【日経平均の予想】アメリカのFOMC後のドットチャートとクアドルプルウィッチングには要警戒!【週間日経平均予想 2023/12/11~】

日経平均・TOPIXの週間予想

こんにちはしーさんです

日経平均の予想を毎週土曜日に配信している週間日経平均予想です

最新情報をチェックするためにチャンネル登録をしていただき、コメントやグッドボタンで反応をしていただけると励みになりますので、お時間がございましたらよろしくお願いいたします

また投資の結果はあくまで自己責任となりますのでご了承ください

日々の相場の振り返りは月曜日から木曜日まで、夜8時ごろからライブ配信を行っておりますので、そちらもご覧いただければ幸いです

【日経平均の予想】アメリカのFOMC後のドットチャートとクアドルプルウィッチングには要警戒!【週間日経平均予想 2023/12/11~】
為替の急激な円高推移やSQを前にした思惑とも考えられる上下に振られた日経平均ですが、週明けは為替の円安推移やアメリカ市場の上昇を背景に反発を見せられそうです。ただ予想としては楽観視をできず、今回の反発は一時的なものになってしまうのではと警戒...

日経平均の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間の日経平均の予想は上昇、予想値幅は32,060円から33,200円です

予想値幅下限は一目均衡表の雲の上側の価格を、上限はエンベロープ中央線の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線を目指して上昇する展開を予想します

ここ1週間の日経平均の値動きですが、月曜日は為替が円高推移したことで輸出関連株などに売りが膨らみますが、為替が円安方向へと切り返したことで売り圧力が和らぐ形で下落、火曜日は前日の米ハイテク株安を受け値嵩の半導体関連銘柄に売りが出て下落、水曜日は日米の長期金利低下を材料に株価指数先物が買い戻され値嵩株を中心に幅広い銘柄に押し目買いが入り大幅上昇、木曜日は前日の米ハイテク株安やアジア株安、明日のSQを控えた短期筋による先物売りも出て下落、金曜日は為替相場が大きく円高推移し輸出関連株を中心に売られ、短期筋とみられる株価指数先物への断続的な売りや夜に米雇用統計の発表を控えていることも重荷となり下落して週の取引を終えました

前回はボリンジャーバンド中央線を中心に上下して横ばい推移する展開を予想しました

振り返ってみても12月1日までの推移ではここまでの下落が起こるとは予想することは難しいと思いますし、エンベロープ中央線の下抜けを見せると強い調整に入る傾向があることから、下値もそこまで広げるのは危険なタイミングではありました

また大きく下落した要因が植田日銀総裁の発言による円高バイアスだと考えていますので、これも予想することは困難だったかと思います

ただ以前からいい加減高値だということで私はポジションを取らないとお話ししていましたが、その考え自体は間違ってはいなかったのかなとは感じています

これから1週間の主なイベントですが、水曜日に日銀短観が発表されますが、市場予想が出ている業況判断に関しては横ばい見通しで中立予想です

市場予想が出ていない先行きに関しては今のところそこまで悪い内容は出ないのではと考えてはいますが、相場の環境が悪化している印象がありますので、ネガティブサプライズには注意してもいいのではと考えています

同様に木曜日の機械受注も市場予想が出ていませんがご注意いただければと思います

日本での企業の業績発表ですが、ここでいったん数が増えます

神戸物産のような銘柄があるものの、全体的には小型なものが多い印象ではあります

相場への大きなバイアスをかけるほどのものは無いだろうとは考えていますが、保有銘柄の決算がないかご注意いただければと思います

アメリカ市場の週内のイベントですが、週前半は多少軟調、後半にかけて上昇バイアスがかかる予想です

火曜日の消費者物価指数は若干下落か中立バイアス予想、水曜日の卸売物価指数は下落バイアス予想、その後に発表されるパウエルFRB議長のFOMC後の定例記者会見は多少ハト派寄りに変化する可能性があり上昇バイアス予想です

