まだ解決しない米債務上限問題と、進展期待で上昇する相場、タイムリミットは6月5日に後ずれ

投資

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アメリカ市場の1週間の振り返りと今週の予定

【ダウ・ナスダック・S&P500の予想】進んでいる?米債務上限問題の進展期待で上昇する相場【週間アメリカ株予想】
金曜日には債務上限問題の話し合いに進展があるとの期待感から強い上昇をした株式市場でしたが、合意には至りませんでした。月曜日に休場を控える中での買い向かう姿勢は、市場の強気姿勢を垣間見た気がします。一方で本当に債務上限問題が解決されるかわから...

ここ1週間の値動きですが、月曜日はミネアポリス連銀カシュカリ総裁とセントルイス連銀ブラード総裁がタカ派発言を行いFRBの金融引き締め長期化懸念が相場の重荷となりダウは下落、ただテスラやアルファベットには買いが入りナスダックは上昇しSP500は小幅上昇、火曜日は米債務上限問題での進展がみられずリスク回避の売りが出て下落、水曜日はイギリスで発表された消費者物価指数の伸び率が市場予想を上回り欧州株が下落、米債務上限問題の交渉にも進展が見られないことからリスク回避の売りが出て下落、木曜日は前日に決算を発表したエヌビディアが24%上昇しますが米債務上限問題が相場の重荷となりダウは小幅下落しナスダックとSP500は上昇、金曜日は債務上限問題の協議進展期待で買い優勢、発表された個人消費支出が市場予想を上回り景気悪化懸念が後退しダウとSP500は上昇しナスダックは大幅上昇し週の取引を終えました

前回予想と比べるとダウは想定内、ナスダックは週半ばの下落が予想外も上昇推移継続は想定内、SP500は週半ばまでの下押しが想定以上に強く横ばい推移で上昇予想が外れています

まずここまでの動きで確認したいのは、物価高止まりなどFRBの政策金利高止まり観測が強まると下落、債務上限問題での進展が見られない場合は下落し進展がみられると上昇、そして景気動向自体が強いと確認された場合は上昇している点です

債務上限問題に関しては予想に組み込むことは困難で、事実上無理だと思っています

これで一喜一憂する部分に関してはある程度許容するしかないと思います

ただタイムリミットを迎えることで格下げなどが行われた場合には話が変わってきて、一気に下落バイアスがかかる可能性がある点には注意が必要だと思いますので、スケジュールを理解しておくことは大事だと思います

次に経済指標に関してですが、強い内容だとしてもそれが景気動向に対してなのか、それとも物価上昇に対してなのかで反応が割れているという感触があります

ここに関しては今後の予想にしっかり反映させた方がいいだろうと考えています

これから1週間の主なイベントですが、月曜日はメモリアル・デーで休場となりますのでご注意ください

イベントとしてここには記載していませんが、まず注意したいのは米債務上限問題がどうなっていくかです

金曜日にタイムリミットが6月1日から5日まで後ずれしていますが、それでも5月末あたりまでに合意できない場合、このタイムリミットに抵触する可能性があります

今後もタイムリミットが後ずれする可能性はありますが、今のところここが期限といった感じです

そのまま協議が難航して6月15日まで粘った場合は、そこで法人税収が入り7月まで問題が先送りされる可能性があります

この間に米債券の格下げが行われると下落バイアスになる可能性があり注意が必要です

予定されている経済指標の発表ですが、火曜日には住宅価格指数とコンファレンス・ボードが発表されますが、どちらも鈍化見通しで住宅価格指数は上昇バイアスですがコンファレンス・ボードは下落バイアス、水曜日のシカゴ購買部協会景気指数は鈍化見通しで下落バイアス、同日発表されるJOLTSが強い見通しで下落バイアス、ベージュブックはここまで発表されている経済指標が比較的堅調でしたので、強い内容が出てくる可能性があり上昇バイアスがかかるものと考えています

木曜日のADP雇用統計は鈍化見通しで上昇バイアスになりそうですが、その後発表される前週分新規失業保険申請件数の結果次第で相場は方向感を決めるのではと考えています

今のところ市場予想は無く、どちらに動きそうなのか不明です

同日発表される製造業PMIとISM製造業景況指数は重要な経済指標ですが、市場予想では横ばい見通しですので今のところ材料としてはニュートラルだろうと考えています

金曜日の雇用統計は全体的に鈍化見通しですので、上昇バイアスになるのではと予想しています

水曜日あたりにいったん下押されるも、週後半には盛り返すような形になるのではと予想している感じです

なお雇用関連の経済指標に関しては、強い場合はFRBの金融引き締め長期化観測につながると考えて予想しています

ニューヨークダウの予想と注意ポイント

6月17日の終値を中心に8月16日の終値を高値、9月30日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のニューヨークダウの予想は上昇、予想値幅は32,800ドルから33,400ドルです

予想値幅下限は金曜日の安値の価格を、上限はエンベロープ中央線の価格を目処に設定、週半ばまではボリンジャーバンド中央線に頭を押さえられるように推移、週末にかけてエンベロープ中央線の上抜けを試すような上昇推移を見せる展開を予想します

