【日経平均の予想】ナスダックが反発しても円高が発生すれば日経平均は上がれない?【週間日経平均予想 2023/10/30~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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【日経平均の予想】ナスダックが反発しても円高が発生すれば日経平均は上がれない?【週間日経平均予想 2023/10/30~】
アメリカ市場ではもしかしたらナスダックが反発に入るかもしれませんが、もしかしたら為替は円高推移かもしれません。そうなってくると日本株は下落を継続してしまうかもしれません。ただアメリカ株にはインジケーターからの反発シグナルは無く、ナス学区の反...

日経平均の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープを表示しています

これから1週間の日経平均の予想は下落、予想値幅は30,000円から31,300円です

予想値幅下限は節目の価格を、上限はボリンジャーバンド中央線の価格を目処に設定、下げ渋る場面はあるものの下落推移を継続する展開を予想します

ここ1週間の日経平均の値動きですが、月曜日は前週末のアメリカ市場の下落を受け軒並み売られる展開、後場には日米の長期金利上昇を受け下げ幅を拡大して下落、火曜日は中東情勢の緊迫化や米長期金利の動向の不透明感から売られる場面はありますが、自律反発を見込んだ買いが優勢となり上昇、水曜日は前日のアメリカ株の上昇を受けリスク回避姿勢が和らぎ買いが入り上昇、木曜日は米ハイテク株安を受け半導体関連株が売られ、国内長期金利の先高観も重荷となり大幅下落、金曜日は前日のアメリカ株式市場は下落したものの、日経平均が前日に大きく下落していたことから自律反発を狙った海外短期筋による株価指数先物への買いが優勢で上昇して週の取引を終えました

前回は下落推移を継続する展開を予想しましたが、自律反発を挟みながら下落する展開となりました

アメリカ市場に比べると若干下落幅を狭めに取っていましたが、それでもまだまだ余裕がある状態で10月初旬の安値を下回ることはありませんでした

今のところボラティリティが高い状態で不安定な相場展開が続いてはいるものの、相場が一気に崩れて下落に入るような展開ではないようです

前回予想に関しては予想値幅をかなり広めにとっていますが、ボラティリティの低下が起こっていないことから、今後に関してもある程度余裕幅をもって予想値幅を設定する方向で予想を継続したいと考えています

これから1週間の主なイベントですが、基本的に上昇バイアス予想です

火曜日の日銀金融政策決定会合の政策金利は現状維持で発表される見通しでニュートラル、失業率と有効求人倍率は改善傾向で上昇バイアス、鉱工業生産も改善見通しで上昇バイアスです

また火曜日に外国為替平衡操作の実施状況が発表され、ここ1か月で為替介入を行ったのかが発表されます

この発表内容によっての為替へのバイアスを予想することは難しいですが、ボラティリティが高まることがあるかもしれませんので、その点にはご注意いただければと思います

また金曜日は文化の日で休場となりますのでご注意ください

通常であればこれで週内のイベントのお話しは終わりになりますが、今回は少し気になる点を補足しておきたいと思います

このところ岸田首相・鈴木財務大臣・神田財務官・植田日銀総裁と様々な角度から為替に対しての言及が出てきています

まず前提としてあるのは日銀の金融政策の目的は物価の安定や持続的な経済成長などで、為替の変動を意図して行うものではありません

そのため円安だからといって金融政策の変更を行うことはないはずなのですが、あまりに為替への発言が集中しているため、もしかしたらこのタイミングで金融政策の修正、それがマイナス金利の終了なのかYCCの修正なのかはわからないのですが、何かしら行ってくるのではないかと警戒しています

前回YCCの修正が行われた7月28日の場合、一旦大きく上昇した後に大幅下落、前日からは下落したものの陽線で引けてはいますが、後場の30分ちょっとで800円以上の変動幅を記録しています

今回も同様の事が起きかねませんので、少しだけ警戒していただければと思います

日本での企業の業績発表ですが、これからさらに増加していきます

週内にもかなり多くの大手企業の発表が集中しています

鉄道・各電力会社・海運や商社各社、それ以外にもレーザーテックやトヨタ自動車の発表もあります

日経平均へのインパクトが大きくなる可能性のあるものがかなり多くなっていますので、企業業績から受けるバイアスにはご注意ください

トヨタのように場中に発表してくる企業に関しては発表後に瞬間的にボラティリティが上昇しますので特にご注意ください

アメリカ市場の週内のイベントですが、火曜日のコンファレンス・ボードは上昇バイアス、水曜日のADP雇用統計は改善見通しで下落バイアス、ISM製造業景況指数は横ばい見通しでニュートラル、FOMC後の政策金利発表は現状維持見通しでニュートラル、金曜日の雇用統計では非農業部門雇用者数変化が鈍化見通しも平均時給は改善見通しでまちまちですが上昇バイアスの方が強く、ISM非製造業景況指数は鈍化見通しで弱い上昇バイアス予想です

