【日経平均の予想】アメリカで発表される雇用関連の指標の内容と株式市場の反応をしっかり確認しないと底値を見逃す可能性があるかも?【週間日経平均予想 2023/8/28~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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【日経平均の予想】アメリカで発表される雇用関連の指標の内容と株式市場の反応をしっかり確認しないと底値を見逃す可能性があるかも?【週間日経平均予想 2023/8/28~】
まだまだ2番底を模索する展開に入る可能性が残されているものの、株式市場にはそろそろ底打ちしてもおかしくないシグナルが出てきそうな雰囲気が漂っています。仮に相場が反転するのであれば、週内のイベントで考えるとアメリカの雇用関連の指標が鈍化した際...

日経平均の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間の日経平均の予想は下落、予想値幅は30,800円から32,300円です

予想値幅下限は5月31日の安値の価格を、上限は8月24日の高値の価格を目処に設定、月曜日に反発するもののそこから2番底を探るように下落する展開を予想します

ここ1週間の日経平均の値動きですが、月曜日は海外短期筋などによる株価指数先物への買い戻しが優勢も、アジア株式市場の軟調推移が重荷となり伸び悩む形で上昇、火曜日は前日のアメリカ市場でハイテク株が買われた流れを受け半導体関連銘柄に、為替の円安推移を受け輸出関連銘柄に買いが入り上昇、水曜日は前日のアメリカ市場が軟調だったことから下げて始まりますが、米株価指数先物の上昇が支援材料となり上昇、木曜日は米エヌビディアが発表した決算を手掛かりに半導体関連銘柄に買いが入り上昇、金曜日は前日の米ハイテク株安を受け、値がさハイテク株などにリスク回避の売りが出て下落して週の取引を終えました

前回は底値模索後に反発を予想、エンベロープ中央線に頭を抑えられるように反落する展開を予想しました

想定していたよりも反発の速度が速く、反落した際の勢いも強かったものの、値動きとしては予想通りのものとなっています

高値からのインバースでの売り仕掛けを狙っていましたが、そのチャンスは1営業日しかありませんでした

ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演が警戒されているとはいえ、金曜日の下落はかなり極端な値動きだった印象があります

アメリカの株式市場の上下動にバイアスをかけられる1週間となりましたが、今後もこの傾向は続くものと考えていますので、アメリカ市場の値動きを考えつつ日経平均の予想も行っていきたいと考えています

これから1週間の主なイベントですが、景気動向の強弱感には気を付けた方が良い1週間になるのではと考えています

まず火曜日の失業率と有効求人倍率ですが、こちらは横ばい見通しでニュートラルだと判断しています

木曜日には鉱工業生産の発表がありますが、こちらは市場予想では悪化見通しですので、下落バイアスがかかるだろうと予想しています

日本で予定されている経済指標の発表ではニュートラルか下落バイアス見通しですので、相場が反転する材料とはなりそうもありません

アメリカ市場の週内のイベントですが、FRBの金融政策への観測に影響を与える雇用関連の経済指標の発表が相次ぎます

火曜日には雇用動態調査が発表されますが、今のところ市場予想は出ていません

前回より強い内容であればFRBの金融引き締め長期化懸念から下落バイアスに、弱い内容であれば上昇バイアスになるものと考えています

同日発表される消費者信頼感指数に関しては横ばい見通しでニュートラルです

水曜日に発表されるADP雇用統計は鈍化見通しで上昇バイアスに同日発表される四半期GDPは横ばい見通しでニュートラルの予想です

木曜日に発表される個人所得は横ばい見通しでニュートラル、個人消費支出は堅調な見通しで下落バイアス、シカゴ購買部協会景気指数は改善見通しで下落バイアスの予想です

市場予想は出ていませんが前週分新規失業保険の発表内容にも要注意です

特に雇用に関連する経済指標への感応度が高くなっている可能性がありますので、毎週発表される経済指標ではありますが特に注意した方が良いのではと警戒しています

強い内容なら下落バイアスに、弱い内容なら上昇バイアスになる予想です

金曜日には雇用統計が発表され、こちらは市場予想では鈍化見通しですので上昇バイアスになるのではと考えています

ただ同日発表されるISM製造業景況指数が改善見通しで、こちらは下落バイアス予想です

金曜日にどちらのバイアスが強くなるのかは悩ましいところです

木曜日まで下落を続けている場合は自律反発なども含めて上昇する可能性もありますし、雇用統計の鈍化した内容から米長期金利が低下しハイテク株に買いが入り、さらにISM製造業景況指数の改善で工業などのセクターにも買いが広がる可能性があります