チャートのテクニカルでは、水曜日に直近高安の半値基準を下抜けた日足は木曜日も下値模索しますが、金曜日に強く反発しています

200日単純移動平均線を下支えにするように底を打ったような値動きではありますが、いくつか懸念点があります

金曜日の上値はボリンジャーバンド中央線に頭を押さえられる展開となっていますが、この推移が続いた場合は底値形成にもう少し日柄がかかる可能性があります

次に今の価格水準はエンベロープ中央線の下での推移となっていますので、このまま反発を続けたとしてもエンベロープ中央線に頭を押さえられる展開に入る可能性が残されています

この場合ダウの下落が今後も続く可能性が出てきます

5月1日の頂点からこの傾向は継続していますので、この流れをどこで変えられるかは大事なポイントだと考えています

週内にエンベロープ中央線を上抜けられず、木曜日の安値を更新してくる場合には、そのまま31,500ドル周辺までの下落を視野に入れるタイミングだと思います

エンベロープ中央線を早い段階で上抜けてくれるとこれらの懸念が払しょくされ、ダウは強い展開へと戻れると考えていますが、現段階では材料不足といった感じです

インジケーターではADXは14台を横ばい推移、現在はレンジ相場だと判断しています

RSIは40を下抜けたところから反発、RSIシグナルへの接触を見せています

ダウが下落した場合一旦40付近で下値を付けることが良くありますが、今回もそのパターンにはまっています

ここから50の上抜けを見せるあたりまでは反発する可能性がありますが、そこで反落した場合は再度40接触まで下落、底値を形成するかどうかの分かれ目といったタイミングです

今のところ急激に上昇するタイミングというよりは、底値を形成できるかどうかの戦いに入っているような推移だと判断しています

注意したいのはこれまでもRSIがRSIシグナルを上抜けした後に反落、上値を切り下げる形で緩やかに下落を続けている点です

同じような推移が継続しないかに関しては注意した方がいいだろうと考えています

MACDはMACDシグナルの下で横ばい推移、一旦下落が止まりました

今のところ強弱の分かれ目である0をMACDとMACDシグナルが下抜けていることから弱気気味の相場展開となっていますが、それ以外に特段のシグナルは出していないと考えています

ニューヨークダウの推移は大崩れしているような展開ではないと思います

一方で下値を切り下げつつ上値も抑えられる形で、緩やかに下落方向への推移を継続する展開が続いていることも確かです

また5月初めから続いている調整相場から転換するためには、一旦底値固めをしなければならないだろうという考えは前回予想から変わっていません

金曜日に強めのリスクオンが出ていますが、この予想をお話ししている段階で債務上限問題に進展は見られていない模様ですので、火曜日はいったん下落バイアスがかかる可能性があります

経済イベントの内容を考えても前半は少し下落バイアスがかかる可能性が高そうです

ただ週末に予定されている雇用統計は少し弱い結果が出る見通しですので、そこで再度FRBの金融引き締め長期化観測の後退が材料視され上昇バイアスがかかるのではと考えました

ただそこで相場が強い上昇へと切り返せるような市場環境ではないと判断しましたので、上値は限定的としています

以上のことからこれから1週間のニューヨークダウは、週半ばまではボリンジャーバンド中央線に頭を押さえられるように推移、週末にかけてエンベロープ中央線の上抜けを試すような上昇推移を見せる展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は33,400ドルの終値基準での上抜けです

エンベロープ上限の終値基準での上抜けと考えていただければと思います

この推移が早い段階で出てきた場合、ニューヨークダウはそこから上昇方向へと切り返す推移へ入る可能性が高まります

目指す先は34,300ドル周辺がまずは上値目処だとは思いますが、相場環境が改善する可能性がある推移ですので注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は32,600ドルの下抜けです

直近安値の下抜けをイメージしています

安値更新に再度入る場合、節目となる高安の半値基準や、下支えになっている200日単純移動平均線の下抜けをする推移となります

この推移が発生した場合、そこから勢いがついて下落相場が発生する可能性が高まり、ちょっと危険な値動きだと考えています

まず目指す先は31,500ドル周辺、ここまで一気に下値を切り下げる可能性が高まると考えています

ナスダックの予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のナスダックの予想は上昇、予想値幅は12,600ポイントから13,200ポイントです

予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は8月16日の高値の価格を目処に設定、週前半は一旦下押されるものの後半にかけて再上昇する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、水曜日までの下落でいったんボリンジャーバンド中央線を下抜けますが、そこから強く反発、月曜日に付けた高値を上抜ける形で金曜日にはかなり強い陽線を出して取引を終えています

ボリンジャーバンド中央線を下支えにするような推移を継続していることから堅調な展開なのですが、エンベロープ上限にかなり接近していることから反落に入る可能性の高いタイミングに入ったと考えています

下落する先はボリンジャーバンド中央線、まずはここへの接触を見せるまでの反落の可能性は考慮しておいた方がいいと思います

3月から続いた上昇相場が継続するかはそこからが勝負といった感じで、さらに下のエンベロープ中央線付近を強く下抜けることなく反発できた場合は、現在の強い上昇相場を継続できる可能性がまだ残っていると言った感じです

