【ダウ・ナスダック・SP500】非常に悩むもまだ調整相場が続くと判断【週間アメリカ株予想 2024/4/29~】

ダウ・ナスダック・SP500の週間予想

こんにちはしーさんです
ニューヨークダウ・ナスダック・S&P500の予想を毎週土曜日に配信している週間アメリカ株予想です
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1週間の振り返りと今週の予定

アメリカ市場の1週間の推移

ここ1週間の値動きですが、月曜日は中東情勢悪化への過度な懸念が和らぎ目先の自律反発を期待した買いが入り上昇、火曜日は発表された購買担当者景気指数が市場予想を下回りインフレ再加速懸念が高まらなかったことから幅広い銘柄に押し目買いが入り上昇、水曜日は発表された耐久財受注は市場予想通りも前回発表分が下方修正され伸びが加速した状態に、ただ四半期GDPや個人消費支出の発表を控え様子見姿勢が広がりダウは小幅下落しナスダックとSP500は小幅上昇、木曜日は発表された四半期GDPは市場予想を下回ったものの、同時に発表された四半期個人消費支出のコア指数が市場予想を上回りFRBの利下げ観測が後退し米長期金利は上昇し株式市場は下落、金曜日は発表された個人消費支出は市場予想を上回ったものの発表した決算が市場予想を上回ったマイクロソフトやアルファベットに買いが入りダウとSP500は上昇しナスダックは大幅上昇して週の取引を終えました

前回は3指数ともに短期的な反発を見せる可能性はあるものの下落基調が続く展開を予想しました
実際には短期的な自律反発を挟んで下落というところまでは良かったのですが、相場はさらに一歩先んじて推移する展開となっていて、そこからさらに強い反発を見せています
もう少し日柄をかけて底値模索をするような調整を続けるのではと予想していたのですが、想定していた展開よりも早い反発となっています

アメリカ市場の1週間の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが、相場にバイアスをかけてきそうで特に注意したいものがいくつかあると考えています
まず水曜日のADP雇用統計は改善見通しで下落バイアス予想、ISM製造業景況指数は鈍化見通しで上昇バイアス予想です
特にISM製造業景況指数は50を割り込むかどうかに注目していて、そこまで弱い内容になれば上昇バイアスが強くなるものと考えています
金曜日に関しても重要な経済指標が発表されますが、雇用統計は非農業部門雇用者数変化が鈍化見通しで上昇バイアス予想、ISM非製造業景況指数は改善見通しで下落バイアス予想です
こちらは非農業部門雇用者数変化で相場の寄付きの水準が決定されるものの、ISM非製造業景況指数の強弱感で最終的な流れが決まるといった感じで予想しています

アメリカ市場の主な企業ぎょせきの発表

企業の業績発表に関してですが、依然として相場に大きなバイアスをかけてくる可能性のある企業の発表が控えています
まず注目したいのが火曜日引け後のAMD、そし木曜日引け後のアップルです
この2つは相場に大きなバイアスをかけてきますが、結果を受けた値動きは時間外での推移になります
これ以外にも火曜日のコカコーラやマクドナルド、水曜日のファイザーやクラフト・ハインツ、木曜日のモデルナと大手が控えていますし、これらは当日の相場に直接影響してきますので注意が必要だと考えています

ニューヨークダウの予想と注意ポイント

ニューヨークダウの予想値幅

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています
これから1週間のニューヨークダウの予想は下落、予想値幅は37,600ドルから38,550ドルです
予想値幅下限は4月17日の安値の価格を、上限は4月24日の高値の価格を目処に設定、エンベロープ中央線の上抜けを試すような推移が出てくる可能性があるものの再度下押される展開を予想します

