【日経平均・TOPIX】相場がもう1度強い上昇相場へと戻れるのか挑戦する1週間、中東情勢懸念でいったん下落しても調整の範囲内なら戻れる可能性あり【週間日本株予想 2024/4/15~】

日経平均・TOPIXの週間予想

こんにちはしーさんです
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【日経平均・TOPIX】相場がもう1度強い上昇相場へと戻れるのか挑戦する1週間、中東情勢懸念でいったん下落しても調整の範囲内なら戻れる可能性あり【週間日本株予想 2024/4/15~】
日経平均が若干弱い推移を見せる中で、TOPIXはすでに堅調な推移へと切り替わりつつあります。日本市場は底堅い推移を継続中で、まだ上昇余地がありそうです。TOPIXの推移だけ見ているとまだ高値追いをできるような相場環境にあり、予想値幅上限を上...

1週間の振り返りと今週の予定

日本市場の1週間の値動き

ここ1週間の値動きですが、月曜日は前週末のアメリカ市場の上昇や為替の円安推移を受け幅広い銘柄に買いが入りますが利益確定売りも出る形で上昇、火曜日はアメリカでの設備投資期待から半導体関連株に、バークシャー・ハサウェイが円建て社債発行を準備という材料で商社株に買いが入り、大引けにかけ株価指数先物に短期筋の買いも入り上昇、水曜日は前日までの2日間に上昇したことに対する戻り待ちや利益確定の売りや、米消費者物価指数の発表を控えた持ち高調整の売りが出て下落、木曜日は前日のアメリカ市場が発表された消費者物価指数が市場予想を上回りFRBの利下げ開始時期が遅れるとの見方が広がり下落した流れを受け売られるも為替の円安推移を材料に輸出関連株の一角に買いが入り日経平均は下落しTOPIXは小幅上昇、金曜日は前日の米ハイテク株高を受け半導体関連銘柄などに買いが入り上昇して週の取引を終えました

前回は両指数ともにエンベロープ中央線に向かって上昇推移を見せる展開を予想しました
実際の推移はエンベロープ中央線に向かって上昇推移は見せたものの、日経平均は木曜日の下押しが想定より強かった印象、一方でTOPIXは月曜日の反発が強く想定していた中でも強い推移となりました
チャート形状としては日経平均よりTOPIXの方が底堅い印象が強く、セクターによる強弱に差が出始めている可能性がある点に注意が必要かもしれないと考えていますが、相場全体としては引き続き堅調な推移が続く可能性のある推移へと入っていることから、弱気に転じる必要は無いという判断をしています

日本市場の週内の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが、月曜日の機械受注は改善見通しで上昇バイアス予想、金曜日の消費者物価指数は横ばい気味の見通しで中立予想です
日銀の金融政策がどうなるのかというバイアスが消費者物価指数からかかると想定すると利上げ観測が若干後退する可能性がある内容かとは思いますが、日銀の金融政策に関しては物価上昇の強弱よりも為替動向などを背景とした思惑の方が観測に影響を与えている傾向が強いのではと考えていますので、相場へのバイアスは限定的になるのではと予想しています

日本での主な企業業績の発表

日本での企業の業績発表ですが、月曜日にJフロントや松竹・東宝などの発表はあるものの、週内に関しては相場にそこまで大きなバイアスをかけるものは無いかなと考えています
ただ22日からの週に関しては指数寄与度の大きな銘柄の決算発表が控えていますので注意が必要だと思います

