【ドル円予想】推移としては横ばい、警戒したい為替介入のタイミング【週間ドル円予想 2024/2/26~】

ドル円の週間予想

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【ドル円予想】推移としては横ばい、警戒したい為替介入のタイミング【週間ドル円予想 2024/2/26~】
3月8日にはアメリカで雇用統計が発表されることから、ドル円相場はここから動きにくい展開となる可能性があります。一方で直近の152円上抜けは為替介入への警戒感が更に高まる水準でもありますので、予想外に上昇推移が続かないかにも警戒しています。直...

ドル円相場の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は横ばい、予想値幅は149円50銭から150円90銭です

予想値幅下限は2月15日の安値の価格を、上限は2月13日の高値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線を中心に上下する展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日はアメリカ市場が休場のため積極的な取引が手控えられ値動きが限られる中で円高、火曜日は発表された米景気先行指標総合指数が市場予想を下回り米長期金利が低下し円高、水曜日は米財務省が実施した20年債入札が低調、FRBが公表したFOMC議事要旨ではほとんどの参加者が利下げに対して慎重な姿勢であったことが改めて確認され米長期金利が上昇し円安、木曜日は好決算を発表したエヌビディアが急伸し投資家心理が強気に傾き低リスク資産とされる円に売りが出て円安、金曜日はFRBのウォラー理事が講演で早期利下げに慎重な見方を示したものの米個人消費支出の発表を控え債権には持ち高調整の買いが入り米長期金利は低下、強い値動きとはならない形で円安推移して週の取引を終えました

前回はエンベロープ中央線を目指して下落推移する展開を予想しました

実際にはボリンジャーバンド中央線を下支えとした底堅い推移を継続、円安推移が続いています

水曜日のFOMC議事要旨での円安推移自体は想定の範囲内でしたが、木曜日のエヌビディアの好決算を材料とした円売りは予想外で、想定していたよりも調整幅が広がらない展開となってしまいました

以前からの全体的な推移が円安傾向であるという考え自体は維持したいと考えていますが、今後はエンベロープ中央線の下抜けが起こらないかに注意したいと考えています

週内に関してはそこまでの調整は起こらないと予想していますが、翌週の米雇用統計前後で相場の方向感に変化が出てこないかにかなり警戒しています

これから1週間の主なイベントですが、アメリカの経済指標の内容が少し難しい展開になりそうです

まず日本からですが、火曜日の全国消費者物価指数は鈍化見通しで若干円安バイアス予想、木曜日の鉱工業生産は鈍化見通しで円安バイアス予想、金曜日の雇用統計は横ばい見通しで中立予想です

金曜日の雇用統計は横ばい見通しなので上下にぶれが発生しないかに注意が必要だと考えています

アメリカでの経済指標の発表ですが、火曜日の耐久財受注は鈍化見通しでドル安円高バイアス予想です

ここに関してはこの市場予想の考え方で良いと思います

問題は他の指標でこれらは前回の結果から大きく上下に乖離していない状態で、少しずれるだけでバイアスが正反対になりかねません

月曜日の新築住宅販売件数は改善見通しで若干のドル高円安バイアス予想、水曜日の四半期GDPの改定値は前回発表からあまり変更が無い見通しで中立予想、木曜日の個人所得は改善見通しでドル高円安バイアス予想、個人消費支出はまちまちで全体的にはニュートラル予想、金曜日のISM製造業景況指数は改善見通しでドル高円安バイアス予想です

これらの結果に関しては上振れや下振れに要警戒といった感じで考えています

またその次の週には雇用統計などの重要指標の発表を控えていることから少し動きにくい週になる可能性がある点も考慮してもいいのではと考えています

チャートのテクニカルでは、週内の値動きはボリンジャーバンド中央線を下支えとした展開が継続していて、非常に底堅いものとなっています

今のところ下落方向への推移を見せそうな兆候がありません

急伸を見せた2月13日の高値に迫っていることでダブルトップの形成が心配されるところですので、150円90銭を終値基準ではっきり上抜ける展開が見られるかどうかがここからは大切になるのではと考えています

