【ドル円】さすがにこの円安は行き過ぎ?【週間ドル円予想 2024/4/29~】

ドル円の週間予想

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【ドル円】さすがにこの円安は行き過ぎ?【週間ドル円予想 2024/4/29~】
日銀が金融政策を維持したことから為替の過度な円安推移が発生、それでも為替介入に入っていません。これがショートしているトレーダーをあきらめさせるための手法なのか、それともただ単に打つ手がないのか、どちらなのかを見極めるのは難しいと思います。日...

ドル円相場の予想と注意ポイント

ドル円相場の予想値幅

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています
これから1週間のドル円相場の予想は円高、予想値幅は156円70銭から159円00銭です
予想値幅下限は金曜日の日足の高安の半値基準の価格を、上限は次の節目の価格を目処に設定、アメリカの経済指標を材料に円安推移する場面はあるものの、全体的には金曜日の日足の半値基準を目指して円高推移する展開を予想します

ドル円相場のここ1週間の値動き

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は中東情勢悪化への過度な懸念が和らぎ低リスク資産とされる円に売りが出て円安、火曜日は発表された米購買担当者景気指数が市場予想を下回り米長期金利の上昇が一服したことで横ばい、水曜日は発表された米耐久財受注は市場予想通りも前回発表分が下方修正され伸びが加速、米四半期GDPや米個人消費支出の発表を控え米長期金利には上昇圧力が強まり円安、木曜日は発表された米四半期GDPは市場予想を下回ったものの、同時に発表された米四半期個人消費支出のコア指数は市場予想を上回り米前週分新規失業保険申請件数は市場予想を下回る強い結果となったことでFRBの利下げ観測が後退し米長期金利は上昇し円安、金曜日は日銀が金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決定、その後の定例記者会見で植田日銀総裁が円安について基調的な物価上昇率に大きな影響を与えていないとの見方を示したことで一気に円安推移を開始、アメリカで発表された個人消費支出の内容は市場予想を上回ったもののその手前まで買い戻されていた債券を改めて売るほどの材料とはならず米長期金利は低下傾向、その際には一時的に円高推移する場面が見られたものの全体的な流れは止められず大幅な円安推移を見せて週の取引を終えました

前回は週末まで横ばい気味に推移し金曜日に円高方向への推移を開始する展開を予想しました
予想を外した中で特にひどかったのが金曜日の推移です
日銀の金融政策の現状維持、植田日銀総裁の円安を軽視するような発言、行われない為替介入、これらが全て予想外でした
今回予想をする際に非常に悩んだのが、これが現実なのかそれとも為替介入をする前のブラフなのかです
前回は為替介入を想定して予想したのですが、あまりに介入が入らないままの展開が続いていますので、レートチェックが入るまでは為替介入は無いという判断で予想することに考えを修正しようかと思います

ドル円相場の週内の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが、市場予想通りの内容が出てきた場合にはかなり拮抗した相場展開となりそうです
強いバイアスがかかってきそうなのは水曜日と金曜日です
水曜日のADP雇用統計は改善見通しでドル高円安バイアス予想、ISM製造業景況指数は鈍化見通しでドル安円高バイアス予想、FOMCでの政策金利は現状維持で中立予想もその後のパウエルFRB議長の定例記者会見は若干タカ派見通しでドル高円安バイアス予想です
金曜日は米雇用統計がありますが、こちらは非農業部門雇用者数変化が鈍化見通しでドル安円高バイアス予想、ISM非製造業景況指数は改善見通しでドル高円安バイアス予想です
これらの経済指標が市場予想から大きく乖離した場合と、一貫した方向性を示した場合には、ドル円相場は強い方向感を持った推移を見せる可能性がある点には注意が必要だと考えていますが、警戒しているのはどちらかというとドル高円安バイアスです
また日本市場が週内は月曜日と金曜日、翌週は月曜日に休場となりますのでご注意ください

チャートのテクニカルでは、依然として日足がボリンジャーバンド中央線を下支えとした上昇推移を継続、円安推移が止まりません
金曜日の推移に関してはエンベロープ中央線からの乖離幅があまりに広がりすぎているため、この推移に関しては行き過ぎだと考えています
材料としてはこの推移を理解できるものの、それでも一方的に円が売られすぎという判断です
今回は金曜日の日足基準で考えましたが、この日足の高安の半値基準156円70銭を割り込むくらいまでの調整は起こってもおかしくないのではと予想しています

