【日経平均・TOPIX】週内は底堅い推移を見せる可能性があると考えているものの、最も警戒したいのは金曜日の引け後の米雇用統計【週間日本株予想 2024/6/3~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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【日経平均・TOPIX】週内は底堅い推移を見せる可能性があると考えているものの、最も警戒したいのは金曜日の引け後の米雇用統計【週間日本株予想 2024/6/3~】
週内に関しては底堅い推移を見せてきそうな日本市場ですが、週内のトレードは難しいものになるかもしれません。これから1週間に関しては比較的底堅い推移が続く可能性があり買い目線で良いと思うのですが、金曜日引け後の米雇用統計に関しては市場予想通りで...

1週間の振り返りと今週の予定

日経平均の1週間の推移

ここ1週間の値動きですが、月曜日は前週末のアメリカ市場が上昇した流れを引き継ぎ幅広い銘柄に買いが入り上昇、火曜日は国内の長期金利上昇を受け半導体関連の一角が売られたものの銀行や海運などには買いが入り日経平均は小幅下落しTOPIXは小幅上昇、水曜日は幅広い年限の国債利回りが上昇し高PBR銘柄が売られる一方で金利上昇が追い風になる金融株が上昇、前日のエヌビディアの大幅高を材料に半導体の一角にも買いが入るものの下落、木曜日は前日のアメリカ市場がFRBの利下げ先送り観測から下落しアジア株が総じて下落したこともあり下落、金曜日は前日の米長期金利の低下で金利上昇への過度な警戒感がいったん後退、これまで売り持ち高を積み上げていた海外短期筋などが週末を前に株価指数先物への買い戻しを膨らませ、これに自律反発を見込んだ買いも入り上昇して週の取引を終えました

前回は2指数ともにボリンジャーバンド中央線付近を緩やかに上昇推移する展開を予想しました
実際には木曜日の強い下落が響いて日経平均は予想値幅の範囲に戻ったものの弱い展開へ、TOPIXに関しては終わってみれば予想の範囲内といった感じの値動きになりました
問題は木曜日の非常に強い下落をどう考えるかという点だと思います
アメリカ市場の中でも特にダウは非常に強い調整に入っていますので影響が無いとは考えられないとはいえ、発表された経済指標が市場予想からブレが発生したことによるバイアスやFRB高官からのタカ派発言はどうしようもないところもあります
そのため経済指標、特にアメリカの経済指標ですが、こちらはこのまま市場予想通りの結果が出ると想定して予想を考えていきたいと思います
ただ市場予想から大きくずれることもありますので、そのあたりは予想外の注意ポイントで対応することとして、その都度相場の方向感の見通しを調整していきたいと考えています

日本市場での主なイベント

これから1週間の主なイベントですが強いバイアスをかけてきそうなものは無いだろうと考えています

日本市場の主な企業業績の発表

日本での企業の業績発表ですが週末にかけて件数が増えていきます
ただ銘柄としては指数にそこまで強いバイアスをかけるものは無い模様で、材料としてはニュートラルかなと考えています
経済指標と企業業績のどちらでも日本からのバイアスはかからないといった感じです

アメリカ市場の主な経済指標

アメリカ市場の週内のイベントですが最もバイアスをかけてくると予想している週末の雇用統計ですが、こちらは強い結果となりそうな市場予想となっていて下落バイアス予想です
同じ雇用関連では火曜日のJOLTSと水曜日のADP雇用統計がありますがこれらに関してはどちらも上昇バイアス予想です
JOLTSとADP雇用統計でぬか喜びして週末に下落といった感じです
それ以外に注目したいのが月曜日のISM製造業景況指数と水曜日のISM非製造業景況指数ですが、どちらも前回発表よりも強い内容が予想されていて下落バイアス予想です
ISM非製造業景況指数に関しては強弱の分かれ目である50も上回りそうですので、同日発表されるADP雇用統計よりもさらに強いバイアスになるのではと警戒しています
週を通すと経済指標からのバイアスは下落方向になるのではといった感じで考えています

アメリカでの主な企業業績の発表

アメリカでの企業の業績発表に関してですが指数に大きな影響を与えるものは無いのではと予想しています
気になるのはIT系のクラウドストライクやスマートシート、小売りのダラー・ツリーやファイブ・ビローやルルレモンあたりでしょうか
IT系に関しては好業績を期待されている可能性がある点に、小売りは実店舗系の弱い結果が出てくる可能性に引き続き注意が必要だと考えています

日経平均の予想と注意ポイント

日経平均の予想値幅

これから1週間の日経平均の予想は横ばい気味に上昇、予想値幅は38,100円から39,450円です
予想値幅下限は100日単純移動平均線の価格を、上限は5月21日の高値の価格を目処に設定、米経済指標の結果で上下するものの全体としては上昇気味の横ばい推移をする展開を予想します

