こんにちはしーさんです
ニューヨークダウ・ナスダック・S&P500の予想を毎週土曜日に配信している週間アメリカ株予想です
最新情報をチェックするためにチャンネル登録をしていただき、コメントやグッドボタンで反応をしていただけると励みになりますので、お時間がございましたらよろしくお願いいたします
また投資の結果はあくまで自己責任となりますのでご了承ください
日々の相場の振り返りは月曜日から木曜日まで、夜8時ごろからライブ配信を行っておりますので、そちらもご覧いただければ幸いです
1週間の振り返りと今週の予定
ここ1週間の値動きですが、月曜日は発表されたISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことでFRBの早期利下げ観測が後退、米長期金利が上昇しダウとSP500は下落しナスダックは小幅下落、火曜日は米地銀NYCBの下落が止まらず商業用不動産に不透明感が高まり積極的な買いが控えられダウとSP500は上昇しナスダックは小幅上昇、水曜日は米経済のソフトランディング期待や米企業業績の改善を好感した買いが優勢となり上昇、木曜日は主力株の一部には利益確定売りが出たものの好決算を発表したウォルト・ディズニーやアームHDの上昇が相場を支えダウとSP500は小幅上昇しナスダックは上昇、金曜日は巨大テック企業やAI関連銘柄が買われ相場を押し上げる反面、利益確定売りも出る展開となりダウは小幅下落しナスダックとSP500は上昇して週の取引を終えました
前回は3指数ともにボリンジャーバンド中央線を下支えに上昇推移する展開を予想しました
3指数ともに想定していた値幅内での推移とはなっていますが、テック企業やAI関連銘柄への買いが予想以上に強い印象です
相場の値動きに偏りが見られていますので、今後他のセクターに買いが循環するのか、それとも上昇の勢いが終了したら全体的に調整に入ってしまうのか、今後はこの辺りの見極めが大切になってくるのではと考えています
これから1週間の主なイベントですが、物価や景気動向に関するものが多く発表されます
火曜日に発表される消費者物価指数は市場予想では低下見通しで上昇バイアス予想、木曜日のニューヨーク連銀製造業景気指数はマイナスながらも改善傾向で下落バイアス予想、小売売上高は鈍化見通しで上昇バイアス予想、鉱工業生産は改善見通しで下落バイアス予想、木曜日全体では小売売上高のバイアスが最も強くなると予想していますので上昇傾向、金曜日の卸売物価指数・住宅着工件数・ミシガン大学消費者態度指数は強めの内容が出てくる見通しで下落バイアス予想です
週前半は上昇バイアスがかかるものの金曜日には下落バイアスがかかるという見通しです
また金曜日はSQであることと、翌月曜日は休場となる点にご注意ください
企業の業績発表は少し落ち着いてきました
とはいえまだまだ大きい企業の業績発表も控えています
月曜日のグッドイヤー、火曜日のバイオジェンとコカ・コーラとムーディーズ、水曜日のシスコシステムズ、木曜日のアプライド・マテリアルズとまだまだ相場へのバイアスをかけてきそうなところが残っていますのが、これらの企業業績の見通しに関しては特に分析をしていませんのでどちらにバイアスをかけてくるのかわかりませんが、出てくる内容にはご注意いただければと思います
ニューヨークダウの予想と注意ポイント
チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています
これから1週間のニューヨークダウの予想は上昇、予想値幅は38,500ドルから39,500ドルです
予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は金曜日の終値から2%上昇した価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想します
チャートのテクニカルでは、月曜日からいったん下落する場面はあったものの、ボリンジャーバンド中央線を下支えにした上昇推移を継続していて底堅い展開が続いているといった印象です
ボリンジャーバンドやエンベロープの中央線を下抜けない限り、堅調な展開を予想した方が良い場面だと判断しています
単純移動平均線では5日単純移動平均線を下支えにするような推移を継続、全ての単純移動平均線が上向きになりこちらも堅調な相場展開と判断できる材料だと考えています
金曜日の陰線で少し横ばい気味に変化している点は懸念材料ではありますが、日足が5日単純移動平均線を本格的に下抜け無ければまだ上昇推移を継続できる可能性は残されていると判断しています
DMIではADXは40台を横ばい推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています
+DIと-DIの乖離幅は一定の状態で、相場には強い方向感は無い状態だと判断しています
RSIはRSIシグナルの下を下落推移、60台と短期的な過熱感はある水準ですが、横ばい推移するRSIシグナルを中心に上下する推移を継続しています
レンジ推移ながらも上値と下値を切り上げながら調整を挟みつつ上昇推移を継続する際に見られる展開だと判断しています
今回のRSIの推移に関しては少し気を付けなければならない兆候が出始めています
まず昨年12月半ばから日足は高値更新しながらもRSIは高値を切り下げる形、また小さいものではありますが直近の1月末の高値から今回も緩やかにではあるもののRSIが高値を切り下げながら相場は上昇するという現象が起こっています
これは高値での上昇力が落ちてきていて、今後反転の売りが出る可能性が高まるシグナルだと考えられますので、反落に対しての警戒感を高めなければならないタイミングになっている点には注意が必要だと考えています
MACDはMACDシグナルの上を横ばい推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断していますのでMACDからの特段のシグナルは出ていないものと判断しています
