【ドル円の予想】地政学リスクを回避するための米債券買いに伴う米長期金利の下落と、テクニカルでの反落シグナル【週間ドル円予想 2023/10/16~】

ドル円の週間予想

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【ドル円の予想】地政学リスクを回避するための米債券買いに伴う米長期金利の下落と、テクニカルでの反落シグナル【週間ドル円予想 2023/10/16~】
アメリカでのインフレ高止まりによるFRBの政策金利高止まり長期化観測による円安推移が続いていたものの、中東での地政学リスクの高まりからリスク回避の動きが発生、安全資産とされる米債券や金、そして原油などへ資金が流れています。米債券買いによる米...

ドル円相場の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープを表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は円高、予想値幅は148円16銭から150円16銭です

予想値幅下限は10月10日の安値の価格を、上限は10月3日の高値の価格を目処に設定、極端に高いボラティリティではない状態でエンベロープ中央線を目指して下落推移を開始、ある程度一方的な下落の場合エンベロープ中央線を下抜ける展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日はFRBのジェファーソン副議長や米ダラス連銀ローガン総裁が追加利上げの必要性が低下する可能性を示唆と伝わり米長期金利が低下、さらに中東での地政学リスクの高まりもあり円高、火曜日はFRBの金融引き締め長期化観測の後退を受け米長期金利が低下し円が買われる場面はあるものの、中東情勢の緊迫化で有事のドル買いが意識されているのか横ばい気味の推移となり円安、水曜日は発表されたFOMC議事要旨で大多数の参加者があと1回の利上げが適切と判断していたことが分かり、FRBが政策金利を高い状態で長期間維持するとの観測が改めて意識され円安、木曜日は発表された消費者物価指数が市場予想を上回り米長期金利が上昇し円売りドル買い優勢となり円安、金曜日はアメリカで発表されたミシガン大学消費者態度指数の予想インフレ率が3.8%に上昇、原油価格の上昇もインフレ懸念を高めることとなりますが、中東の地政学リスクへの警戒から相対的に安全な資産とされる米債券や金が買われ、米長期金利が低下し日米金利差が縮小したことから円高推移して週の取引を終えました

前回は円安推移を継続する展開を予想しましたが月曜日にいったん下押される場面はあったもののおおむね方向感としては考えていたような推移になった印象です

アメリカでのインフレ高止まりへの警戒感がある中で、中東の地政学リスクを意識した米債券買いに伴う米長期金利の低下が起こっている状態で、今後どちらのバイアスが強くなるのか予想するのが難しい状況となっています

特に中東の地政学リスクに関しては今後どのような展開になるのか想定することが難しく、急激な円高推移が発生する可能性を考慮したほうが良いタイミングに入っていると考えています

これから1週間の主なイベントですが、月曜日の日本の鉱工業生産は横ばい見通しで中立予想、アメリカで発表されるニューヨーク連銀製造業景気指数は鈍化見通しでドル安バイアス予想、火曜日のアメリカの小売売上高は鈍化見通しでドル安バイアス、水曜日のアメリカの住宅着工件数は改善見通しでドル高バイアス予想、建築許可件数は鈍化見通しでドル安バイアスも、住宅着工件数が重視されてどちらかというとドル高バイアス予想です

木曜日のフィラデルフィア連銀製造業景気指数は前回よりは改善しているもののマイナス、中古住宅販売件数は鈍化見通しでどちらもドル安バイアス予想、金曜日の日本の全国消費者物価指数は鈍化見通しで円安バイアス予想です

火曜日と木曜日に円高バイアスがかかる場面が出る可能性はあるものの、全体的には円安方向へのバイアスがかかるのではと考えています

結果が分からないものの注意したいものがいくつかあります

まず火曜日のオーストラリア中銀の金融政策会合議事要旨の公表ですが、こちらがタカ派・ハト派どちらなのかによって、FRBの金融政策の観測にも若干影響を及ぼす可能性があるのではと少し警戒しています

強く警戒したいのは水曜日にアメリカで発表されるベージュブックです

10月31日から11月1日まで開催されるFOMCでの議論の大切な材料となるものですので、ここで景気動向が強く物価上昇が鈍化していないという内容が出てくると、11月FOMCでの利上げ観測が高まることでドル高円安バイアスがかかる可能性があります

また翌木曜日にはパウエルFRB議長の発言がありますので、ベージュブックの内容に関しての言及があるかもしれません

水曜日から木曜日の一連のイベントは警戒しておいた方が良いだろうと思います

チャートのテクニカルでは、月曜日にエンベロープ中央線まで下落しますが、翌日からそこを下支えにするように陽線が発生、強い円安推移を見せて10月初旬の高値とダブルトップを形成するような形状となり週の取引を終えています

木曜日と金曜日に149.829円と、同値で高値が抑えられているのも印象的です

10月2日の高値もやはり同じような価格ですので、この辺りは高値として意識されている可能性がありそうです

10月3日の150円上抜け後の急反落があったことも意識されているものと考えています

この辺りは上値抵抗として少し硬めの価格帯である可能性がありそうです

それだけに上抜けが発生した場合には一気に上昇方向へと動き始める可能性があり、その点にも注意が必要だと思います

アメリカのインフレ懸念による米長期金利の上昇に伴う円安推移が発生する場合にはドル円相場には強い上昇が発生する可能性はありますが、週内のイベントを考えるとそこまでのインパクトが発生する可能性がありそうなのは、ベージュブックとパウエルFRB議長の発言くらいかなといった印象です

