【ドル円予想】今後も警戒したい円安バイアス【週間ドル円予想 2024/2/5~】

ドル円の週間予想

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【ドル円予想】今後も警戒したい円安バイアス【週間ドル円予想 2024/2/5~】
発表された米雇用統計は強い内容となりFRBの早期利下げ観測が後退、米長期金利の上昇から強い円安推移が発生しました。直近で発表されていたJOLTSや前週分新規失業保険申請件数も強かったことから雇用統計の結果にも警戒感はありましたが予想以上の上...

ドル円相場の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は円安、予想値幅は146円90銭から150円16銭です

予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は2023年10月3日の高値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線やエンベロープ中央線を下支えに横ばい気味の円安推移を継続する展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は中東の地政学リスクの高まりや米財務省が発表した24年1~3月期の借入額が10月推計より少なくなるとの予想を発表し米長期金利が一段と低下し円高、火曜日は発表されたアメリカの雇用動態調査では非農業部門の求人件数が市場予想を上回り労働市場の底堅さを示したと受け止められたことから米長期金利が上昇し円安、水曜日はFOMC後のパウエルFRB議長の定例記者会見では早期利下げに慎重な姿勢を示したことで米長期金利が上昇した場面はあったものの、その前に発表されたADP雇用統計が市場予想を下回り早期利下げが意識され米長期金利が低下、日銀がマイナス金利解除に前向きとの材料もあり円高、木曜日は発表された米新規失業保険申請件数が市場予想を上回り四半期労働コストも上昇率が低下したことからインフレ鈍化観測が広がり米長期金利は低下し円高、金曜日は発表された米雇用統計が市場予想を上回りFRBの早期利下げ観測が後退し米長期金利が上昇したことで大きく円安推移して週の取引を終えました

前回は週前半での円安気味の推移継続と水曜日の一旦の円高と円安の混在、そして週末の円高推移を予想しました

予想から大きく異なったのは週末の雇用統計の結果でした

市場予想では前回発表から鈍化する見通しだったもののこれが大きく外れ、労働市場が非常に堅調であるという結果が示されています

FedWatchツールでも3月も政策金利は現状維持ではという見通しが8割に迫っており、早期利下げ観測は大きく後退した形となっています

このため今後もドル円相場にはドル高円安方向のバイアスがかかりやすい環境が続くと想定して予想を行っていきたいと考えています

これから1週間の主なイベントですが、経済指標からはあまり強いバイアスがかからない可能性があります

まず翌週2月12日の月曜日ですが日本市場が休場となりますのでご注意ください

月曜日にアメリカで発表されるISM非製造業景況指数は市場予想では前回から改善、利下げ観測の後退から米長期金利が上昇すると想定しドル高バイアス予想です

前週で発表されているISM製造業景況指数も強い内容となっており、上振れた場合にはさらに強いドル高バイアスがかかる可能性がある点に注意が必要だと考えています

また木曜日に日本で発表される貿易収支は黒字に転換見通しで円高バイアス予想です

これ以外にも木曜日にアメリカで発表される前週分新規失業保険申請件数の発表には注意が必要なものの、これら以外には特にイベントが無いといった印象です

チャートのテクニカルでは、木曜日までは調整推移を継続しエンベロープ中央線の下抜けまで見せていました

このまま下落を継続することが警戒されましたが金曜日に反発、一気にエンベロープとボリンジャーバンドの両中央線の上抜けを見せています

円高にじわじわ調整したものの、基本的な推移は円安方向に再度傾いたといった印象です

単純移動平均線では5日単純移動平均線や以前の下値支持となっていた75・100日の単純移動平均線も一気に上抜ける展開となっていてかなり堅調な状態が続いています

下から上昇してきていた25日単純移動平均線が下値支持となった形で反発していて、この辺りも円安方向への推移を継続すると考えられる材料となりそうです

DMIではADXは20台を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

+DIと-DIはかなり接近していて相場に勢いがなくなってきています

ただ乖離幅が再拡大し始めた際にはすぐにトレンド相場に切り替わる可能性がある点には注意が必要だと考えています

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、RSIシグナルに向かって強い上昇を見せています

今後RSIシグナルに頭を抑えられるようであれば直近の安値付近などを下値としたレンジ気味の相場展開へと入る可能性が考えられますが、RSIが50を下回ることなく推移していることから上値と下値を切り上げながら上下していくレンジ相場に変化する可能性が残されています

MACDはMACDシグナルの下を上昇推移、すぐにMACDシグナルの上抜けを見せてきそうです

今のところ強い方向感が出ていない相場だと判断していますが、月曜日以降も強い円安推移が続くとADXの上昇とともにMACDのゴールデンクロスが上昇トレンド相場へ入ったシグナルとなる可能性が出てくる点には注意が必要だと考えています

ドル円相場に関しては調整しても一旦の円高推移で、FRBの金融政策が利下げに転じる兆候がない限り円安方向の推移、もしくは現在の水準での横ばい推移を継続すると考えていましたが、今後もその考えを継続しても良さそうです

今後も弱い経済指標の発表による短期的な円高バイアスがかかる場面はあったとしても、基本的には円安に戻る展開になるのではと判断しました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、ボリンジャーバンド中央線やエンベロープ中央線を下支えに横ばい気味の円安推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は152円00銭の上抜けです

2023年11月13日の高値の価格を目処に設定しています

週内にここまで強く円安推移が続いた場合、投機的な取引による推移であるということから政府日銀による為替介入が行われる可能性が高まるのではと考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は145円90銭の下抜けです

2月1日の安値の価格を目処に設定しています

相場の下落方向への転換を考えるのであれば、エンベロープ中央線や25日単純移動平均線の下抜けをポイントに考えてもいいのですが、直近の相場は日中のボラティリティが非常に高くなっていたことから今後もボラティリティが低下するかどうか不透明なため少し余裕幅をもって直近の円高推移した下値を目処とした方が適当だろうと考えましたので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

ドル円相場の方向感は円安方向へと推移しやすい環境が続いているとは思いますが、FRBの金融政策は引き締めの維持であり追加利上げではありませんし、日銀に関してもマイナス金利を解除し利上げを行おうとしています

この観測自体に大きな変化はないはずです

直近の雇用関連の発表に関しては、相変わらずADP雇用統計が波乱材料とはなっているものの、それ以外は労働市場が底堅いことを示していて、FRBの早期利下げ観測は後退しています

問題はこれまで織り込まれていたFRBの早期利下げ観測による円高バイアスに対する反動がどの程度出るかだと思います

年初の円安推移である程度の行き過ぎたFRBの早期利下げ観測からの巻き戻しは折り込んだものと考えてはいますが、それにしても金曜日に発表された雇用統計の内容が強すぎました

FedWatchツールの現状では3月の金利維持見通しが8割近くに上昇、もちろん今後変動する可能性はあるものの8割というのは相場がほぼ利下げなしの方向で織り込んだ状態です

当初からFRBは年内に利下げが行われる可能性を考慮していたもののその回数は3回、依然として市場との間には3回の開きがありますのでもう少し利下げ観測が後退する余地がありそうです

週内に関してはそれが起こるきっかけは無さそうだとは考えていますので、3月に入ってからのお話しとなるかとは思いますが、今後も今回のように早期利下げ観測の強い後退による円安推移が起こる場面が出てくるかもしれません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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