チャートのテクニカルでは、月曜日の上昇でボリンジャーバンド中央線の上抜けを見せて、まずは4月初旬からの強い下落推移の相場展開が終わった可能性が出てきましたが、水曜日にエンベロープ中央線に接触した辺りでその確率が上がっているものと考えています
木曜日には強めに反落しボリンジャーバンド中央線を下抜けしたものの終値基準ではボリンジャーバンド中央線付近での推移にとどまり、金曜日はボリンジャーバンド中央線を下支えとした推移へと切り替わっています
下支えとなっているボリンジャーバンド中央線が上昇方向へ推移し始めているのもポジティブな材料だと判断しています
エンベロープ中央線が上値抵抗となる可能性がありますが、逆にここを上抜けてしまえば強い上昇相場に戻れる可能性があるのではと考えています
4月頭からの急激な調整は一旦収まり極端な調整相場が継続する可能性はかなり低下したものと考えていますが、一方でエンベロープ中央線の上抜けをはっきりと見せていないことからまだ強気の予想はできない環境下にあると判断しています

ニューヨークダウの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では直近の推移では75日単純移動平均線が上値抵抗になっていますので、ここを上抜けられるかどうかがポイントになりそうです
木曜日に100日単純移動平均線を下抜けたのは若干悪材料ではありますが、金曜日の終値基準では再度の上抜けを見せていますのでそこまで悪くないとは思います
ただその際に5日単純移動平均線が上値抵抗となった点はネガティブです
強い下落を一気にするような兆候も無いのですが、だからと言って一気に反発するといった雰囲気でも無いといった判断です

DMIではADXは20台後半を横ばい推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

ニューヨークダウのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、RSIシグナルの推移も横ばいになり一旦は強い下落が終わった可能性が高まっているものと判断しています
まだ強弱の分かれ目である50を下回る推移に終始している点はネガティブではありますが、今後もRSIシグナルを下支えとした推移が続くようであれば大きく下げ幅を拡大する展開にはならないのではと考えています

MACDはMACDシグナルの上を横ばい気味に推移、MACDがMACDシグナルをゴールデンクロスしました
まだ上抜けが微妙ではありますが、ここまでの下落トレンド相場が終了して相場は下落推移しやすかった環境から切り替わる可能性が出てきています
依然として強弱の分かれ目である0を下回る水準での推移となっていて再度底値模索に入る可能性は残されていますが、MACDとMACDシグナルが上昇方向へ切り返し始めれば、底値を付けて上昇方向の相場展開へと切り返したという判断がもう少し強くできるようになると思います

2番底を探る展開を1営業日しかしておらず、単純移動平均線にも上値を阻まれた状態での推移となっているのは懸念点であるものの、MACDがMACDシグナルをゴールデンクロスしRSIはRSIシグナルの上での推移に切り替わっている点を考えると相場の転換が近い可能性が高まっているのではと考えています
ただ依然として日足がエンベロープ中央線に頭を抑えられている点は懸念材料で、まずはここをはっきりと上抜けて来ないことには強気予想をできないといった感じです
次に底値模索をした場合にはそこが今回の調整の底だろうと予想していますが、現段階ではここから反発が起こると予想するべきか判断に非常に悩みましたが、今回は弱気予想とします
以上のことからこれから1週間のニューヨークダウは、エンベロープ中央線の上抜けを試すような推移が出てくる可能性があるものの再度下押される展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は38,950ドルの上抜けです
2月12日の高値の価格を目処に設定しています
エンベロープ中央線の上抜けと一目均衡表の雲への突入、そして直近の高値更新という推移になりますので、ここから強い展開へと切り替わる可能性のある推移だと考えています
4月24日高値の上抜けでも相場が予想とは異なり強い展開へと入ると判断しても良いと思うのですが、週内のイベントを考えるとボラティリティが高まって一時的に強い推移が出る可能性も排除できなかったため少し高い価格での設定として、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は37,000ドルの下抜けです
2023年12月20日の安値の価格を目処に設定しています
ニューヨークダウはある程度底堅い推移に入っていて、ここからの調整は4月頭からのような強いものにはならないだろうと予想しています
ただ37,000ドルから上の水準であれば昨年12月半ばからもみ合った価格帯であることから下げ止まる可能性がある一方で、ここを下抜けてしまうと相場が強く崩れる可能性が出てきてしまうと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