ナスダックが強い上昇を見せる場合、エンベロープ上限を上抜けた形での推移を継続するパターンが何度か見られていますが、それは大きめの底を形成して反発をし始めるタイミングで発生しやすいと思いますので、起こるとすれば3月末から4月に天井を付けたところで、そのまま上昇すれば可能性があったのではと考えています

今の水準は一旦高値で横ばいをしてからの上昇ですので、エンベロープ上限を上抜けた推移を継続し続けることができるようなタイミングではないだろうと考えています

そのため一旦の天井は近いという判断になりました

インジケーターではADXは24台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、再度乖離幅の拡大を見せています

週内にMACDがいったん下落する場面があり反落の可能性を警戒しましたが、金曜日までの値動きでは特にそのような心配はない状態です

MACDのMACDシグナル下抜けが起こるまで、今回の上昇トレンド相場は継続するという考えで良いと思います

RSIはRSIシグナルを再度上抜け70台まで上昇、過熱感が意識される水準に達しています

上昇トレンド相場であることからRSIのシグナルとしての信頼度はそこまで高くないものと考えていますが、エンベロープ上限に接近していることからもちょっと気になる兆候です

ただRSIの70上抜けがあったことだけから反落するとは考えられないタイミングだとは思います

米債務上限問題の解決を期待するような上昇が金曜日に発生していますが、実際には進展しているのか全く分かりません

今のところ合意には至っていないのは確かだと思いますので、火曜日以降に下落する可能性を考慮したほうがいいのではと考えています

一方でテクニカル的に考えると一旦の高値は近いと考えられるものの、上昇トレンド相場が終わる兆候は今のところ無さそうです

金曜日の上昇があまりに強かったために反落して調整する可能性はあるものの、上昇相場が終わると考えられるタイミングでもないと判断しました

以上のことからこれから1週間のナスダックは、週前半は一旦下押されるものの後半にかけて再上昇する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は13,200ポイントの上抜けです

非常に強い上昇相場へと入っている推移で、この場合そのまま14,400ポイントの上抜けすら狙ってくる可能性が出てきます

現在の相場がそこまで強いと考えて良いのか疑問ではあるのですが、相場が勢いよく上昇するときはその流れに逆らうと痛いしっぺ返しを食らいます

上昇トレンドが崩れるまでは、その流れに逆らわないほうがいいだろうと思います

下落方向は12,400ポイントの下抜けです

目処にしたいのはエンベロープ中央線の下抜けです

予想のお話でも触れましたが、エンベロープ中央線の下抜けはここまでの上昇相場が終わった可能性を示唆するシグナルだと考えています

そこから横ばい推移して一旦値固めをして再上昇するのか、それとも下抜けて反落に入るのかは今の時点では予想することが難しいのですが、一旦は強い上昇が終わるタイミングに入ると思います

ただこの注意ポイントは金曜日の終値から500ポイント程度下の水準とかなり乖離幅がありますので、その手前の黄色信号としてボリンジャーバンド中央線の下抜けも併用したほうがいいだろうと思います

S&P500の予想と注意ポイント

12月28日の終値を中心に2月2日の終値を高値、3月13日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のS&P500の予想は上昇、予想値幅は4,160ポイントから4,250ポイントです

予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は金曜日の終値から1%上昇した価格を目処に設定、週前半はボリンジャーバンド中央線付近まで反落し週後半に再上昇する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、水曜日までの下落でエンベロープ中央線を下抜けましたが、そこから反発して再度高値更新にトライしてきています

大きく崩れるような展開とはなっておらず、チャート形状からは金曜日の高値付近を頂点にした場合はダブルトップになるということ以外は特に不安な点はありません

週内の値動きで4,100ポイント周辺を下支えに反発できた展開は、底堅いものだと考えられると思います

ここから焦点になると考えられるのは、現在の高値付近を上抜ける推移を見せられるかどうかだと思います

上抜けを見せた場合、節目で考えると2022年8月16日の高値である4,325ポイントまで上昇できる可能性が出てきます

月曜日以降も順調な上昇を継続した場合はこの価格が意識されるものと考えています

インジケーターではADXは15台を上昇推移、現在はレンジ相場だと判断しています

RISはRSIシグナルを上抜け上昇、60への接触を見せています

あまり強い相場展開でない場合は、この辺りが一旦の上値目処となると思います

RSIシグナルも今のところ50を上回る水準で横ばい推移を継続していますので、緩やかな上昇相場が続いている状態だと思います

過熱感のない相場展開が続く場合、RSIは50から60の間を上下しながら推移していく可能性もあります

今のところRSIからは緩やかながらも堅調な上昇相場が継続しているという状態が確認できるのみで、強い上昇や反落をうかがわせるようなシグナルは出ていないものと考えています

MACDはMACDシグナルを上抜け上昇、乖離幅は大きくない状態です

こちらも強弱の分かれ目である0を上回る水準で横ばい気味に推移、RSI同様に緩やかに上昇するタイプの相場が続いていることが確認できるのみです

今のところインジケーターから極端な過熱感や強い上下の推移を警戒させるようなシグナルは出ていないと判断しています

直近の高値に面合わせして金曜日の取引が引けたことは不安材料ではありますが、それ以外に反落するような兆候は特に無さそうです

金曜日の上昇が米債務上限問題の進展期待だったとすると、火曜日はそれが剥落するように反落する可能性もありますし、週末の雇用統計は市場予想では少し軟調で、FRBの金融引き締め継続観測が多少後退して上昇バイアスになる可能性がありそうです

