【ダウ・ナスダック・S&P500の予想】まだまだ続く上昇相場、ハイテク株の上昇力は相対的に弱まる可能性あり?【週間アメリカ株予想 2023/11/27~】

ダウ・ナスダック・SP500の週間予想

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【ダウ・ナスダック・S&P500の予想】まだまだ続く上昇相場、ハイテク株の上昇力は相対的に弱まる可能性あり?【週間アメリカ株予想 2023/11/27~】
強い上昇を見せているアメリカ市場ですが、さすがに過熱感が出てきたかもしれません。ニューヨークダウはまだまだ勢いよく上昇する可能性がありそうですが、ナスダックに関しては少し上昇力が鈍化し始めているような印象があります。全体的には上昇推移が継続...

アメリカ市場の1週間の振り返りと今週の予定

ここ1週間の値動きですが、月曜日はマイクロソフト・ボーイング・エヌビディアなど個別材料を手掛かりに買われた銘柄が相場を支え上昇、火曜日は取引後に発表されるエヌビディアの決算内容を見極めたいと積極的な買いを手控える動きが広がりダウとSP500は小幅下落しナスダックは下落、水曜日はFRBの追加利上げ観測の後退や米原油先物相場の下落を材料に買いが入り上昇、木曜日は感謝祭で休場、金曜日は感謝祭の翌日の短縮取引となり積極的な売買は手控えられダウは上昇しナスダックは小幅下落しSP500は小幅上昇して週の取引を終えました

前回は3指数ともにボリンジャーバンド中央線に向かって下落する展開を予想しました

実際の値動きは3指数ともに5日単純移動平均線を下支えとした上昇推移を継続するという強いものとなっています

特にニューヨークダウの上昇は強い印象です

まだまだ買い意欲が旺盛で調整の反落に入るのはもう少し先になるのかもしれません

場合によってはこのまま年末高という展開にもなりかねず、今後は5日単純移動平均線の下抜けが起こるタイミングまでは上目線で相場を見ていった方が良いのではと考えています

これから1週間の主なイベントですが、前半は鈍化傾向の経済指標が発表される見通しで上昇バイアスになりそうです

月曜日の新築住宅販売件数、火曜日の消費者信頼感指数、木曜日の個人所得と個人消費支出は鈍化見通しで上昇バイアス予想です

水曜日のGDPの改定値に関しては市場予想通りであれば中立だと考えていますが、前回発表からずれが発生することがありますのでご注意いただければと思います

また水曜日のベージュブックと金曜日のパウエルFRB議長の発言は、12月12日から13日に迫ったFOMCへの観測が出てくることで相場にバイアスがかかる可能性がありますのでこちらにも注意が必要だと考えています

ただ現在のところFRBの政策金利は据え置き見通しが大勢を占めている模様ですし、特段のバイアスはかからず中立だと予想しています

金曜日に関してはISM製造業景況指数が発表されますが、こちらは好不況の分かれ目である50は下回っているものの前回発表より改善見通しで下落バイアス予想です

企業の業績発表は小売りと半導体、サーバーシステムなど少し気になるものはあるものの、相場にそこまで大きなバイアスをかけそうなものは無いかなといった印象です

決算発表数が少ない状態は今後もしばらく続きます

ニューヨークダウの予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のニューヨークダウの予想は上昇、予想値幅は35,000ドルから36,500ドルです

予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は2021年11月8日の高値の価格を目処に設定、週後半に勢いが弱まる可能性はあるものの上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、週を通してボリンジャーバンド中央線の上での推移を継続中で、強い展開が続いています

10月末の安値から一気に8月高値まで接近していることから過熱感はあるものの、調整に入るような兆候が今のところ見られません

単純移動平均線では5日単純移動平均線の上での推移を継続中でこの辺りからもまだ相場が調整する兆候が見られません

かなり強い展開へと入っています

一旦5日単純移動平均線を下抜けるまでは、強い展開が続くと考えた方が良さそうです

DMIではADXは29台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

+DIと-DIの乖離幅は拡大中で、上昇の勢いが止まりません

こちらにも今のところ反落するような兆候がありません

MACDはMACDシグナルの上で上昇推移を継続、乖離幅に関しては縮小傾向です

上昇力が少し弱り始めている印象があり緩やかに天井圏を形成する可能性があるものの、MACDのMACDシグナル下抜けが起こるまでにはまだ日柄がかかりそうです

強い展開といった感じです

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、70台に入っています

過熱感はあるものの上昇トレンド相場に入っていると考えられることから、RSIの過熱感から相場が転換するとは考えにくそうです

短期的な過熱感からの調整の下落が発生する可能性のある水準ではあるものの、相場展開が悪化するような兆候はないと判断しています

週末に発表されるISM製造業景況指数が改善傾向であることと、12月第2週には雇用統計などの重要指標が発表されることを考えると、週後半にかけて上昇力が低下する可能性はあるものの、週前半はこの上昇が続く可能性がありそうです

