【ドル円の予想】このまま強い円高推移を継続しないものの、頭を抑えられる展開【週間ドル円予想 2023/11/27~】

ドル円の週間予想

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【ドル円の予想】このまま強い円高推移を継続しないものの、頭を抑えられる展開【週間ドル円予想 2023/11/27~】
これまでの緩やかな円安推移から一転、一旦円高方向への推移が発生しました。エンベロープ中央線の下抜けをはっきりと見せていて、相場の方向感が変わる可能性がありそうです。一目均衡表の雲や75日単純移動平均線に下支えされるような推移を継続しているこ...

ドル円相場の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は横ばい、予想値幅は148円55銭から150円21銭です

予想値幅下限は75日単純移動平均線の価格を、上限はエンベロープ中央線の価格を目処に設定、エンベロープ中央線に頭を抑えられるように75日単純移動平均線との間での円高気味の横ばい推移に入る展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は前週にアメリカのインフレ鈍化を示す経済指標の発表が相次ぎ、FRBの利上げ局面が終わったとの見方から将来的な日米金利差の縮小を見込む円買いドル売りが進み円高、火曜日はFRBの利上げ局面が終了したとの見方が根強く、米運用会社が円買いに動いているとの報道も円買いにつながりますが、短期的に円高ドル安に進んだ後で持ち高調整の円売りドル買いも出て横ばい、水曜日は発表された米ミシガン大学消費者態度指数が市場予想を上回り、1年後の予想インフレ率も高水準だったことから、米長期金利が上昇し円安、木曜日は日米ともに祝日で休場だったことから方向感なく横ばい、金曜日は感謝祭の翌日で売買が低調の中、週末を前に利益確定の円買いドル売りが入りやすかったものの小動きとなり円高推移して週の取引を終えました

前回はエンベロープ下限に向かって円高推移する展開を予想しました

実際には月曜日と火曜日の2営業日だけでエンベロープ下限の下抜けまで見せ、終値基準ではエンベロープ下限付近での推移となっていました

問題なのは相場の転換スピードで、これは予想ができないほど早かった印象です

ボリンジャーバンド中央線あたりで頭を抑えられる展開は想定していたところではありますが、この値動きは週末にかけて出る可能性はあるとは思っていましたが、水曜日で一気に切り返すのは動きが速すぎる印象です

予想としては今後ボラティリティが低下傾向になると考えているものの、月曜日から再度ボラティリティが高まることを想定して、想定外の注意ポイントの価格設定には終値基準での判断を付け加えたいと考えています

これから1週間の主なイベントですが、アメリカでの経済指標の発表に関しては市場予想通りであれば木曜日まではドル安バイアスがかかりそうです

月曜日の新築住宅販売件数、火曜日の消費者信頼感指数、木曜日の個人所得と個人消費支出は鈍化見通しでドル安バイアス予想です

水曜日のアメリカのGDPの改定値に関しては、上振れるとドル高バイアスになる可能性があり注意が必要だと考えています

また金曜日の米ISM製造業景況指数は改善見通しでドル高バイアスです

これ以外にも注意したいのが水曜日のベイリーBOE総裁の発言、アメリカのベージュブック、そして金曜日のパウエルFRB議長の発言です

ベイリーBOE総裁からタカ派発言は出ないと予想していますのでここはドル安バイアスかと思うのですが、ベージュブックで経済活動が底堅いという内容が出てくると利上げ観測が再度強まる可能性がありますし、さらにパウエルFRB議長が利上げ可能性への示唆を行う可能性は十分に考えられます

最近のドル安円高推移はそれなりに勢いがありましたので、FRBの金融政策への観測が変化することで、ここまでのドル安円高推移への巻き戻しが発生する可能性がある点には注意した方が良いのではといった感で考えています