そのためいったん試すように軽く上抜ける可能性はあるものの、基本的には円高バイアスがかかりやすいタイミングではと考えています

単純移動平均線では5日単純移動平均線を上回った推移を継続していて、特段の弱い材料はありません

月曜日の下落時にも25日単純移動平均線が下支えになっていて、円安方向への推移は継続している印象です

この辺りの判断からは、ここから円高方向へ推移し始めると考えるには一歩早いタイミングと考えられるかと思います

DMIではADXは17台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

+DIと-DIは絡み合うように下落推移していて、強弱感が掴みにくくなっています

上下幅の変動はニュートラルな状態といった感じです

RSIはRSIシグナルの上を下落推移、週内の上昇でRSIシグナルを上抜ける推移を見せることができたのは、今後も円安気味の推移が継続すると判断できる材料となりそうです

RSIシグナルの下落角度が比較的きつくなり始めていますので、方向感としては横ばいのレンジ相場へと変化していく可能性が高まっている点には注意が必要だと考えています

ただ急落を伴うような円高推移が発生するような兆候は今のところ無いと判断しています

MACDはMACDシグナルの下を横ばい推移、MACDシグナルとの乖離幅を縮小しています

MACDとMACDシグナルのどちらも中立である0に向かって緩やかに調整を続けています

特段の方向感を示すようなシグナルは出ていないものと判断しています

チャート形状はダブルトップを形成する可能性があり、月曜日に続落した場合にはある程度の下落をする可能性がありそうです

ただ移動平均線との関係性を考えると、強い調整に入るというよりは緩やかな円安推移を継続していきそうです

インジケーターの状態で考えると急落は起こりそうもなく、今後はレンジ相場へと展開が変化していくことで、エンベロープ中央線が下値支持にならなくなる可能性が見えてきていると思います

一方で米債券市場では中東の地政学リスクを回避するための債券買いに伴うと考えられる米長期金利の低下が起こっています

アメリカでのインフレの高止まりが意識されていることから、米長期金利の下落率がそのままドル円の下落率に直結するわけではないと考えていますが、米長期金利の低下は少なからずドル円相場には下落バイアスになるだろうと判断しています

ファンダメンタルズからは上下にバイアスがはっきりとかかっているものの、テクニカルなどを考えるとレンジ気味の推移へと展開していく可能性が高そうで、そのバランスを考えると全体的な流れは横ばいのレンジ相場へと変化していくものの、直近の値動きとしてはまずは円高方向へと振れるのではと判断しました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、極端に高いボラティリティではない状態でエンベロープ中央線を目指して下落推移を開始、ある程度一方的な下落の場合エンベロープ中央線を下抜ける展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は151円10銭の上抜けです

エンベロープ上限の価格を目処にしています

直近の高値を上抜けて高いボラティリティを保ちながら上昇推移が継続した場合、この辺りまでは一気に上値追いをする可能性は考えられます

ただ直近でも鈴木財務大臣から為替の過度な変動への警戒が示唆されていますが、ここまで上昇した場合には日本政府・日銀による為替介入を警戒した方が良いと思います

150円を超えたところではトレーダーによるロングの利確やショートの仕掛けが発生して為替介入の前に反落する可能性もありますが、この付近の価格帯を上抜けると強い上昇推移が発生、そこから為替介入が入り円高に一気に落とされるという展開が想定されますので、まずは151円10銭の価格をその危険性が最も高まると考えられる価格として設定しておきたいと思います

下落方向は148円83銭の下抜けです

エンベロープ中央線の価格を目処にしています

現在のドル円相場はレンジ相場に変化している可能性が高いと考えています

これまでの推移で考えるとエンベロープ中央線を下抜けた場合には急落が発生する場面が散見されていましたが、今後はエンベロープ中央線を中心に上下するような推移へと変化していく可能性があると考えています

そのため予想値幅の下限は148円16銭まで引き下げてあります

今回予想値幅下限より上で推移しているエンベロープ中央線を下落方向の注意ポイントとして設定したいのは、ドル円相場が下落する際の材料によってはエンベロープ中央線の下抜け時のボラティリティが非常に高まり、一気に下落相場が発生する可能性があると考えているからです

特に中東での地政学リスクが一部の紛争にとどまらず拡大する可能性が高まったり、OPECでの原油価格の引き上げや輸出制限に伴う原油価格の急上昇によるリセッション懸念の台頭などが出てきたりした場合には、米債券は急激に買われリスク回避のドル高とともに円も高くなる可能性があります

ドル自体が強くなることから、円単独での極端な円高が発生するとは考えていませんが、これまでのポジションの巻き戻しが発生する場合にはボラティリティを伴った下落に発展する可能性がある点には注意が必要だと思います

あとがき

地政学リスクの高まりから、米債券が買われる動きが出始めています

現在のところ米10年債利回りはエンベロープ中央線を下支えにするような推移に収まっていて、何とか下落を押しとどめています

ただ中東での地政学リスクが今後高まることは避けられないと考えられることから、ここから米10年債利回りはさらに下落推移を継続する可能性の方が高いだろうと考えています

今回の米長期金利の下落傾向の推移は、FRBが金融政策を変化させるとの観測から発生したものではなく、地政学リスクを回避する動きだと考えていますので、米10年債利回りの下落率とリンクするように円高が進行するとは考えていません

イメージとしては米10年債利回りの下落率に比べると、ドル円相場の下落率は緩やかなものになるといった感じで考えています

ただ相場の方向感としては米10年債利回りが下落推移を開始すれば、否応なく円高方向へのバイアスがかかり続けるかと思いますので、この点は警戒した方が良いポイントになるだろうと考えています

金や原油などリスク回避を考える際に買われるコモディティの価格も上昇し始めていますし、そろそろ本格的に中東の地政学リスクからの相場へのバイアスがかかり始めるかもしれませんので、FRBの金融政策とともに、中東の地政学リスクへの情報にもアンテナの感度を上げておいていただければと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

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