そのため上昇推移は継続するものの週初は下押されるのではと予想しました

以上のことからこれから1週間のS&P500は、週前半はボリンジャーバンド中央線付近まで反落し週後半に再上昇する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は4,250ポイントの上抜けです

これは週前半に起こっても週後半に起こって、昨年8月16日の高値4,325ポイントを目指す上昇を始めると思います

そこからさらに上値を試せるのかは今のところ判断がつきかねますが、強い上昇推移を継続する可能性はありますので注意したいポイントだと考えています

下落方向は4,100ポイントの終値基準での下抜けです

この値動きに入った場合、まだ4,050ポイント周辺で下げ止まる可能性は残されています

そこも下抜けるとある程度強い下落が発生する可能性が高まると考えていますが、まずは4,100ポイントの下抜けを注意ポイントにしたいと思います

ここまで底堅く推移していたところから相場が変化するかもしれないポイントだと考えていますので、下抜けが発生した際の状況にもよりますが、相場全体が下押されている場合にはここから少し長めの調整相場に入る可能性もありますので注意が必要だと考えています

日経平均の予想と注意ポイント

【日経平均の予想】月曜日の強い上昇と反落予想【週間日経平均予想】
アメリカ市場の強い上昇を受け、日経平均は時間外先物では31,500円を記録しました。債務上限問題の解決期待が高まり株式市場には上昇バイアスがかかっていますが、予想をしている時点ではバイデンさんの楽観的な見通し以外に好材料は特に無さそうです。...

9月30日の終値を中心に11月24日の終値を高値、1月4日の終値を安値として基準線を引いています

ピッチフォークです

そしてボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間の日経平均の予想は下落、予想値幅は30,640円から31,600円です

予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は時間外先物が土曜日朝に引けた31,500円の少し上の価格を目処に設定、月曜日に強い上昇を見せた後に週末に向けてボリンジャーバンド中央線まで反落する展開を予想します

ここ1週間の日経平均の値動きですが、月曜日は前場では利益確定売りに下押されますが、後場は海外短期筋による指数先物への断続的な買いが入り上昇、火曜日は経済産業省が先端半導体の製造装置など23品目を輸出管理対象に加える省令改正を公布し後場寄りに急落し下落、水曜日は前日のアメリカ市場が下落し、CTAにまとまった売りが出たことでリスク回避の売りが進み下落、木曜日はエヌビディアが発表した決算を好感しアドバンテストが急伸し日経平均を154円以上押し上げて上昇、金曜日は為替の円安推移とアメリカハイテク株上昇の流れを受け上昇しますが、後場には短期的な過熱感から利益確定売りに下押される形で小幅上昇して週の取引を終えました

水曜日に大きめの下落を見せた日経平均ではありましたが、週を終えてみれば上昇という形になりました

前回予想では上昇推移を継続としていましたが、水曜日のタイミングで強めの下落を見せています

このタイミングを予想できればベストなのですが、ここまで強い上昇相場ではどの時点で反落が起こるのか予想することは困難だと思いますので、前回予想からの反省点は見つけにくいかなといった感じで考えています

これから1週間の主なイベントですが、火曜日の雇用統計は好調な見通しで若干上昇バイアスに、水曜日の鉱工業生産も好調ですし、消費者態度指数も前回を上回る見通しで上昇バイアスに、木曜日の設備投資額は伸びが鈍化して下落バイアスになる可能性がありそうです

木曜日の全産業設備投資額以外は堅調な内容となりそうで、下押しされるような国内のイベントは特にないのではと言った印象です

アメリカ市場の週内のイベントですが、月曜日はメモリアル・デーで休場となりますのでご注意ください

水曜日のJOLTSに関しては強い内容が出てきてFRBの金融引き締め長期化観測の高まりから下落バイアスになる可能性がありますが、それ以外は横ばいか鈍化見通しで上昇バイアスになるのではと考えています

見通しとしてはFRBの利上げ観測が高まれば下落バイアスに、後退すれば上昇バイアスになると言った感じです

もう1つ重要なのが米債務上限問題です

今までの期限は6月1日とされていましたが、金曜日に6月5日まで後ずれしました

今後もタイムリミットが後ずれする可能性はありますが、今のところここが期限といった感じです

今のところ5月末辺りまでに合意できれば、債務上限の引き上げが間に合う可能性がありますが、合意できるかどうか先行きは不透明です

仮に合意できていない場合ですが、そのまま協議が難航し6月15日まで粘った場合は法人税収があることで7月まで問題が先送りされる可能性が出てきます

ただその間に政府機関の閉鎖が行われると考えられますし、場合によっては格付け会社による米債券の格下げが行われる可能性もあるため、この点には注意が必要だと考えています