ナスダックの予想と注意ポイント

ナスダックの予想値幅

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています
これから1週間のナスダックの予想は下落、予想値幅は15,450ポイントから16,150ポイントです
予想値幅下限は2月21日の安値の価格を、上限は2月23日の高値の価格を目処に設定、エンベロープ中央線の上抜けを試す可能性はあるものの、ボリンジャーバンド中央線に向かって下押される展開を予想します
ナスダック100の予想値幅は17,300ポイントから18,100ポイント、予想値幅の設定はナスダックと同様です

チャートのテクニカルでは、水曜日までの反発でボリンジャーバンド中央線を上抜けたものの終値では頭を抑えられる展開、木曜日の下落は強い買い戻しが入りボリンジャーバンド中央線周辺まで戻して引けました
金曜日の推移は再度ボリンジャーバンド中央線の上抜けを見せエンベロープ中央線に接触する推移とかなり強い展開、ただボリンジャーバンド中央線はやっと横ばいに変化したところで反発が短期的過ぎるのではと考えています
この辺りの推移からまだもう1度下押されてボリンジャーバンド中央線付近まで下落する可能性が高いのではと警戒しています
ただ相場の4月半ばから発生した強い下落自体は、日足がボリンジャーバンド中央線をはっきりと上抜けたことからいったん終了したと判断していいのではと考えています

ナスダックの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では金曜日に75日単純移動平均線を上抜けたのはポジティブな材料ですがその上には25日単純移動平均線が下落してきていますので、ここが上値抵抗にならないかが気になるところです
ここはエンベロープ中央線とともに注意したい価格帯だと考えています

DMIではADXは10台後半を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

ナスダックのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、強弱の分かれ目である50を上抜けました
このまま上昇が続く可能性はありますが、50辺りから60にかけての範囲が一旦の上値となり反落する可能性の方が高いと考えています
その際にRSIシグナルが下支えとなるようであれば、調整してもそこまで深いものにはならない可能性があると考えています

MACDはMACDシグナルの下を上昇推移、依然として下落トレンドが終了していない可能性が残されています
RSIに比べるとMACDは転換シグナルが発生するのが遅いので仕方がないのですが少し危険な状態です
金曜日までの値動きであればもう1度下押される可能性は考慮してもいいと思います

相場の強かった調整は一旦終了したと考えているものの、このまま一気に好転すると考えられるほど相場は強くないものと考えています
今後出てくる企業業績の材料によってさらに強い上昇が出る可能性は残されていますが、また強気予想に転換するには材料が足りないと判断しました
以上のことからこれから1週間のナスダックは、エンベロープ中央線の上抜けを試す可能性はあるものの、ボリンジャーバンド中央線に向かって下押される展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は16,300ポイントの上抜けです
ナスダック100では18,350ポイントの上抜けです
どちらも3月1日の高値の価格を目処に設定しています
ここまで上昇してくると日足は一目均衡表の雲を上抜け相場がかなり好転してくるものと考えています
そのまま最高値更新を見せる展開に入る可能性もあることから、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は15,200ポイントの下抜けです
ナスダック100では16,970ポイントの下抜けです
どちらも4月19日の安値の価格を目処に設定しています
4月半ばの急激な調整時の底値を再度割り込む展開で、この場合にはさらに下げ幅を拡大してナスダックであれば14,500ポイント、ナスダック100で16,200ポイントを目指すような底値模索に入ってしまう可能性が高まると考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