日経平均の投資主体別売買動向

投資主体別売買動向ですが海外勢がまた売り越しに回ってしまいました
個人は逆に買いに回っていますが4月半ばあたりから海外勢の積極的な買いが入らない状態が続いていますので、強い上昇相場にはなりにくい環境の可能性があるのではと考えています

日経平均の15日騰落レシオ

15日騰落レシオですが特に過熱感は無くニュートラルな状態だと判断しています

日経平均の指数ベースPER

日経平均の指数ベースPERですが21.55倍と特に過熱感がある感じではありません
水準感としては年初の上昇の後に一旦横ばい推移した1月末周辺と同水準と、かなり割安感は出てきているかもしれません
ただ1月の強い上昇前の水準に比べるとまだ高い点には注意が必要かもしれません

日経平均の空売り比率

空売り比率ですが40台を下回っていますので特に過熱感はありません
金曜日の強い反発は空売りの買い戻しも行われた模様です
一旦空売り比率が低下してしまっていますので、空売りの買い戻しという材料で続伸という力はもう残っていないものと考えています

日経平均の裁定残高

裁定取引の残高は買い残が大きく増えていました
特に5月22日の木曜日の上昇時に大きく買い残が増加していてここでの強い上昇は裁定買いも影響している可能性がありそうです
ただその後の推移では水曜日までは積極的なポジションの増減はなかったことから買い残の増加は先週までで止まっている模様です
現物の取引に関しても海外勢は売り越していましたので、恐らく裁定取引の買い残も若干減少しているのではと考えています

チャートのテクニカルでは水曜日まではエンベロープ中央線を下支えにする推移で粘ったものの木曜日に一気に下抜け、金曜日の反発でもエンベロープ中央線が上値抵抗になるような形になってしまっています
これまでのエンベロープ中央線を下支えにするかと思われた推移からは弱い展開となっていて、レンジ相場の色彩が強くなってきそうで、一方的な強い展開にはならないのではと判断しています

日経平均の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では水曜日の下落は100日単純移動平均線で粘ったものの金曜日の上昇は25日単純移動平均線に頭を抑えられる展開、上からは5日単純移動平均線も下落してきていますので、ここも上値抵抗となりかねません
次に100日単純移動平均線を下抜けたら以前の安値水準付近までは下げ幅を拡大すると想定した方が良いだろうと考えています

DMIではADXは10台前半を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

日経平均のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、50を下回る水準での推移となっています
今想定されるのは40から60の間でRSIが上下する横方向レンジ相場と、RSIが50から下でレンジする下落方向のレンジ相場です
どちらになるのかはここから反発が進んだ際にRSIシグナルが上値抵抗になるかどうかで判断ができるのではと考えています

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、MACDがMACDシグナルをデッドクロスしてしまいました
これまで特にトレンド相場に入っていたわけではありませんので、相場の方向感を示すようなシグナルは特に出していないものと判断しています

日経平均はレンジ相場に入っている状態で、ここから強い上昇推移を継続できるような相場環境には無いものと考えています
海外勢の買いも積極的になる兆候が無く、この辺りも上値追いの上昇を見られる可能性が低いと考えている材料になっています
一方で為替の円安気味の推移は依然として続いていますので、円安という支援材料は崩れていません
アメリカ市場に関しても週半ばあたりまでは強弱入り混じりながらもそこまで強い調整には入らないだろうと予想しています
そのあたりから考えても日経平均に対してもそこまで強い売りが出るとは考えませんでした
以上のことからこれから1週間の日経平均は、米経済指標の結果で上下するものの全体としては上昇気味の横ばい推移をする展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は39,450円の終値基準での上抜けです
予想値幅上限と同じ価格を目処に設定しています
特に2営業日以上の連続した陽線での上抜けを警戒していて、この場合には再度強い相場展開に戻る可能性が出てくるのではと考えています
インジケーターではRSIが60を上抜けるような推移をイメージしていただければと思います
この場合はレンジ相場ながらも上下しながら上値を追って行く相場展開に変化する可能性が高まると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は37,600円の下抜けです
5月30日の安値の価格を目処に設定しています
改めて下落方向に推移を試して直近の安値を下回った場合、レンジ相場で想定される下限目処は37,000円付近まで引き下げられてしまうものと考えています
そのまま下落トレンドが発生するほどの調整に入るかは不透明ですが、さらに今年1月に横ばい推移した水準も下抜けてしまうとかなり強い調整に入りかねませんので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

