【米株予想】堅調な相場展開ながらも意識される可能性のある中東と米不動産へのリスク【週間アメリカ株予想 2024/2/5~】

ダウ・ナスダック・SP500の週間予想

こんにちはしーさんです

ニューヨークダウ・ナスダック・S&P500の予想を毎週土曜日に配信している週間アメリカ株予想です

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【米株予想】堅調な相場展開ながらも意識される可能性のある中東と米不動産へのリスク【週間アメリカ株予想 2024/2/5~】
AI関連での企業業績の伸びが堅調でそれが株式市場にも追い風になっていますが、商業用不動産には一部先行き不安が見られていますし、アメリカが中東で軍事作戦を行ったことから再度中東リスクが意識される可能性があります。相場予想としてはこれらを直接的...

1週間の振り返りと今週の予定

ここ1週間の値動きですが、月曜日は中東の地政学リスクの高まりや米財務省が発表した24年1~3月期の借入額が10月推計より少なくなるとの予想を発表し米長期金利が一段と低下したことを好感した買いが入り上昇、火曜日は目標株価の引き上げが伝わった金融株に買いが入りますが主要ハイテク株への決算前の持ち高調整の売りが出てダウは上昇しナスダックは下落しSP500は小幅下落、水曜日は前日に発表されたハイテク株が売られ、FOMC後のパウエルFRB議長の定例記者会見では早期利下げに慎重な見方が示されたことで売りが出てダウとSP500は下落しナスダックは大幅下落、木曜日は発表された米新規失業保険申請件数が市場予想を上回り四半期単位労働コストも上昇率が低下したことからインフレ鈍化観測が広がり買いが入り上昇、金曜日は発表された雇用統計が市場予想を上回りFRBの早期利下げ観測が後退したものの、前日に好決算を発表した大手ハイテク株に買いが入り上昇して週の取引を終えました

金曜日にメタとアマゾンへの買いが強かったことからナスダックとSP500は強く上昇、ダウに関しても石油のシェブロンや建機のキャタピラー、またITではマイクロソフトが買われ上昇した形となっています

前回はダウとSP500は緩やかな上昇、ナスダックは下落後の上昇を予想しました

概ね想定した値動きではあったものの、予想外だったのは木曜日の引け後に発表された個別企業の決算が強かったことと金曜日の雇用統計が市場予想を上回ったにも関わらず相場が強く上昇できたことでした

雇用統計通過時にはこの内容を無視するような買いが入ったわけですが、この推移はイレギュラーだと考えています

恐らく週初から雇用統計の強すぎた内容を折り込む推移が発生すると思いますし、今後もFRBの早期利下げ観測からのバイアスで相場が上下する展開に変化は無いだろうと考えています

これから1週間の主なイベントですが、週内で気を付けたいのは月曜日に発表されるISM非製造業景況指数の内容だと考えています

市場予想では強い内容が出てくる見通しとなっていますが、今まで比較的弱い内容が多かったISM製造業景況指数に関しても予想以上に良好な結果が出てきていますので、非製造業景況指数に関しても市場予想を上回らないかに注意が必要だと思います

強く上昇した際のバイアスは下落方向になる予想です

企業の業績発表は依然として続きます

前週ほど相場に強いバイアスをかけるものは無い模様ですが、セクターもある程度幅がありますしダウ構成銘柄の発表もありますので引き続き注意は必要だと思います

ニューヨークダウの予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のニューヨークダウの予想は上昇、予想値幅は38,200ドルから39,500ドルです

予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は金曜日の終値から2%上昇した際の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、水曜日に強い下落があったもののボリンジャーバンド中央線を下支えに粘り反発、その後もボリンジャーバンド中央線の上での推移を継続し金曜日は終値基準での最高値更新を行っていて堅調な状態だと考えています

反落を警戒すべきシグナルは出ていないと判断しています

単純移動平均線では5日単純移動平均線を下支えにするような推移が続いていて堅調な状態です

25日単純移動平均線からも乖離幅を保った状態でこちらも反落のシグナルは特に無いと判断しています

DMIではADXは40台を横ばい気味に推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

上昇相場が続いているものの強い展開には転じてはいないといった感じです

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、60台後半と過熱感が高い水準です

堅調な上昇推移を継続するにしても、70を超えたところから小反落、RSIシグナルを少し下抜けたら再度反発という展開を継続する可能性があります

直近では強い上昇が出る場面が早めに来なければ短期的な調整を行う可能性が高いと判断しています

MACDはMACDシグナルの上を横ばい推移、重なり合うように推移しています

ADXが横ばいになって相場の方向感が無くなっている状態と判断していますので、MACDからのシグナルは特にない状態だと判断しています

今後堅調な推移が継続して+DIと-DIが乖離し始めると改めて上昇トレンド相場に入る可能性がある点には注意が必要だと考えています

週内のイベントやテクニカルを考慮すると弱い展開になる兆候は特にありません

金曜日は強い雇用統計の内容にもかかわらず上昇したことから月曜日にその反動の下落が発生する可能性は考えられるものの、相場を強く下落方向へと転換するかどうかは今ある材料では判断できません

