【ドル円】直近の為替介入の可能性と今後の円高推移の底値の目処は?【週間ドル円予想 2024/5/6~】

ドル円の週間予想

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【ドル円】直近の為替介入の可能性と今後の円高推移の底値の目処は?【週間ドル円予想 2024/5/6~】
日本政府・日銀による為替介入が行われたと目される円高推移が発生したことで強い円高推移が発生、アメリカの雇用統計の結果なども巻き込む形で円高推移が発生しています。ここから為替介入が追加で行われる可能性があるのか、そして今後の円高推移の底値がど...

ドル円相場の予想と注意ポイント

ドル円相場の予想値幅

これから1週間のドル円相場の予想は円高、予想値幅は150円80銭から154円44銭です
予想値幅下限は75日単純移動平均線の価格を、上限はエンベロープ中央線の価格を目処に設定、自律反発を挟みながらも円高推移を継続する展開を予想します

ドル円相場のここ1週間の値動き

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は日本市場が祝日で薄商いの中で為替介入と思われる急激な円高推移が発生し大幅円高、火曜日は発表された四半期米雇用コスト指数が市場予想を上回りFRBの利下げ開始時期への不透明感が高まり米長期金利は上昇し円安、水曜日はFOMCでは政策金利の据え置きが決定されその後のパウエルFRB議長の発言では追加利上げの可能性は低いと示されたことで米長期金利が低下、日本時間の朝方には為替介入と思われる急激な円高推移が発生し大幅円高、木曜日は日本政府・日銀による為替介入への警戒感や米長期金利の低下を背景に円買いドル売りが優勢となり円高、金曜日は発表された米雇用統計が市場予想を下回りFRBの利下げ先送り観測が後退し米長期金利は低下し円高推移して週の取引を終えました

前回はアメリカの経済指標を材料に円安推移する場面はあるものの全体的には金曜日の日足の半値基準を目指して円高推移する展開を予想しました
実際には日本政府・日銀の為替介入と目される急激な変動もあり予想値幅を大きく逸脱するような値動きとなりましたし、相場の方向感も大きく変化している可能性が出てきていると考えています

これから1週間の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが、月曜日は日本市場がお休みとなっていますのでご注意いただければと思います
気になるイベントは木曜日のBOEの政策金利発表とベイリー総裁の発言、こちらは利下げ観測が強まる形のハト派の発言が出てくるのではと予想していてドル高バイアスがかかる可能性がありそうですが、ドル円にはニュートラルではと予想しています
市場予想は出ていませんが、週内のイベントの数が少ないこともありますので、木曜日の前週分新規失業保険申請件数はいつも以上に相場にバイアスをかけてくる可能性があるのではと警戒しています
金曜日の日本の貿易収支は改善見通しで円高バイアス予想、アメリカのミシガン大学消費者態度指数はドル安円高バイアス予想です
ミシガン大学消費者態度指数に関しては同時に発表される期待インフレ率にも注意が必要だと考えています
前回は1年先の期待インフレ率が2.9%から3.1%へ上昇、これが低下すればFRBの利下げ観測が強まりドル安円高バイアス、逆に上昇した場合にはFRBの利下げ観測が後退しドル高円安バイアスになるといった感じです

チャートのテクニカルでは、水曜日の推移で一気にボリンジャーバンド中央線の下抜けを見せエンベロープ中央線付近で引ける形、そして木曜日以降の推移ではエンベロープ中央線の下抜けも見せています
為替介入による圧力があったと目されるとはいえ、テクニカル的にはこれまでの円安推移から転換が起こっている可能性が出てきています
金曜日の下髭がエンベロープ下限に接触したところから強く下げ幅を縮小していることから相場が自律反発に入ろうとしている可能性はあるかと思いますが、今のところは陰線が連続していることもあり円高推移が継続しやすい環境下にあるという判断で良いのではと考えています

ドル円相場の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では円安推移を見せる際に下支えとなる25日単純移動平均線の下抜けも見せていますので、このまま75日単純移動平均線への接触を見せるまでは下落を続けると考えていいのではと判断しています
ただ単純移動平均線の推移からは相場の円安方向への大きな流れが変化したようなシグナルは今のところ出ていないものと判断しています

DMIではADXは30台後半を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

ドル円相場のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、40台半ばまで低下することで過熱感が取れてきています
勢いの良い調整となっていますので多くの場合では60辺りまで自律反発が入って30付近まで低下、またはこのまま一気に30付近までの低下の2パターンが想定されるかと思います
どちらになるかは今のところ分かりませんが、自律反発が1度入っても再下落に警戒した方が良い場面ではと判断しています

