【ダウ・ナスダック・SP500】短期的なのか中長期なのかで相場の見通しが異なる展開【週間アメリカ株予想 2024/5/6~】

ダウ・ナスダック・SP500の週間予想

こんにちはしーさんです
ニューヨークダウ・ナスダック・S&P500の予想を毎週土曜日に配信している週間アメリカ株予想です
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【ダウ・ナスダック・SP500】短期的なのか中長期なのかで相場の見通しが異なる展開【週間アメリカ株予想 2024/5/6~】
この動画の内容は週間予想ですのであくまで短期的な相場展開を考えてお話ししていますが、もう少し長い時間軸で投資を行う際には異なる予想結果が出てくるような相場展開だと考えていますので、今回の予想動画では短期的な予想結果だけではなく中長期での予想...

1週間の振り返りと今週の予定

アメリカ市場の1週間の値動き

ここ1週間の値動きですが、月曜日は米長期金利の上昇が一服する中でアップルやテスラが上昇したことも投資家心理を支え上昇、火曜日は発表された四半期雇用コスト指数が市場予想を上回りFRBの利下げ開始時期への不透明感が高まりダウとSP500は下落しナスダックは大幅下落、水曜日はFOMC後のパウエルFRB議長の定例記者会見で追加利上げの可能性は低いと述べたことを好感し上昇した場面はあったものの、利下げにはまだ時間がかかる見通しとなったこともあり反落しダウは上昇しナスダックとSP500は下落、木曜日は前日にパウエルFRB議長が再利上げに否定的な見方を示したことやクアルコムの決算を受けた大幅高を材料に買いが入り上昇、金曜日は発表された雇用統計では非農業部門雇用者数変化の伸びが市場予想を下回り賃金の上昇ペースも鈍化、FRBによる利下げ先送り懸念が後退し上昇して週の取引を終えました

前回は3指数ともに一旦上昇する可能性はあるものの再度下押される展開を予想しました
実際には木曜日まではほぼ想定内の推移になっていましたが、金曜日の雇用統計の結果を受けた大きな上昇は予想外でした
相場は想定よりも早いタイミングで底値形成を終えて上昇方向へと切り返したと判断した方が良いのではと考えています

アメリカ市場の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが、あまり強いバイアスをかけてきそうなものがありません
その中でも注目したいのが金曜日のミシガン大学消費者態度指数ですが、こちらは鈍化見通しで上昇バイアス予想ですが、その際に気を付けたいのが1年先の期待インフレ率がどのような推移をするかです
前回発表時は2.9%から3.1%へ上昇、今回も上昇するようであれば下落バイアスとなりかねない点に注意が必要だと考えています
これ以外にも木曜日の前週分新規失業保険申請件数は市場予想が出ていませんが、材料薄の中ですので通常より強く材料視される可能性がある点に注意が必要だと考えています

アメリカでの主な企業業績の発表

企業の業績発表に関してですが、火曜日引け後のウォルト・ディズニー、木曜日引け後のワーナーミュージックあたりが気になりますが、前週までに比べると相場へのバイアスは弱い展開となりそうかなと予想しています
相場の大きな流れを変えるほどのものは無いだろうといった感じです

ニューヨークダウの予想と注意ポイント

ニューヨークダウの予想値幅

これから1週間のニューヨークダウの予想は上昇、予想値幅は38,200ドルから39,500ドルです
予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は4月1日の安値の価格を目処に設定、利益確定売りの下押しを挟みつつも下落してもエンベロープ中央線を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、木曜日まではエンベロープ中央線に頭を押されられるような展開となりましたが、金曜日に一気に上抜けを見せて相場の方向感がはっきりと変わりました
あまりに強い上昇だったため材料薄の週内ではエンベロープ中央線やボリンジャーバンド中央線まで下押される形での利益確定売りが出る可能性が考えられますが、ダブルボトムを形成するような形での上昇に転じていると考えていいのではと判断しています

ニューヨークダウの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では金曜日の上昇で一気に25・75・100日の単純移動平均線の上抜けを達成、ただこの上昇は勢いが強すぎると感じています
ここから75日単純移動平均線を下支えにした推移が継続できると良いのですが、下押された場合には100日単純移動平均線までの調整は考えておいてもいいのではと思います
ただ推移自体は堅調なものだと判断しています

DMIではADXは20台後半を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

ニューヨークダウのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、50台半ばまで戻ってきています
40からの上昇ですので短期的に強く上昇しすぎで、このまま続伸しても60辺りで反落する可能性が高いと考えています
もう1営業日くらいは続伸したとしても、その後は横ばいか調整の下落が入るのではといった感じです