そのため今後も上昇が続くと考えるべきだろうと判断しました

以上のことからこれから1週間のニューヨークダウは、ボリンジャーバンド中央線を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は40,400ドルの上抜けです

このまま上昇を継続したと想定した場合にエンベロープ上限と接触する可能性のある価格を目処に設定しています

これまでのニューヨークダウの上昇する際の傾向を踏まえると、エンベロープ上限へのタッチを行うほどの強い展開の後には調整のタイミングが訪れます

そのためここまで強い上昇を見せた場合には強めの反落が警戒されると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は37,900ドルの終値基準での下抜けです

エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています

これまでの推移でもエンベロープ中央線の下抜けを見せた後に反発したこともあるものの、依然としてエンベロープ中央線の下抜けは相場が下落に転じる際のシグナルとして機能すると考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

ナスダックの予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のナスダックの予想は上昇、予想値幅は15,460ポイントから16,000ポイントです

予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は2021年11月5日の高値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線を下支えにした上昇推移を継続する展開を予想します

ナスダック100の予想値幅は17,450ポイントから18,050ポイント、予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限はナスダックの予想値幅上限を参考に設定しています

チャートのテクニカルでは、水曜日の強い下落では窓開けを見せていて、ボリンジャーバンド中央線の下抜けも一気に見せました

このままエンベロープ中央線の下抜けも試す可能性があると考えていましたが、その後の展開は底堅く翌営業日から反発を開始し、金曜日の上昇ではそのまま水曜日の下落で開けた窓を埋めボリンジャーバンド中央線も再度上抜けるような強い推移を見せました

まだダブルトップのような形になっている点は気にかかりますが、だからと言って弱い展開では決してない状態だと判断しています

単純移動平均線では5日単純移動平均線は下回ったものの25日単純移動平均線付近で下げ止まって反発、金曜日の推移で再度5日単純移動平均線の上抜けを見せていて底堅い推移を継続していることからこのまま今までの上昇相場に戻る可能性があります

逆に今後25日単純移動平均線の下抜けを見せるようであれば強い調整に入る可能性に警戒しなければならないのではと考えています

DMIではADXは20台を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

+DIと-DIが再度乖離し始めていますので、ここからADXが再上昇しないかには注意したいところです

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、RSIシグナルに頭を抑えられるような推移となっています

ここでRSIがRSIシグナルに頭を抑えられて反落する様であれば、調整気味の相場展開となる可能性が高まると考えています

月曜日に続伸できればもう少し強い展開へと変化、下押された場合にはレンジ気味に相場展開が続くといった判断を行うと思います

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、一旦上昇トレンド相場が終わったことがうかがえましたが再度入りなおした可能性があります

現在はレンジ傾向の相場であると考えていますので、これまでのような強い上昇はいったん終了した可能性がある点に注意が必要だと考えています

一方でADXの再上昇が起こりMACDとMACDシグナルの乖離幅が一気に拡大し始めた場合には再度上昇トレンドに入りなおしたと判断しなければならない点にも併せて注意が必要だと思います

月曜日に続伸できるかどうかで相場の強弱感がある程度判断できそうではありますが、少なくともここから強い下落を開始するようなシグナルは、金曜日の終値が以前の高値と面合わせしていてダブルトップを形成する可能性がある点くらいで、それ以外の材料は上昇を継続するという判断を行うべきだと示しているものと判断しました

以上のことからこれから1週間のナスダックは、ボリンジャーバンド中央線を下支えにした上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は16,213ポイントの上抜けです

2021年11月22日の高値の価格を目処に設置しています

ナスダック100では18,300ポイントの上抜けです

こちらはナスダックの上昇率を参考に設定しています

史上最高値更新を見せる推移でそのまま勢いに乗って上昇を継続する可能性が出てくると考えられるため、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は15,200ポイントの終値基準での下抜けです