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、木曜日の下落でMACDがMACDシグナルをデッドクロスしていますので、これまでの上昇トレンド相場が終了したシグナルが出ているものと判断しています
直近の推移に関しては調整方向へ動きやすい環境下にあるのではと判断しています

日本政府・日銀による為替介入と目される下落バイアスが大きく作用したものの、テクニカル的には今までの円安推移からの転換が起こっている可能性が考えられます
日米の中央銀行のスタンスの違いによる円安推移は依然として継続しているものと判断していますが、直近に関してはこれまでの過度な円安に対する調整が起こるのではと考えました

米10年債利回りのチャート

またアメリカの10年債利回りに関してもテクニカル的にはエンベロープ中央線の下抜けを見せ調整方向への推移へと入っています
これまでの米10年債利回りの推移を考えると、一度エンベロープ中央線の下抜けを見せた場合には少なくともエンベロープ下限への接触を見せるあたりまでは調整を行っている傾向がありますので、今回も同様の推移が発生する可能性が高いだろうと見込んでいます
この推移がある間は、ドル円相場にも円高バイアスがかかりやすく、週内に大きなイベントが少ないこともあってこれまでの下落方向の推移を転換できるような材料はないのではと考えています

金曜日に発表されるミシガン大学消費者態度指数での期待インフレ率の上振れの可能性は懸念材料ではありますが、全体的にはこれまでの1週間の流れを引き継ぐ形での推移となるのではと予想しました
以上のことからこれから1週間のドル円相場は、自律反発を挟みながらも円高推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は155円40銭の上抜けです
ボリンジャーバンド中央線の価格を目処に設定しています
直近の推移ではボラティリティが高いため自律反発の範囲でもエンベロープ中央線の上抜けを試してくる可能性はあると考えています
ただ材料薄の週の中で再度エンベロープ中央線とボリンジャーバンド中央線の上抜けを見せるほどの反発に入った場合には、これまで同様の強い円安推移を続ける相場展開に戻りかねないとかんがえていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は149円15銭の下抜けです
100日単純移動平均線の価格を目処に設定しています
今回の調整が続いた場合でも一旦は75日単純移動平均線付近で下落が止まると予想していますが、下落の勢いが強く一気に75日単純移動平均線の下抜けが発生、その下の100日単純移動平均線も続けざまに下抜けた場合には、恐らくですが200日単純移動平均線も下値支持にならないだろうと考えています
この場合は2022年にあった為替介入後の強く長めの調整相場と同じような展開となり、25日単純移動平均線に頭を抑えられるように下落が続く可能性があると考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

ドル円相場は為替介入による相場のトレンド転換は無いだろうとお話ししていたのですが、短期的とはいえ予想していたよりもずっとはっきりとした円高方向への調整を始めました
市場の懸念がFRBの追加利上げへと移っていたことから、パウエルFRB議長がFOMC後の定例記者会見で追加利上げに対して若干否定的な発言をしたことが好感されましたが、依然として利下げ時期の先送りは続いている模様で、年内の利下げ回数に関しても3月FOMCで想定されていた3回からは減り、1回あるかどうかまで後退している可能性があります
このこと自体は今後のドル円相場の大きな流れを考えるうえでは引き続き円安方向へのバイアスがかかり続ける材料となるのではと考えています
金曜日に発表された米雇用統計が市場予想を下回る弱い内容だったこともあり円高推移が続いていますが、この流れを変える可能性があるような経済指標の発表は金曜日のミシガン大学消費者態度指数までありませんし、消費者物価指数・卸売物価指数・個人消費支出の3つに比べると相場へのバイアスはそこまで大きなものにはならない可能性もあります
この3つのうちの2つが5月13日の週から発表される予定ですので、そこまでは動きにくい相場展開となるかもしれません
為替介入に関しては大きく数えて2回行われた可能性が考えられますが、1回目の介入から3営業日以内に行われる可能性があるという話がありましたが、その通りの展開となっています
この想定で考えると3回目の為替介入は1回目の介入からすでに3営業日を超える日数が経っていることから、ここから先は行われる可能性が低下しているかもしれません

ドル演奏あbの2022年の推移

2022年を参考にすると、1回目が9月22日に行われますが、次に介入が行われたのは10月21日と1か月程度後の話でした
その後翌営業日の10月24日に3回目の介入が行われているといった感じです
今回は4月29日と5月2日に介入が行われたと考えられていますが、2022年を参考にするのであれば今後1か月程度は為替介入がないかもしれません
また直近の推移に関しては為替介入とアメリカから発表された経済指標のバイアスがうまく作用して円高方向へと推移していますので、追加の介入の必要性はないかもしれません
そのため直近の為替介入に関してはそこまで心配しなくてもいいのではと今のところ判断しています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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