特に格下げや政府機関の閉鎖によってアメリカ市場が強く調整する場合、日本市場にも同様に強い下落バイアスがかかる可能性がありますので注意が必要だと考えています

オプションの動向に関してですが、アービトラージのABNアムロは上目線、特徴的なのは週を通してCALL31,000円では買い向かうものの、31,500円では強く売り向かっていて、PUTでは31,000円で売りが多くなっていて、上目線ではあるものの上値目処が31,500円といった印象です

建玉残は上昇するほど利益が拡大する上目線で、前回予想から一気にポジションを入れ替えてきました

ソシエテ・ジェネラルは火曜日と金曜日は上目線ですが木曜日が強めの下目線でした

CALL31,000円での売りが大きくあり、PUTは30,000円までは売り建玉が多かった印象です

またCALL32,000円での売り残も多いです

建玉残は30,750円あたりを頂点にすべての価格帯で損失が出るポジションです

前回は上昇すると利益が拡大するポジションでしたが、ここから上値が重くなるとの判断に切り替わった可能性があります

BNPパリバは月曜日には上目線でしたが全体的には下目線気味、CALL31,000円での買いが多かったのですが、同様にPUT31,000円での買いも大きくなっていて、あまり強気な状態ではないと言った印象、PUT30,000円での売りが多かったことから下値目処はこのあたりかなといった印象です

建玉残は30,875円あたりを損益分岐点に下落するほど利益が拡大するポジションです

ABNアムロは上目線に切り替えた印象ですが、逆にソシエテ・ジェネラルとBNPパリバは下目線に切り替えた可能性がありそうです

グローバルマクロのJPモルガンは月曜日と火曜日は強く下目線も、それ以降は上目線に切り替わっています

CALL31,000円での売りが多く、PUT30,500円と30,250円での売りが多くなっています

建玉残の変化は30,875円あたりを損益分岐点に上昇するほど利益が拡大するポジションとなっていて、前回からは反対になっていて上目線に切り替わっています

オプション全体の取引では、月曜日はCALL優勢もその後は拮抗、金曜日にはPUT優勢へと切り替わっています

金曜日の取引ではアットザマネーの31,125円から近い31,000円での取引が多くなっている一方、CALLは31,750円、PUTは30,000円での取引も活発でした

月曜日以降に強い上昇からオプション取引の全体的なバランスが変わる可能性もありますが、今のところ下目線に切り替わった可能性があるのではと警戒しています

ただ建玉残のプットコールレシオはCALL優勢で、依然として上目線である点には注意が必要だと思います

225mini先物では、ABNアムロは水曜日までは上目線も週末にかけて下方向へと修正、オプションの動向と合わせてニュートラルと判断しています

ソシエテ・ジェネラルは下目線、こちらは金曜日に逆に上目線に切り返していて判断が難しいですが、オプションの動向と合わせて若干下目線と考えています

BNPパリバは下目線、こちらはオプションの動向と同様ですのでそのまま下目線でいいだろうと考えています

JPモルガンは上目線、こちらもオプションと同様ですのでそのまま上目線で良いと思います

海外系証券会社の225ラージとTOPIX先物ですが、CTAのクレディ・スイスは動きがあまりなくニュートラル、モルガンは下目線な印象です

週内で気になったのが、私にはチェックできないのでニュースの内容をそのまま信じるしかないのですが、水曜日にCTAの大きめの売りがあった模様で、これは現物であった可能性があります

どちらの証券会社であったのかも確認できていないのですが、ただ売りが大きめに入っている可能性は考慮しておいてもいいかもしれないと考えています

グローバルマクロのゴールドマンはニュートラル、シティとJPモルガンは下目線だと判断しています

ロールオーバーが始まっていて、6月限と9月限で反対売買を行っていることがある点に注意が必要だと考えています

ゴールドマンのニュートラルの判断も、6月限では下目線ですが、9月限では買い向かっていることからそのように判断しています

海外系証券会社の動向をまとめると、CTAの2社は水曜の売り報道も含めて下目線、アービトラージのABNアムロはニュートラル、ソシエテ・ジェネラルは若干下目線、BNPパリバは下目線、グローバルマクロのゴールドマンはニュートラル、シティとJPモルガンは下目線だと判断しています

上値目処は31,500円周辺、下値目処は30,250円から30,875円周辺と考えています

上値目処の31,500円は前回予想から引き続きといった感じです

全体的に弱い印象です

裁定取引の残高は、月曜日と火曜日は買いと売りの両方で残高が増加傾向、ただ今のところ残高の乖離はかなり大きくなっています

裁定売りの残高が低水準で、急落などが起こった場合にはかなり強い下落が発生する可能性が高まっています

この判断は2019年あたりから裁定買い残の規模が1兆4,000億円あたりを頂点に反落する傾向があるため、そのような想定で考えています

気を付けたいのはここから相場の勢いが変わって、買い残が更に積みあがる可能性を否定できない点です

2012年から2015年あたりまでは2兆円後半から3兆円を超える規模まで買い残が積みあがっていた時期もありますので、そちらにシフトしていく可能性も否定できません

気を付けたいと考えているのは、今後相場の上昇とともに買い残が1兆4,000億円あたりまで上昇した際に、そこで反落するかそれとも上抜けて行くかです

反落した際には売り残が少ないことから強めの調整を、上抜けてしまった場合には相場が今までのバランスとは変化したと判断したほうがいいかもしれません

チャートのテクニカルでは、火曜日まではエンベロープ上限を上抜ける推移を継続しましたが、水曜日と木曜日に下値を試す形でボリンジャーバンド中央線付近から反発、金曜日は上髭ながらも上昇して陽線と底堅い推移を続けています

