【ダウ・ナスダック・SP500】変化する経済指標の結果に対する株式市場の反応、欧州株下落は一時的なものであれば影響は軽微と予想【週間アメリカ株予想 2024/6/17~】

ダウ・ナスダック・SP500の週間予想

こんにちはしーさんです
ニューヨークダウ・ナスダック・S&P500の予想を毎週土曜日に配信している週間アメリカ株予想です
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1週間の振り返りと今週の予定

アメリカ市場の1週間の値動き

ここ1週間の値動きですが、月曜日は週内にFOMCと消費者物価指数の発表を控えて様子見姿勢が強い中で材料が出た銘柄やハイテク株の一角が買われダウは小幅上昇しナスダックとSP500は上昇、火曜日は消費者物価指数とFOMCの結果公表を控え持ち高調整の売りが優勢だったものの米長期金利の低下が支えとなりハイテク株中心に買いが入りダウは下落しナスダックとSP500は上昇、水曜日は発表された消費者物価指数は市場予想を下回りFRBの利下げ観測が強まるものの、その後発表されたFOMC後のドットチャートでは年内利下げ観測が1回に後退、ただ投資家の強気姿勢は大きく変わらずダウは小幅下落しナスダックとSP500は上昇、木曜日は発表された卸売物価指数が市場予想を下回りFRBの早期利下げへの期待感が高まったものの米経済の減速も意識され景気敏感株などには売りも出てダウは小幅下落しナスダックとSP500は上昇、金曜日は欧州株が政治不安から下落したことや、発表されたミシガン大学消費者態度指数が市場予想を下回る中で1年先の予想インフレ率は横ばいとなり経済の軟化が意識されダウとSP500は小幅下落しナスダックは小幅上昇し週の取引を終えました

前回は週前半の調整と週末の下落はあっても上昇する展開を予想しました
SP500はほぼ予想通りの内容となりましたが、ナスダックは予想より強い展開、ダウは短期的な調整に入るような推移と指数によって推移が大きく異なっている印象です
アメリカの経済指標の結果への相場の反応に変化が出始めている可能性がありそうですので、今回の予想からは経済指標の強弱感に対するバイアス予想を変更して対応したいと思います

アメリカ市場の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが気を付けたいのは経済指標の強弱に対してこれまでとは異なる反応が出る可能性がある点です
具体的にはFRBの利下げ観測が早まるか遅れるかで相場にバイアスがかかることから、景気動向が弱ければ上昇、強ければ下落という流れが続いていましたが、これが少し変化するかもしれません
週内のイベントにはこのような傾向が現れる前提で考えると、月曜日のニューヨーク連銀製造業景気指数は鈍化見通しで下落バイアス予想、火曜日の小売売上高と鉱工業生産は改善見通しで上昇バイアス予想、木曜日の住宅着工件数は改善見通しで上昇バイアス予想、金曜日の中古住宅販売件数は若干鈍化見通しですが中立バイアス予想です
週内に発表される経済指標の中で小売りや住宅に関連したものはFRBの利下げ観測に影響を与えるものだとは考えていますが、今週は景気動向の強弱感に目が向くのではと予想して今までとは異なるバイアスがかかるのではと考えている点にご注意いただければと思います

アメリカ市場の主な業績発表

企業の業績発表に関してですが週内に関してはそこまで重要なものは無さそうです
また今回から銘柄コードでの表記となっています

ニューヨークダウの予想

これから1週間のニューヨークダウの予想は週初に下落するものの底値模索をした後に反発する展開を予想します

チャートのテクニカルでは一目均衡表は三役逆転となり相場の先行きが悪化している状態です
3月あたりから上下しながらも横方向のレンジ相場のような推移に入っていますので4月の安値圏と5月の高値圏を強く抜けてくると相場の新しい方向感が出てくる可能性がありそうで警戒が必要だと考えています
今のところ大きな流れとしては若干の上値と下値を切り上げるような相場展開となっていますので、上昇気味の横ばいレンジ相場という判断をしています
安値圏を形成した際にもダブルボトムの形成を試すような展開があったことから、今回の下落でもダブルボトムの形成を試す形で5月30日の安値付近までの調整が起こる可能性は考えるべきだと思います
週内に関してはダブルボトムの形成を試しに行ったとしてもそこで反発することができるのか、そして4月の安値圏を下抜けてしまわないかに注意が必要と考えています

ニューヨークダウの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足は100日単純移動平均線の下の推移へとい入っていて危険な状態です
あまり乖離幅が広くなりすぎると強い調整へと切り替わりかねないので、やはり5月30日の安値付近までの下落がぎりぎり許容できる調整幅になるのではと考えています
そこを下回ってくると反発しても上の水準を推移している単純移動平均線に頭を抑えられる形での調整相場が続いてしまうかもしれません