昨年見られた強い上昇からは勢いが弱まってきているものの、総合的にはまだ上昇相場が続くという判断を行うべきだと考えていますが、RSIには高値圏での買い疲れとも考えられるシグナルが出始めています
ただ本格的な調整を行うかの判断はエンベロープ中央線の下抜けが見られるかどうか次第だと考えていますので、まだ上昇推移を継続するという判断で良いだろうと考えました
以上のことからこれから1週間のニューヨークダウは、ボリンジャーバンド中央線を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想します
ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです
上昇方向は40,600ドルに達する上昇です
前回予想と同様に、ここから過度に強い上昇を見せた場合、週内にエンベロープ上限に接触する価格はどの程度になるかの計算から求めた価格を目処に設定しています
ニューヨークダウは底値からの強い反発でない限り、エンベロープ上限に接触するほどの強い上昇を見せると強い反落に入る傾向があると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います
下落方向は38,100ドルの終値基準での下抜けです
エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています
現状相場が調整に入るシグナルは特段出ていないと判断していますが、弱い展開となりエンベロープ中央線の下抜けを見せてくる場合はそのまま調整に入る可能性が高いだろうと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います
ナスダックの予想と注意ポイント
チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています
これから1週間のナスダックの予想は上昇、予想値幅は15,600ポイントから16,400ポイントです
予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は前週の上昇率を維持した場合の金曜日終値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線までの調整を見せる可能性はあるものの相場の方向感としては上昇推移を継続する展開を予想します
ナスダック100の予想値幅は17,600ポイントから18,400ポイント、予想値幅の設定はナスダックと同じです
チャートのテクニカルでは、月曜日以降もボリンジャーバンド中央線を下支えにする展開を継続、水曜日からはさらに乖離幅を拡大した上昇推移を見せていて、高値も更新していて非常に堅調な推移へと入っています
ボリンジャーバンド2σを押し広げる強い展開に入っていますし、まずはボリンジャーバンド中央線の強い下抜けを見せない限り、今後も強い展開が続くという見通しを継続するべきだろうと判断しています
単純移動平均線では5日単純移動平均線の上での上昇推移を継続中で堅調な状態だと判断しています
ただ金曜日の上昇は強すぎる印象がありますので、一旦は調整の反落があってもおかしくないと考えています
DMIではADXは30台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています
+DIと-DIの乖離幅が一気に広がったことでADXが完全に上昇方向への推移を開始しましたので、ここからはトレンド相場に入ったと考えた方が良いと思います
MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、乖離幅の拡大を続けています
ADXが上昇に転じ始めていることから、再度上昇トレンド相場に入ったと判断しています
今後はMACDがMACDシグナルをデッドクロスするまで、上昇推移が継続するという考え方で良いだろうと思います
RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、70台と短期的な過熱感があるもののRSIシグナルを上抜けたことからこのまま堅調な推移が続く可能性がありそうです
70を上抜けてくると過熱感からの反落を警戒したいところですが、相場が上昇トレンドへと切り替わった可能性があり、過熱感からの相場の調整が起こりにくい可能性がある点には注意が必要だと考えています
改めて上昇トレンド相場に入りなおした可能性があり、相場の堅調な推移はまだまだ続く可能性がありそうです
テクニカル的にも強い相場展開に入っていますし、反落を起こすような兆候は今のところ無いと判断しています
一方でここまでの上昇でナスダックに過熱感があることも確かで、強い調整への備えも怠れない状況だとは考えていますので、急激な相場の変化が起こらないかには引き続き注意が必要だと思います
以上のことからこれから1週間のナスダックは、ボリンジャーバンド中央線までの調整を見せる可能性はあるものの相場の方向感としては上昇推移を継続する展開を予想します
ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです
上昇方向は16,600ポイントの上抜けです
ナスダック100では18,600ポイントの上抜けです
このまま上昇した場合にエンベロープ上限を上抜けると考えられる価格を目処に設定しています
相場が調整した後の上昇であればエンベロープ上限を上抜けた後も強い展開が続く可能性が十分にあるものの、ここまで上昇推移を継続した後にエンベロープ上限を上抜けるほどの強い上昇を見せる場合は強い反落の可能性が高まると考えられますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います
