【ダウ・ナスダック・SP500】SP500のテクニカルが悪化、ただし調整は短期間で終わる可能性もあり【週間アメリカ株予想 2024/7/1~】

ダウ・ナスダック・SP500の週間予想

こんにちはしーさんです
ニューヨークダウ・ナスダック・S&P500の予想を毎週土曜日に配信している週間アメリカ株予想です
最新情報をチェックするためにチャンネル登録をしていただき、コメントやグッドボタンで反応をしていただけると励みになりますので、お時間がございましたらよろしくお願いいたします
また投資の結果はあくまで自己責任となりますのでご了承ください
日々の相場の振り返り動画の公開や月曜日から木曜日までは夜8時ごろからライブ配信も行っておりますのでそちらもよろしくお願いいたします

またホームページでの予想内容の公開は今回が最後となり、数日中にホームページは閉鎖する予定となっております
今後もYoutubeでの予想は続けていく予定ですので、そちらをご覧いただければ幸いです
これまでご覧いただき誠にありがとうございました

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1週間の振り返りと今週の予定

アメリカ市場の1週間の値動き

ここ1週間の値動きですが、月曜日は相対的に出遅れ感のあった景気敏感株やディフェンシブ株に買いが入ったものの半導体株やハイテク株の一角が売られダウは上昇しナスダックとSP500は下落、火曜日は発表された消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数が前回発表を下回りFRBのボウマン理事やクック理事のタカ派発言から主力株の一部に持ち高調整の売りが出る一方これまで売られていたハイテク株には買い戻しが入りダウは下落しナスダックとSP500は上昇、水曜日はFRB高官から利下げ転換に慎重な発言が相次ぎ週内には個人消費支出の発表を控えていることもあり持ち高を一方に傾ける動きは限定的となりダウとSP500は小幅上昇しナスダックは上昇、木曜日は米債券市場での堅調な国債入札と発表された経済指標が景気減速を示したとの受け止めから米長期金利が低下しハイテク株の一部に買いが入りダウとSP500は小幅上昇しナスダックは上昇、金曜日は発表された消費者物価指数は市場予想通りの結果となりFRBの9月利下げ観測が強まったもののミシガン大学消費者態度指数の確報値では予想インフレ率は低下も指数自体は市場予想を上回ったことから米長期金利が上昇しダウは小幅下落しナスダックとSP500は下落して週の取引を終えました

前回は週末にかけて調整する可能性はあるものの下値抵抗を下支えにする形での上昇や横ばい推移を予想しました
ニューヨークダウの推移は若干弱めでしたが3指数ともにおおむね予想通りの推移になったという印象ですが、週内の推移は経済指標の結果によるバイアスの予想が難しい状態へと変化しているものと考えています
今後も景気動向の強弱とFRBの利下げ観測の前後、このどちらを重視して相場が動くのかを各経済指標の発表内容から微妙に調整する必要がある点に注意しながら予想を行っていきたいと思います

アメリカ市場の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが水曜日が短縮取引、木曜日が休場となる点にご注意ください
7月第1週となることからかなり重要な経済指標が連続して発表されますが、そのタイミングも微妙にずれています
月曜日にはPMIの改定値とISM製造業景況指数が発表され特にISM製造業景況指数は前回より改善見通しですが景気の底堅さが好感され若干上昇バイアス予想、火曜日のパウエルFRB議長の発言はタカ派気味になる可能性があると考え若干下落バイアス予想、同日発表されるJOLTSは市場予想が出ていませんでしたが結果には要警戒だと思います
翌水曜日は短縮取引となりますが、ADP雇用統計は強い見通しで若干下落バイアス予想、その後発表されるISM非製造業景況指数は前回より鈍化見通しで上昇バイアス予想です
また通常であれば木曜日に発表される前週分新規失業保険申請件数がここで発表される点にもご注意ください
金曜日の雇用統計では非農業部門雇用者数変化と平均時給が前回発表より鈍化する見通しで上昇バイアス予想です
要人発言によって下落バイアスがかかるものの、経済指標の内容は上昇バイアスになるものが多そうな予想です

アメリカ市場企業業績の発表

企業の業績発表に関してですが指数に大きな影響を与えそうなものは無さそうです

ニューヨークダウの予想

これから1週間のニューヨークダウはエンベロープ中央線付近を下支えに底堅い推移を見せる展開を予想します

チャートのテクニカルでは月曜日に勢い良く始まった上昇は火曜日には反落、水曜日以降は横ばい気味の推移となり、ニューヨークダウの上昇の勢いはあまり強くなりませんでした
現状ではエンベロープ中央線やボリンジャーバンド中央線付近が下値支持として機能している模様ですので全体的な上昇推移は継続する可能性がありそうです
今後の推移では5月半ばの強い調整での下落に一目均衡表の遅行線が差し掛かることで、日足が横ばい気味の推移でも遅行線が日足の上抜けを見せますし、今後の日足も一目均衡表の雲の上での推移へと入っていくものと考えられますので、横ばい気味であっても相場観は好転する可能性が高いのではと考えています
またボリンジャーバンドの2σが収束気味ですので、仮に横ばい推移が発生した場合にはその後の強い値動きに備えるべきかもしれません