S&P500の予想と注意ポイント

SP500の予想値幅

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています
これから1週間のS&P500の予想は下落、予想値幅は4,990ポイントから5,150ポイントです
予想値幅下限は4月25日の安値の価格を、上限は3月4日の高値の価格を目処に設定、エンベロープ中央線の上抜けを試す可能性があるものの、そこからボリンジャーバンド中央線に向かって下落推移する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、火曜日と水曜日にボリンジャーバンド中央線の上抜けを見せた後は終値基準では下回らない推移となっていて、この辺りはナスダックよりも堅調な推移だと考えています
金曜日の上昇はエンベロープ中央線に頭を抑えられる展開となっていて、ここをそのまま上抜けられるかどうかが勝負といった感じです
強く上抜けてしまえば相場はさらに強い展開へと変化、下押された場合でも週内には4月19日の安値までは下げないのではと見込んでいます

SP500の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足が5日単純移動平均線を終始上回って引けているのはポジティブな材料です
100日単純移動平均線に接触する前に反発に入っていますし、その後は75日単純移動平均線が下支えとなっていそうです
上からは25日単純移動平均線が下落してきていますのでこちらが上値抵抗となる可能性はあるものの、その際には75日単純移動平均線が再度下値支持になれば、次の上昇は強いものになる可能性があると考えています

DMIではADXは20台半ばを下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

SP500のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、50付近まで達しています
ここで反落した場合にはRSIシグナルが下支えとなるかが大切ですが、一旦下押したところからRSIシグナルを下支えにするように再上昇していますのでこのまま上昇が継続する可能性もあると考えています

MACDはMACDシグナルの下を上昇推移、まだ上抜けは起こっていません
下落トレンド相場が完全には終了していない状態だと判断しています
金曜日の上昇が強かったためにこのまま一気に上昇しそうですが、MACDの推移からは一旦の下押しを警戒した方が良いタイミングだと判断しています
ただMACDの好転はRSIより遅く出ることが多いですので、今回の反発が急激なものであればMACDがMACDシグナルをゴールデンクロスする推移を待ってからの判断では出遅れる可能性があるかもしれない点にも併せて注意が必要だと考えています

相場のボラティリティが高いことで本当に底値形成が終わって反発に入っているのか、それとも一時的な反発なのかの判断が難しい推移となっている印象があります
下押した場面で以前の安値を下回る前に切り上げる推移を見せていることから底堅い展開と考えられそうだと判断しているものの、MACDの転換シグナルはまだ出ておらず単純移動平均線との関係性も頭を抑えられる可能性のある推移となっています
チャート形状から考えると底打ちをして強い展開に入ると考えられそうなところで判断を非常に悩みましたが、今回はまだ弱気予想を継続したいと考えました
以上のことからこれから1週間のS&P500は、エンベロープ中央線の上抜けを試す可能性があるものの、そこからボリンジャーバンド中央線に向かって下落推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は5,190ポイントの上抜けです
3月4日の高値の価格を目処に設定しています
エンベロープ中央線や一目均衡表の雲をはっきりと上抜ける推移で、相場の方向感が好転しているとある程度はっきりと判断できる推移だと考えられますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は4,950ポイントの下抜けです
4月19日の安値の価格を目処に設定しています
エンベロープ中央線に頭を抑えられた後に安値更新を見せるような展開に入ると、極端に強い調整というわけではありませんが4,700ポイント周辺までは下げ幅を広げる可能性は考えられると思いますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

アメリカ市場の推移は堅調な展開へと戻るのか、それとも一時的な自律反発なのかを悩むような微妙な推移になっています
現状ではこれまでの日足の推移やインジケーターの状態からは急激な下落という形でなければ押し目買いに入ってもいいのではと判断しています
ただ依然としてエンベロープ中央線に頭を抑えられる展開は続いていて、この場合には1度反落が入ってもおかしくない状況だと思います
一方でボリンジャーバンド中央線の上抜けは3指数ともにはっきりと見せていますので、4月に入って発生した急落相場は一旦終わったものと判断しています
週内には重要な経済指標の発表とともにAMDやアップルの決算もあり、これらが相場の方向感を一変させる可能性もあると考えていますので、テクニカル分析だけで考えてしまいすぎないようにしないと危ないかもしれないなとも考えています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間アメリカ株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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