【ドル円】意識される152円での介入ラインと注意したい岸田首相の訪米スケジュールと3者会合からの日柄【週間ドル円予想 2024/4/8~】

ドル円の週間予想

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【ドル円】意識される152円での介入ラインと注意したい岸田首相の訪米スケジュールと3者会合からの日柄【週間ドル円予想 2024/4/8~】
152円に頭を抑えられるような横ばい推移が続くドル円相場には、テクニカル的にも煮詰まっている状態となっていて、いつ上下に強く動き出してもおかしくない状態となっています。中東情勢の緊迫化によるリスク回避の円高が起こる場面はあったものの、FRB...

ドル円相場の予想と注意ポイント

ドル円相場予想値幅

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は横ばい、予想値幅は150円40銭から152円00銭です

予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は3月27日の高値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線付近を中心に横ばい推移する展開を予想します

ドル円相場の週内の推移

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は発表されたISM製造業景況指数が市場予想より強く好不況の50も上回ったことで利下げ観測が後退、先週金曜日にパウエルFRB議長が利下げを急ぐ必要は無いと発言していたこともあり米長期金利が上昇し円安、火曜日はFRBの利下げ観測の後退が円売りの材料となったものの、原油高や株安へのリスク回避の円買いが入り円高、水曜日は発表されたADP雇用統計は市場予想を上回るもののISM非製造業景況指数が市場予想を下回り上げ幅を縮小する形で円安、木曜日はFRBの利下げ観測後退や中東情勢悪化懸念から株式市場が下落し米長期金利も低下、日米金利差縮小やリスク回避による円買いが入り円高、金曜日は植田日銀総裁が円安について踏み込んだ発言をしたことで円が買われる場面はあったものの、アメリカで発表された雇用統計の内容が市場予想より底堅いものとなり米長期金利が上昇したことで円安推移して週の取引を終えました

前回はボリンジャーバンド中央線と絡み合うように頭を152円に抑えられ横ばい推移する展開を予想しました

実際の値動きに関してもほぼ予想通りの内容となっていて、1週間が経過しましたが相場展開としては全く変化がない状態です

アメリカからはFRBの利下げ観測後退という材料による米長期金利への上昇バイアス、中東からは情勢の緊迫化という債券買い材料による米長期金利への下落バイアス、日本からは為替介入が準備されているという上値抵抗の存在が依然としてある状態で動きにくい展開となっています

ただ中東情勢に関しては今後どのように変化していくのかの予想が全くできないため、予想の内容には含めないで考えていきたいと思います

これから1週間の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが、月曜日の日本の貿易収支はマイナス幅が縮小する見通しで若干の円安バイアス予想、水曜日のアメリカの消費者物価指数は総合が横ばいながらもコアが低下見通しでドル安円高バイアス予想、木曜日の卸物価指数は低下見通しでドル安円高バイアス予想、金曜日のミシガン大学消費者態度指数は改善見通しでドル高円安バイアス予想です

イベントスケジュールとしては週前半に円高バイアスがかかり続け、金曜日に円安バイアスがかかる可能性があるといった感じです

このスケジュールで気を付けたいことが3点、1つ目はタカ派と受け止められる要人発言によるドル高円安バイアス、2つ目は金曜日のミシガン大学消費者態度指数が公表される際に同時に発表される1年先の期待インフレ率によるバイアス、3つ目は木曜日のラガルドECB総裁の発言によるユーロ安の可能性です

中東情勢の緊張感の高まりによるリスク回避という不確定要素を除いた場合にはこれらの点に注意が必要だと考えています

チャートのテクニカルでは、水曜日まではボリンジャーバンド中央線を下支えにするような推移となっていて若干円安方向への推移を継続、木曜日のリスク回避で一旦の円高推移を見せたものの金曜日の雇用統計で元の位置に戻ったといった感じです

全く方向感がつかめない状態での横ばい推移が継続しています

ボリンジャーバンド中央線が横ばい推移することで2σが収束、ここまで縮まるのは非常に珍しくタイミングを見計らってボラティリティが一気に高まる可能性があります

テクニカル的にそのタイミングを予想するとすればエンベロープ中央線が日足に接触するあたりが考えられますので、長ければ週内に関しても方向感が出ないまま横ばい推移が継続する可能性があります

エンベロープ中央線が上昇してきた後の展開に関しては、下支えにした強い反発か下抜けからの下落が考えられるわけですが、相場環境的には上昇の可能性が高い中で上の水準では為替介入が待っていますのでそのまま上昇できるとも思えません

そのためエンベロープ中央線が日足に接触し始めたらそろそろ下落が発生するという考え方で良いのではと判断しています

ドル円相場の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足が5日単純移動平均線に絡み合うように推移、特段のシグナルが出ていない状態です

単純移動平均線の並びは短期なものほど上にある状態で円安方向へ推移しやすい環境になっているものと判断しています

DMIではADXは20台半ばを下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

ドル円相場のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、依然として60を強く下抜けない展開が続いていて堅調です

