【日本株予想】セクターでの強弱に注意も日本市場は上昇傾向【週間日本株予想 2024/1/22~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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【日本株予想】セクターでの強弱に注意も日本市場は上昇傾向【週間日本株予想 2024/1/22~】
ここまで円安推移を見せ日本市場の支援材料となっていたドル円相場は短期的に円高推移を見せる可能性があるものの、アメリカ経済のソフトランディング期待からハイテク株中心に強い買いが入っていて、日本市場も同様の推移が現れる予想です。日経平均に対して...

日本市場の1週間の振り返りと今週の予定

ここ1週間の値動きですが、月曜日は朝方に短期的な過熱感を警戒した売りが出る場面もありましたが、海外勢を中心とした株価指数先物への買いが入り上昇、火曜日は前日まで6日続伸し上げ幅も2,600円を超えていたことで高値警戒感から主力株を中心に利益確定売りが優勢となり下落、水曜日は前日の米ハイテク株高を材料に強く買いが先行しますが、中国の上海証券市場で日経平均連動型ETFの売買が一時停止されたと伝わり売りが出て下落、木曜日は年初から大幅な上昇が続いたことによる短期的な過熱を警戒した利益確定売りがやや優勢となり小幅下落、金曜日は為替の円安推移や前日のアメリカ市場がハイテク株を中心に上昇した流れを受け日本市場も上昇して週の取引を終えました

前回は日経平均とTOPIXともに月曜日に横ばい気味に推移したのちに調整の下落に入る展開を予想しました

実際には木曜日までは調整するような推移を見せたものの金曜日に反発、週を通してみると上昇する展開となりました

横ばい気味ながらも調整推移を予想していたアメリカ市場は横ばい気味に推移、為替は横ばい気味に円高推移を予想していましたが強い円安と、日経平均に対しては上昇方向の支援材料となりました

特に為替の円安推移は予想以上の推移となっていて、今後も日経平均には上昇バイアスになる可能性がある点に注意したいと考えています

これから1週間の主なイベントですが、最も気を付けたいイベントは月曜日から火曜日まで開かれる日銀金融政策決定会合の結果と植田日銀総裁の定例記者会見です

予想としては金融政策の変更はここでは行わず、さらに時間をかけて判断するということになるだろうと考えています

植田日銀総裁の定例記者会見では、1月に起きた地震による影響や今後行われる春闘での賃上げがどのようなものになるのか、この辺りの見通しや現在の考えを知ることができると思いますし、今後の金融政策の変更に関してにおわせるような発言は出てくる可能性があります

この場合には為替には短期的に円高バイアスがかかる可能性があるものの、日本市場は時間外となりますので日経平均やTOPIXにダイレクトにバイアスをかけることは無いだろうと考えています

金融政策の見通しという意味では金曜日の日銀金融政策決定会合議事の公表に関しても同様の注意を払ってもいいかもしれません

日本での企業の業績発表ですが、週末に向けて件数が増加していきます

指数寄与度の高い銘柄も週末にかけて増加しますし、2月第3週までは業績発表が多い状態が続きますので、企業業績からの不意のバイアスにもご注意いただければと思います

アメリカ市場の週内のイベントですが、市場予想が出ている範囲では木曜日にいったん上昇バイアスがかかるタイミングがあるものの全体的に下落バイアスがかかる予想です

月曜日の景気先行指標総合指数は前回よりも改善見通しで下落バイアス予想、木曜日のGDP速報値と耐久財受注は鈍化見通しで上昇バイアス予想、同日発表の新築住宅販売件数は改善見通しで下落バイアス予想、金曜日は個人所得の前月比が鈍化見通しで上昇バイアス予想、個人消費支出の前月比と個人消費支出コアの前月比が改善見通しで下落バイアス予想です

木曜日にいったん上昇バイアスがかかるタイミングがある予想ではありますが、新築住宅販売件数の下落バイアスの方が強いのではと考えています

またFOMCの前の1週間というタイミングではありますので、経済指標からのバイアスは市場予想から大きく乖離しなければそこまで大きなものにはならない可能性が高いのではと考えています

ただ今回の経済指標の発表時のバイアスに関して注意したいのが相場環境の変化です

これまでは景気動向の強弱でFRBの利下げ観測が変化、相場に上下のバイアスを与えていました

ですが金曜日に発表されたミシガン大学消費者態度指数の内容は強かったものの予想インフレ率が低下、今後もインフレ自体は収まっているという判断が継続するのであれば、景気動向自体が強い内容を相場は好感する可能性が出てきます

これから1週間でいうと、月曜日の12月景気先行指標総合指数と木曜日の新築住宅販売件数が該当しますが、ここは堅調な結果となり下落バイアス予想をしていますが、金曜日の流れであれば上昇バイアスになる可能性が出てきます