アメリカ市場の週内の主なイベント

アメリカ市場の週内のイベントですが、全般的に上昇バイアスがかかりやすいのではと予想しています
月曜日のニューヨーク連銀製造業景気指数と小売売上高は鈍化見通しで上昇バイアス予想、火曜日の住宅着工件数は鈍化見通しで上昇バイアス予想も鉱工業生産は改善見通しで下落バイアス予想ですが全体的には上昇バイアス予想、木曜日のフィラデルフィア連銀製造業景気指数と中古住宅販売件数は鈍化見通しで上昇バイアス予想です
また水曜日に発表されるベージュブックの内容は4月30日から5月1日に開催されるFOMCの金融政策の判断材料となるわけですが、今回のFOMCで利下げが行われるとは考えていませんのでその意味合いでは材料としては機能せず、もう少し長い期間で考えた際の利下げ観測の後退につながり下落バイアスにならないかどうかには注意が必要だと考えています
また週末はSQとなっておりますのでご注意ください

アメリカでの主な企業業績の発表

アメリカでの企業の業績発表に関してですが、金融系に加えて通信や医療などの幅広いセクターまで広がっていきます
前週も決算前の銘柄への思惑での売買が見られましたので、発表時のインパクトだけではなくその前での先回りを考えた売買にも注意が必要だと考えています
週内に関してはまだ決算の出始めですので、セクターごとの傾向などを予想することは難しいかと思います

日経平均の予想と注意ポイント

日経平均の予想値幅

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています
これから1週間の日経平均の予想は上昇、予想値幅は38,770円から41,100円です
予想値幅下は4月5日の安値の価格を、上限は3月22日の高値の価格を目処に設定、月曜日に下落するものの一目均衡表の雲を下支えとした上昇推移を見せる展開を予想します

投資主体別売買動向

投資主体別売買動向ですが、4月5日までの動向では日経平均が調整気味の推移をする中で海外・個人ともに買い向かっています
特に海外の買いが強く、売り向かっていたのは投資信託・信託銀行・証券自己でした
依然として海外からの買い意欲が強い状態は続いている模様で、まだ相場の上昇が続く可能性がありそうです

15日騰落レシオ

15日騰落レシオですが、100を下回ってきています
過熱感からの反落などを起こす可能性は低そうです
ただ6日騰落レシオに関しては130まで過熱感が高まっているため短期的な上昇力の低下には注意が必要かもしれません

指数ベースPER

日経平均の指数ベースPERですが、依然として23倍台を推移しています
水準感としては高いのですが、直近はPERの高低によって相場が上下しない状態が続いていると考えていますので、相場の方向感の判断としては用いることができない状態が続いているものと判断しています

空売り比率

空売り比率ですが、37.7と若干低くなっています
これまで空売りが一方的に踏まれる形で上昇するという場面がありましたが、最近は上昇したら空売りが増え、下落したら空売りが減るという形でバランスが取れています
金曜日の反発に関しては空売りが踏まれて買い戻しが入っている状態でしたが、ここから上昇しようとした際には空売りの余力がある状態で値動きが多少緩慢になる可能性があるのではと考えています

裁定取引の残高

裁定取引の残高は、4月5日まで日経平均が下落する中でも買い残の減少や売り残の増加はあまりありませんでした
相場が調整した割には裁定取引には変動がなく、4月5日までの下落は一時的な調整だった可能性があるのではと判断しています

チャートのテクニカルでは、火曜日の上昇や金曜日の上昇でも終値基準でエンベロープ中央線を上抜けて引けることができず頭を抑えられる展開となっていて、堅調な推移には戻れていない状態です
ボリンジャーバンド中央線がエンベロープ中央線を下抜け始めているのはネガティブで、金曜日の終値はボリンジャーバンド中央線の上抜けをできずに引けてしまっています
一目均衡表の遅行線が日足を下抜け、転換線が基準線を下抜けているのもネガティブな材料です
エンベロープ中央線から強く乖離していない点と一目均衡表の雲の上で推移している点は底堅いと思います

日経平均の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足が週を通して25日単純移動平均線に頭を抑えられる展開が続いていて弱い展開と考えられます
25日単純移動平均線から乖離幅を大きく広げていないためそこまでネガティブではないのですが、なかなか強い展開へと移れない状態が続いている状態だと考えています