ドル円相場の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では5日単純移動平均線から大きく乖離するように上昇していて短期的な過熱感があると判断しています
一旦は5日単純移動平均線への収束を見せるように調整が入ってもいいタイミングなのではと考えています

DMIではADXは30台後半を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

ドル円相場のMACDとRSI

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、乖離幅の拡大を見せています
依然として強い円安推移が継続中で、相場の流れが円高方向へと向かうシグナルが出てきません

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、87.99と非常に高い水準となっています
現在はトレンド相場であることからRSIのシグナルの信頼度は低下している状態とはいえ、明らかに短期的な過熱感が高まりすぎているものと判断しています

明らかに短期的な過熱感が高まりすぎる推移で、まずはオーバーシュートするような上昇を打ち消すような下落が発生すると考えていいのではと判断しています
ただ日足形状からも円安推移からの転換は見られず、月曜日の推移が陰線になるかどうかに注目したいところで、月曜日に反転が見られるようであれば一旦は調整という判断で良いかと思います
日本政府の介入に関してですが、現時点でOANDAのオープンポジションを確認した限りでは、依然として151円半ばから上の水準ではそれなりにショートポジションが残っている状態で、今回の上昇局面でもまだショート勢がロスカットをすることなく余力を残している状態の可能性があり、ここで介入に入ってもショートカバーで下げ止まってしまうことが考えられます
この辺りからは依然として介入はやりにくいのかなという判断をしています
これらのことから週内に関しては金曜日の半値分の下押しが良いところではと判断しました
以上のことからこれから1週間のドル円相場は、アメリカの経済指標を材料に円安推移する場面はあるものの、全体的には金曜日の日足の半値基準を目指して円高推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は159円00銭の上抜けです
予想値幅上限と同じ価格を目処に設定しています
金曜日の上昇は行き過ぎの推移で、月曜日に続伸したとしてもそこまで上値は伸ばせないものと考えていますが、相場の勢いが止まらずに上昇を継続して次の節目を突破した場合、どこが天井になるかを予想することは非常に困難だと思いますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は155円20銭の下抜けです
ボリンジャーバンド中央線の価格を目処に設定しています
3月12日を起点とした上昇ではボリンジャーバンド中央線は長らく下値支持として機能していますので、こちらを下抜ける推移を見せた場合には相場が調整方向へと動き始めているシグナルとなる可能性があり、下げ幅をエンベロープ中央線接触まで広げることが予想されると思いますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

今回の予想では前回と打って変わって為替介入が無いという予想に切り替えています
判断をする材料となったのは植田日銀総裁の定例記者会見での円安に対する認識があまりにも予想と異なっていたこと、そしてイエレン米財務長官の為替介入への発言です
これはBloombergの記事ですが、ご参考までに画像にリンクを設定しておきますので、そちらもご覧いただければ幸いです

Bloombergの記事

内容としては為替介入はまれであるべきだという発言で、日本政府が為替介入への同意を取り付けられていない可能性が考えられると思います
他方でこの発言では、過度な変動がある場合に限定されるという文言があり、金曜日の値動きがそれに該当するのではとも考えられるのですが、終日日本政府からは何もアクションがとられませんでした
こうなってくると前触れもなく介入を行ってくる可能性を考慮する必要性があるものの、それを予想に組み込むことが難しい状況となってしまったと判断していて、まずはせめてレートチェックなどの前触れが無いと介入が行われるとの判断はできないのではと考えた次第です
今後も為替介入が行われる可能性は十分にあり得ると思いますし、今の円安推移は過度な変動だとも考えています
ただもう少し材料がそろわないことには、為替介入がスタートするという判断はできないと今のところ判断したといった感じです

FedWatchのFRB利下げ見通し

今のところFedWatchによると金融市場が見込んでいるFRBの利下げ開始時期は9月、為替市場がこれを折り込んで円安方向への推移を修正し始めるタイミングがいつになるのか、当面はこの辺りが相場の転換点を考えるポイントとなるのではと考えています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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