ただ予想としては楽観的に考えていて、FRBもそこまでタカ派にはならないだろうと考えていますので、かかったとしても若干のドル高バイアス予想です

チャートのテクニカルでは、一旦エンベロープ下限を下抜ける水準まで下落しますが、そこからボリンジャーバンド中央線までの反発を見せています

大きく崩れる可能性もありかなり危険な推移だと考えていましたが、まずは下げ止まったといった感じです

今のところエンベロープ中央線からは乖離幅がある状態で、まだ円安方向に切り返したというわけではなさそうです

一目均衡表では遅行線の日足下抜けと、転換線の基準線下抜けが発生しているものの、まだ雲の上での推移で粘っている状態です

ここから雲の下抜けも発生してしまうと、強めの円高推移が発生する可能性が高まるのではと警戒しています

単純移動平均線では週内の下落は終値基準では75日単純移動平均線が下支えとなるような推移となっていて、今年3月から始まった円安推移は継続していると考えています

5日単純移動平均線の上抜けも見せていることから、短期的な反発が発生していて、このまま強く下落を継続するという場面ではなくなったのではと考えています

DMIではADXは15台を上昇推移、現在はレンジ相場だと判断しています

+DIと-DIの乖離幅の拡大はそれほど大きくなく、まだしばらくレンジ相場での推移を継続しそうです

方向感がつかみにくく、一定の価格帯での上下を行いやすいタイミングという判断をしています

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、強弱の分かれ目である50の下での推移を継続しています

RSIシグナルが下落してきていて、もう少しで強弱の分かれ目である50に接触しそうです

若干円安気味の推移を行う可能性はあるものの、ここからは比較的横ばい気味の推移に変化する可能性がありそうです

8月中旬からの推移ではRSIシグナルが60周辺で横ばいし、そこを中心にRSIが上下していましたが、RSIシグナルの水準が50辺りまで低下してRSIは同じ状に上下する展開になるのではと考えています

この場合、ドル円相場は横ばい推移をすることとなります

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、強弱の分かれ目である0の下抜けを見せています

MACDシグナルに関してはまだプラスの水準を推移しているものの、これまでの円安推移からは変化しそうです

今のところ強い方向感を示すシグナルは出していないと判断しています

これまでは緩やかな円安推移が続いていましたが、そこからは少し変化が起こりそうな推移となっています

直近のドル円相場の推移は経済指標などのバイアスというより、高値圏での過熱感や休日前のポジション調整という面からの需給の変化で推移している印象があります

そのためここから再度ドル高円安推移へと戻る可能性も考えておかなければならないとは思いますが、これを予想することは困難だと考えています

一方で事前に予想が出ている経済指標の発表に関しては、ドル安方向へとバイアスがかかるものが多そうです

特に木曜日の個人所得や個人消費支出の結果は強めのドル安バイアスになるかもしれません

この辺りを考慮するとここから強い円安が発生するという予想は難しいかと思います

またアメリカの10年債利回りの動向に関しても注意が必要だと考えています

いったん下げ止まりボリンジャーバンド中央線の上抜けを見せていることから、ここで下げ止まり再上昇する可能性はあるものの、一目均衡表で見てみると3役逆転が発生してしまっています

米10年債利回りは調整しすぎてしまった印象があり、こうなってくるとエンベロープ中央線の下落を待って、そこを上抜けてからでないと上昇推移に転じることができないかもしれません

この辺りの材料からも、一気に円安方向へ再度切り返すと考えるのは難しいかなと判断しました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、エンベロープ中央線に頭を抑えられるように75日単純移動平均線との間での円高気味の横ばい推移に入る展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は150円50銭の終値基準での上抜けです

エンベロープ中央線の上の節目の価格を目処に設定しています

現在のドル円相場は経済指標の発表や米10年債利回りの推移とは乖離して方向感を持った値動きをしてくることが見受けられます

今後もそのような値動きが発生する可能性はあり、その場合には以前のような緩やかな円安推移へと戻っていくことも考えられます

エンベロープ中央線の上抜けを終値基準ではっきりと見せた場合には、以前と同じようにエンベロープ中央線を下支えとした緩やかな円安推移に戻る可能性が高まると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は148円00銭の終値基準での下抜けです

11月22日の安値の価格を目処に設定しています

下落方向の注意ポイントで警戒しているのはさらなる強い円高推移の発生です

一目均衡表の雲の下抜けもしてしまう可能性があり、そうなってくるとこれまでの推移とは異なり本格的な円高方向への調整が始まるかもしれません

直近のFRBの金融政策などを考えてもここからそこまでの円高推移が発生するとは考えにくいのですが、可能性としては排除することができませんので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

アメリカの感謝祭を前に一旦のポジション調整が行われたための円高推移だった可能性は否定できず、そうであれば再度円安方向への推移へと回帰していく可能性も考えられます

この場合はテクニカルや経済指標の結果を無視するような円安推移が発生する可能性もあり注意が必要だと考えています

一方で原油の先高観から再度FRBの金融引き締め観測が強まるのではと警戒していましたが、OPECプラスでの減産合意は簡単にはできそうもありません

現在のところ26日に予定されていた会合は30日に延期され、そこでは合意がなされる見通しとはなっていますが、合意形成は一筋縄ではいかなかった模様ですので、原油先物市場からの円安バイアスは極端なものにならなくて済むかもしれません

アメリカの10年債利回りの調整具合を見るともうしばらくは底値圏での推移、もしくは下落が続きそうで、上昇方向にすぐに切り返すのは難しいかもしれません

この辺りを考慮すると、これまでに比べると円安推移は発生しにくくなっていくかもしれないなと、少し長い視点でも考え始めています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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