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、MACDとMACDシグナルのどちらも上向きに転じていますし、乖離幅も拡大していることから高確率で下落トレンド相場が終了したと判断できそうです
ただ強弱の分かれ目である0を下回った推移を継続している点はネガティブです

インジケーターは改善していますし日足の推移も堅調です
金曜日の上昇が強すぎたことと週内にFRBの利下げ先送り観測が後退するような経済指標の発表がないことからいったんは利益確定売りや横ばい推移に変化する可能性があるものの、相場の全体的な流れは上昇方向へと切り返したものと判断しました
以上のことからこれから1週間のニューヨークダウは、利益確定売りの下押しを挟みつつも下落してもエンベロープ中央線を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は39,900ドルの上抜けです
3月21日の高値の価格を目処に設定しています
週内の予想は上昇ですし、下押してもそこまで強いものにならないと考えています
ですが如何せん材料があまりないだけにこのまま強い上昇が継続するとも考えていません
その予想に反して最高値更新を見せるような推移に入ってしまうと、次週の卸売物価指数や消費者物価指数の低下期待、もしくは他の材料からFRBの利下げ観測が高まった可能性があり、この場合はさらに強い上昇相場に入りかねないと考えられますので、そのような推移に入ったかどうかの分岐点として、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は37,000ドルの下抜けです
4月17日の安値の価格を目処に設定しています
直近の安値を下抜ける推移となりますので、金曜日の強い上昇が短期的なもので、引き続きFRBの利下げ観測が後退し続ける場合、もしくはFRBの利上げ観測が強まる場合に見られる推移かと思います
週内にはそのような材料が発生するとすれば金曜日のミシガン大学消費者態度指数くらいしかありませんが、仮に起こってしまうと再度強い調整相場に入りかねないと考えられますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

ナスダックの予想と注意ポイント

ナスダックの予想値幅

これから1週間のナスダックの予想は上昇、予想値幅は15,800ポイントから16,550ポイントです

ナスダック100の予想値幅は17,570ポイントから18,470ポイントです
予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は3月21日の高値の価格を目処に設定、利益確定売りに下押された場合でもボリンジャーバンド中央線を下支えにするように上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、木曜日まではエンベロープ中央線に頭を抑えられる展開でしたが、ボリンジャーバンド中央線も下支え気味となっていました
そこから一気に強い上昇を見せて両中央線の上抜けを見せて、相場が一気に好転している形です
直近の調整局面でも下値を切り上げる形となっていて、この辺りも相場の底堅さを感じさせます
直近に関しては下落してもボリンジャーバンド中央線が下支えになって上昇方向への推移を続ける可能性があるのではと判断しています

ナスダックの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では100日単純移動平均線を下支えにするような反発を見せた後に25・75日単純移動平均線を一気に上抜ける強い推移を見せています
25日単純移動平均線が依然として下落推移している点はネガティブですが、短期的には上昇推移に転じやすい環境になっているのではと判断しています

DMIではADXは10台半ばを下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

ナスダックのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、50台半ばまで来ています
60付近までは上昇が続く可能性が考えられますので、このまま上昇した場合でも値幅にもよりますが1~2営業日は続伸が見られるかもしれません
ただ一旦は利益確定などの形で下押されるタイミングが来るものと考えています

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、下落トレンド相場が終了したシグナルが出ています
依然として強弱の分かれ目である0を下回る推移を続けている面はネガティブですが、方向感としては改善しているものと判断しています

底値を切り上げる形での推移を続けていたところから金曜日に一気に強い上昇を見せたことから、短期的には調整相場が終了した可能性が高いと考えています
そのため週内の予想に関しては堅調な推移が続くという考え方で良いのではと判断しました
以上のことからこれから1週間のナスダックは、利益確定売りに下押された場合でもボリンジャーバンド中央線を下支えにするように上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は16,650ポイントの上抜けです
ナスダック100では18,550ポイントの上抜けです
エンベロープの上限の価格を目処に設定しています
直近高値の上抜けを見せた時点で相場が更に強い上昇推移に入ったと判断してもいいと思いますが、ここまでの推移ではボラティリティが高い状態となっていますので、このまま買いが強く入った場合にはさらに上げ幅を拡大する可能性はあると考えましたので、若干の余裕幅を持ちたいと考えさらに100ポイント程度上に設定をずらしました
この値動きが発生した場合には以前の一方的な上昇相場のような展開が出かねないと考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は15,250ポイントの下抜けです
ナスダック100では16,970ポイントの下抜けです
4月19日の安値の価格を目処に設定しています
予想値幅下限からかなり下に乖離した価格ではありますが、今回の調整では5月2日の安値くらいまでは相場のボラティリティが高ければ下落する可能性があると考えられましたし、相場が再度強い調整に入るかどうかはっきりと判断できる場所が強い調整の際の安値更新になるのではと考えましたので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