DMIではADXは20代前半を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

日経平均のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を横ばい気味に推移、推移している水準自体は50を上抜けているためそこまで弱い展開ではないのですが、上からRSIシグナルが低下してきていてここに頭を抑えられないか警戒しています

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、乖離幅の縮小を見せています
調整地合いが続いている印象ではありますが、相場の方向感の変化を示すようなシグナルは出ていないものと判断しています

日経平均が予想値幅上限まで達するほどの強い上昇を見せられるのかは判断が難しいところです
3月7日高値の40,500円付近までの上昇までが精いっぱいの可能性もあります
ですが経済指標の市場予想などを考えると上昇推移を継続できるのではと考えました
下落方向に関しては予想値幅下限が4月5日の安値であるとともに一目均衡表の雲と接触する価格帯となっていて、仮にもう少し調整が続いた場合でもここが下値支持として機能する可能性があると考えています
日経平均の金曜日までの値動きは上昇方向へ強く転じられておらず依然として若干弱いのですが、もう少しの間は調整を行う可能性を考慮する必要があるとは思うのですが、大きく崩れる可能性は低いという意味合いも込めて上昇予想としたいと思います
ただ金曜日のアメリカ市場で中東情勢の緊迫化を材料に大きめの調整が入り、日経平均も時間外の取引で38,800円あたりまで下げ幅を拡大していますので、月曜日に関してはいったん下押される展開を折り込んでおきたいと思います
以上のことからこれから1週間の日経平均は、月曜日に下落するものの一目均衡表の雲を下支えとした上昇推移を見せる展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は41,100円の上抜けです
3月22日の高値の価格を目処に設定しています
直近の日経平均の推移は軟調気味で、ここから高値圏でのレンジ相場へと入っていく可能性も想定するべきだろうと考えています
弱い場合であればエンベロープ中央線を中心に上下するレンジ相場へと移行していくといった感じです
これを否定して以前の強い勢いの上昇相場に戻る可能性があるとすれば直近高値の上抜けが発生した場合だろうと考えていますので、予想外に強い上昇相場が出てくる可能性がある推移として、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は38,270円の強い下抜けです
3月12日の安値の価格を目処に設定しています
この水準感では一目均衡表の雲の下抜けを見せていないため、そこまで決定的な調整ではないかもしれないのですが、ここから下の水準は比較的短時間で上昇した価格帯となり、下抜ける場合にも非常に短時間で下落してしまうかもしれません
この場合大きな相場の高安の半値基準である36,600円を下抜ける水準までの調整が起こる可能性が高まると考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

TOPIXの予想と注意ポイント

TOPIXの予想値幅

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています
これから1週間のTOPIXの予想は上昇、予想値幅は2,700ポイントから2,820ポイントです
予想値幅下限は4月5日の終値の価格を、上限は3月22日の高値の価格を目処に設定、月曜日は一旦下押されるもののその後上昇に転じてボリンジャーバンド中央線を下支えにした上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、月曜日の反発こそエンベロープ中央線に頭を抑えられて引けていますが、火曜日以降の終値はエンベロープ中央線を上回る展開が続いています
ボリンジャーバンド中央線もエンベロープ中央線の上での推移になっていて強い展開が続いています
一目均衡表の遅行線は日足を下抜けることなく推移、転換線も基準線の上での推移となっていてこちらも底堅い展開です
一旦相場が調整したものの短期間で強い展開へと戻っているといった感じです

TOPIXの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足は25日単純移動平均線の上での推移へ戻り、5日単純移動平均線も25日単純移動平均線を再度上抜けて上昇推移をしています
この辺りも堅調な状態です

DMIではADXは20代前半を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

TOPIXのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、RSIシグナルに頭を抑えられる形での反落を警戒しましたが、金曜日の上昇で上抜けを見せ堅調な推移へと転じ始めている可能性があります
まだここからの反落を警戒したいタイミングではありますが、金曜日までの推移であればポジティブな状態だと判断できるかと思います