まず注目しているのはエンベロープ上限を下抜けた点です

これで強い上昇がいったん終了した可能性が高まっていると判断しています

再度強い上昇でエンベロープ上限を早い段階で上抜けない限り、一旦上値に近づいたと判断していいのではと考えています

ただ現在のところボリンジャーバンド中央線を下抜けていないことから、上昇推移が終わったと判断していいかは難しいところです

高値圏で横ばい気味に推移、そこから上下どちらに動くか判断待ちしているような印象です

インジケーターではADXは43台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

MACDはMACDシグナルの上を横ばい推移、乖離幅が縮小してオシレーターは0方向へと収束しています

今までに比べると明らかに勢いが減少していて、頂点が近い可能性が高まっていると判断しています

まだ上昇トレンド相場は継続しているため、下落方向へと切り返す判断をできるタイミングではないと言った印象です

RSIはRSIシグナルを再度上抜け上昇、74という非常に過熱感の高い水準で推移していますが、現在は強い上昇トレンドへと入っていることから、シグナルの信頼度が低下している状態だと判断しています

今のところRSIの推移から頂点を見極めるのは難しく、相場の方向感を見極めることに用いるには少し無理があるタイミングだと考えています

アメリカ市場が金曜日に上昇し、日経平均も先物ではすでに31,500円まで上昇してきています

そのため月曜日の寄付きはこの辺りの価格帯になるものと考えています

テクニカル的に考えても急落をすると考えられる材料が強くあるわけでもありませんが、高値圏に達していることは確かだと思います

現在は上昇トレンド相場が継続していることから、ここからトレンドを壊すような下落が発生すると考えて良いタイミングではないと思いますので、調整してもボリンジャーバンド中央線までだろうと判断しました

以上のことからこれから1週間の日経平均は、月曜日に強い上昇を見せた後に週末に向けてボリンジャーバンド中央線まで反落する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は31,600円の上抜けです

この辺りはオプションの動向からも上値目処と考えていますし、月曜日は寄付き後に売り仕掛けが行われる可能性もあるだろうと考えています

ただ為替は円安推移を継続する予想となっていて、その場合日経平均の上昇推移には支援材料になると思います

月曜日のアメリカ市場が休場であることから、月曜日から積極的に上値を追う展開が起こるとは考えていませんが、一気に31,600円の上抜けを見せてくるとそのまま強い上昇推移を継続する可能性が高まると思いますので、注意が必要だと思います

次の上値目処ですが、1990年の推移を参考にするのであれば33,000円です

下落方向は30,640円の下抜けです

ボリンジャーバンド中央線の下抜けが目処です

この場合日経平均は、一旦エンベロープ中央線を試す水準まで下落推移を開始する可能性が高まると考えています

そこから相場が一気に下落推移へと切り替わるのか、それともエンベロープ中央線の水準を下支えに再反発するのかは今の時点ではわかりませんが、少なくともエンベロープ中央線までは下げ幅を拡大する可能性があると思いますので注意が必要だと思います

ドル円相場の予想と注意ポイント

【ドル円の予想】逆らうことのできない強い上昇トレンド【週間ドル円予想】
非常に強い方向感で円安推移が発生しています。この流れを否定するためには節目の下抜けが必要ですが、今のところその兆候はありません。米債務上限問題をきっかけにした相場の急落が危惧される状態ですが、メインの予想はテクニカルと経済イベント重視で行き...

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は円安、予想値幅は138円85銭から144円00銭です

予想値幅下限はエンベロープ上限の金曜日の価格を、上限は昨年9月から10月に高値で横ばい気味の推移を行った価格を目処に設定、上昇推移を継続も週末にかけて上値が重たくなる展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日はミネアポリス連銀カシュカリ総裁とセントルイス連銀ブラード総裁がタカ派発言を行いFRBの利上げ継続の可能性が意識され米長期金利が上昇し円安、火曜日は朝方に米長期金利が上昇し円安推移も、米債務上限問題に進展がみられず、米長期金利が下げに転じ横ばい、水曜日は発表されたFOMC議事要旨では参加者の意見が割れていたことが分かり、ウォラー理事がFOMCの政策判断はデータ次第と述べたことでFRBの金融引き締め長期化観測が強まり円安、木曜日は発表された米新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、FRBの利上げ継続観測の高まりから米長期金利が上昇し円安、金曜日はアメリカで発表された個人消費支出が市場予想を上回る上昇となり、FRBの利上げ継続観測の高まりから円安推移して週の取引を終えました

前回予想では月曜日と火曜日に強く下押すとしていましたが結果は横ばい推移、そこから上昇したことは予想通りではありましたが、上昇の強さは予想外です

想定していた以上に現在のドル円相場の円安推移は強いものだと考えるべきで、節目での転換を見届けるまではこの推移が継続すると考えて対処したほうがいいだろうと考えました