相場全体としては円安基調が続いているものと判断しています

MACDはMACDシグナルの上を横ばい推移、依然として上昇トレンド相場が続いている可能性があります

ADXは下落方向へとなっているものの上昇トレンド相場が終わっておらず、上昇方向へのバイアスがかかりやすい環境が続いているものと判断しています

流石にこのまま絡み合うように横ばい推移する展開へと変化していくかと思いますが、為替介入が無いという前提で考えればまだまだ円安推移が継続してもおかしくない状態だと判断できたと思います

ドル円相場のテクニカルは明らかに円安推移の上昇相場がまだまだ続く可能性が高い状態だと判断できるかと思います

日銀の為替介入が無いという前提で考えるのであれば、私自身どちらかにポジションを取れと言われるのであれば、ドル円のロングポジションを選択すると思います

ただ無視できないのが日本政府・日銀による為替介入です

価格帯としては152円の上抜けが為替介入のトリガーとなる可能性が考えられますし、仮に上抜けが見られたとしてもその後のどこかの直近のタイミングでかなりの高確率で介入が行われるものと考えています

中東情勢の緊迫化がどこまで進むかの予想はできないため、これを材料とした円高バイアスは折り込んでいませんが、相場としては色々な材料がありながらも動けない展開が続くのではと判断しました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、ボリンジャーバンド中央線付近を中心に横ばい推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は153円00銭の上抜けです

予想値幅上限から1円上の価格を目処に設定しています

今のところ152円周辺は介入を行うポイントとして意識した方が良い価格とは考えていますが、あえてそこで介入を行わない可能性もあります

わざと152円の上抜けが起こった際に無反応だったり口先介入だけで済ませたりして油断をさせておいて、これまでのショートポジションの手仕舞いやロングポジションの積み増しが行われたところをピンポイントで狙って実際の介入を強く行ってくる可能性も考えられます

152円が現在の相場の上値抵抗と考えると、そこから1円も上昇してしまうと介入を狙ったショートポジションが我慢しきれずにポジションを解消する可能性が高まるのではと予想しましたので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は150円12円の下抜けです

25日単純移動平均線の価格を目処に設定しています

今までのドル円相場の推移を考えると、25日単純移動平均線の下抜けを勢い良く見せた場合、そのまましばらく調整の円高推移が発生することが多く見受けられます

下値支持線としては100日や200日の単純移動平均線が考えられますが、少なくとも147円から148円までは下げ幅を拡大するのではと考えています

現行の日米金利差から考えた適正水準は142円という報道もあるくらい現在のドル円相場の水準は円安ですので、場合によっては大きな調整局面に入りかねないポイントとして、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

ドル円相場の推移を考えるうえで大事になると考えられるFRBの金融政策の先行き見通しですが、以前までであれば年央の6月には利下げが始まるのではとの観測が大勢を占めていたものの、6月の利下げすら怪しくなってきています

パウエルFRB議長の発言を聞いている限りではそこまでタカ派である印象は無いのですが、他のFRB高官や連銀総裁の発言はかなりタカ派寄りに変化しているのではと感じています

FRBからのバイアスは依然としてドル高円安、これには大きな変化がないものと考えています

他方で新たな材料として出てきているのが中東情勢の緊迫化です

この材料は消化するのが難しいものです

恐らくこれ以上情勢が悪化した場合、初期にかかるバイアスはリスク回避の米債券買いによる米長期金利の低下と円高推移です

ただそこを過ぎると、原油価格の上昇によるインフレ懸念が台頭、FRBの利下げ観測後退から米長期金利が再上昇、ドル円相場にはドル高円安バイアスがかかるものと考えられます

そのため相場の大きな転換材料とはならない可能性があります

FRBが利下げに転じるか日銀がよほど強く利上げに転じるか、これが無い限りは基本的に円安バイアスがかかり続けるのではとの見通しです

この流れに関しては、日本政府・日銀が為替介入をしたところで、根本的なところに変化がなければ変わらないのではとも考えています

だからといって為替介入のタイミングを無視することはできません

介入時の値幅は恐らく5円程度は出てくると考えられますし、数度に分けて仕掛けてくる可能性もあります

現状は152円という価格を1つの目処にしていますが、以前の動画でいただいたコメントでは非常に興味をひかれるご意見もいただきました

まず1つ目が岸田首相のアメリカへ訪問する日程で、4月8日から14日までが予定されていますが、4月10日に日米首脳会談が開かれる前後のタイミングで為替介入を行いアメリカ側が理解を示すというシナリオです

アメリカとしては協調介入などに関しては行わないものの、現在のドル円相場の推移は投機的という考え方をアメリカも持っていると後押しするのではとの観測です

可能性として非常に興味深い着目点だと思います

もう1つあったのが財務省・金融庁・日銀の3者会合から為替介入が行われるまでの日柄からの観測で、以前の動向から推測すると4月13日あたりに介入を行う可能性が高いのではとのご意見です

テクニカル的な煮詰まり感、岸田首相の日程と3者会合からの日柄、ここにきていくつかの材料が重なってきているといった印象です

為替介入のタイミングを予想するのは至難の業だとは思うのですが、場合によってはこのままの横ばい推移であっても為替介入が行われるかもしれないようなタイミングが用意されているという点にだけはご注意いただければと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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