金曜日の推移に関してはそれまでの下落のエネルギーや至っている価格帯によって変化する可能性もあり予想が難しいです

その後の予定ですが、9月4日の月曜日はアメリカ市場が休場となりますのでこちらにもご注意ください

この辺りを考えても、木曜日までに極端なポジションを持っている場合、金尿日にはいったんポジション調整の逆バイアスがかかるかもしれませんので、金曜日の値動きの予想はかなり難しいと思います

企業の業績発表はかなり少ないのですが、サーバーやパソコン系のヒューレット・パッカードやデル、クラウド系のセールスフォースなどの決算が出てきますのでご注意ください

エヌビディアの決算発表後にハイテク株が売られる流れがありましたので、この辺りで決算が良かった場合に相場観が改善するかどうか注意して見ていきたいなと考えています

オプションの動向に関してですが、アービトラージのABNアムロは上目線、特に水曜日と金曜日の上目線が印象的でした

CALLはそこまで買い姿勢は強くなく、32,000円から上での売りが目立ちました

金曜日に買い戻しが入っているのは31,750円、ですがその下でも売りが続いています

PUTでは31,125円から下では買いがあるものの30,750円で再度売りが、そして31,625円から31,250円での売り姿勢も強い状態です

建玉残は全体的に損失が出るポジションですが、32,500円あたりが一番損失の少ない価格帯になります

CALL32,500円での売り残が多く、PUT31,500・31,000円での売り残も多くなっています

ソシエテ・ジェネラルは下目線、月曜日は上目線でしたが木曜日から変化が見られました

CALLでは売り優勢、PUTでは30,750円での売りが多くありますが、31,125円までは買い優勢な印象です

建玉残はすべての価格帯で損失が出るポジションですが、32,000円あたりが最も損失が少ない価格帯になります

CALL33,250円では買い残があるもののその下の33,000円に売り残が、PUTは32,000円に買い残があるものの31,500円に売り残が多くあります

BNPパリバはニュートラル、水曜日と金曜日が弱気で月曜日と木曜日が強気、全体的に見ても拮抗している状態だと考えています

CALL32,000円からの買いが強く、金曜日には売りがそこから上には無い状態、PUTでは31,625円での買いが強く、こちらもそこから下には強い売りが見られません

週内の想定としては、上下どちらかに大きく動き出す想定でトレードをしている可能性があるかなと判断しています

建玉残は32,250円付近を損益分岐点に、上昇するほど利益が拡大するポジションとなっています

31,000円にPUTの売り残があるものの、31,750円と32,000円でのCALLの買い残とPUTの売り残が、全体的に上目線である損益バランスを作っているといった感じです