S&P500の予想と注意ポイント

SP500の予想値幅

これから1週間のS&P500の予想は上昇、予想値幅は5,070ポイントから5,230ポイントです
予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は4月3日の高値の価格を目処に設定、利益確定売りなどでボリンジャーバンド中央線付近まで下押される可能性はあるものの上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、木曜日まではエンベロープ中央線に頭を抑えられるように下落する展開となっていましたが金曜日の反発で一気に上抜けを見せています
水曜日の下落が若干強かったことが懸念材料ではありますが、金曜日の推移はそれ以上に堅調なものだったのではと考えています
4月19日の底値からは下値を切り上げる形で全体的に上昇していますし、この辺りも好材料だと考えています
短期的には堅調な推移に戻ると考えていいだろうと判断しています

SP500の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では100日と75日の単純移動平均線の中間あたりを下支えにするような推移を継続した後に、日足が25日単純移動平均線の上抜けを見せていて相場が好転している可能性が考えられそうだなと判断しています
ただ25日単純移動平均線が下落傾向である点には注意が必要だと考えています

DMIではADXは20台前半を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

SP500のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、RSIシグナルを下支えにするように反発を見せたのは好材料です
一旦は10程度の上昇を見せたため短期的な反落の可能性が高まっているものと考えていますが、強い相場であれば60接触辺りまでは一気に上昇する可能性も考えられるかと思います

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、MACDがMACDシグナルをゴールデンクロスしたことから下落トレンド相場が終了したものと判断しています
一方的な下落相場が一旦終了したという判断で良いかと思います
ただ依然として強弱の分かれ目である0を下回っている点には注意が必要だと考えています

金曜日の強い上昇はここまで下落方向へ推移しやすい環境だったところから大きな変化を確認できた値動きだったかと思います
急激な上昇であったことから一時的な利益確定の売りなどに下押される可能性はあるものの、短期的な過熱感が高いわけでもないことからまだ上昇余力は残っているものと判断しました

以上のことからこれから1週間のS&P500は、利益確定売りなどでボリンジャーバンド中央線付近まで下押される可能性はあるものの上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は5,270ポイントの上抜けです
3月28日の高値の価格を目処に設定しています
このまま強い上昇が続き最高値更新を見せる場合には、昨年11月からのような非常に堅調な上昇相場に戻る可能性が出てくると考えられるかと思いますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は4,950ポイントの下抜けです
4月19日の安値の価格を目処に設定しています
直近安値の更新を見せるような下落に入ってしまうと再度強い調整相場に戻ってしまう可能性が高まると考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

今回の予想で大事だと考えていることがあるのですが、それは短期的な予想と中長期的な予想では見通しが異なるという点です
このあたりは今回予想動画の最初の方だけしか見ていない場合には非常に危険なことなのですが、ここまでご覧いただけた方にはこれから大切なポイントのお話をさせていただきたいと思います
まず短期的な見通しに関して3指数に共通していることは、窓開けを見せる形での上昇をしている点と日足が十字線になっている点です
金曜日の推移では買い意欲が日中は続かず、最初の上昇で終わってしまっているということです
次にその推移では木曜日との間に窓開けを見せていて、このようなパターンであれば窓を埋める下落が起こってもおかしくない点に注意が必要だということです
そのため予想値幅下限の設定は3指数ともに窓埋めをすることを前提にしています
次に大切なのが中長期の見通しです
金曜日の雇用統計の内容を材料とした上昇は強かったものの、これらの経済指標は継続的な変化を確認する必要があり、1回の発表内容からのバイアスで相場が本当に方向転換したのかを予想することは難しいということです
テクニカル的に考えても3指数ともに25日単純移動平均線は下向きのままですし、この状態から再度調整に入るというパターンは昨年の8月からの下落時にも見られたものです
個人的にはこの辺りの経済指標の結果と相場の短期的な推移に関して、慌てずに判断を行う必要があるだろうと考えています
直近でいえば今後発表される卸売物価指数や消費者物価指数の結果が大事になってくると思います
依然としてFRBの利下げがいつ開始されるのか不透明感が残っているという点には注意が必要だろうといった感じです
テクニカル的にも依然として25日単純移動平均線は下向きのままですので、少なくともこの辺りが改善してくるまでは中長期的には再度の下押しがあってもおかしくないですし、私自身今のところはそれが起こる可能性が高いと予想していますのでご注意いただければと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間アメリカ株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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