DMIではADXは20台を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

ニューヨークダウのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、ただRSIシグナルは若干下落角度が緩やかになり始めています
強く調整する場合にはRSIがRSIシグナルから勢いよく乖離幅を拡大しますが、今回の推移ではそのような動きにはなっていません
下落が続いたとしても40付近で下げ止まり、乖離幅も狭いことから弱い反発でもすぐにRSIがRSIシグナルを上抜けて、相場の方向感が改善し始める可能性があります
そのため調整気味ではありますが弱い展開には入っていないと判断しています

MACDはMACDシグナルの緩やかに下落推移、乖離幅を再拡大しています
注意したいのがMACDの推移です
直近の下落で下落トレンド相場に入っていたわけですがこれがいまだに終了していません
以前からお話ししていますがMACDがMACDシグナルをゴールデンクロスする推移を見せるまでは調整が続く相場展開となりやすく、今後もゴールデンクロスが確認されるまでは上昇方向へとは切り返しにくいと判断するべきだろうと考えています

景気敏感株への積極的な買いが入りにくいものの、だからといって大きく調整に入ろうとしているという雰囲気でも無さそうです

ニューヨークダウの予想値幅

週内の推移に関しては下落方向に崩れないかに警戒する必要がありそうで、4月安値圏と似た推移をする可能性があることから下値目処は5月30日の安値38,000ドルを、反発した際の上値目処は5月20日から30日に下落した際の61.8%戻しの価格付近である39,300ドルを目処にしたいと思います

ニューヨークダウの予想外の注意ポイント

予想外の注意ポイントとしては横方向のレンジ相場を下落方向に抜けてしまう可能性のある4月17日安値37,600ドルの下抜けを、上昇方向は週内の値動きとしては強すぎる大きなレンジ上抜けとなる5月20日高値40,100ドルの上抜けを設定したいと思います

ナスダックの予想

これから1週間のナスダックの予想は調整の下落を挟む可能性はあるものの全体的な推移としてはボリンジャーバンド中央線を下支えとした上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは日足がボリンジャーバンド中央線から大きく乖離幅を広げる状態で上昇していることから短期的な過熱感がうかがえます
ただナスダックの場合は強い上昇相場ではエンベロープ上限を上抜ける推移を見せることもあることから上昇推移がまだ続く可能性を考慮するべきだと考えています
今のところここまでの上昇に対する短期的な過熱感以外に下落する要因が無いといった印象です

ナスダックの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足が若干横ばい気味の推移に変化することで5日単純移動平均線との乖離幅が縮小、水曜日の急激な上昇による過熱感は低下しつつあります
もう少し横ばい推移したら再上昇する可能性が出てきそうです
強い展開が続いていますが、この流れが大きく変わる転換点があるとすれば直近の上昇相場の下値支持になっている25日単純移動平均線の下抜けがそのポイントとなりそうです

DMIではADXは26台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

ナスダックのRSIとMACD

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、以前の高値も更新する強い展開へとい入っていて、MACDがMACDシグナルをデッドクロスする推移を見せるまでは上昇相場が続きやすいと判断するべきだと考えています
今のところ相場が下落方向への調整を起こしそうなシグナルは無いものと判断しています

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、77台とかなり過熱感があるものの現在はトレンド相場だと判断していますので、シグナルの信頼度は低下しているものと判断しています

強い上昇トレンド相場の中で短期的な過熱感が意識され、週初の経済指標の内容を加味すると月曜日にはいったん下落推移が見られる可能性はありそうですが、全体としての上昇相場が崩れるような展開になるとの判断はまだできそうにありません
そのためまだまだ上昇推移が続く展開を予想したいと思います

ナスダックの予想値幅

予想値幅としては下値支持として機能すると考えているボリンジャーバンド中央線19,200ポイントとナスダック100では19,200ポイントを下値目処に、前週に3%以上の上昇をしていたものの週内に関してはそこまで強い上昇要因はないのではと予想していますので2.5%上昇した際の価格18,150ポイントと20,150ポイントを上値目処にしたいと思います

ナスダックの予想外の注意ポイント

予想外の注意ポイントとしては相場が崩れる可能性が出てくるこれまでの下値支持だったエンベロープ中央線17,050ポイントと18,900ポイントの下抜けを、予想値幅上限と同じですがエンベロープ上限を強く上抜け過ぎていることからさすがに短期的な調整が入る推移として18,150ポイントと20,150ポイントの上抜けを目処にしたいと思います