32,000円から上で下目線に切り替わっている価格は32,500円のCALL売り残となっています

グローバルマクロのJPモルガンは下目線、金曜日こそ上目線に切り替わっているものの、全体的に下目線の1週間となりました

CALLは32,000円での買いが入っていますが、31,750円では売りも入れています

そこまで強い上目線の印象でもありません

PUTでは31,625円で売りが入っていますが、直下の31,500円では週を通して買いが優勢でした

そこから下の商いも薄めです

建玉残はすべての価格で利益が出るポジションですが、31,875円が最も利益水準が低下する価格となっています

オプション全体の取引では、金曜日のPUTとCALLの出来高は拮抗していましたが、全体的にはCALL優勢の日が多かった印象です

金曜日の取引では、アットザマネーの31,750円から上下に250円の場所、PUTは31,500円、CALLは32,000円での出来高が膨らんでいました

かなり拮抗した状態だと考えられますので、方向感を掴みにくい状態だと判断しています

225mini先物では、ABNアムロは上目線、9月限での買い姿勢、特に木曜日の買いがかなり大きかったです

ソシエテ・ジェネラルは上目線、こちらはABNアムロほど偏ってはいませんが、火曜日と金曜日に強く買い向かいました

BNPパリバは上目線、こちらは木曜日にいったん売り向かいますが、それ以外の曜日は一貫して買い姿勢でした

JPモルガンは下目線、9月限に関しては強弱入り混じり結果的にニュートラルなのですが、10月限での売り姿勢がかなり強くなっています

海外系証券会社の225ラージとTOPIX先物ですが、CTAのクレディ・スイスは上目線、両先物の9月限が買い優勢でした

モルガンは若干下目線、そこまで大きなボリュームがあるわけではありませんが、両先物の9月限で売り優勢でした

グローバルマクロのゴールドマンは下目線、両先物の9月限が売り優勢となっていました

シティは上目線、全ての先物が買い優勢でした

JPモルガンは若干上目線、両先物の9月限が買い優勢で、12月限が売り優勢でした

総計で見ると買い優勢ではありますが、長い目で見ると少し弱気なのではという印象がある点には注意が必要かもしれません

海外系証券会社の動向をまとめると、CTAのクレディ・スイスは上目線、モルガンは若干下目線、アービトラージのABNアムロは上目線、ソシエテ・ジェネラルは若干上目線、BNPパリバは上目線、グローバルマクロのゴールドマンは下目線、シティは上目線、JPモルガンは下目線という印象でした

アービトラージのABNアムロは前回も上目線でしたが、他のアービトラージも同じ方向に向き始めています

グローバルマクロのJPモルガンが下目線に変化したことでグローバルマクロ全体としては下目線が優勢になってしまっています

短期的には反発が期待できるものの、少し長い時間軸では調整局面の途中なのかもしれません

直近で値動きが想定される価格帯は31,500円から32,500円といった印象です

裁定取引の残高は、裁定買い残が多い状態が続いていますが、減少傾向となっていて相場への下落バイアスになっていそうです

一方で裁定売り残は増加傾向で、こちらも下落バイアスです

特に水曜日に裁定売り残が多めに増加しました

買い残の水準がまだある程度高く、売り残の水準が極端に低いことから、売り余力は十分に残ってしまっている状態だと考えています

チャートのテクニカルでは、月曜日から木曜日までは一貫して上昇相場となり、かなり堅調な相場展開となりました

ボリンジャーバンド中央線を上抜けて上昇を維持できた点も相場が明るくなる可能性が感じられる点ではありました

ただ木曜日こそ好調なエヌビディアの決算を背景に買いが入り上昇を継続しましたが、金曜日はその反動もありかなり強い売りが出てしまいました

タイミングとしてもちょうど上値を抑えるだろうと考えていたエンベロープ中央線への接触が転換タイミングとなってしまい、この辺りは偶然だと思いますがイベントともタイミングが合ってしまいました

ただ底値を一旦つけた8月18日からの反発でボリンジャーバンドを一旦上抜けていますので、今の日経平均の下落はそこまで強い勢いのものではないと判断しています

一方でエンベロープ中央線に頭を抑えられる展開は継続していますので、このままもうしばらくは下落方向へと推移を継続する可能性が高そうです

急落を伴うものではないものの、底値模索相場はまだ続く可能性が高いのではという判断をしています

今回の下落と反発時には75日単純移動平均線は抵抗線とはなりませんでしたが、100日単純移動平均線が金曜日の時点で31,213円あたりまで上昇してきていますので、こちらが下値支持になるかどうかは注意して見ていきたいと考えています

ここが下値支持になる場合はダブルボトム形成となり、短期間での反発相場が出てくる可能性が高まります

インジケーターではADXは22台を横ばい気味に推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

RSIはRSIシグナルを下抜けて下落推移を継続、このまま下落をすると50の水準から再度40あたりもしくはさらに下の水準まで下落する展開となりそうです

RSIとRSIシグナルのどちらも強弱の分かれ目である50を下回った水準での推移となってしまっていて、ここで上下する場合は上値と下値を切り下げながらレンジする展開になるパターンへと入ってく可能性が高い状態です