チャートのテクニカルのお話の際に触れますが、上値目処もさらに高く考えて対応しないと危険だと判断しました

これから1週間の主なイベントですが、月曜日はアメリカ市場がメモリアル・デーで休場となりますのでご注意ください

火曜日にアメリカで発表されるコンファレンス・ボードは悪化見通しで少し円高バイアスになる可能性があります

水曜日にオーストラリアで発表されるCPIは横ばい予想でニュートラル、アメリカで発表されるシカゴ購買部協会景気指数は弱く円高バイアスになりそうですが、同日発表されるJOLTSが強い内容となりそうで、こちらは円安バイアスです

同日発表されるベージュブックの内容は個人的にはここまで発表されている経済指標が強い傾向があると感じていることから、タカ派気味の内容になるのではと考えています

木曜日にユーロで発表されるHICPは鈍化見通しで若干円高バイアスになりそうですが、その後のECB理事会議事要旨はインフレ警戒の文言が出ることで円安バイアスに、アメリカで発表されるADP雇用統計は鈍化見通しで円高バイアスではありますが、市場へのバイアスとしては前週分新規失業保険申請件数の内容の方がよりインパクトが大きい可能性がありますので注意しておきたいイベントです

同日発表の製造業PMIとISM製造業景況指数は横ばい見通しで今のところニュートラルです

金曜日に発表される雇用統計では非農業部門雇用者数変化や失業率が悪化見通し、平均受給の伸び率も鈍化見通しとなっていて円高バイアスになるのではと考えています

市場予想通りの内容であれば週前半は円安バイアスがかかりやすく、金曜日に円高方向へとバイアスがかかると言った感じです

注意したいと考えているのは、このところアメリカの景気動向が好調だと受け止められる内容の経済指標が発表されている印象がありますので、週末の雇用統計が市場予想を上回り堅調な結果が出てこないかです

この場合は強めの円安バイアスがかかりかねませんので注意が必要だと思います

もう1つ注意したいのが米債務上限問題です

これまで6月1日とされていたタイムリミットが金曜日の時点で6月5日まで後ずれしてはいますが、それでも5月末周辺までに合意する必要があると考えられます

今後もタイムリミットが後ずれする可能性はありますが、今のところここが期限といった感じです

期限は伸びたものの合意できるかどうかは先行きが見通せない状態ですので、今後の展開には引き続き注意が必要だと思います

仮に合意に至っていない場合、まずは6月15日まで引っ張って、そこで入ってくる法人税収で7月まで粘るという展開になると考えられますが、この間にアメリカ債権の格下げなどがあった場合にはリスク回避の円高が発生する可能性がありえます

この場合は経済指標の内容とは別に、強い円高バイアスがかかる可能性がありますのでご注意ください

チャートのテクニカルでは、月曜日以降もエンベロープ上限を上抜ける展開を継続して上昇推移が続いています

非常に強い推移で、このパターンに入るとエンベロープ上限を一旦下抜けるまで円安推移が継続してしまう可能性があります

この先は昨年11月21日と22日の高値付近、142円周辺が一旦の上値目処になるのではと考えていますが、昨年8月の円安局面では137円付近でいったん揉み合った後に144円を上抜ける強い上昇を見せていましたので、今回も同様の値動きにならないかには注意が必要だと思います

以前の予想ではドル円は128円から138円のレンジ推移の可能性が高く、仮に上昇しても142円までがせいぜいだろうとお話しさせていただいていましたが、5月18日のエンベロープ上限の上抜け以降、非常に強い値動きに入っていますので、上昇時の上値目処を楽観的に想定することはやめようと考えを改めました

ボリンジャーバンド中央線も日足の下で距離を保ちながら上昇を継続している状態ですし、少なくともボリンジャーバンド中央線の下抜けやエンベロープ上限の下抜けが確認されるまで、円安推移がこのまま続くと考えて対応したほうがいいだろうと思います

インジケーターではADXは25台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

MACDはMACDシグナルの上で上昇推移を継続、相場が上昇方向への推移を安定的に継続していることが確認できます

今のところ現在の上昇推移が転換するようなシグナルは無い状態だと判断しています

RSIは72台を上昇推移、明らかに過熱感のある水準に達しています

レンジ相場であれば反落を警戒する水準ですが、現在は上昇トレンド相場へと入っていますので、RSIの高止まりから反落を予想することは難しいタイミングで、相場が強い状態であることを示しているのみだと思います

アメリカの債務上限問題は相変わらず協議が続いていて、今のところ合意には至っていない模様です

債務上限のタイムリミットは後ずれしたものの、仮に合意に至らない場合には格下げが行われる可能性も高まっており、米10年債利回りも金曜日にいったん上昇する場面はあったものの、引けにかけては下落へと転じています

横ばい気味の推移のように方向感に乏しい相場であればリスク回避の円高を予想内に盛り込みたいタイミングではありますが、ドル円相場は非常に強い円安推移を継続していて、テクニカル的に考えても不安要素だけで上昇推移を否定するにはあまりに危険だと判断、週末の雇用統計は弱い見通しですのでそのタイミングでは上値が重たくなるだろうと考えました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、上昇推移を継続も週末にかけて上値が重たくなる展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は145円00銭の終値基準での上抜けです

