【ドル円の予想】150円という節目の価格でのボラティリティの高まりに要警戒【週間ドル円予想 2023/10/9~】

ドル円の週間予想

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【ドル円の予想】150円という節目の価格でのボラティリティの高まりに要警戒【週間ドル円予想 2023/10/9~】
発表された米雇用統計の非農業部門雇用者数変化が市場予想を大きく上回り、強い円安推移を見せましたが、今後も150円の水準は意識されるかもしれません。可能性としては再反落、そして上抜けた後の急上昇、このどちらかが起こるのではと警戒しています。1...

ドル円相場の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープを表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は円安、予想値幅は148円36銭から150円60銭です

予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限はエンベロープ上限の価格を目処に設定、円安推移を継続する展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は発表された米ISM製造業景況指数が市場予想を上回り、FRBの金融引き締め長期化観測が広がり米長期金利は上昇、日米金利差拡大に着目した円売りドル買いが優勢となり円安、火曜日は発表された米雇用動態調査の非農業部門求人件数が市場予想を上回り、FRBの金融引き締め長期化観測が広がり円安推移しますが、150円台に入ったところで日本政府・日銀による為替介入も疑われるような急激な円高推移が発生、再度円安推移しますが全体としては円高、水曜日は米長期金利の16年ぶり高値からの反落や日本政府・日銀による為替介入への警戒感、そしてアメリカで発表されたADP雇用統計やISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことは円買いドル売りを誘いますが、日米金利差が大きい状態が続くとの観測から円買いの勢いが鈍く前日と変わらず、木曜日は発表された米新規失業保険申請件数が市場予想を下回り米長期金利が上昇し円安推移する場面はあったものの、米長期金利の上昇が一服し翌日に米雇用統計の発表が控えていることから持ち高調整の円買いが進み円高、金曜日は発表された米雇用統計で非農業部門雇用者数変化が市場予想を上回り米長期金利が上昇し日米金利差拡大観測から円売りドル買いが進み円安推移して週の取引を終えました

前回はボリンジャーバンド中央線付近を横ばい気味に推移する展開を予想しましたが、日曜日にアメリカのつなぎ予算が成立したことで政府機関の一部閉鎖が回避されたことを材料に、この内容よりも円安気味の推移になると修正させていただきました

実際には火曜日に米雇用動態調査が発表され150円を上抜ける推移を見せたところから一気に反落、その流れは金曜日の米雇用統計の発表に伴う強い円安推移まで続きました

火曜日の強い反落に関しては日銀の介入なのかそうではないのか議論があるところですが、今後も150円という価格は節目として意識されボラティリティが高まる可能性がある点には注意してもいいかもしれないと考えています

これから1週間の主なイベントですが、月曜日は日本が休場、アメリカは債券市場が休場となりますのでご注意ください

火曜日に日本で発表される国際収支の経常収支の季節調整済みと貿易収支は鈍化見通しで円安バイアス予想、水曜日にアメリカで発表される卸売物価指数は鈍化見通しでドル安バイアス予想、ただ同日発表されるFOMC議事要旨で再度ドル高バイアスがかかるのではと考えています

木曜日に日本で発表される国内企業物価指数は鈍化見通し、機械受注は前回より改善するものの相変わらずマイナスでどちらも円安バイアス予想、アメリカで発表される消費者物価指数は鈍化見通しでドル安バイアス予想です

ただアメリカで発表される消費者物価指数のバイアスが強いと考えていますので、1日としては円高ドル安バイアス予想です

同日アメリカで発表される前週分新規失業保険申請件数は市場予想が週末では出ていない指標なのですが、為替へのインパクトが大きくなる可能性のあるものですのでご注意いただければと思います

金曜日にアメリカで発表されるミシガン大学消費者態度指数は鈍化見通しでドル安バイアス予想ですが、期待インフレ率の内容によってはバイアスの方向が変わる可能性があり注意が必要だと考えています

火曜日あたりまでは日本からの材料で若干円安気味に推移する可能性がありそうですが、アメリカのインフレに関連した卸売物価指数や消費者物価指数が鈍化見通しですので、発表が始まる水曜日あたりから円高ドル安バイアスがかかり始めるのではと予想していて、その傾向は週末まで続くのではといった感じです

チャートのテクニカルでは、火曜日の米雇用動態調査の結果発表後の推移までは高値を追うような展開で円安推移を継続していましたが、そこから一気に反落して木曜日まではエンベロープ中央線の水準まで下落、金曜日に反発するもボリンジャーバンド中央線付近に頭を抑えられる形になっています

ボリンジャーバンド中央線を下抜けたことから、今後ボリンジャーバンド中央線の上抜けを見せられなければ比較的緩やかな推移へと変化していく可能性があると考えられると思いますが、問題は金曜日の時点で上抜け自体はしてしまっている点です