祝日後の短縮取引であったにもかかわらず金曜日も上昇を継続していますし、買い意欲は強い状態が続いているのではと考えています

そのためまだ強い上昇が継続すると考えた方が良いだろうと判断しました

以上のことからこれから1週間のニューヨークダウは、週後半に勢いが弱まる可能性はあるものの上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は37,000ドルの上抜けです

2022年1月4日の高値の価格を目処に設定しています

ニューヨークダウの最高値を更新するような値動きで、ここからさらにどこまで上昇するのか見当が付きません

過去の推移から考えても、ニューヨークダウのPERが20倍を超えてくると割高感が出てくる水準で、現在はすでに25倍を上回っています

2020年から2021年の上昇局面では30倍を上回りましたが、これは強い金融緩和の影響があったものと考えています

確かにどこまで上昇するのか予想することは困難ではありますが、ニューヨークダウはすでにかなり過熱感が高い点は意識しておいた方が良いだろうと考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は34,550ドルの下抜けです

11月14日の安値の価格を目処に設定しています

相場が大きく調整に入るかどうかの分岐点はエンベロープ中央線の下抜けをするかどうかだと考えていますが、よほどの急落をしない限りエンベロープ中央線は数営業日でこの水準まで上昇してくると思います

現在のエンベロープ中央線に注意ポイントを設定しても下過ぎるため、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

ナスダックの予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のナスダックの予想は上昇、予想値幅は14,130ポイントから14,800ポイントです

予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は2021年7月7日の高値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線を下支えに上昇推移を継続する展開を予想します

ナスダック100の予想値幅は15,850ポイントから16,600ポイント、予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は2021年12月28日の高値の価格を目処に設定しています

チャートのテクニカルでは、今のところエンベロープ上限周辺での推移を継続していますが、金曜日の値動きでは横ばい気味に推移して少し距離ができました

7月高値に近い水準まで来ていることから、推移している価格帯としてはそろそろ高値からの調整に入る可能性はありそうですが、ボリンジャーバンド中央線からの乖離も続いている状態で、下落方向への推移をし始めるような兆候がありません

木曜日の日足形状は高値圏で出る陰線の塔婆ではありましたが、そこから強い下落が発生していないことから、まだ下落に転じないのではと考えています

単純移動平均線では5日単純移動平均線を上回る推移が継続していて、非常に強い上昇推移が継続しています

金曜日の値動きでは接触してはいますが、終値基準では上回って引けていて、依然として下値支持として機能している状態だと考えています

DMIではADXは30台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

+DIと-DIの乖離幅の拡大が少し緩やかになり始めています

そろそろ上昇が弱まって天井圏を形成する懸念はあるものの、具体的なシグナルは出ていないものと判断しています

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、乖離幅は縮小傾向となっています

上昇力が少し弱り始めている印象があり緩やかに天井圏を形成する可能性があるものの、MACDのMACDシグナル下抜けが起こるまでにはまだ日柄がかかりそうです

ニューヨークダウに比べると、上昇力の減少が強めに感じられます

RSIはRSIシグナルの上を下落推移、70付近に達し過熱感はあるものの、RSIシグナルもかなり上昇してきていて、調整の反落があってもここが下支えとなりそうです

過熱感からの一旦の調整に入る可能性はあるものの、現在は上昇トレンド相場だと判断していますので、相場の方向感を変化させるような下落が発生する兆候はない状態だと判断しています

注意したいのは調整に入った場合で、RSIがRSIシグナルを下抜けてしまい、RSIシグナルも下向きになってくると、MACDはMACDシグナルをデッドクロスしている可能性がありますので、この辺りの推移には併せて注意が必要だと考えています

上昇が完全に止まったと考えられるようなシグナルは無く、今のところ上昇推移が継続するという判断を行っても良い展開だと思います

特にナスダック100は今年7月の高値をすでに更新していますし、非常に堅調な上昇推移を継続している状態です

そのため少なくとも5日単純移動平均線の下抜けを終値基準で見せるまでは反落の予想をしにくい状態です

1トレーダーの感覚としてはすでにナスダックは高値圏にあり、ここからポジションをとるというのは非常に危険だと考えていますし、近いうちに強い調整があってもおかしくないと身構えています

ですがテクニカル分析などを行ってみると、過熱感や上昇力の減少こそありますが、反落すると考えられるようなシグナルは今のところ出ていないと判断した方が良いだろうと考えました

以上のことからこれから1週間のナスダックは、ボリンジャーバンド中央線を下支えに上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は14,900ポイントの上抜けです

2021年8月5日の高値の価格を目処に設定しています

ナスダック100では16,800ポイントの上抜けです

こちらは2021年11月22日の高値の価格を目処に設定しています

オーバーシュートするように強い上昇が発生、この場合どこまで上昇が続くのか予想することは困難だと思います

特にナスダック100に関しては史上最高値を更新する推移となりますので、さらに予想が難しくなると考えています

またここまで強い上昇が発生すると反落する際にはボラティリティが高まる可能性が高いと思いますので、反落時の値動きにも注意しなければならなくなりますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は14,000ポイントの下抜けです

