【日経平均の予想】ドル円相場の円安推移とアメリカ市場の横ばい気味の軟調推移の綱引き【週間日経平均予想 2023/9/4~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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【日経平均の予想】ドル円相場の円安推移とアメリカ市場の横ばい気味の軟調推移の綱引き【週間日経平均予想 2023/9/4~】
アメリカ市場が高値からの反落の可能性を感じさせるチャート形状となる中、ドル円相場は円安推移が発生し始めそうな雰囲気です。アメリカからの下落バイアス、ドル円の上昇バイアス、9月11日の週からの重要指標発表を前に日経平均は板挟みです。日経平均の...

日経平均の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間の日経平均の予想は横ばい、予想値幅は32,200円から33,160円です

予想値幅下限は8月29日の安値の価格を、上限は8月2日の高値の価格を目処に設定、アメリカ市場の軟調気味な横ばい推移の影響を受けながらも、為替の円安推移を材料に横ばい推移する展開を予想します

ここ1週間の日経平均の値動きですが、月曜日はパウエルFRB議長のジャクソンホールでの発言を受けた上昇の流れと中国市場の上昇を追い風に値嵩株に買いが入り上昇、火曜日はアメリカ市場が引き続きパウエルFRB議長のジャクソンホール会議での発言を材料に上昇した流れを引き継ぎ上昇しますが、買い一巡後は利益確定売りが出て上げ幅縮小し小幅上昇、水曜日は前日のアメリカ市場が発表された雇用動態調査が市場予想を下回りFRBの追加利上げ観測が後退し上昇した流れを受け上昇しますが、戻り待ちの売りが出て上げ幅縮小し小幅上昇、木曜日は前日のアメリカ市場が発表されたADP雇用統計やGDPの改定値が市場予想を下回りFRBの追加利上げ観測が後退し上昇した流れと、中国で発表された製造業購買担当者景気指数が底堅かったことも安心感につながり買いが広がり上昇、金曜日は米長期金利の先高観が後退し、発表された中国のPMIが50を上回ったことも追い風となり、海外短期筋の株価指数先物への断続的な買いが入り上昇して週の取引を終えました

前回は下落推移を予想、2番底を探るような展開になるのではとしていました

アメリカ市場が2番底を探りに行った後、早い段階で反発する可能性があったため、日本株にも早いタイミングでの反発があってもおかしくないとは思っていたものの、火曜日以降も強い展開が続いて、一気に上昇してしまいました

予想値幅の上限を水曜日に上抜け、予想外の注意ポイントすら上抜けてしまいました

ここまではっきりと反発を見せるのであれば、日経平均が仮にここから下落をしたとしても、それは安値を更新するようなネガティブなものではなく、上昇方向への推移をするための一旦の調整と考えて相場に対応した方が良いだろうと考えています

これから1週間の主なイベントですが、週前半は相場にそこまで大きなバイアスをかけるものは無い印象です

気になるのは金曜日のGDPの改定値ですが、こちらは市場予想が出ていないため予想には組み込んでいません

前回発表された内容から弱ければ下落バイアス、強ければ上昇バイアスという考え方で良いと思います

同日発表される貿易収支はプラス幅が減少していることから若干下落バイアスがかかる可能性があるかなと予想しています

また週末にはメジャーSQがありますので、経済指標などとは関係なく水曜日あたりから値動きが激しくなる可能性がある点には注意が必要だと考えています

日本での企業の業績発表ですが、少し週末に数が増えます

ここから9月第3週辺りまでは決算発表が少し多くなりますのでご注意いただければと思います

アメリカ市場の週内のイベントですが、月曜日はアメリカ市場が休場となりますのでご注意ください

日本市場の火曜日はアメリカ市場からのバイアスがかからない状態で推移することになると思います

火曜日に発表される製造業新規受注は鈍化見通しで若干下落バイアスに、水曜日の貿易収支はマイナス幅が拡大で下落バイアス、ISM非製造業景況指数は若干弱くなるものの下落バイアス、同日発表のベージュブックも下落バイアス予想です

木曜日の前週分新規失業保険申請件数は市場予想が出ていないため予想していませんが、強弱どちらに結果が出るのか注意が必要だと思います

全体的に下押し圧力がかかる可能性が強そうな週といった感じです

また週内の経済イベントではないのですが、9月第3週には、消費者物価指数と卸売物価指数の発表があり、週末はSQとなっています

消費者物価指数と卸売物価指数はFRBの金融政策の観測に大きな影響を与えるものですし、9月のSQはクアドラプル・ウィッチングとなり、大きな値動きが起こる可能性があり要注意な週となります

週内はこれらを意識して動きにくい相場展開となる可能性がある点を考慮してもいいのではと考えています

アメリカでの企業の業績発表はかなり少ない状態が続きます

そこまで注目度の高いものは無い印象です

オプションの動向に関してですが、アービトラージのABNアムロは下目線、CALLは32,750円で買いがあるものの33,000円からは売り優勢、PUTは32,375円まで買いが優勢で、32,250円から売り優勢です