週前半は下落バイアス、後半は上昇バイアス予想といった感じです

ただここのところ強い経済指標の発表が相次いでいますし、水曜日のパウエルFRB議長の定例記者会見では比較的タカ派な発言が出てくる可能性もありますので、その点も併せてご注意いただければと考えています

アメリカでの企業の業績発表はまだ大手が多く出てきます

特に木曜日のアップルには注意が必要だろうと考えています

経済指標からのバイアスもかかるものの、企業業績の強弱によってかなり強いバイアスがかかる傾向が出ていますので、引き続き企業業績の発表にも注意が必要だと思います

オプションの動向に関してですが、アービトラージのABNアムロは下目線、月曜日と火曜日の下方向への動きが強すぎました

水曜日以降は変化しているもののまだ足りないといった感じです

CALL31,000円から上に売りが強く、PUT30,125円に売りが集中しているものの直下の30,000円では買いが強すぎます

ソシエテ・ジェネラルは下目線、こちらは水曜日と木曜日の下目線が強かったですが、金曜日に上目線に切り替わってはいます

CALL31,500円の売りが多く、PUTにはそこまで強く売り向かうところがないといった印象です

BNPパリバは下目線、水曜日にいったん上目線に切り替わったものの週末に再度売りが強くなっています

CALL31,375円の買いが強いもののその手前の31,000円の売りが強い状態、ただ同価格でPUTにはそれ以上の売りがあり、この辺りは上目線です

そこから上ではCALL32,000円に強く売りが入っている状態です

一方でPUT30,500円からの買いも強く、30,000で売り向かっている傾向があります

グローバルマクロのJPモルガンは下目線、CALL32,000円での売りが強く、PUT30,000円での売りが強い印象でした

週内に関してはPUT30,000円より上の水準では買いが強かった印象です

オプション全体の取引では、金曜日にCALL優勢に変化しアットザマネー30,875円から離れたCALL32,000円での取引が活発になり、上目線へと変化している印象です

ただ木曜日までは依然としてPUT30,000円での取引もかなり活発でしたので、まだ上目線と下目線が入れ替わって推移している状態で不安定です

225mini先物では、ABNアムロは上目線、各限月で買い優勢でした

ただ金曜日に12月限で一気に売り向かっている点に関しては要注意です

ソシエテ・ジェネラルは下目線、ただ気を付けたいのは12月限でかなり強く買い向かっている点です

SQまであと2週間あることから11月限を重視して下目線とはしましたが、ポジションとしてはニュートラルな状態に変化していますのでこの点をどう判断するべきか難しいところだなと考えています

BNPパリバは下目線12月限で売り優勢でした

JPモルガンは下目線、全ての限月で売り優勢でした

海外系証券会社の225ラージとTOPIX先物ですが、CTAのクレディ・スイスは上目線、225ラージで買い優勢でした

モルガンは上目線、12月限の225ラージでは売り優勢もTOPIXでは買い優勢でした

グローバルマクロのゴールドマンは下目線、225ラージは買い優勢もTOPIXの12月限が売り優勢でした

シティは下目線12月限の両先物で売り優勢でした

JPモルガンは上目線、TOPIX12月限での買いが優勢でした

海外系証券会社の動向をまとめると、CTAのクレディ・スイスは上目線、モルガンも上目線、アービトラージのABNアムロは下目線、ソシエテ・ジェネラルは下目線、BNPパリバは下目線、グローバルマクロのゴールドマンは下目線、シティは下目線、JPモルガンは下目線と判断しています

まずCTAが上目線に変化していて長期的にはある程度ポジティブな材料だと思いますが、アービトラージとグローバルマクロの各社は下目線へとそろっていて、短期的にはかなりネガティブな状況という印象です

オプションの動向から想定される直近の値幅は、下は30,000円で上は31,000円から32,000円と広い状態です

ただ下値目処の30,000円もABNアムロやソシエテ・ジェネラルからは存在しない印象で、底抜けに注意したいといった感じです

裁定取引の残高は、裁定買い残の減少が止まりません

アービトラージの取引では現物が売られ続けている状態で、この傾向は9月28日に開始してから25日までの間で、10月18日にいったん買い向かった場面があったのみでそれ以外は一貫して解消方向になっていて、かなり強く裁定取引のポジションが閉じられ現物株が売られている状態になっていて、もうしばらく調整が続いてしまう危険性がありそうです

チャートのテクニカルでは、水曜日にいったん反発を見せますがボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられるように反落、ただ木曜日の安値は火曜日の安値を下回ることなく金曜日に反発を見せています

10月初旬の安値も下回っておらず、まだ底堅い展開で粘っているといった印象です

強い調整に入るかどうかの瀬戸際といった感じですが、印象としては一方的に崩れているというより調整を徐々にしているといった印象です

これから先の展開ですが、エンベロープ中央線に向かって上昇した場合、ここを強く上抜けるような堅調な推移が出てくるかどうかが勝負だと考えています

仮に上昇方向への推移が出たとしても、エンベロープ中央線付近で頭を抑えられ反落した場合は、次の下落では30,500円を下抜けてくる可能性も考慮しなければならないような形状になっていると思います