TOPIXの予想と注意ポイント

TOPIXの予想値幅

これから1週間のTOPIXの予想は横ばい気味に上昇、予想値幅は2,740ポイントから2,820ポイントです
予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は3月22日の高値の価格を目処に設定、米経済指標の結果で上下するものの全体としては上昇気味の横ばい推移をする展開を予想します

チャートのテクニカルでは木曜日の下落で一気にエンベロープとボリンジャーバンドの両中央線を下抜けて相場観が悪化しますが金曜日の強い反発で元の水準に戻してきました
今回の値動きでは特に強い相場の悪化はなく、横ばい気味の推移を継続しているといった判断になるかと思います
日経平均やアメリカ市場の弱さを考えると、TOPIXはかなり底堅い推移を継続しているといった印象があります

TOPIXの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では一旦は75日単純移動平均線の下抜けを試すものの、金曜日には5日と25日の単純移動平均線を上抜けて引けていますので堅調な状態が続いていると考えられそうです
特に強い調整に入りそうな兆候がありません

DMIではADXは9台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

TOPIXのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、おおむね50から60の間でRSIが上下していて、その中間あたりをRSIシグナルが横ばい推移しています
このパターンではある程度の上下幅を持ちながら緩やかに上昇推移を継続する展開に入っているものと考えられそうです
下げる場面では押し目で対応できる、そのような相場展開である可能性があります

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、どちらもほぼ同じような水準での横ばい気味の推移をしています
現在はレンジ相場だと判断していますし、横ばい推移していることから相場の方向感を示すようなシグナルは特に出していないものと判断しています

相場展開としては日経平均と同じような推移を考えていいと思います
またアメリカ市場では半導体指数の推移が弱かったことから、TOPIXの推移は日経平均を上回る可能性があります
本来であれば節目にこだわらず日経平均と同じような上昇率で考えられる2,827円あたりまでは上値余地を広げておいても良かったかもしれません
ただそうなるとTOPIXは新しい上昇相場に入りかねませんので、予想値幅上限は少し低めに設定、予想が外れた際に相場の上昇方向への見通しの切り替えを素早くできるようにしておきたいと思います
以上のことからこれから1週間のTOPIXは、米経済指標の結果で上下するものの全体としては上昇気味の横ばい推移をする展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は2,820ポイントの終値基準での上抜けです
予想値幅上限と同じ価格を目処に設定しています
直近の高値を更新するような推移に入った場合、相場観が改善してさらに上昇が続く可能性が出てくると考えています
それでもレンジ相場であることには変わりないことから下押しが発生する可能性がありますが、ここまで上昇が強いと下落したら買うという押し目買いが有利になる相場展開に変化する可能性がありますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は2,696ポイントの下抜けです
5月30日の安値の価格を目処に設定しています
木曜日の調整をイレギュラーな値幅で起こったものと考えた場合にはエンベロープ中央線の下抜けが起こった時点で相場展開が悪化し始めていると警戒するべきだと思います
そのため本来の下落方向の注意ポイントは予想値幅下限と同じ2,740ポイントとしてもいいと思います
ただ金曜日の強い反発はMSCIのリバランスに伴う買い戻しが入るというイレギュラーなものだった可能性を考慮してもう1段下の価格を目処にしたいと思います
この価格の下抜けが発生するとTOPIXの相場展開が仮にレンジ相場だったとしてもその下値目処は2,600ポイントから2,640ポイントまで切り下がると考えられますので、下値目処が大きく変わるかもしれないポイントとして、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

日本市場からの材料では動きにくい1週間となりそうですが、アメリカ市場からの材料は豊富です
週内に関してはこれらの経済指標は上下にバイアスをかけてきそうですが、為替は円安推移を継続しそうですのでその点はポジティブかもしれません
ただ難しいのが日本市場の金曜日が終わった後の展開です
仮にそこまで非常に堅調な推移をしてきたとしても、もしも米雇用統計が強い結果を出してしまうと翌週月曜日の日本市場は強い下落に見舞われかねません
また雇用統計が若干弱かった場合でも、翌週にはCPI・PPI・FOMCと大きな材料を控えて動きにくい可能性もあり、強く上昇方向へ切り返すのは難しいかもしれません
そのため警戒するのであれば下落方向へのリスクだろうと考えている次第です
実際にどのような相場展開になるのかは経済指標が出てみなければわからないというのが正直なところではありますが、セクターによってはその影響が色濃く出るかもしれません
トレードを行う上での本当の勝負のタイミングは金曜日引け後の米雇用統計になる可能性が高いと思いますので、それまでに自分のポジションがどの程度の変動に耐えられるのか再チェックしておいた方が良いかもしれません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間日本株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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