S&P500の予想

これから1週間のS&P500の予想は調整の下落を挟む可能性はあるものの全体的な推移としてはエンベロープ中央線を下支えとした上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは日足はボリンジャーバンド中央線の上での推移に終始している状態で調整する兆候が今のところありません
これまでの推移を考えるとエンベロープ中央線までの調整を見せる場面がどこかで出てくる可能性はあるものの、全体的な上昇相場が崩れるような雰囲気が無い状態だと判断しています

SP500の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では水曜日の上昇で5日単純移動平均線から乖離幅を広げましたが、週末にかけて横ばい気味の推移したことで乖離幅は縮小しています
短期的な過熱感が冷めている状態でここから再上昇が起こってもおかしくない徐津愛だと判断しています
下を推移する25日単純移動平均線は直近の調整時に下値支持となっていましたが、ここを下抜けるまでは上昇相場が続くと考えられそうです
各単純移動平均線の角度は上昇方向で、依然として堅調な相場展開が続いている状態です

DMIではADXは20台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

SP500のRSIとMACD

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、5月22日の高値を若干上抜けてきました
高値をしっかりと更新し続ける上昇相場へと入っていて特に反落を起こしそうなシグナルはありません
今のところは堅調な上昇相場が続くという予想を継続していいだろうと判断しています

RSIはRSIシグナルの上を下落推移、72台と短期的な過熱感はあるものの現在はトレンド相場だと判断していますのでシグナルの信頼度は低下している状態だと判断しています
今後何かしらの調整が入りMACDがMACDシグナルをデッドクロスするような場合、5月末のような推移が改めて発生する可能性はありますので、短期的な調整の場合は以前の推移が参考になるかもしれませんが、今のところは特に意識しなくてもいいだろうと考えています

ニューヨークダウより強く、ナスダックよりは弱い、SP500の難しいところでしょうか

SP500の予想値幅

ボリンジャーバンド中央線からの乖離幅が広いことから若干調整方向への推移を見せる可能性がありますが、これまでの調整でもエンベロープ中央線は下支えとして機能していましたので、今回の予想でもエンベロープ中央線の価格5,330ポイントを下値のめどに、上昇方向はナスダックほどの上昇はしないもののダウ以上には強くなる可能性を考慮して金曜日の終値から2%強上昇した価格5,550ポイントを上値目処としたいと思います

SP500の予想外の注意ポイント

予想外の注意ポイントとしては下落方向では今年4月の大きな下落も含めてここまでの非常に長い上昇推移の下支えとして機能している100日単純移動平均線5,145ポイントの下抜けを、上昇方向は過熱感からの下落が懸念されるエンベロープ上限5,600ポイントの上抜けを設定したいと思います

あとがき

今回の予想をする上で重要だと考えているのが、今後発表される経済指標の強弱感との向き合い方です
実際にそうなるかは今のところ分からないところはありますが、直近の経済指標への相場の反応には変化がある印象があり、具体的には今までは弱い経済指標に対してFRBの利下げ観測が前倒しされることで買い意欲が強まるという展開が見られていましたが、直近では弱い経済指標は景気動向の弱さを嫌気して売り材料に、強い経済指標は景気動向の強さを好感して買い材料になるという風に、相場の反応が変わってきていると感じています
この辺りはFRBがFOMC後に発表したドットプロットの内容が影響していそうです

前回と今回のFOMCで示されたドットプロット

今回のFOMCで発表されたドットプロットでは2024年末の政策金利見通しが大きく引き上げられ、年内利下げ観測が前回の3回見通しから1回見通しへと大きく後退しています
そのため株式市場の視点が指標の強弱感による利下げ観測の変化よりも、実体経済の強弱感の方にシフトしたものと考えています
実際にそのような現象が起こっているのであれば、週内の経済指標が予想通りに出てくるようであれば、株式市場にも予想通りの反応が出てくるだろうと思います
ユーチューブのチャンネルメンバーの方には週内の経済指標のバイアス予想を金曜日の時点でエクセルの形で公開していますので、そちらも併せてご確認いただければと思います

もう1つ懸念材料があるのが欧州の株式市場の急落です
フランスの政局不安に端を発したものですが、実際に相場が危険性を折り込むのは6月30日の選挙付近になるものと考えられ、現在の欧州市場の反応はちょっと過剰かなと感じています
アメリカ市場にはそのリスク回避の形で買いが入り続ける可能性もあり、欧州の株式下落リスクはアメリカにはあまり関係ないものと考えています
本当に危ないと考えられるとしてもまだ先で、欧州の株式市場の急落はあまり楽観視していい材料ではないとは思いますが、過度に意識しすぎる必要もないかなと見込んでいるといった感じです

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間アメリカ株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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