【ドル円の予想】日本時間25日23時過ぎのパウエルFRB議長の講演には要注意も内容は予測不能【週間ドル円予想 2023/8/21~】

ドル円の週間予想

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【ドル円の予想】日本時間25日23時過ぎのパウエルFRB議長の講演には要注意も内容は予測不能【週間ドル円予想 2023/8/21~】
強い円安推移から一転、木曜日から反落を開始したドル円相場ですが、このまま円高推移が継続するのかは今のところ見通しが難しい状態です。さらに難しいのが、どのような内容が出てくるのか全く予想できないパウエルFRB議長の講演です。期待インフレ率を変...

ドル円相場の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は横ばい、予想値幅は144円20銭から146円51銭です

予想値幅下限はエンベロープの1σの価格を、上限は直近高値の価格を目処に設定、若干円高方向へ横ばい推移する展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は翌日発表される米小売売上高の市場予想が強いことから、FRBが政策金利を高水準で維持するのではとの見方が広がることで米長期金利が上昇し円安、火曜日は発表された米小売売上高が市場予想を上回りFRBの政策金利の高止まりが長期にわたり維持されるとの見方が広がり円安推移しますが、日本政府・日銀のよる為替介入も警戒され利益確定や持ち高調整の円買い戻しが入り横ばい、水曜日は発表された米住宅着工件数が市場予想を上回り、さらにその後に発表されたFOMC議事要旨では追加利上げが示唆される内容だったことから米長期金利が上昇し円安、木曜日はアメリカで発表された新規失業保険申請件数が市場予想を下回り米長期金利が上昇し円安方向に推移する場面はあったものの、ここまでの円安推移に対する日本政府・日銀による為替介入が警戒され利益確定や持ち高調整の円買いドル売りが進み円高、金曜日はここまで上昇していた米長期金利が下落、ドル円には利益確定や持ち高調整の円買いドル売りが入り円高推移して週の取引を終えました

前回は上昇推移を予想、予想値幅上限も148.5円とかなり強気に見ていました

実際には月曜日は強い上昇を継続したものの火曜日から上昇の勢いが低下、少しずつボリンジャーバンド上限から乖離幅を大きくして木曜日には下落、その下落は金曜日も続いています

明確な反落の兆候があったわけではないのですが、木曜日に相場が転換したといった感じです

週内に中国が為替介入強化の指示を行っていたという報道もありましたし、中国恒大集団の破産申請などへのリスク回避が起こった可能性もあるかと思いますが、非常に予想が難しい週になったという印象です

一旦強い円安推移が止まっていることから、ここから少し様子見姿勢に入る可能性を考慮してもいいのかなと考えています

これから1週間の主なイベントですが、注意したいのはFRBの政策金利高止まり懸念が強くなるような内容が出てこないかだと考えています

基本的にドル円相場は調整に入っている値動きを見せていますので、ドル安円高方向へのバイアスには比較的反応しやすい環境なのではと警戒しています

火曜日にアメリカで発表される中古住宅販売件数とリッチモンド連銀製造業指数は若干悪化見通しでドル安バイアスに、水曜日の米新築住宅販売件数は逆に強い内容が出てきそうでドル高バイアス予想です

水曜日に発表が予定されているアメリカの購買担当者景気指数は市場予想が出ていないので何とも言えないのですが、前回の結果から強い内容であればドル高バイアスに、弱い内容であればドル安バイアスになるのではと考えています

木曜日の米耐久財受注は悪化見通しでドル安バイアスに、金曜日に日本で発表される東京都区部消費者物価指数は横ばい見通しですが強い内容が続いているために若干円高バイアス、アメリカで発表されるミシガン大学消費者態度指数の確報値は横ばい見通しですが高い数値となっていますので若干ドル高バイアスになるのではと考えています

月曜日はイベントが特にないため円高ドル安傾向が火曜日まで続き、水曜日にいったん円安ドル高バイアスがかかるものの、木曜日と金曜日は強弱感が入れ替わる展開といった感じです

ただ今の相場の推移を考えると、イベントから受けるバイアスでは相場が強く推移しようとしている方向感には逆らえない可能性がある点には注意が必要だと思います

もう1つ注意しておきたいのが木曜日から3日間にわたって開催されるジャクソンホール会議です

個人的に注意したいと考えている点は2点、1つは植田日銀総裁が金融引き締め関連や為替介入に関連した発言をしないかどうかです

基本的に金融緩和を継続するといったスタンスでの発言は今までと変わらない内容なのでそこまで相場に影響を与えないだろうと思っているのですが、引き締め方向の話をし始めると為替市場は敏感に反応する可能性があるのではと考えています

もう1つはパウエルFRB議長の発言です

こちらで注意したいと考えているのが期待インフレ率の変更があるかどうかです

現在FRBが掲げている期待インフレ率は2%ですが、こちらを2.5%などへ引き上げる可能性があり、この場合は今後の利上げが行われる可能性が低下することでドル安円高バイアスがかかる可能性があると考えています

期待インフレ率の引き上げに関しては長期目線で考えると、アメリカ経済の底堅い成長が続くという考え方や、利下げ時期が前倒しされるという考え方と、色々な解釈ができるために、ドル高バイアスなのかドル安バイアスなのか、判断が難しいと考えています

ただ短期的には直近の利上げ観測が後退することで米長期金利が低下、日米金利差の縮小による円高ドル安バイアスがかかるのではと予想しています

ジャクソンホールでのサプライズに関してはどちらも円高ドル安バイアスですので、現在の調整方向へ推移しているドル円相場をさらに強く押し下げる可能性がある点には注意してもいいのではと考えています