建玉残は32,000円付近を頂点に上下どちらでも損失が広がるポジションとなっています

ソシエテ・ジェネラルは下目線、CALL32,875円から上で売り優勢、PUTに関しては売買が入り混じっていますが、買いが優勢である印象です

建玉残の32,000円付近を頂点に上下に推移すると利益が縮小、31,250円付近から下と33,125円付近から上で損失が出る状態です

BNPパリバは上目線、CALL32,750円と33,000円で売りがあるものの、それ以外は買い優勢でした

32,750円に関してはPUTでも売り建玉があり、お互いを相殺するようになっています

PUTは32,000円に売りが集中していますが、そこまでは買いがあった状態です

建玉残は32,375円を損益分岐点に上昇すると利益が拡大するポジションとなっています

グローバルマクロのJPモルガンは上目線、CALLでは33,500円から上で売り優勢です

PUTでは全体的に売り優勢、32,000円で買いが多い場面もあったものの、特に31,500円での売りの多さが特徴的でした

建玉残は31,625円を底に上下に推移すると利益が拡大、特に上昇すると利益が大きくなるポジションとなっています

オプション全体の取引では、週を通して強弱入り混じる展開、水曜日はPUT優勢も木曜日にCALL優勢に切り返し、金曜日はニュートラルな状態となっていました

アットザマネー32,750円から考えると、CALLは直近の33,000円での取引が活発で、PUTは32,000円での取引が活発でした

どちらかというと下方向へ警戒して週を終えた印象です

225mini先物では、ABNアムロは上目線、どの限月も買い優勢でした

ソシエテ・ジェネラルは上目線、こちらもどの限月も買い優勢でした

BNPパリバは下目線、9月限と10月限が売り優勢でした

JPモルガンは上目線、10月限は売り優勢もそれ以上に9月限が買い優勢でした

アービトラージの3社はオプションとは逆方向、JPモルガンはどちらも上目線でした

海外系証券会社の225ラージとTOPIX先物ですが、CTAのクレディ・スイスは下目線、225ラージの12月限は買い向かっていますが、それ以外は売り優勢です

モルガンは上目線、225ラージの9月限は売り向かいましたが、他の先物は買い向かっています

グローバルマクロのゴールドマンはニュートラル、各先物の次の限月にロールオーバーするように強弱が反対に動いていました

シティは上目線、どの先物も買い優勢でした

JPモルガンは下目線、225ラージは買い優勢でしたが、TOPIXの9月限の売りが強かった印象です

海外系証券会社の動向をまとめると、CTAのクレディ・スイスは下目線、モルガンは上目線、アービトラージのABNアムロ、ソシエテ・ジェネラル、BNPパリバはニュートラル、グローバルマクロのゴールドマンはニュートラル、シティは上目線、JPモルガンは上目線という印象でした

CTAの2社は前回から強弱が入れ替わっていて、どちらも同じ方向を向いておらず方向感がつかめない状態です

アービトラージの3社はオプションと225miniは反対方向の取引を、そして他の先物は下目線でそろっていて、前回の全体的に上目線から変化していることからどちらかというとネガティブな印象です

グローバルマクロのシティの上目線は強い印象ですが、JPモルガンの上目線は先物では弱かったですので、どちらかというとゴールドマン同様ニュートラル気味かもしれません

シティが強い上目線である以外は、どちらかというと短期的に天井を付けてもおかしくないような印象が、アービトラージの3社あたりからは感じられます

推移しそうな価格帯は31,500円から33,500円とかなり広がっている印象です

狭く想定しても32,000円から33,000円といった感じだと思います

裁定取引の残高は、相変わらず買い残が多い状態で、売り残の増加がなかなか起こりません

現在は買い意欲が旺盛と考えることもできますが、後々の売り要因となりかねず、今後相場に下押しが発生した場合は、ある程度強い下落が発生してもおかしくない状態が継続していると判断しています

相場展開が悪化した場合には、早めに対応しないと思わぬほど下落するかもしれません

チャートのテクニカルでは、月曜日の上昇はエンベロープ中央線に頭を押さえらえるような展開となりましたが火曜日も続伸、そこからはエンベロープやボリンジャーバンド中央線を上抜けた状態での上昇を継続しています

ここからどこまで強い展開になるのかは今のところ分かりませんが、底打ちをして上昇する展開に入っていると仮定するのなら、エンベロープやボリンジャーバンドの中央線を下支えにするように推移を継続すると考えられると思います

今のところ上値と下値を切り下げる横方向のレンジ気味の推移なので、これらの中央線の下抜けを見せる可能性もあるとは思いますが、全体的に強い推移に入っていると判断することはできると思います

単純移動平均線との位置関係を考えても、短期から長期まで代表的なものを上抜けた状態ですので、強い展開に入っているという判断で良いと思います

金曜日の時点で25日単純移動平均線が32,252円付近にありますが、エンベロープ中央線の32,102円とともに、仮に下押しがあった場合にはこの付近までは下げてくることを考慮してポジションを取った方が良いかなと考えています