一方で金曜日の個人消費支出に関してはインフレ懸念につながる経済指標ですので、強かった場合は下落予想というのは変わりないと考えています

アメリカでの企業の業績発表ですが、これから数が増えていきます

これまでは金融セクターが多かったですが、この週からはそれ以外のセクターでも代表的な企業の業績発表が増加します

これまでは今後のFRBの利下げ観測があったことから前週では金融セクターの強めの決算内容に対して相場の反応はそこまでよいものではありませんでしたが、台湾のTSMCが業績見通しを発表したことでハイテクセクター中心に買いが入るなど、利下げの恩恵があると考えられるセクターでの業績発表は相場にバイアスを与える可能性はあると考えられますし、これから2月中にかけては多くの業績発表が継続的に発表されますのでしばらくは業績発表の内容からの相場へのバイアスには注意が必要だと考えています

日経平均の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間の日経平均の予想は上昇、予想値幅は35,250円から37,600円です

予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は1990年2月の高値付近の価格を目処に設定、上昇推移を継続する展開を予想します

投資主体別売買動向ですが、海外勢が一気に買い向かい個人勢が売り向かっています

今回の投資主体別売買動向で分かったことは、今年に入って始まった新NISAは相場への資金流入の要因とはなっているものの、一方で株価が高値に来れば売り向かうという個人の売買動向は大きく変化していなかった点です

一方で今回の海外勢の買いは非常に大きく、マイナス側から上昇を始めてこの水準まで推移するのは昨年の4月10日以来です

海外勢の買いが続いた場合、個人勢が売り向かったまま昨年4月のように強い上昇を見せる可能性が出てきている点には注意が必要なのですが、一方で個人がこの上昇に乗り遅れまいと買いに転じた場合、逆に海外勢に売り向かわれる可能性がある点にも警戒しなければならない状態です

次回発表分でも個人が売り向かう中で海外勢が買い向かうようであれば、昨年4月のようなじり高相場が出てくる可能性を考えていかなければならないかもしれないなと警戒しているといった感じです

15日騰落レシオですが、145と高い水準を維持しています

直近の最高値162からは落ち着いてきてはいるものの、依然として高水準であることから調整の反落には注意したいタイミングだと考えています

日経平均の指数ベースPERですが、21倍を上回る水準での推移となっています

2023年前半までは16倍台、4月からの上昇の後の横ばい推移で20倍台前半での推移をしていたのですが、新しいレンジの水準を探しに行く推移に入ってしまった可能性があります

現在のニューヨークダウのPERが26倍程度ですので、仮に日経平均も同程度まで上昇するのであれば43,000円を上回る水準となります

流石にニューヨークダウと同程度まで一気に上昇ということはないかと思いますが、これまで19倍から20倍の間でレンジ相場していた展開からは変化が起こっているかもしれない点には注意が必要だと思います

ただ現状でどこまで上昇するのかはわからないといった感じです

空売り比率ですが、39.9と40を下回る水準まで低下しています

空売りの買い戻しによる上昇余力はあまりない状態と考えられます

直近でかなり強い上昇を見せていますし、通常であれば過熱感からの下落が起こった際に買い支えが無い状態と考えられますので、調整した場合には急落に注意したいタイミングだと考えています

裁定取引の残高は、買い残が非常に高水準での推移が継続しています

1月12日までの推移でここまで過熱感が高まっている状態ですので、その後の1週間も横ばい推移だったことからあまり減少していないと考えられますので、売り圧力が高い状態が継続していると判断しています

下落し始めた際の強い調整に注意したいタイミングだと考えています

チャートのテクニカルでは、月曜日は上昇を継続したものの火曜日以降は調整に入り、木曜日にはいったんエンベロープ上限の下抜けも見せていました

このまま調整に入るのではと考えていたわけですが金曜日には強い推移が再度見られ、エンベロープ上限の上抜けも再度見せています

非常に強い推移です

下から上昇してきたボリンジャーバンド中央線との接触前に再上昇していますし、月曜日以降も上昇する様であればもう1段高値を試す可能性があると考えています

一方で金曜日の推移は終値基準で最高値を更新している点はポジティブな材料ではありますが、日足形状も十字線気味とどちらに推移しようか迷っているような面もあります

月曜日が続伸する様ならもう1段の高値追い、反落する様なら調整を行う可能性が高まるといった分岐点での推移になっている印象です

単純移動平均線では水曜日から木曜日に下抜けて見せた5日単純移動平均線を金曜日の推移で再度上抜けていて、この辺りもポジティブな材料となっています

また5日単純移動平均線が下向きではないのも好材料です

DMIではADXは20台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

+DIと-DIの乖離幅の拡大は収まりつつあり、今後は再度相場の方向感が失われる可能性はあるものの、1度はしっかりとトレンド相場に入った可能性がありそうです

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、乖離幅は縮小していますが相場が転換すると判断できるMACDのMACDシグナル下抜けが起こるまでにはまだまだ日柄が必要だと考えられそうです

新たな材料による急落などをしない限り緩やかな調整であれば相場は高値で粘れる可能性がありそうです

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、RSIシグナルの下抜けを見せないまま再上昇し始めています

今までは70台に入っていることから過熱感があることは確かでRSIの推移にも注意が必要と考えていましたが、ADXがかなりしっかりと上昇していることから現在はトレンド相場と考え、RSIの過熱感はシグナルとしての信頼度は低下していると判断した方が良いかもしれません