ただこれに関しては予想することは難しいですので、懸念材料という位置づけにはしますが、相場の予想には組み込まないでおこうと思います

チャートのテクニカルでは、金曜日の下落でボリンジャーバンド中央線にタッチ、そこで下げ止まっています

月曜日から火曜日までは引き続き円高方向へ進みやすい環境かと思いますが、水曜日以降はドル高バイアスが再度かかる場面が出てくる見通しですので、横ばい気味の推移に入るのではと考えています

ジャクソンホール会議で材料が出てこなければ週末までその傾向が続くのではといった感じです

7月に強い下落を見せた場面では、ボリンジャーバンド中央線に横ばい気味に接触後に強い下落を見せていましたが、その際にはFRBの金融引き締め長期化懸念の後退という材料が経済指標の発表などでありました

今回もボリンジャーバンド中央線に接触するところまで調整が入っていますが、週内に予定されている経済指標ではそこまでのインパクトはなく、強い円高推移はまだ発生しづらい環境ではと考えています

どちらかというと6月初旬からの相場展開と似た推移になるのではと考えています

インジケーターではADXは23台を横ばい推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

RSIはRSIシグナルを下抜けて下落推移、調整に入っています

上昇トレンド相場から切り替わったのでRSIも重視して見ていきますが、ここまで強い上昇推移が発生していましたのでRSIは高値圏に達していました

過熱感があることからいったん下落、下値目処となるのは60周辺かと思います

ここから強い下落に入っていくのかの判断は今のところできない状態です

RSIシグナルもまだ上向きで、そこまで弱い方向へと転換したわけではないと考えています

MACDはMACDシグナル上を横ばい気味に推移、乖離幅の縮小を見せています

今のところ強い上昇から転換したことはうかがえるものの、上昇トレンド相場が転換したシグナルはまだ出ていません

仮に円高方向への推移が発生するにしても、MACDとMACDシグナルの乖離幅がそれなりにあることから、もう少し高値圏での横ばい推移が必要になると思います

それを飛ばして円高推移を発生させられるとすれば、ジャクソンホール会議などの相場に大きなバイアスをかけられるイベントくらいだと思います

通常の経済指標の発表の範囲内では、ここからさらに強い下落が発生するということはないのではと予想しています

日本時間の25日午後11時過ぎにパウエルFRB議長の講演が予定されていることから、ここでドル円相場に強いバイアスがかかる可能性は考えておかなければならないと思います

出てくる材料は今のところ利上げ継続の必要性に関してや、場合によっては期待インフレ率の引き上げが行われる可能性も考えておいた方が良いかもしれないと思っています

実際にはどのような材料が出てくるのか見当がつかず、通過したところで対応するしかないといった感じかと思います

植田日銀総裁が何か発言する可能性もあり、これに関しても懸念材料です

どちらにしても24日からの日程をこなすまで、ドル円相場は上下どちらにも動きにくい展開となってしまうのではと考えました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、若干円高方向へ横ばい推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は147円00銭の上抜けです

起こるとすればボリンジャーバンド中央線を下支えにする形で再上昇する場合だと思います

金曜日までの値動きであれば調整方向に動いているという判断で良いと思うのですが、今のところボリンジャーバンド中央線を下支えにする形で反発していて、まだ相場は円安方向への推移を続けてもおかしくない状態となっています

金曜日の値動きが8月4日だった場合をイメージするとわかりやすいかもしれません

この場合は円安推移がこのまま強く継続するものと考えられます

たださすがにボラティリティを伴った円安推移には為替介入を行う可能性が示唆されていますので、そのまま150円まで一気に達するかは不透明です

きっかけが何なのかにもよるかとは思いますが、ボラティリティを伴った円安推移が発生した場合には日本政府・日銀による為替介入を警戒するべきだと思います

下落方向は143円16銭の下抜けです

エンベロープ中央線の価格を目処にしています

通常であれば注意ポイントは1つなのですが、これにもう1つ追加しておきたいと思います

それがボラティリティを伴って、大きくボリンジャーバンド中央線を下抜ける推移です

まずボリンジャーバンド中央線を一気に下抜けて来た場合には、ドル円相場は強い調整へと入る可能性がかなり高まると思います

1営業日だけの下落ですぐに反発できればいいのですが、続落するとあっという間にエンベロープ中央線を下抜けると思います

完全にまずいと判断できるのはエンベロープ中央線の下抜けだと思いますので、注意ポイントの設定自体は143円16銭にしたいと思いますが、その手前のボリンジャーバンド中央線のボラティリティを伴った下抜けにも併せて注意していただければと思います

あとがき

ここまでのドル円相場の値動きは8月7日からかなり一方的な円安推移が発生していたと思います

このような推移から調整をする場合、ある程度の値幅の下落は起こりえると思います

一方で周辺環境を考えると円高方向に推移をするような材料は株式市場に起こっているリスクオフの動きくらいで、中央銀行の政策を考えるとまだまだ円安方向へ推移してもおかしくないと思います

中国から出てきた景気後退懸念を楽観視しすぎるのもまずいとは思うのですが、株式市場の強めの下落は、夏によくある高値からの調整局面だと今のところ考えていますので、リスク回避による円高が発生するほどの事態ではないと考えています

24日からのジャクソンホール会議では、パウエルFRB議長が日本時間25日の夜11時過ぎから経済見通しについての講演をすると発表されています

ここで何か大きな材料が出ないと良いのですが、相場としてはこのタイミングまでは動きにくい1週間となってしまうかもしれないと考えています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

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