FOMC後に発表される政策金利は現状維持予想でバイアスとしては中立ではと考えています

木曜日の小売売上高は自動車を除いたものが少し鈍化見通しで若干上昇バイアス予想、金曜日の鉱工業生産は若干強い見通しとなっているものの、ニューヨーク連銀製造業景気指数や購買担当者景気指数が若干ですが鈍化見通しで上昇バイアス予想です

また今週末はクアドルプルウィッチングとなりますので大きな相場の値動きにご注意いただければと思います

アメリカでの企業の業績発表は数が少ないのですが、オラクル・アドビ・コストコと大きな企業の発表もありますのでご注意いただければと思います

ただそこまで相場に強いバイアスをかけることはないかなと予想しています

投資主体別売買動向ですが、12月1日までの間に海外勢は売り越しに転じています

パターンとして個人が買い向かって相場を支えることもあるのですが、今回は個人の買いも弱めである印象です

相場全体が弱気に傾き始めている印象で、今後もある程度の節目までの調整が発生すると考えた方が良いかもしれません

15日騰落レシオですが、金曜日の強い下落で100を下回ってきたもののまだ高い水準です

今回のように強い下落の場合、70を下回るあたりまでは下落が続く可能性があり、まだまだ調整相場が続くと考えた方が無難といった印象です

下落の底が浅ければ80台で下げ止まる可能性もありますが、現在の水準は97台とかなり高いですので、どちらにしても下落が継続すると考えた方が良いだろと判断しています

日経平均の指数ベースPERですが、20を割り込んでいます

今年8月の下落では19倍を割り込む手前、10月の下落では19倍を割り込むあたりで底値を形成した経緯がありますので、今回の調整でも19倍台の前半、もしくは割り込むあたりまでは下落が進むかもしれません

8月の下落と同じ場合は32,000円、10月と同じ場合でも31,000円手前あたりが目処となりそうです

空売り比率ですが、一気に47.8まで上昇しています

このところ上下の動きが急激な印象です

現在の空売り比率の水準は10月3日の底値前の水準と同程度と、かなり売りが強まっている印象ですので、少なくとも短期的な反発が起こる可能性は考慮した方が良いかもしれません

ただ相場が大きく調整する場合には10月30日のように50を超えてくることもありますので、大底を付けたのかどうかの判断は難しいところだと思います

裁定取引の残高は、増加が続いていました

12月1日までの推移であれば特に下落を示唆するような動きはなく、現物への買いが入り続けていたものと考えています

12月5日までの取引でも月曜日には裁定買い残の解消があったものの、火曜日にはそれ以上の買い残の増加がありました

ただSQに向けて手仕舞いがあった可能性は否定できませんので、12月14日の発表でどのような推移になっていたのかを確認したいところです

チャートのテクニカルでは、火曜日から木曜日まではエンベロープ中央線を挟むように上下する展開でしたが、金曜日に一気に下抜けを見せています

下には一目均衡表の雲が32,000円周辺にありますので、ここで下げ止まる可能性もありそうです

この水準は11月8日の安値付近でもありますので、いったん下げ止まるのには良い水準とは考えられそうです

ただ下落が強すぎますので、一旦はエンベロープ下段までは下落してしまうかもしれないと考えています

単純移動平均線では金曜日の下落で75・100日の単純移動平均線の下抜けを見せています

この2つの単純移動平均線から大きく乖離したわけではないのでここで下げ止まる可能性は残されていますが、相場が大きな調整に入ろうとしていることからここでは下げ止まらないのではと予想しています

このまま下抜けてしまった際には200日単純移動平均線までの調整を覚悟した方が良いと思います

200日単純移動平均線で下げ止まるようであれば相場はまだ上昇傾向を維持できる可能性があるのですが、ここの下抜けをして10月のダブルボトムの水準、30,500円あたりまで下げ幅を拡大してきた場合には横方向レンジ相場、もしくは反発をしても頭を抑えられて下落していくタイプのレンジ相場を想定した方が良いだろうと考えています

現状ではそこまで弱い展開になるとは考えていませんが、ここからの下落のどこで下げ止まるのかは、今後の相場展開を予想するうえで大切なポイントになるのではと考えています