ニューヨークダウの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では月曜日までは強い上昇を継続しましたが、水曜日以降は5日単純移動平均線の下での推移となってしまい、若干ネガティブな印象があります
100日単純移動平均線を下支えとした上昇推移こそ続いていると判断できそうですが、その上昇スピードは緩やかなものへといったん変化した印象です
日足の下には25・75・100日の単純移動平均線が密集していますので、この付近が下値支持として機能するのではと予想していますが、以前の調整でも多少の下抜けは見られましたので、100日単純移動平均線から600ドル程度の下抜けはあると想定しておいてもいいかもしれません
ただ金曜日までの推移であれば強い調整に入りそうなシグナルは特に出ていないものと考えています

DMIではADXは16台を横ばい推移、現在はレンジ相場だと判断しています

ニューヨークダウのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を下落推移、RSIシグナルへの接近を試みています
レンジ相場での反発の中では比較的弱い部類の推移へと入っている印象です
今後は強弱の分かれ目である50への接触、もしくはRSIシグナルへの接触辺りまで調整を行い、そこから再度上昇できるかといった感じになるのではと考えています
もう少し調整が続く可能性はあるものの、相場が強く崩れるようシグナルは無さそうです

MACDはMACDシグナルの上を横ばい推移、乖離幅を縮小しています
MACDとMACDシグナルのどちらも強弱の分かれ目である0を上抜けた状態で推移していて、日足の推移する価格帯がニュートラルに戻ったといった印象です
現在はレンジ相場だと判断していますので相場の方向感を示すような特段のシグナルは出ていないものと判断しています

週内に休場を挟むことや要人発言が下落バイアスになる可能性はあるものの、経済指標の内容は景気が強く腰折れしない中で適度に減速感が示される内容になるのではと考えています
そのため様子見の展開になる可能性はあるものの大きく崩れるようなことも無いのではと予想しています
テクニカル的にも上昇方向への推移を見せる可能性が高そうですので弱気になる必要はないのではと考えています

ニューヨークダウの予想値幅

予想値幅下限はエンベロープやボリンジャーバンドの中央線が下値支持となる推移を継続するものの多少は下振れる可能性を考慮してボリンジャーバンド-2σの価格38,750ドルを、上限は薄商いの中でも強い買いが入る可能性を考慮して3月21日高値付近の価格39,900ドルを目処にしたいと思います

ニューヨークダウの注意ポイント

予想外の注意ポイントの下限は100日単純移動平均線から600ドル以上下落し直近安値6月14日を下回ってしまい大きな上昇相場が終了してしまう可能性の出てくる38,300ドルの下抜けを、上限は積極的な買いが出ることで高値更新を見せそのまま強い上昇相場へと切り替わる可能性の出てくる5月16日高値40,050ドルの上抜けを目処にしたいと思います

ナスダックの予想

これから1週間のナスダックはエンベロープ中央線までの調整を試す展開を予想します

チャートのテクニカルでは火曜日以降は堅調な上昇を見せたものの金曜日に反落、ダブルトップが形成されたような形となってしまいました
最悪の場合は強い調整相場に入り17,000ポイントの下抜けすら起こるかもしれないといった状態に入っています
予想としてはそこまで悲観しておらずエンベロープ中央線付近が下値支持になるだろうとは考えていますが、一旦強い下落も警戒した方が良い局面だと思います
ただ金曜日の日足の推移はボリンジャーバンド中央線が下支えになっていますし、そこまで悲観するようなものでも無い点には注意が必要だと思います
材料さえあればこのまま再上昇という可能性も十分にあり得る状態だと思います

ナスダックの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では金曜日の日足形状はネガティブではありますが5日単純移動平均線が下支えとして機能していて大きく崩れていない状態です
一旦下押される可能性が出てきてはいるものの25日単純移動平均線までの調整で収まれば4月中旬からの大きな上昇相場の流れに戻れる可能性を残しているものと考えています
各種単純移動平均線も上昇推移を継続していますし、今年の年初にも同様の推移がありましたが、25日単純移動平均線が下値支持として機能している間は上昇相場が続くと考えて対応した方が良いだろうと判断しています

DMIではADXは30台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

ナスダックのMACDとRSI

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、これまでの上昇トレンド相場が一旦終わった可能性が出てきています
直近ではMACDが高値更新をする形での上昇を見せていたためまだわかりませんが、今後低下傾向になるようであればレンジ気味に上昇する展開に変化していきそうです

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、一旦反発を見せたところでRSIシグナルや70のラインに頭を抑えられるように反落しています
底堅い推移であれば60、もう少し弱いようであれば50までの低下の可能性がある推移で、週初に関しては下落方向へ動きやすいかもしれません
短期的な過熱感からの下落が発生しそうですが、強弱の分かれ目である50を大きく上回る水準での推移となっていますので、金曜日までであればそこまで悲観的にならなくてもいいのではと考えています