MACDはMACDシグナルの下を横ばい推移、乖離幅の縮小を見せています
そろそろ調整が終わりそうな雰囲気ではありますが、相場の方向感を示すようなシグナルは出ていないものと判断しています

TOPIXに関してはここから下落を見せるような兆候がありません
依然として堅調な推移が続いていて、このまま上昇推移が再度発生すると考えていいだろうと判断しています
直近高値の更新を週内にできるかどうかに関しては、日経平均が若干軟調である点を考慮して更新できないという予想にしました
ただ上昇方向に強い推移を開始した場合はどこまで上値を伸ばすのかは予想が難しい、そのような強い相場展開に再度入る可能性も考慮した方が良いだろうと考えています
TOPIXに関しては時間外の取引ですでに2,720ポイント周辺まで調整していますので、月曜日はここまでは下げ幅を拡大して来ることを想定した方が良いだろうと思います
以上のことからこれから1週間のTOPIXは、月曜日は一旦下押されるもののその後上昇に転じてボリンジャーバンド中央線を下支えにした上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は2,820ポイントの強い上抜けです
予想値幅上限と同じ価格を目処に設定しています
TOPIXのここまでの推移を考えても、今回の上昇方向の注意ポイントの推移が週内に起こっても不思議ではありません
この場合はレンジ気味の相場展開ではなく、ある程度はっきりと強い上昇相場へと入りなおしたと判断できるかと思います
上値目処の見極めは非常に難しいのですが、エンベロープ上限の上抜けや接触を見せる付近までは上昇し続ける可能性がありますので、非常に強い展開へと相場が転換するポイントとして、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は2,680ポイントの下抜けです
4月5日の安値の価格を目処に設定しています
直近の安値を下抜ける推移ですが、その下には一目均衡表の雲があり、ここが下支えとなる可能性は残されています
また3月12日の安値付近は下から上昇してくる75日単純移動平均線付近とも重なり、この辺りが強い下値支持になる可能性が考えられます
この2か所をさらに下抜けたとしても2,550ポイントの下の水準には1月から2月にかけて横ばい推移した水準があり、ここも下値支持になる可能性が考えられます
TOPIXの場合は調整に入ったとしてもある程度の値幅である程度強固と考えられる下値支持が存在するため、底抜けるような下落を心配する必要はないかとは思うのですが、3月12日の安値2,617ポイントあたりを下抜けると2,520ポイントあたりまでは調整しかねませんので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

中東情勢の緊迫化という材料から株式市場が下落を開始、日本市場に関しても時間外では大きめの下落が発生しています
ニュースで危険だと言っているだけではなく、外務省からも注意喚起が行われるなど、今回のリスクは実現してしまう可能性が比較的高い可能性があると警戒しています
一方で仮に何かあった場合に相場が崩れるのかと考えると、それは難しいところがあります

ロシアがウクライナに侵攻した前後の株価推移

ロシアがウクライナに侵攻した際にはいったん強い調整局面に入りましたが、その後は横ばいの推移へと変化していました
瞬間的な下落バイアスが強くかかる可能性がある一方で、相場は戻ってくるといった感じです

ハマスがイスラエルに攻撃した前後の株価推移

次にハマスがイスラエルに攻撃を行った際の推移ですが、あまり大きな調整はないまま相場は上昇方向へと舵を切りました
この辺りの推移を考えても相場にはあまり影響が無かったかと思います

今回の地政学リスクに関しては日本が輸入する大半の原油が産出されているペルシャ湾に面したイランの問題という点から考えると、ここで比較した地政学リスクよりももっと危険度が高い可能性もありますし、これまでとは比べ物にならないようなリスク回避が発生する可能性もあり得ます
ただ正直なところこればかりは起こってみないとわかりません
私自身は自分の許与できる範囲であれば耐えてみようと思いますし、状況が一変したらすぐに逃げようとも考えています
ただ実際には金曜日にアメリカで発表されたミシガン大学消費者態度指数の期待インフレ率が高かったことの方が問題なのかもしれません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間日本株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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