DMIではADXは19台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

+DIを-DIが上抜けているのはネガティブなシグナルです

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、50の水準を大きく割り込んできました

RSIがRSIシグナルに頭を抑えられるように下落推移を継続する展開が続いています

一旦は40周辺で自律反発を見せる可能性があるものの、最終的には30前後までの下落を見せるのではと予想しています

まだしばらく調整は続くのではといった見通しです

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、乖離幅の拡大を見せています

今のところ相場はレンジ相場だと判断していますので、特段のシグナルは出していないものと考えています

今回は下落が急激に起こっていますので、ADXの再上昇による下落トレンドの発生が起こらないかには注意が必要だと思います

騰落レシオやRSIの水準から考えるともう少し下げても良さそうですが、下値を付けた価格帯や空売り比率などからは短期的な反発が入ってもおかしくないタイミングだと思います

一方で海外投資家がすでに前週の時点で売り越しに転じていて、その後に強めの下落が発生している状態です

高値で利益確定を終えているのであれば、ここからクリスマスにかけて新たなリスクをとってくる可能性は低いかもしれません

為替に関してはFRBの金融引き締め長期化観測が強まった場合には円安推移が発生し日経平均を下支えしてくれる可能性はあるものの、一旦は円安方向への切り返しを見せたとしても日銀の金融政策の転換が意識されることで、ここから強い買いが入り続けることを想定するのは少し難しいかもしれません

そのため今回の予想では上昇としますが、これはあくまで短期的な戻しの範囲内で終わることを想定している点を付け加えさせていただこうと思います

以上のことからこれから1週間の日経平均は、ボリンジャーバンド中央線を目指して上昇する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は33,450円の上抜けです

12月6日の高値の価格を目処に設定しています

ここまで上昇してくるとボリンジャーバンド中央線だけではなくエンベロープ中央線の上抜けも見せているはずです

相場展開としては年末に向けてさらに上値を追う推移へと入る可能性が高まる値動きだと思います

SQを前に荒れた展開とはなりましたが、それを打ち消すような上昇相場へと戻れるかもしれない推移ですので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は31,880円の下抜けです

11月2日の安値の価格を目処に設定しています

ここを下抜けてくると、再度下側には窓が待ち構えています

しかもその下にももう1つ窓があり、2つの窓を埋めようと一気に下げ幅を拡大するかもしれません

かなり強い下落が発生しかねない推移だと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

日銀の金融政策の転換観測から発生した為替の円高推移は日経平均に大きな下落バイアスをかけました

為替が一旦は円安方向へと動いていることで日経平均の下落もいったん止まるかとは思いますが、今回の円安は以前のような強いものではなく、急激な円高に対する自律反発の範囲に収まる可能性も考えられます

為替に最も影響を与えると考えられるFRBの動向に関してですが、利上げ観測は後退したままですが利下げ観測に関しても若干後退している可能性があるため、ここまで勢いよく低下していた米10年債利回りはいったん反発するかもしれません

これは為替には円安バイアスとなり日経平均には上昇バイアスとなるかもしれません

発表されたアメリカの雇用統計を見ると景気動向はそこまで弱くはなく、リセッションを警戒しなければならないサームルールへの抵触も回避、ピンポイントで絶妙な結果を出してきています

ただここでちょっと気を付けていただきたいのがアメリカで週末に予定されているクアドルプルウィッチングです

日本でいうところのメジャーSQのようなものと考えていただければわかりやすいかと思いますが、ここに向けて相場が思惑で動きだす可能性は十分に考えられます

特段の根拠があって警戒しているわけでもないのですが、高値でのボラティリティが低下傾向で横ばいした値動きを見ていると、週末のクアドルプルウィッチングを意識している可能性は否定できないのではと、日本で起こったことの二の舞にならないだろうかと一抹の不安を感じています

影響があるとすればFOMC通過後の19日以降、そこからのアメリカ市場の動向には要注意かもしれません

そのFOMC自体でもドットチャートの公表後に利下げ観測が後退して相場が下落する可能性もありますのでご注意いただければと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間日経平均予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

コメント

タイトルとURLをコピーしました