが、アメリカ自体からデフォルト懸念が出てきてしまいました

27日にアメリカ上院本会議で共和党が、今年12月までのつなぎ予算と、米連邦政府の債務上限凍結措置を一体化した法案の、採決を阻止しました

このまま時間だけが進んでしまうと、アナリストの予想では、10月15日から11月4日あたりで米財務省の借り入れ上限に達する可能性が高い模様です

ここで注意したいのは、実際に政府機関が閉鎖すると、そこで株価が大幅急落するわけではなく、概ね5%未満の下落で収まる傾向がある点です

実際に政府機関が閉鎖した相場が、2018年にありました

2018年のニューヨークダウのチャート

このチャートには3つの大きな下落があります

1つ目は10月の米中貿易摩擦、2つ目は11月のアップルへ部品供給している企業の業績見通し下方修正とゴールドマン・サックスのマレーシア巨額不正事件、3つ目はファーウェイ副社長逮捕と米中貿易摩擦懸念、そして年末最後の数日が政府閉鎖です

実際に政府閉鎖が起こった場合、そこから数営業日であく抜けするというパターンだったわけですが、それまでの悪材料がひどすぎます

直近の政府閉鎖がこのタイミングでしたので、この期間のチャートを参考にされることもあるかと思いますが、単純に比較してしまうと、債務上限問題だけで大幅下落したと誤解しかねない、危険なチャートでもあります

債務上限問題は軽視できませんが、今回の債務上限問題が見据えているのは、その先にある3.5兆ドルのインフラ投資法案の行方ではと考えています

バイデン大統領は2022年の中間選挙で勝つために、大型のインフラ投資法案を通したいところですが、債務上限に達してしまいますので、債務上限を一時凍結したいところです

共和党はインフラ投資法案を通したくないので、これに反対します

この構図がチキンレースさながら続く可能性がある事、仮に債務上限問題が解決したとしても、それと引き換えに大型インフラ投資計画がとん挫する可能性がある事、この辺りが今後重要なポイントになる可能性があります

チャートのテクニカルに視点を移すと、これから数営業日でプラス転換すると思われたところで、一気に一目均衡表の雲の下まで押し下げられてしまいました

MACDもシグナルとクロスする直前で、再度下押しされています

今回の債務上限問題は一過性のものではなく、ここから年末まで続いていく公算が高いと考えると、ポジティブなニュースが出て、大きく反転することは難しいかもしれません

悪材料が多い中で下落方向のトレンドに従うのであれば、一旦はボリンジャーバンド下側を目指す動きを見せる可能性が高いと考えられます

水曜日の取引に関しては、さすがに火曜日に下げすぎましたので、自律反発すると思いますが、そこで一目均衡表の雲の下側、ここを上抜けられるかどうか、そこがこのまま強い下落トレンドに入るのかの分かれ目になりそうです

34,300ドルは、予想が外れた場合の下落方向の注意ポイントと考えていた価格ですので、本当にギリギリのところにいます

今週中に関しては、ピッチフォーク下限の週末の価格、34,000ドルまでの下落は覚悟した方が良いと思います

来週以降の予想は、そこで下落が止まるのかどうかに焦点が移っているかもしれません

ナスダック

7月19日の終値を中心に、9月3日の終値を高値、9月20日の終値を安値として、基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

ナスダックのチャート

週初のナスダックの予想は横ばい、予想値幅は14,800ポイントから15,300ポイントに設定しました

予想値幅下限は一目均衡表の雲の上側を、上限はピッチフォーク中央線の、どちらも今週末の価格を目処に設定、直近高安の半値基準を下支えに横ばい気味に推移する値動きを予想しました

