【ドル円の予想】折り込みすぎのFRB利下げ観測【週間ドル円予想 2023/12/25~】

ドル円の週間予想

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【ドル円の予想】折り込みすぎのFRB利下げ観測【週間ドル円予想 2023/12/25~】
FRBが発表したドットプロットの内容と比べても、金融市場の2024年度の利下げ観測があまりに強く、為替の円高推移が止まっていません。ただあまりにも強い折り込みを行っていることからどこかでその反動が起こってもおかしくない状態だと考えています。...

ドル円相場の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は横ばい、予想値幅は141円00銭から143円00銭です

予想値幅下限は12月14日の安値の価格を、上限はボリンジャーバンド中央線の価格を目処に設定、横ばい気味に円高推移を継続する展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日はクリーブランド連銀メスター総裁やシカゴ連銀グールズビー総裁が相次ぎ早期利下げ観測をけん制し米長期金利が上昇し円安、火曜日は日銀が金融政策決定会合で緩和策の維持を決定、早期の政策修正観測が後退したとの見方から円安、水曜日は発表された英消費者物価指数が市場予想を下回りBOEが来年利下げに踏み切るとの観測が広がり欧米の国債が買われ米長期金利が低下し円高、木曜日は発表された米四半期GDPや個人消費支出が確報値で下方修正され米景気に対する楽観論がやや後退し円高推移しますが、米長期金利が上昇に転じたことからそこからは横ばい気味に推移する形で円高、金曜日は発表された米消費者物価指数は市場予想を下回りインフレ鈍化観測からいったんは円高推移しますが、その後発表されたミシガン大学消費者態度指数の確報値が市場予想を上回る結果となり利下げ観測が後退し円安推移して週の取引を終えました

前回は週前半に円高推移を継続し週半ばから円安方向へ戻す展開を予想しました

実際には週前半の時点で円安推移を見せてボリンジャーバンド中央線に挑むものの、そこから再度下押されて円高方向へと下落してしまいました

日銀の金融緩和維持の可能性はあるだろうとは考えていましたが、植田日銀総裁の発言は想定していたよりずっとハト派でした

今回の金融政策決定会合の結果と定例記者会見の内容を受けて、日銀の金融緩和スタンスは想定よりかなり強い可能性を考慮するべきだと考えを改めました

日銀は金融引き締めにかなり慎重であると、予想する際の考え方を修正していきたいと思います

これから1週間の主なイベントですが、相場にあまり大きなバイアスをかけてくる経済指標の発表はないかなと考えています

月曜日はアメリカ市場が休場、植田日銀総裁の発言があるものの現状の金融政策が維持されることは決定していますので特段の材料はなく中立予想、火曜日の日本の失業率は若干悪化見通しも中立予想、木曜日の日本の鉱工業生産は鈍化見通しで円安バイアス予想、金曜日にアメリカで発表されるシカゴ購買部協会景気指数は鈍化見通しですがブレが大きいものですので若干ドル安バイアス予想です

火曜日と水曜日にアメリカで発表されるケース・シラー住宅価格指数とリッチモンド連銀製造業指数ですが、こちらは市場予想がでてはいないものの鈍化した場合にはドル安バイアス、強かった場合にはドル高バイアスがかかると考えていますのでご注意いただければと思います

また次の週に関してはアメリカ市場が1月1日の月曜日、日本市場は1日から3日まで休場となっていますのでご注意ください

FXに関してもう1つ気を付けたいのがスワップ金利です

12月27日は通常とは異なり6日分のスワップがかかりますので、ショートポジションを持っている場合にはその点にもご注意ください

チャートのテクニカルでは、日銀の金融緩和維持姿勢を確認した火曜日に強い円安推移が発生していますが、終値基準ではボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられる展開となっています

水曜日以降も同様にボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられるように下落推移を継続、反転するきっかけがつかめていません

まだ強い円高推移の相場展開の中にいて、底打ちのタイミングが見えない印象です

特に危険なのが12月14日の安値を下抜けてしまう展開で、この場合にはさらに強く下値模索に入ってしまうと考えられますので要注意の価格帯だと考えています

単純移動平均線では木曜日の推移で再度200日単純移動平均線の下抜けを見せ、金曜日は陽線であったものの200日単純移動平均線に頭を抑えられる展開は続いています

月曜日の時点でいったん下抜けてはいましたがそこから反発、ここが下支えになる可能性があるのではと考えられたのですが、一度下値支持になった200日単純移動平均線を再度下抜けた場合、今までであればそこからある程度の調整を見せてしまうことが多かった印象があります