下落方向は15,400ポイントの終値基準での下抜けです
ナスダック100では17,400ポイントの終値基準での下抜けです
どちらもエンベロープ中央線の価格を目処に設定しています
エンベロープ中央線の下抜け自体は数営業日の間であれば見せることがあるものの、下抜けが発生した後にはそのまま調整が起こる可能性が高まりますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います
S&P500の予想と注意ポイント
チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています
これから1週間のS&P500の予想は上昇、予想値幅は4,950ポイントから5,100ポイントです
予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は前週の上昇率を維持した場合の金曜日終値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線までの調整を見せる可能性はあるものの、相場全体としては上昇推移を継続する展開を予想します
チャートのテクニカルでは、月曜日以降もボリンジャーバンド中央線を上抜けた水準での推移を継続、堅調な状態が続いていると判断しています
単純移動平均線では5日単純移動平均線の上での推移を継続していて堅調な状態だと判断しています
金曜日の上昇は5日単純移動平均線から乖離が大きすぎる印象で、調整するように反落を見せる可能性があるかもしれません
DMIではADXは30台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています
+DIと-DIの乖離幅が拡大し始めていて、相場には強い方向感が発生し始めていると考えています
MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、以前の上昇トレンドに入ったタイミングからMACDがMACDシグナルを下抜けるデッドクロスを見せていないことから、引き続き上昇推移を継続しやすい環境下にあると判断しています
RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、70台に達し短期的な過熱感はあるもののRSIシグナルの上抜けも見せていますので、堅調な推移だと考えています
短期的な過熱感からの反落が起こる可能性はありますが、これまで同様に50を下抜け無ければ相場の方向感を大きく転換するようなものにはならないだろうと判断しています
SP500の推移は特に底堅く、1月下旬に上昇トレンド相場に入った以降はその流れを変えることが無い状態です
大きな転換点が訪れるまでは引き続き堅調な上昇推移が続くと考えるべきだろうと判断しました
以上のことからこれから1週間のS&P500は、ボリンジャーバンド中央線までの調整を見せる可能性はあるものの、相場全体としては上昇推移を継続する展開を予想します
ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです
上昇方向は5,230ポイントの上抜けです
このまま上昇した場合にエンベロープ上限に接触すると考えられる価格を目処に設定しています
ここまで強い上昇推移を継続したのちにエンベロープ上限への接触や上抜けを見せるのであれば、そこからは強い調整の反落を警戒すべきだろうと考えましたので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います
下落方向は4,890ポイントの終値基準での下抜けです
エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています
相場が強い調整に入るのであれば、その分岐点はエンベロープ中央線の下抜けになるだろうと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います
あとがき
アメリカ市場に起こっている強い上昇推移は、さすがに行き過ぎだと考えています
ただ行き過ぎだとしても強い上昇が続いていることに変わりはなく、ポジションを持っているのであれば反落が始まるまではホールドするのが正解ではとも思います
出ているシグナルには短期的な過熱感や調整前の兆候は一部あるものの、全体的にはまだまだ上昇し続けてもおかしくない展開です
週内に予定されている経済指標の発表に関しても市場予想通りであれば金曜日以外は上昇バイアスがかかりそうですし、企業業績の発表に関してもまだ大手が残って入るものの大きな山は越えた印象があります
ここから反落が始まるとすればよほどの経済への懸念材料か、これまで考えもしなかった新しい悪材料ではと思います
今のところこれらの発生の兆候も米商業用不動産・中国経済・中東リスクあたりにしか見当たらず、それ以上の新しい材料は無さそうです
ただ高値を推移し続けていることは確かですので、週末のSQに向けた思惑で相場に想定以上のボラティリティが発生するかもしれない点には注意が必要かもしれません
それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間アメリカ株予想は以上です
【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】 ・単純移動平均線 5・25・75・200日 ・ボリンジャーバンド 期間9・乗数(1)2(2)0 ・エンベロープ 期間20・乗数5 ・MACD 期間12・長期26・シグナル9 ・DMI DI14・ADX14・ADXR14 ・RSI 期間14・シグナル9 ・一目均衡表 転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26
コメント