ナスダック100では17,120ポイントの終値基準での下抜けです

どちらもエンベロープ中央線の価格を目処に設定しています

エンベロープ中央線の下抜けは数営業日であれば切り返せる可能性のある推移ではあるものの、相場の展開が大きく変わる可能性のある推移だと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

S&P500の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のS&P500の予想は上昇、予想値幅は4,895ポイントから5,070ポイントです

予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限はニューヨークダウとナスダックの上昇率を参考にした価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線を下支えにした上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、水曜日の強い下落でボリンジャーバンド中央線の下抜けを見せたものの木曜日には反発、再度ボリンジャーバンド中央線の上抜けを見せた後に金曜日は高値更新も行っています

ボリンジャーバンド中央線の1営業日だけの下抜けとなっていて、相場はかなり堅調な推移である可能性が残っている状態だと判断しています

単純移動平均線では5日単純移動平均線を上抜ける反発を見せていて、こちらも堅調な状態です

水曜日の強い下落で調整相場に入る可能性を考えましたが、木曜日の強い反発で否定されている状態です

DMIではADXは30台を横ばい推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

+DIと-DIが強く乖離し始めていますのでADXの再上昇が起こらないかには注意が必要だと考えています

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、RSIシグナルの上抜けを見せています

この辺りは相場が堅調な状態であることを表していると思います

上抜けは少しだけといった感じで乖離幅が大きくないことから、再度下押されてしまわないかには注意が必要だと考えていますが、それでも高水準での上下ですので相場の全体的な方向感は上昇という考え方で良いだろうと判断しています

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、現在もデッドクロスを見せていません

相場の方向感が失われたことで通常であればRSIのシグナルを重視するところですが、MACDがMACDシグナルのデッドクロスを見せていないことから、まだ上昇トレンド相場が継続している可能性が残されています

この場合RSIの短期的な過熱感からの調整が起こりにくい可能性がある点に注意が必要だと考えています

SP500は上昇トレンド相場が終わっておらず、相場は依然として上昇方向へのバイアスがかかりやすい環境だと判断しています

非常に堅調な推移となっていて、シグナルなどを確認した限り反落するような兆候は今のところ無いだろうと考えています

以上のことからこれから1週間のS&P500は、ボリンジャーバンド中央線を下支えにした上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は5,160ポイントの上抜けです

このまま強い上昇が続いた場合にエンベロープ上限への接触が起こると想定される価格を目処に設定しています

SP500のこれまでの推移ではエンベロープ上限への接触はいったん上昇が止まるタイミングとなることが多く、ここまでの上昇が強かったことから調整時の下落速度が強くなる可能性があることから、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は4,830ポイントの下抜けです

エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています

2営業日程度の期間で少し下抜ける程度であれば年初にもあった推移ですので上昇推移に戻る可能性を考慮した方が良いと考えていますが、強く下抜け始めるとはっきりとした調整相場に入る可能性があることから、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

アメリカ市場の金曜日の推移は、個別企業の好業績の発表があったという材料を折り込む形での上昇であったとしても、発表された雇用統計の内容から考えれば上昇しすぎだと考えられます

アメリカの10年債利回りはしっかりとFRBの早期利下げ観測の後退に反応するように上昇していますし、為替も円安推移を見せています

株式市場だけが今までの反応とは異なる推移を見せてはいますが、これは金曜日単体のもので月曜日にはその分の下落バイアスが改めてかかるものと考えています

ただそれで相場が調整に入るのかといわれると、テクニカル的に考えるとそれも違う気がします

上下しながらも均してみると緩やかな上昇という相場が続くのであれば、このまま上昇推移を継続できるのかもしれません

相場が変調をきたすとすれば、ナスダックに関しては上昇が強くてもそのままの推移が続く可能性があるので何とも言えませんが、ダウとSP500に関しては過剰な上昇が起こった際か、3指数ともに相場が方向感を失ってしばらく横ばいした後かもしれません

少なくとも個別企業の決算からのインパクト以外で週内にそこまで相場の方向感を転換できると考えられるような材料は今のところなく、まだ堅調な相場が続くと判断するべきだと思います

ただちょっと気になり始めているのが商業施設の不調です

日本でもあおぞら銀行が貸倒引当金の計上を行ったことで大幅下落していますが、アメリカの不動産には以前から懸念はあったもののその影響が顕在化し始めています

中東リスクもありますし上昇しすぎている相場が調整に入るタイミングは急に来るかもしれませんので、余裕をもって上昇相場を楽しめるという相場環境でもないかもしれません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間アメリカ株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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