今回も同様のパターンに入るのであれば、ここからもう1段強い円高推移を試す可能性が高まっていると考えるべきタイミングだと判断しています

DMIではADXは下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

-DIがADXを下抜けたことでいったんは下落が弱まる可能性が高まったものの、このシグナルは特に効いていない印象です

また現在はまだ完全にトレンド相場が終わったわけではないと判断していますので、まずはMACDから見ていきたいと思います

MACDはMACDシグナルの下を横ばい推移、依然として下落トレンド相場が継続しています

MACDのMACDシグナル上抜けとなるゴールデンクロスが発生するまでは相場の下落方向へのバイアスは強い状態と考えた方が良いと思います

MACDが横ばい推移していますしMACDシグナルの下落も緩やかになっていることから下落の勢いは弱くなっているとは考えていますが、今のところ上昇方向へと切り返すシグナルは出ていないという判断です

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、そこまで強い推移にはなっておらず一番恐れていたパターンへ入ろうとしています

昨年11月付近でも同じような推移がありました

RSIシグナルが40付近を横ばい推移、RSIはその上下をレンジする展開です

この推移に入ったところで日柄をかけて下落トレンド自体は終了していきますが、そこからさらに下値模索を下落方向のレンジの中で続けました

今回も同様の推移に入りかねず、どこまで円高が進むのか予断を許さない状態です

テクニカル的にはかなり危険な円高推移が発生する可能性が高まっている点に警戒した方が良いと考えています

推移する価格を考えると、ここから12月14日の安値とのダブルボトムを形成する形で反発に入る可能性はあります

200日単純移動平均線の再度の下抜けはネガティブではあるものの、乖離幅はそこまで大きくないことからここで下げ止まる可能性は残されています

アメリカの10年債利回りも木曜日と金曜日に反発、ボリンジャーバンド中央線の下での推移を継続してはいるものの、底打ちしようか試すような展開へと入り始めています

ただシグナル的に考えるとまだ反発に入ると考えるのは時期尚早だと判断しました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、横ばい気味に円高推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は145円10銭の上抜けです

エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています

ドル円相場の円高推移が終わると判断するためには、まずはボリンジャーバンド中央線の2営業日以上の継続的な上抜けを確認したいところです

仮にその推移が発生したとしてもエンベロープ中央線に頭を抑えられる形でもう1度底値模索に入る可能性も残されています

値幅としてはかなり離れているため起こりにくいとは思いますが、相場展開がこれまでの円高傾向から横ばいや円安方向へと切り返すとすれば、まずはエンベロープ中央線の上抜けが大事だと考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は141円00銭の終値基準での下抜けです

予想値幅下限と同じ価格を目処に設定しています

12月14日の安値の水準となりますが、安値を更新するような下落を見せる場合には、恐らくボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられる形での推移が継続してしまっていると思います

この推移に入っていくと138円を試す展開に入りかねずかなり強い円高推移が継続する可能性が高まりますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

ここまで続いていた強い円高推移がいったん収まるような兆候はあるものの、相変わらずボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられる展開は続いています

金融市場のFRBの利下げ折り込みはFedWatchツールを確認してみると、2024年末には3.75から4.00%までと年内に1.5%の利下げを織り込んでしまっている状態で、FRBの示しているドットプロットの2024年末のセンター値4.6%付近からは大きく乖離してしまっています

FRBからは今後も利下げ観測をけん制するような発言が続く可能性が高いと思いますが、今のところ相場はそのメッセージに反応していません

今後はアメリカの堅調な経済指標の発表などが続き利下げ観測が強く否定されたタイミングで、この円高推移はいったん終了するのではと考えてはいますが、そのタイミングを推し量ることは難しい状態です

1月第1週の米雇用統計がそのきっかけになるのか、それとも1月末のFOMCまできっかけがつかめないままとなってしまうのか、来年も頭を悩ませられることになりそうです

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

良いお年をお迎えください

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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