予想としてはそこまでは強い推移は出てこないかなと判断しています

単純移動平均線では5日単純移動平均線の上での推移を見せており堅調な状態です

特に調整に入りそうなシグナルは出ていないものと判断しています

仮に下落したとしても25日単純移動平均線が最初の下値支持になると考えられますし、そこを下抜け無ければ強い調整には入らないという考え方で良いと思います

DMIではADXは20代半ばを横ばい推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

RSIはRSIシグナルの上を横ばい気味に推移、RSIシグナルの下抜けは見せていないものの少し方向感を掴みにくい推移へと入っています

RSIシグナルが下支えになっている点は上昇推移を継続する材料となりますが、一旦下抜けを見せると過熱感からの反落が発生、最低でも60への接触、場合によっては50までの調整はあるかもしれません

MACDはMACDシグナルの下を横ばい推移、絡み合うような推移となっています

方向感がつかみにくい状態で、特段のシグナルは出ていないと判断しています

ドル円相場には方向感が無くなってきています

明らかに横ばい推移へと変化していて、これ以上の円安推移が起きにくいといった印象です

FRBの金融政策に関しては早期利下げ観測の後退による円安バイアスである一方、日本政府・日銀による為替介入も意識されるところです

また日米金利差から考えても今の円安水準には行き過ぎではとの懸念があります

テクニカル的には大きな調整に入るようなシグナルは無く、相場全体の流れは依然として円安傾向との判断を大きく修正はしませんが、週内に関しては横ばい気味の相場展開へと変化するのではと判断しました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、ボリンジャーバンド中央線を中心に上下する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は152円00銭の上抜けです

2023年11月13日の高値の価格を目処に設定しています

相場全体の上昇が止まらないのであれば、日柄をかければいつかは到達する水準であるとは考えられますが、週内に一気にここまで上昇するのは行き過ぎだと考えています

一旦はそのままさらに強い円安推移が発生する可能性があるものの、翌週の雇用統計のような大きめのイベントなどに合わせる形での日本政府・日銀による為替介入が行われる可能性が高まると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は148円90銭の下抜けです

2月12日の安値の価格を目処に設定しています

エンベロープ中央線の下抜けをはっきりと見せる水準ですので、ここからさらに強い調整に入る可能性が高まる推移だと考えています

下値目処としてはまずは100日単純移動平均線の147円50銭近辺までは下げ幅を拡大する可能性があると考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

相場全体の流れとしては円安方向へと推移しているという考え自体は継続しています

週内に関してもそれを転換させるほどの材料はないのではという見通しで考えています

ただ取引の中心は150円と151円になっている模様で、材料が無いとこの2か所の壁は超えにくいかもしれません

ドル円相場に関して直近で気を付けなければならないのはFRBの金融政策の見通しだと考えているのですが、ちょっと気になるのがさらに利上げを行う必要性が出てくるのではとの観測です

日銀のマイナス金利解除の方針は折り込まれていると考えていますし、ここでFRBのさらなる引き締めが材料として出てきてしまうとさらに円安が進むかもしれません

今までの日本政府・日銀の為替介入は非常にタイミングが良く、FRBの金融政策の転換点などを狙って行ってきています

考え方としては一方的な円安推移が継続した後で、円高方向への材料が出るタイミングで仕掛けるといった感じです

152円の水準を超えてくると為替介入が意識されるわけですが、個人的には今後もそのようなタイミング、例えばですがアメリカの雇用統計が発表される前後で利下げが意識されるタイミングで仕掛けてくるなど、無駄打ちにならないようにしてくるのではと警戒しています

逆に考えると何もないところでは、節目を超えても為替介入は行わないのではといった感じです

本当にそうなるのかは誰にもわからないのですが、152円の水準を上抜けた後に関しては、イベント通過前後の為替介入には特に注意したいと考えています

ただ152円手前でも警戒は必要だと思います

年初から1か月で10円の円安というのは行き過ぎという発言が神田財務官から出てきています

これは短期的なボラティリティだけではなく、中期的なボラティリティも今後は意識しなければならないとのメッセージの可能性もあり、150円を超えた水準感はすでに過熱感があるという認識も持たなければならないかもしれません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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