この辺りを下抜けるかどうかが、再度安値模索に入るかどうかの分岐点になるのではという考え方をしています

インジケーターではADXは17台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、RSIシグナルを下支えに反発した42台から、56台まで上昇を継続しています

少し上昇の時間が長くなっていますので、そろそろ反落するタイミングが近い可能性があると考えています

反落が起こった際には、多少下抜けが起こる可能性はありますが、RSIシグナルが下支えになる形で下げ止まるのではと考えています

RSIがここを強く下抜けてしまった場合には、強弱の分かれ目である50の下抜けも再度見せてくることになりますので、場合によっては再度下値模索相場に入ってしまうかもしれないと考えています

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、8月中旬にいったん下落トレンド相場に入ったのではと考えていましたので、月曜日のMACDのMACDシグナル上抜けによって、下落トレンド相場は完全に転換したと判断して良さそうです

MACDとMACDシグナルの下落角度がかなり緩やかだったことから、ゴールデンクロスが発生しても騙しの可能性があるのではとかなり警戒しましたが、5営業日連続での乖離幅の拡大を見せていますので、高確率で下落方向へ下値を探る展開は終わったと判断していいだろうと考えています

この辺りの判断から、仮に下押しがあったとしても、それは次の上昇の前の下落というとらえ方で良いだろうと考えています

日経平均の推移は底堅く、これまでの調整気味だったところから転換が起こっている可能性がありますが、7月3日と8月1日の高値を結んだ線を上抜けたわけではなく、まだ高値と下値を切り下げる調整相場が継続している可能性も考慮するべきタイミングではあります

エンベロープ中央線も強く上向きに転換したわけでもなく、この辺りは不安要素となると思います

一方でMACDにはいったん発生したと考えられた下落トレンド相場が転換したシグナルが出ていますので、新たな下値模索相場に入るというよりも、ここからの横ばい気味の推移、もしくは上昇方向への切り返しが起こる可能性が高まっているタイミングと考えることができるかと思います

週内に関してはいったん強い上昇があったことからそろそろ反落があってもおかしくありませんし、次の週からある重要な経済指標や、その後にあるFOMCや日銀金融政策決定会合などをにらんで、動きにくい展開になるのではと考えています

アメリカ市場は横ばい気味に下落推移をする予想でこちらは日経平均には下押し材料に、一方でドル円相場では円安推移を予想していますのでこちらは上昇の材料となりそうです

これらのバランスを考えると、日経平均は現在の価格帯周辺での横ばい推移に移行するのではと考えました

以上のことからこれから1週間の日経平均は、アメリカ市場の軟調気味な横ばい推移の影響を受けながらも、為替の円安推移を材料に横ばい推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は33,500円の上抜けです

8月1日の高値の価格を目処にしています

気を付けたいのは強い上昇の継続で、ここを一気に上抜けると年末まで強い展開が続く相場が現れるかもしれない点です

ただその先の高値33,770円あたりで頭を抑えられ、高値もみ合いに入る可能性も考えられます

一番大切だと考えているのは、チャートのテクニカル的に考えて、6月高値からの上値切り下げでの推移がはっきりと否定される点です

この形に入るとここからは基本的に下押ししたら押し目のチャンスで、強気目線にはっきりと切り替えてもいいのではと考えています

そのため33,500円の上抜けを週内の上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は32,100円の下抜けです

基準にしているのはエンベロープ中央線の価格です

レンジ気味に推移している場合、エンベロープ中央線の下抜けを再度試す可能性はあるものの、ここからすぐに下抜けを見せるような下落推移を見せた場合には、もう一度底値を探りに下落することを覚悟するべきだと思います

ただこの下落方向の注意ポイントはわかりやすいようにエンベロープ中央線に価格を設定していますが、相場のボラティリティが高まった場合には多少は下抜けるかもしれない点には併せてご注意いただければと思います

あとがき

2番底を探りに行くのではと予想した日経平均は大きく上昇、下値模索などしませんでした

私自身のトレードも、短期スイングでは日経平均の指数取引で火曜日と水曜日に上方向、木曜日の高値で半分利確して下落方向、金曜日にすべてのポジションを解消というような、非常にあわただしいものとなってしまいました

今のところ日経平均単独のチャートを見る限り反落するような兆候はありませんが、アメリカ市場はそろそろ調整しそうな雰囲気が出てきています

為替の円安推移が日経平均の上昇バイアスになる可能性は考えられますが、さすがにアメリカ市場が軟調気味に推移すると、日本市場も影響を受けるかと思います

特に9月の11日と18日の週には重要イベントが控えていて、これから1週間はそれらの材料を意識してしまって動きにくい展開になってしまう可能性も考えられます

もちろん予想が外れてこのまま上昇というパターンにも備えなければならいのですが、個人的にはこれから1週間はスイングトレードをするにしても少し慎重にポジションを考えようかと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間日経平均予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

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