ナスダック100では15,700ポイントの下抜けです

どちらも11月14日の安値の価格を目処に設定しています

考え方はニューヨークダウと同様です

窓開けをした価格帯の窓埋めをするようにボラティリティを伴った下落が発生する可能性があり、その際に下から上昇してくるエンベロープ中央線の下抜けをする可能性があるため、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

S&P500の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のS&P500の予想は上昇、予想値幅は4,515ポイントから4,720ポイントです

予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は2021年11月5日の高値の価格を目処に設定、上昇力は弱まるものの上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、エンベロープ上限からは少し乖離幅が出てきたものの、ボリンジャーバンド中央線からは乖離した状態で上昇推移を継続中で7月の高値付近に接近しています

推移している価格帯としては過熱感が意識される水準ではあるものの強い展開が続いています

週末にかけて横ばい気味の推移にはなっているものの、今のところ強い反落をするような兆候はない状態だと判断しています

単純移動平均線では5日単純移動平均線の上での推移を継続中で、強い展開が続いています

まずは5日単純移動平均線の下抜けを確認できないと、反落すると予想することは難しいと考えています

まだ強い展開が続きそうです

DMIではADXは29台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

+DIと-DIの乖離幅は大きい状態です

乖離幅の拡大速度が低下している印象はあるものの乖離幅が縮小傾向に向かっているわけではありませんので、今のところトレンド相場が終わるような兆候はないと判断しています

MACDはMACDシグナルの上で上昇推移、乖離幅は縮小傾向になっています

上昇力が弱まっていると判断できる状態ではありますが、直近で相場が上昇トレンドを終了するような兆候はない状態です

ある程度の日柄をかけて緩やかに頂点を付ける可能性はあるものの、急落をしない限りまだもう少し日柄がかかりそうです

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、71台に入っています

過熱感はあるものの上昇トレンド相場へと入ってしまっていることから、短期的な調整の下落が発生する可能性はあるものの相場が下落方向へと転換するようなシグナルは今のところ無いと判断しています

仮に調整の下落が入ったとしても、RSIシグナルが下支えとなるような推移になる可能性もあり、その場合には底堅い推移が継続しそうです

今年7月の高値に接近していて過熱感があり、上昇力にも鈍化傾向が見られています

ただ下落方向へと踵を返すような明確なシグナルが無く、金曜日までの値動きであればまだ上昇推移が継続すると考えていい推移だと判断しました

以上のことからこれから1週間のS&P500は、上昇力は弱まるものの上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は4,745ポイントの上抜けです

2021年11月22日の高値の価格を目処に設定しています

更に上値追いをして2021年に付けた高値、4,800ポイントをうかがうような推移が発生する可能性が高まります

そこで頭打ちになるのかそれとも史上最高値を更新し続けるのかは今のところ判断できませんし、反落が発生する際にはボラティリティが高まり対応が難しくなると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は4,460ポイントの下抜けです

11月14日の安値の価格を目処に設定しています

ニューヨークダウやナスダックと考え方は同じです

相場が大きく調整に入るかどうかの分岐点はエンベロープ中央線の下抜けをするかどうかだと考えていますが、この水準は今後どんどん上昇して来るかと思います

週内の予想に関しては金曜日時点でのエンベロープ中央線を下落方向の注意ポイントに設定してもかなり下になってしまいますので、その手前で下落方向へのボラティリティが高まる可能性のある窓埋めの値動きに入る手前でいったん下落方向への推移を警戒した方が良いだろうと考えましたので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

アメリカ市場の株価指数はすでに高値圏にあるのではという懸念があります

FRBの金融政策は引き締め姿勢を継続していて、この状況はもうしばらく続きそうです

2024年には利下げ観測が出ていますが、実際にどうなるのかは見通しが難しいところです

一方でOPECプラスの足並みがそろわないことから原油の先高観はいったん後退し、インフレ対策のための政策金利の高止まり懸念も後退、30日に延期された会合では合意できるとの見通しもあり材料としては流動的ではありますが、株式市場にとってOPECの減産合意が簡単になされないというのは好材料だとは思います

実際の消費動向に目を向けると、直近のニュースではブラックフライデーでの消費動向は以前より芳しくないとの報道もあり、その真偽に関しては12月に発表される小売売上高の結果を見てみないと判断できないものの、少し警戒感を持った方が良いのではとは考えています

通常は景気動向が弱ければ株式市場は下落しますが、今はその逆の値動きになっていて、今のところ景気動向の弱さはFRBの金融政策の軟化観測につながることで株式市場には上昇バイアスになりやすい環境だと思います

ただこの流れはどこかで変化するかもしれません

現在持っているポジションを無理に解消したり、極端に売り向かったりするべきではないと考えていますが、ここから改めてポジションをとるのであれば、潮目の変化には敏感になっておかないと相場の反応が変わるタイミングが近いのではと個人的には警戒しています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間アメリカ株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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