週末までのナスダックの予想は下落に変更、予想値幅下限を14,000ポイントまで引き下げます

ナスダックに関しては、ニューヨークダウ以上に、今回の債務上限問題の影響を受けました

米長期金利が上昇する中、直近高安の半値基準を維持し続けていましたが、今回は材料が悪すぎました

米長期金利の上昇で火曜日に下落したと言われているナスダックですが、火曜日の米長期金利の上昇幅は0.05でした

これに対して、23日から27日の上昇幅は0.19です

米長期金利の上昇もそうですが、いかに債務上限が問題視されたかがうかがえます

米債務上限の問題点に関してのとらえ方は、ニューヨークダウと同様でいいと思います

違いがあるとすれば、ここから米長期金利がさらに上昇するのか、それがナスダックにどの程度影響するかです

ポジティブな環境の場合、多少の長期金利上昇は無視できるのですが、今回はアメリカ国内の問題で雰囲気がかなり悪くなっていますので、恐らく強めの影響を受け続けるのではと警戒しています

ただ個人的には、米長期金利の年末までの上昇は、1.6から1.7の間で収まるだろうという考えは変更していませんので、あと少し上昇すればいったんは達成感から上昇が止まるのではと、少し楽観的に見ています

チャートのテクニカルに着目して見ると、直近高安の半値戻しで粘って、ここから上昇するかと期待したところで、一気に直近安値まで下落してしまいました

一目均衡表の雲の中に入り、強い下落トレンドを継続しそうな雰囲気になっています

ナスダックがこのパターンに入ってしまうと、エンベロープ下側に接触するまで、下落を継続してしまう可能性が高くなると考えています

水曜日に自律反発をすることで、一目均衡表の雲を上抜けられた場合、まだ上昇方向へ戻る期待が持てますが、恐らくそこまでの反発は見られないでしょう

外部環境が悪すぎます

まずは直近安値の下抜け、来週以降はエンベロープ下側への接触までは下落すると考えて、対応した方が良いと考えています

日経平均

5月13日の終値を基準に、6月15日の終値を高値、8月20日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

日経平均のチャート

週初の日経平均の予想は横ばい、予想値幅は29,600円から30,700円に設定しました

予想値幅下限はエンベロープ中央線の週内の価格を、上限はピッチフォーク一番上の線の今週末の価格を目処に設定、上値が重くエンベロープ中央線に向けて、横ばい気味に下落する展開を予想しました

週末までの日経平均の予想は下落へ変更、予想値幅下限を29,100円まで引き下げます

アメリカの債務上限問題による下落圧力が、あまりにも強すぎました

日本では総裁選が水曜日にあり、さらに緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が解除されるという、ポジティブな内容が多くありました

水曜日は権利落ち日ですので、約200円の下落は仕方ないにしても、今回は日程のめぐりあわせが悪かったとしか、言いようがありません

今後も日本からの材料より、アメリカや中国からの材料が重視される相場が続くかもしれません

特に悪い材料には注意が必要でしょう

次に日本株単体の材料に着目してみましょう

オプションですが、特に大きく仕掛けてきたという印象はありません

一方先物は、バークレイズが225miniの12月限を売りに回り、ポジションをニュートラルにしています

ただ12月限に関しては、建玉の発表がありませんので、ここまで発表されている情報の積み重ねしかありませんので、そこまで正確ではありません

TOPIXに関してはマクロ系の3社、ゴールドマン・シティ・JPモルガンが、売りに回り始めている可能性があります

まだ2営業日しかありませんのではっきりとした傾向とは言えませんが、週末までにどのような変化をするのか、注意して見ていきたいところです

チャートのテクニカル面から考えると、現在はトレンドに沿った値動きをする傾向がある場面だと判断しています

インジケーターは全体的に、株価の弱気方向への推移を感じさせる形状になっていますが、まだ大きな下落を予感させるものではありません

火曜日の時点でエンベロープ中央の価格は、29,700円を少し上回る水準です

水曜日に関しては約200円の配当落ち分がありますので、テクニカル分析でこれを考慮するべきか悩ましい所ではありますが、どちらにしてもエンベロープ中央から大きく下方向に乖離しないかどうか、これが今週の勝負になってくると考えています