金曜日以降もボリンジャーバンド中央線を上抜ける推移を継続するようであれば、以前までのボリンジャーバンド中央線を下値支持にした円安推移へと戻ってしまう可能性もありそうです

全体的な推移はエンベロープ中央線を下支えにした円安推移が続いている状態だと判断していいだろうと思いますので、今後も円安基調である点には今のところ変化はないと判断しています

単純移動平均線では25日単純移動平均線が下支えになるような形になっていて、今回もエンベロープ中央線とともに機能しているかと思います

金曜日の終値は5日単純移動平均線を上回っていて、すでに堅調な円安推移へと切り返し始めている状態です

一時的な円高方向への修正は入ったものの、この辺りからも円安推移傾向に変化がないことがうかがえるかと思います

DMIではADXは22台を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、RSIシグナルを中心に上下する展開へと戻っていこうとしています

火曜日の反落は強かったものの、RSIの推移もやはり以前の状態に戻ろうとしていて、高値圏でのレンジ相場に戻っていくのではといった印象があります

今後はRSIがRSIシグナルに頭を抑えられ反落する展開が起こらないかどうかが注目点かなと考えています

この推移が発生した場合には円高方向へ調整、もしくは完全に横ばい推移へと変化していく可能性が出てくるはずです

MACDはMACDシグナルの下を横ばい気味に推移、乖離幅は大きく広がらずお互いが同じような推移を継続しています

緩やかに過熱感をとるように0へと向かっていますが、その推移はかなり緩やかです

継続的な円安推移が発生していることから所々で上昇トレンド相場へと入る場面はあるものの、全体的にレンジ相場の様相が強いといった印象があります

現在は特段のシグナルは出ていないと考えています

今のところアメリカから出てくる経済指標は強いものが多く、FRBが金融緩和へと転換するようなきっかけはない印象です

これから発表される経済指標の内容からは11月のFOMCでの利上げ観測が後退する可能性が考えられるものの、米長期金利がそれによって一気に反落するという展開は考えづらく、今後も日米金利差に着目した円売りドル買いは続くものと考えています

一方でこのまま円安推移が継続した場合、近いうちに150円の上抜けを試す展開が再度発生するかと思います

ここは心理的な節目になっている模様で、次回も同じように売りが多く出る可能性もありますし、逆に上抜けてしまえば一気に上昇方向へと走り出す可能性もあり、上下どちらに対してもボラティリティの高まりに警戒しなければならない水準だと考えています

特に円安方向へのボラティリティの高まりは日本政府・日銀の為替介入を呼び込む可能性もあり要注意だと思います

ただ全体的な流れは依然として円安方向だと判断しました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、円安推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は151円00銭の上抜けです

現在のエンベロープ上限の上昇角度のまま推移した場合の金曜日に想定される価格を目処にしています

ここから一方的な円安推移が発生しない限り、為替介入が行われることは無いだろうと考えていますが、逆に考えればボラティリティを伴う一方的な円安推移にはいつ為替介入が入ってもおかしくありません

その目処として現在のエンベロープの上昇角度から逸脱して、上限を上抜けるような推移は為替介入が意識されるようなボラティリティを伴う推移に合致する可能性があると考え、上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は148円36銭の強い下抜けです

予想値幅下限と同じ価格ですが、エンベロープ中央線を下抜ける推移はこれまでも強い円高方向への調整を伴うものとなっていて、今後も心理的に

意識される可能性があると考え、下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

10月3日の円高推移が日本政府・日銀による為替介入だったのか見解が分かれています

この前後に神田財務官が岸田総理などと会合をしていたとの情報もある模様で、この辺りは為替介入が行われる直前もしくは行われた後の話し合いではとの見解がありました

一方で日銀が4日に発表した5日の当座預金残高の予想数字は、ほぼ民間の事前予想通りの内容となっていて、仮に3日に為替介入を行っているのであればけ決済日となる5日の日銀見通しと民間の事前予想には乖離が発生するはずでした

以前の介入では実際にここに大きな乖離が発生することで為替介入を行ったかどうかを判断することができました

ただ実際に介入が行われたかどうかをはっきりと確認できるのは10月31日の外国為替平衡操作の実施状況の発表によってかと思います

どちらにしても大切なのは150円というラインが警戒感を持たれる水準であるということと、ここで押し返されるにしろ一気に上抜けるにしろ、ボラティリティが高まる危険性があるという点だと思います

まず月曜日は日本市場とアメリカの債券市場が休場であることから小動きになるのではと思いますが、その後の150円を試す場面では難しい相場展開が待っているかもしれませんので、レバレッジなど資金管理には十分に配慮してトレードに臨んでいただければと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

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