【ドル円の予想】大きく動き出すとすれば円高推移が危ない【週間ドル円予想 2023/10/23~】

ドル円の週間予想

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【ドル円の予想】大きく動き出すとすれば円高推移が危ない【週間ドル円予想 2023/10/23~】
日銀金融政策決定会合やFOMCを控えて、ドル円相場は動きにくい1週間になるかと思います。ただ動き始めた際に危ないのは、強い円高推移ではと考えています。FRBの金融引き締め継続、日銀のマイナス金利政策、日本政府・日銀による為替介入、中東情勢の...

ドル円相場の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープを表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は円安気味横ばい、予想値幅は149円28銭から150円50銭です

予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は節目の価格を目処に設定、ボラティリティが低い状態で円安気味に横ばい推移する展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日はシカゴ連銀グールズビー総裁がインフレ沈静化を否定できないと発言したと伝わり、FRBの追加利上げ観測が後退し円高、火曜日は発表された米小売売上高が市場予想を上回り、FRBの政策金利高止まり観測が強まることで米長期金利が上昇し円安、水曜日は発表された米住宅着工件数が市場予想を上回りFRBの金融引き締め長期化観測が強まったことで米長期金利が上昇も、為替介入への警戒感もあり大きな値動きとはならない形で円安、木曜日はパウエルFRB議長の講演での発言はタカ派と受け止められ米長期金利が上昇しますが、中東情勢や節目の150円に近づき日本政府・日銀による為替介入が意識され円高、金曜日は米長期金利の上昇が一服しますが、アトランタ連銀ボスティック総裁が利下げは2024年後半以降になるとの見方を示し金融引き締め長期化観測が強まる中で中東情勢悪化への警戒感もある状態で円安推移して週の取引を終えました

前回はエンベロープ中央線に接近するような円高推移を予想、月曜日には中東情勢へのリスク回避が収まったと判断したことから横ばい気味の推移へと切り替えていました

ドル円相場に関しては非常にバランスが難しい状態が続いている印象です

まずFRBの金融引き締め長期化観測が強まっていることから円安バイアスがかかり続けていますが、150円から上の水準では円の買い戻しが入りやすく日本政府・日銀による為替介入を警戒した円高バイアスが働いているものと考えられるかと思います

また中東情勢に関しては引き続き緊張感のある状態で、これを材料としたリスク回避による円高バイアスがかかっていると思います

材料があまりにも複雑に絡み合う中で10月最終週の日銀金融政策決定会合や11月1日のFOMCを控えて相場が膠着状態となってしまっているものと判断しています

これから1週間の主なイベントですが、FOMC前の1週間となりブラックアウト期間に入ることから、FRB関係者からの金融政策にかかわる発言は基本的になくなりますが、その分報道などからのバイアスがかかる可能性がある点にはご注意ください

火曜日のアメリカの購買担当者景気指数は鈍化見通しでドル安バイアス、水曜日のカナダの政策金利は横ばい見通しでニュートラル、アメリカの新築住宅販売件数は増加見通しでドル高バイアス、木曜日の四半期GDPは改善見通しでドル高バイアス、耐久財受注は輸送用機器を含む総合が強い見通しでドル高バイアス、金曜日に日本で発表される東京都区部消費者物価指数は横ばい見通しでニュートラル、アメリカで発表される個人所得は横ばい見通しでニュートラル、個人消費支出はマチマチでニュートラル、ミシガン大学消費者態度指数の確報値は上方修正見通しでドル高バイアス予想です

また水曜日にはカナダの、木曜日にはECBの政策金利が発表されますので、ここで利上げが継続した場合にはドル円にもFRBの金融引き締め長期化観測のバイアスがかかる可能性がある点にも注意が必要だと考えています

同様の理由で木曜日のラガルド総裁の定例記者会見の内容にも注意が必要だと思います

特にECBが利上げを行いラガルド総裁がタカ派発言を行った場合には、ユーロ高が起こる際にドル円には円安ドル高バイアスがかかる可能性もありますのでご注意いただければと思います

チャートのテクニカルでは、月曜日にいったんは円高方向へと振れますがその動きは限定的で、火曜日にはいったんエンベロープ中央線の下抜けを試すような強い円高推移が発生もすぐに値を戻し、その後は横ばい推移となってしまっています

火曜日の強い円高推移は日銀の金融政策への観測記事が出たタイミングで値動きがありましたが、内容としては今までの日銀の姿勢から大きく変化するようなものではなく、瞬間的に反応したといったタイプのものだったかと理解しています