ちなみにですが、週初の予想は、配当落ち分は含めて考えています

この辺りで下落が止まらないのであれば、予想は外れてしまい、下落方向の注意ポイント、29,100円の下抜けが起こらないかに視点が移ることになります

今のところ水曜日の寄付きは29,600円近辺になりそうですので、ここでインジケーターは強いマイナス方向のサインを出してくるかもしれません

そうなってくると、今度はトレンドが強い状態を維持しつつ、方向性も強いマイナスに傾き始める可能性が出てきますので、かなり危険な状態になります

まだ直近高安の半値基準までは値幅があるとはいえ、外部環境次第ではエンベロープ下側に接触するような、強い下落に発展する可能性がある事には、注意が必要かもしれません

週末までの値動きとしては、エンベロープ中央付近で底値を固められるのか、下落方向の注意ポイント29,100円の下抜けがあるのか、この2点に注目していきたいと考えています

水曜日を入れて残り3営業日ありますので、まだ大きく予想を変更する段階では無いと考えていますので、米債務上限問題をこなした後の株価の推移を、もう少し静観してから週末に再度予想を大きく見直すか考えていきたいと思っています

今のところ、急激にエンベロープ中央に接近しましたので、下方向へ乖離する値幅は大きくなりますが、最終的にこの周辺に収束するという見通しは、変更していません

ドル円

チャートではボリンジャーバンドと一目均衡表を表示しています

今週のドル円相場の予想は円安、予想値幅は109円70銭から111円70銭に設定しました

予想値幅下限は週末の一目均衡表の雲の下限の価格を、上限は直近高値の価格を目処に設定、一旦円高方向に振れる可能性はありますが、全体としては円安方向へ推移する展開を予想しました

ドル円のチャート

週末までのドル円相場の予想は、週初の内容を継続します

米債務上限問題に絡んで、米長期金利の上昇が起こったことで、一気に円安方向へ推移してきました

週初は一旦調整する可能性もあると考えていましたが、考えていたよりずっと強い展開になっています

外部環境に関しては、基本的にニューヨークダウのところでお話ししたことと同じです

米債務上限の問題が長引くことで、米長期金利は今後も上昇することが考えられます

さすがに火曜日までの動きは極端でしたので、水曜日以降は少し逆方向、金利は少し低下して、円高方向へ推移するのではと考えています

チャートのテクニカル面から考えると、今はトレンドを形成しているタイミングではないだろうと判断しています

その中でRSIは70を超え、短期的な過熱感が出てきています

もう少し上昇する可能性はありますが、一旦は達成感から下押しする値動きをするのではと考えています

価格帯としても、ちょうど直近高値まで来ています

仮に少し上抜けたとしても、112円は強い上値抵抗になると考えていますので、一旦ここまでで上昇は止まると考えています

ドル円相場で気を付けたいのは、株式相場とは異なり、同じデフォルト懸念でも、中国からであればリスクオフの円高、アメリカからであれば米長期金利上昇による円安と、反対の方向に影響が出る点です

ただし、米長期金利による円安が起こったとしても、このまま長い期間混乱が続いてしまった場合、全体の流れとしてリスクオフの円高に動く可能性がある点には、気を付けたいところです

今のところそこまでの兆候は見られませんが、この点は一応頭に入れて考えていきたいと、個人的には思っています

最後に

中国のインフラ関連の行く末が不透明な中、アメリカの債務問題が重なってきます

悲しいことに、どちらの問題も最後はインフラにつながっています

今年は建設などのインフラ関連には、厄年なのでしょうか?

中国単体の不動産バブル崩壊危機から、今度は米債務上限問題、どちらもデフォルトの危機なのですが、中国恒大はまずデフォルトするだろうと思っている一方で、アメリカがデフォルトすることはまずないだろうと思っています

この油断が危ないのはわかるのですが、さすがにアメリカがデフォルトは、なさそうですよね?

皆さんのご意見、お待ちしています

中国の高層ビルが霧の中にかすんでいく中、気が付けば反対方向でもデフォルト懸念、日本からも何か出てくるんじゃないかと、気が気ではありません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

水曜日のシーカーズの週間株為替予想は以上です

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