相場展開としてはまだ底値模索を続けるのではとの判断です

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、一旦かなり接近を見せたものの再度下押されてしまいました

ここから気を付けたいのはADXが再上昇しないかです

ここから相場が下落推移を継続した場合、ADXはすぐに上昇推移を開始するものと考えています

その場合には相場は下落トレンドへと入り、MACDのMACDシグナル上抜けが確認できるまで、底値模索が続くという考え方で良いと思います

ただMACDとMACDシグナルのここまでの下落角度は比較的緩やかでしたので、今回のようにかなり接近したり、少し上抜けることで騙しが出たりする可能性がある点には引き続き注意が必要だと考えています

予想値幅は比較的広めにとっていますが、オプションでの動向でお話しした価格帯、31,500円から32,500円が週内の値動きの中心になる価格帯だと考えています

ただアメリカの株式市場が発表される経済指標に対してどの程度の反応をするのか不透明なところがあり、特に週前半はいったん下値模索をする可能性が考えられるため、日経平均にもそれなりの下押し圧力がかかる可能性を考慮して、下値目処を広めにとっています

一方で雇用関連の経済指標の発表をきっかけに反発が起こる可能性も考慮しておく必要があると考えています

最もインパクトが大きいと考えられる雇用統計は金曜日に発表されることから、その影響が日本市場に出るのは9月4日の月曜日となってしまうため、仮に雇用統計をきっかけとした反発があったとしても、日本市場に反映されるのは週内ではないだろうと考えています

その前に発表が予定されている、JOLTS・ADP雇用統計・前週分新規失業保険申請件数あたりの内容が鈍化した際に、アメリカの株式市場が上昇推移した場合には、相場反転が近いと考えて備えるべきだと思いますので、アメリカ市場であれば火曜日以降、日本市場では水曜日以降の値動きが要注意のタイミングになるのではと考えています

ただアメリカ市場の推移予想は下落としていて、もう少し下値模索をすると考えていますので、日本市場もそれと同様の値動きに終始するのではと考えました

以上のことからこれから1週間の日経平均は、月曜日に反発するもののそこから2番底を探るように下落する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は32,650円の上抜けです

8月14日の高値の価格を目処にしています

この辺りを上抜けると、8月3日の下落時に開けた窓を埋めに行く展開となりますので、そこから上昇に弾みがつく可能性が出てきます

またその手前にあるエンベロープ中央線もしっかりと上抜けてきますので、これまでの調整気味であった相場展開が好転する可能性が高まるタイミングに入ると思います

その後は33,500円を目指す展開も考えられますが、そこから強い上昇が出るのか、それとも高値圏での横ばいに入るのかは今のところ判断ができません

ただ相場が好転する可能性の出る価格帯の上抜けだと考えていますので、注意ポイントとして設定したいと思います

下落方向は30,550円の下抜けです

5月25日の安値の価格を目処にしています

今の日経平均の調整を見ている限り、当面の下値目処はおそらくこの辺りまでの下落で収まるのではと考えています

秋までにこの辺りで調整を終えられた場合、そこから再度強い展開が年末に向けて出てくるイメージです

一方でこの水準を下抜けてしまうとそこからは出来高が少ない価格帯となってしまい、強い下落が発生してしまうかもしれません

ここは下抜けると厄介なポイントですので、引き続き下落方向の注意ポイントとして設定しておきたいと思います

あとがき

アメリカ市場の値動きを見ていると、もうそろそろ底打ちして反発が起こってもおかしくない兆候が現れそうな雰囲気があります

再下落してしっかり2番底を探しに行ってしまう可能性も残ってはいるのですが、強く下落方向にポジションをとるのは危険な状況に変化しつつあるかもしれないと警戒しています

また為替に関しても円安方向への推移が再度始まる可能性があり、この辺りも日経平均には下支えの材料となるかもしれません

まだ確実に底値を付けたと判断するのには早いタイミングだと思いますし、下落方向への備えも必要であるとは思うのですが、個人的には仕掛けたインバースの半分は月曜日に利確してもいいのではと考えています

そして目線を底値模索時のインデックス購入へと切り替えたいと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間日経平均予想は以上です

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