今後もエンベロープ中央線付近での推移には要注目と考えています

単純移動平均線で見ると今のところ200日と100日の単純移動平均線の間で上下する展開にも見えますが、25日単純移動平均線に頭を抑えられるような展開が続く可能性があり、ここはエンベロープ中央線とともに注意して見ていきたい上値抵抗だと考えています

仮に25日単純移動平均線に頭を抑えられ反落した場合には、今度はさすがに200日単純移動平均線を下抜けてしまうかもしれませんが、まずは200日単純移動平均線までの下落を考えればいいと思います

DMIではADXは18台を上昇推移、20を上抜けしそうな雰囲気が出てきました

DIの乖離が収まらず、このまま下落が続いた場合には早晩ADXは20を上抜けてトレンド相場へと変化しそうです

ただ今のところはまだ20を下回っているのでレンジ相場と判断しています

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、RSIシグナルは45台を横ばい気味に推移、弱い展開が続いています

今後上昇が起こった際にはRSIがRSIシグナルを上抜ける可能性はあるものの、50付近で頭を抑えられて反落しないかには注意が必要だと考えています

またRSIがRSIシグナルに頭を抑えられ反落するパターンの場合には、さらに強い下落が発生すると思いますので、この点にも要警戒だと思います

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、乖離幅の縮小と拡大を繰り返しています

MACDとMACDシグナルのどちらも緩やかに下落推移を継続していて、相場の調整が続いている状態を確認できるかと思います

気を付けたいのはここからADXが20を上抜けて下落トレンドへと突入した場合で、その際には強めの下落が発生し始めて一旦MACDの下落が強まる可能性もあります

どちらにしてもここから下落トレンド相場へと入ってしまうと、底打ちを確認できるのはMACDのMACDシグナル上抜けとなるゴールデンクロスの発生が起こるところとなりますので、長めの調整が発生してしまうことになると思います

月曜日以降に連続して強めの展開に入っていけないとちょっと厳しい相場展開といった感じで考えています

日経平均単独の推移を考えると、ダブルボトムを形成して反発に入りそうな雰囲気はあります

ただオプションの動向などを見ていると30,000円の下抜けも覚悟しなければならない可能性もありそうで、決して下値が底堅いといった雰囲気でもありません

為替では日銀金融政策決定会合を通過時に円高方向への推移が発生する可能性も考慮しなければなりませんし、仮に円安推移が発生しても為替介入が行われる可能性があり、どちらにしても日経平均には下押し圧力になりかねません

アメリカ市場の推移に関しても、ナスダックやSP500は下げ止まる可能性があるものの、ニューヨークダウは続落してしまいそうで、日経平均もそこまで強気に予想することができない状況です

タイミングとしてはアメリカのハイテク株が反発した辺りで円高が発生してしまうと、そこではせいぜい横ばい推移といった形になってしまうことも懸念材料です

日経平均に好材料が発生し、アメリカ市場が反発を開始、そして為替が円高推移を起こさなければ上昇する可能性がありますが、これは針の穴をとおすようなむずかしさなのではと考え、まだ軟調な推移が継続するのではと判断しました

以上のことからこれから1週間の日経平均は、下げ渋る場面はあるものの下落推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は31,450円の上抜けです

特にダブルボトムを形成する形での上抜けに注意したいと考えています

10月初旬からの上昇でもエンベロープ中央線の上抜けは見せていますが、この時は跳ね返されて強い下落が発生してしまいました

今回もこのような値動きが発生してしまう可能性はあります

ただダブルボトムを形成する形での上抜けであれば、そこから強い推移が発生する可能性が高まると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は30,000円の下抜けです

アメリカ市場の続落と、為替の円高推移が合わさった場合に発生しかねない推移です

問題なのは下落幅でここから下は出来高が薄くなる価格帯になってしまうことから一気に28,000円台まで達してしまうかもしれません

下落する際のボラティリティが一気に上昇してしまう可能性もありますのでここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

今回の日経平均の予想は本当に悩みました

まず為替に関してですが、円高方向への備えこそすれ、ここから強い円安推移が発生するとは考えづらい状況です

円高推移が発生する要因は日米の金融政策の転換、円安が発生しても為替介入があれば円高になってしまいます

為替がどちらにしても円高に動くのであれば、材料としてはネガティブです

次にアメリカ市場の動向ですが、今のところ下げ止まるようなシグナルがインジケーターからは出ていない状態です

3指数ともに下落トレンドへと入ってしまっていて、MACDからの転換シグナルを見るまでは底打ちを考えにくい状態です

ただナスダックはエンベロープ下限に達していて、普段であればここは底打ちを行うタイミングです

企業業績からの強い下落バイアスが発生する可能性が懸念されるものの、それでも予想としてはここで底打ちと考えるべきだと思います

しかしそうなってくると日経平均にも上昇バイアスがかかるはずなのですが、この辺りでかなり悩まされてしまいました

実のところ今でも悩んでいます

この予想であっているのかどうか、結果はFOMCを超えてみないとわからないかもしれません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間日経平均予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

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