5月22日の週の上昇幅は約3円と、大きめの上昇となっています

このペースで上昇を継続した場合でも143円半ばで推移は納まると思います

水曜日から起こっているボラティリティを伴った上昇を継続した場合は145円を上抜ける可能性もありますが、そこまで強く上昇はしないだろうと予想しています

この上昇方向の注意ポイントはそれが起こってしまった場合の推移です

この場合かなり強い上昇が続いていて、その際に新たに円安バイアスの材料が出てきている場合には一気に150円を目指す展開へと入る可能性を否定できません

私はライブ配信でも申し上げていましたが、150円まではいかないだろうと考えて予想を続けていましたし、今のところその考えは変わっていません

ですがエンベロープ上限を上抜ける強い上昇相場へと入った場合には、楽観的に考えると想定以上の円安水準へと引っ張られることがありますので、上昇方向への推移にはかなり強く警戒をしておきたいと思います

下落方向は138円85銭の終値基準での下抜けです

イメージしているのはエンベロープ上限の下抜けです

ドル円相場が強い上昇を見せた後にエンベロープ上限を下抜けると、一旦その強い上昇が終わります

そこから値固めして再上昇するのか、それとも反落するのかはその際の相場環境次第だと思いますが、少なくとも一旦は高値を付けた状態になります

その後の値動きのイメージはエンベロープ中央線への接触を行う展開ですが、この際の推移でその後の値動きの予想が変わります

大まかなイメージは横ばい気味に推移してエンベロープ中央線が上昇してくるのを待った場合には再上昇、日足が接触するために下落していった場合は下落といった感じです

エンベロープ上限の下抜け後にどのような形でエンベロープ中央線に接触するか、それによってその後の予想が大きく変わると思いますので、下抜けとともにその後の推移にも注意が必要だと思います

あとがき

アメリカ市場に関して

金曜日の強い上昇が米債務上限問題の協議が進展することへの期待感だったとしたら、今のところバイデン大統領の楽観的な発言があるのみで結果は出ていません

祝日明けに再度話し合いが行われ、そこで結果が出ればいいのですが、火曜日以降もまとまらない場合には相場がリスクオフへと動く可能性は考えられます

他方で発表される経済指標には底堅いものが多く、FRBの金融引き締めが行われていても経済は堅調な状態が続いている可能性があります

そうであればこのまま政策金利が高止まりしていても、株式市場は上昇を続けるかもしれません

私はあまりにリスクが高いと考えてポジションを現金にして短期トレードに徹していますが、これが合っているのか間違っているのか、まずは米債務上限問題の行方次第かもしれません

日経平均に関して

アメリカ市場の強い上昇を受けて、日経平均も土曜日朝の時点で31,500円を試すような上昇を見せる可能性が高まっています

オプションの動向などから考えると31,500円の水準は天井圏になるのではと見込んでいましたし、水曜日の反落でいったんエンベロープ上限の下抜けを見せていることから、そこまで上値追いをできるとも考えていません

だからと言って月曜日に売りを仕掛ける勇気もない状態です

2銘柄を損切した後のインバースは少し踏まれたところで損切、どちらも握っていたら大けがするところでした

現在は現金のみとなっていてポジションを持っていない状態ですが、さすがにここで何かをするのは怖くてできません

もし次の推移でボリンジャーバンド中央線の下抜けがある程度の勢いであった場合にはインバースで再エントリーする可能性もありますが、正直なところ相場環境次第といったところではと思っています

日経平均の上昇はこのまま強く続いていきそうな雰囲気もありますが、くれぐれも月曜夜のアメリカ市場が休場となる件はお忘れなく

ドル円相場に関して

アメリカの債務上限問題がいつ解決するのかは見通しが立たない状態です

今のところタイムリミットが微妙に後ずれしていて、何とか時間稼ぎをしているような展開になっています

今回の予想ではテクニカル的に強い円安推移をしていることから、この推移が続く展開を想定してお話をさせていただいています

FRBの利上げ長期化観測は円安材料でしょうし、特におかしな点はない予想なのではと思ってはいます

ただどうしても怖いのが米債務上限の問題です

まず解決せずに政府閉鎖が始まった場合、恐らくその前後からリスク回避の円高推移が始まると思います

これはテクニカルなどを無視した形になる可能性があり、非常に注意が必要だと思います

もう1つ気になるのが、債務上限問題が合意に至った場合です

通常であれば相場の視点は次の材料へ移るものと考えられますが、材料出尽くしの形でこれまでと逆方向の流れが出る可能性も残されています

この場合も円高推移です

米債務上限問題が早い段階で解決していればそこまで心配しなくて良かったのかもしれませんが、ここまで引き延ばされると逆回転の可能性は考慮しておかないと危険だと思います

まずはテクニカルと経済イベント重視での立ち回りを考えつつ、債務上限問題に何かしらの進展もしくはデフォルト危機の高まりがあった場合には相場が急変する可能性に備えなければならない、相場への対応に素早さが求められるタイミングに入っている印象ですので、思わぬタイミングでの円高方向への切り返しには十分にご注意いただければと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間株為替予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数5(ドル円は乗数1.5)
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

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