この火曜日の強い値動き以外に関しては非常にボラティリティが低い状態が続いていて、相場の方向感を掴みにくい展開かと思います

全体としてはエンベロープやボリンジャーバンドの中央線を上回る緩やかな推移を継続していますので、方向感としては引き続き円安推移と考えていいのではと思います

単純移動平均線では5日単純移動平均線と絡むような展開となっていて、ほぼ横ばいの推移へと移行しています

5日単純移動平均線自体の推移も横ばい気味へと変化しようとしている感じです

下から25日単純移動平均線が接近してきていますが、今のところ下値支持として機能している状態です

全体的に上昇方向への推移を継続していて、特に円高方向への推移を開始するような兆候はない状態だと判断しています

DMIではADXは15台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

+DIと-DIはあまり大きな乖離幅を作らないまま-DIが優勢な状態で推移を継続しています

通常であれば-DIが上を推移していれば下落傾向になるところですが、全体的な値動きは横ばい気味の円安傾向となっています

ただ高値圏での推移で下押そうとしているプレッシャーがかかっている可能性はあるかもしれません

DI自体が相場の方向感を指し示すほどの強い値動きをしているわけではないのですが、このような相場の方向感がいったんなくなって値動きが収束するような推移を見せた後は、一気に一方行に動き始めることが間々ありますので、今後の急激なボラティリティの高まりへの警戒を怠るべきではないと思います

RSIはRSIシグナルの上を横ばい推移、60台と高い水準での横ばい推移となっていますので、緩やかな円安傾向は継続中という判断で良いと思います

それ以外に特段の方向感を示すようなシグナルは出ていないものと判断しています

MACDはMACDシグナルの下を横ばい推移、MACDシグナルと同じように本当に緩やかに強弱がニュートラルである0に向かって下落推移を継続しています

相場の方向感がなくなっていることを確認できる以外の特段のシグナルは出ていないものと判断しています

ドル円相場の推移を考えるうえで難しいのは、テクニカル的な判断がほとんどできない状況になってしまっていることだと思います

通常は各種移動平均線との関係性やインジケーターのシグナル、経済指標や金融政策などのファンダメンタルズを組み合わせて予想をしますが、テクニカル系に関してはほとんど使い物になりません

ここから強い値動きをした際には活躍する場面が出てくるかとは思いますが、今はまだ何もできない状態です

一方でファンダメンタルズに大きな流れがあるのかというと、FRBの金融引き締めは円安バイアスであることは間違いないながらも、ドル円相場の水準感はある程度FRBの政策金利を折り込んでいるとも考えられるとのご意見もいただいています

またもう少し円安推移を試してみたいところで為替介入という壁も立ちはだかります

直近の材料としては中東情勢の緊迫化がありますが、こちらはリスク回避の円高バイアスをかけているはずです

週内に関しては火曜日こそドル安バイアスからの円高バイアスがかかる可能性はあるものの、そこから先はドル高バイアスが多い印象で、週全体で考えると円安方向へのバイアスが優勢となりそうな情勢です

そのため方向感としては円安推移を維持、ただ為替介入や中東情勢への警戒感もあることから強い推移はできず横ばい気味の推移に終始するのではと判断しました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、ボラティリティが低い状態で円安気味に横ばい推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は151円50銭の上抜けです

エンベロープ上限の価格を目処にしています

鈴木財務大臣などから引き続き過度な為替変動に対する介入に関する発言は続いていますので、今後もある程度強い円安推移が発生した場合には為替介入が入ってくるものと考えています

今のところ今月に入ってから為替介入が行われたのかはわかりませんが、予想外の上昇方向の推移であれば入らないということはないのではと警戒しています

ただ為替介入が入った場合でも、一気に円高方向に下押された後は円高気味に推移する場面が出るかとは思いますが、その後は再度円安気味の推移に戻るという展開自体に大きな変化はないのではとも考えています

ただ為替介入時にはボラティリティの高まりと一旦の強い円高推移が発生すると考えられますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は149円28銭の下抜けです

エンベロープ中央線の価格を目処にしています

エンベロープ中央線を下抜ける推移に入った場合、ここまでの円安推移からの巻き戻しである程度の期間と値幅で調整に入る可能性があります

これから1週間に関しては日銀やFRBの金融政策が変化するというタイミングではありませんのでそのようなバイアスはかからないだろうと思いますので、金融政策からのバイアスがかかるとすればニュースなどの観測記事からだと思います

それ以外に想定されるのは、これまでの強すぎる米債券売りの巻き戻しによる米長期金利の強い低下、中東情勢の緊迫化に伴うリスク回避、米長期金利の強すぎる上昇などによる金融市場の強いリセッション相場入りからのリスク回避かと思います

特に為替介入を伴わないエンベロープ中央線を下抜けるような推移に入った場合、材料がこれらのようなリスク回避色が強いものとなった場合には、かなり強い円高推移、具体的にはエンベロープ下限を下抜けるような推移も発生するかもしれませんので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

週内の値動きで注意したいのは円高推移だと考えています

予想通りであれば低ボラティリティの状態での緩やかな円安気味の横ばい推移に終始して、特に代わり映えのない1週間になるかと思います

ただ相場に何かしらの材料が出て強い値動きが発生した場合、上下どちらに動き出したとしても最終的に警戒したいのは円高推移です

ここから160円や170円を目指して円安方向への一方的な推移が発生するとは考えづらく、極端なボラティリティの高まりがあるとすれば円高方向へだと思います

ここまで方向感なく横ばい推移を継続するのであれば、ドルを買ってスワップポイントをもらうという手法もありなのですが、その際には強い値動きが発生した際には一気に円高にボラティリティを伴って動き出すかもしれない点には是非ご注意いただければと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

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