短期的な過熱感がある点と下落が始まると勢いが強くなる可能性が高い点はしっかり考慮しなければならないと考えていますが、それ以上に海外勢の買いの強さとアメリカ市場の堅調推移、そして為替の円安推移が支援材料になるなど、日経平均には上昇方向の強いバイアスがかかっている印象です

月曜日の推移に関しても時間外先物などはすでに上昇を見せていて、ここから直近高値の更新を見せるものと考えられます

週内には為替に関しては短期的な円高方向への調整が起こることを予想しているものの、それは長期的な円高推移ではないと考えていますので、日経平均に対しても一時的な下押し材料とはなってもそこまでネガティブな材料にはならないだろうと予想しました

以上のことからこれから1週間の日経平均は、上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は38,000円の上抜けです

予想値幅上限の次の節目の価格を目処に設定しています

この水準を上抜けてくると目指す先は90年の最高値39,000円となります

相場の上昇にかなり勢いが付いていて一気に上抜ける可能性も考えられますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は34,220円の下抜けです

エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています

実際には日柄が経つにつれて水準は上昇していくかと思いますが、強い上昇相場が終わる転換点はエンベロープ中央線の下抜けが起こるタイミングになると考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

TOPIXの予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のTOPIXの予想は上昇、予想値幅は2,485ポイントから2,610ポイントです

予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は1990年3月9日の高値の価格を目処に設定、上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、月曜日は続伸したものの火曜日以降に調整するような推移へと変化、このまま下落していくかと思いましたが金曜日に切り返します

日経平均に比べると金曜日の日足は陰線とまだ強く転換したわけではありません

ただボリンジャーバンド中央線への接触を見せる前に反発しているあたりは底堅いといった印象があります

単純移動平均線では5日単純移動平均線を一旦下抜けたものの金曜日の終値では再度上抜けていて好材料です

5日単純移動平均線も下向きになっておらず、高値でのもみあいではありますが底堅い印象があります

DMIではADXは20台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

今までは上昇トレンドと判断するべきか判断を悩んでいましたが、ここまでADXがはっきりと上昇推移を継続していますし、その間に強い調整も発生しませんでしたので、上昇トレンド相場に入っているという判断をした方が良いと思います

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、乖離幅は縮小傾向となっています

高値での横ばい推移で上昇トレンド相場が終了する可能性が出てきているものの、まだ乖離幅はある程度広い状態ですので、調整に入るにしても日柄を要すると思いますし、再上昇する余地はある状態だと判断しています

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、一旦下落推移を開始してRSIシグナルに向かって下落しましたが、接触前に反発を見せています

弱い展開に入っておらず、まだ調整しそうにありません

70を上回った推移を継続していることから短期的な過熱感はありますが、シグナルとしての信頼度は低下している可能性があります

日足形状を考えてもTOPIXは日経平均ほどの上昇を見せていない状況です

丁度アメリカ市場のニューヨークダウとナスダックやSP500との関係性とも似ていて、ハイテク株の強い上昇に引っ張られる指数は強めの上昇を見せているといった感じです

今後強いセクターが入れ替わることでTOPIXの上昇が強くなる可能性もありますが、直近の推移ではハイテク株が選考される傾向があると考えていますので、ここからの上昇率は日経平均をアンダーパフォームするだろうと予想しています

それでも方向感としては堅調な推移になるものと考えていますし、日経平均同様上昇推移を継続できるのではと考えました

以上のことからこれから1週間のTOPIXは、上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は2,610ポイントの上抜けです

予想値幅上限の価格を目処に設定しています

この水準を上抜けてくると1989年8月から横ばい気味に推移した際の高値水準、2,700ポイント周辺が次の高値目処へなってくるものと考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は2,413ポイントの下抜けです

エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています

TOPIXに関しても強い上昇相場が終わるタイミングは、おおむねエンベロープ中央線の下抜けを見せた後と考えていいかと思います

現在の推移は底堅くエンベロープ中央線からも乖離幅が大きいためまだ下抜けを意識するようなタイミングではないとは思いますが、相場の方向感が大きく変わる大切なポイントだと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

ハイテク株の上昇に引っ張られる形で日本市場も強い展開へと入り始めています

アメリカ市場ではナスダックとSP500が直近高値を上抜ける推移を見せていて、SOX指数に関しても強い推移となっています

為替の円安推移が発生していたことも輸出関連株には追い風で、日本市場の上昇を助けた面があったかと思います

これらの傾向から気を付けないといけないのが日経平均とTOPIXのパフォーマンスの乖離で、半導体株の指数寄与度が高い日経平均はボラティリティが高いものの現在の強い相場展開の恩恵を受けることができているものと考えています

同様に難しいのが個別銘柄の選別です

明らかに偏った上昇が起こっていて、相場全体が強い展開になっているわけではない点には気を付けなければならないと考えていて、これから先も上昇が続くとしても、それは偏ったセクターの強い推移に引っ張られる形で起こるかもしれません

強弱セクターが入れ替わる形で上昇を交代しながら全体が堅調推移へと変化して行ければいいのですが、この辺りは銘柄の選別が必要になってくるのではと考えています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間日本株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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