4月中旬からの強い上昇相場が一旦終わった可能性が高まっている状態で、週内に関しては調整気味の推移へ入る可能性が高いのではと判断しています
ただ5日単純移動平均線やボリンジャーバンド中央線が下支えになっている状態でもあり、このまま再上昇というパターンも十分に起こりえますので、再上昇の動きも考慮しておくべきだと思います
休場を挟むことからそこまで大きな値動きとはならない可能性もあるのですが、予想値幅には上下に大きめに余裕幅を持たせた方が良いだろうと考えています

ナスダックの予想値幅

ナスダックとナスダック100の予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格17,460ポイントと19,380ポイントを、上限はエンベロープ上限とボリンジャーバンド上限の中間の価格18,150ポイントと20,160ポイントを目処にしたいと思います

ナスダックの予想外の注意ポイント

予想外の注意ポイントの下限は強い調整に入りかねない25日単純移動平均線17,340ポイントと19,250ポイントの終値基準での下抜けを、上限は予想とは異なり非常に強い上昇推移に戻る展開として金曜日のエンベロープ上限の価格18,330ポイントと20,350ポイントの上抜けを目処にしたいと思います

S&P500の予想

これから1週間のS&P500はエンベロープ中央線付近まで調整の下落をする展開を予想します

チャートのテクニカルでは金曜日の日足は上髭の陰線となっていて高値圏で出てくる代表的な日足形状となってしまっています
終値もボリンジャーバンド中央線を下回りネガティブな状態です
またボリンジャーバンド2σが収束してきていますので、ここからの強い値動きには要注意だと思います
状態としては5月下旬の横ばい推移の最後の段階に入ったといった印象です
ただエンベロープ中央線からは乖離幅もあり、4月からの上昇相場での下値支持を割り込んだわけでもありませんので、全体的な推移としては上昇方向だという考えは維持してもいいのではと判断しています

SP500の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では木曜日までは比較的堅調な推移を見せていましたが、金曜日の推移で日足の終値が5日単純移動平均線を下回ってしまいました
調整に入りそうな雰囲気ですが、調整に入った場合でも25日単純移動平均線付近は下値抵抗となる可能性があり、そこまで大きな調整にはならないかもしれません
25日以上の長期の単純移動平均線は全体的に上向きですし、相場が強く悪化するようなシグナルは今のところ出ていないものと判断しています

DMIではADXは30台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

SP500のMACDとRSI

MACDはMACDシグナルの下を下落推移デッドクロスが起こっています
これまでの上昇トレンド相場が終了し調整が起こる可能性が高まっています
相場の方向感が悪化する可能性が高まっていると判断するべきだと思います

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、RSIシグナルと70付近に頭を抑えられるように調整に入っています
このまま最低でも60、大きく調整すれば強弱の分かれ目である50までの調整が起こる可能性があると考えています
ただ相場がこれまでの上昇推移を転換するほどの調整が起こるかどうかはまだわからないと思います

SP500の推移は5月末と酷似していて、ここから調整に入ると想定した方が良い推移に入っていると考えています
ただ4月中旬から始まった上昇相場は崩れていませんし、もっと大きな昨年11月からの上昇相場も崩れていません
そのため現状ではあくまで短期的な調整が起こる可能性が高まっているという認識で良いだろうと考えています

SP500の予想値幅

予想値幅下限は多少下抜ける可能性はあるもののこれまでの上昇相場でも下値支持として機能していたエンベロープ中央線の価格5,410ポイントを、上限は経済指標などの材料を好感して上昇する可能性がテクニカル的にも残されていることからニューヨークダウと同様に金曜日の終値から2%上昇した価格5,570ポイントを目処にしたいと思います

SP500の予想外の注意ポイント

予想外の注意ポイントの下限は4月中旬からの上昇相場が一旦終わる可能性の出てくる25日単純移動平均線5,380ポイントの下抜けを、上限は予想外に非常に強い展開へと戻る予想値幅上限と同じ価格5,570ポイントの上抜けを目処にしたいと思います

あとがき

ニューヨークダウは依然として底堅い推移を見せる可能性がありそうですが、SP500がまずは崩れてしまいそうな推移へと入ってしまいました
週内には重要な経済指標の発表も控えており、内容によっては相場が強い調整に入りかねません
ただ発表される経済指標の市場予想はバランスとしては決して悪いものでは無さそうで、ISM製造業景況指数は前回発表より改善するものの強弱の分かれ目である50へ接近する形となっていますし、ISM非製造業景況指数は前回より鈍化するものの50を上回る水準となりそうです
雇用に関しては鈍化しそうですが、それも極端なものにならなければFRBの利下げ観測が強まることになるかと思います
発表される経済指標の重要度は高いものの、結果自体はそこまで身がまえなくても良いかもしれず、テクニカル的に調整に入りそうなSP500の下値は、そこまで悪化しないのではと予想しています
ただこの時期に入ると大きめの調整が起こりやすいタイミングではありますので、思わぬ程の強い調整が入った際には逃げる準備もしておいてもいいかもしれません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間アメリカ株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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