こんにちはしーさんです
ドル円相場の予想を毎週土曜日に配信している週間ドル円予想です
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日々の相場の振り返りは月曜日から木曜日まで、夜8時ごろからライブ配信を行っておりますので、そちらもご覧いただければ幸いです
ドル円相場の予想と注意ポイント
チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています
これから1週間のドル円相場の予想は円安推移後に円高推移、予想値幅は138円80銭から142円30銭です
予想値幅下限は2023年6月1日の終値の価格を、上限はボリンジャーバンド中央線の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線を目指して反発を開始する可能性がありますが、上昇したとしてもボリンジャーバンド中央線付近で頭を抑えられ、金曜日には再度円高推移が発生する展開を予想します
ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は植田日銀総裁の講演があったものの材料視されず、海外投資家がクリスマス休暇に入っていることから売買が少なく狭い値幅での推移で円高、火曜日はFRBの早期利下げ観測はあるものの、クリスマス休暇明けで市場参加者が少なく持ち高を一方向に傾ける動きは限られた状態で円安、水曜日はFRBの早期利下げ観測が続いたことで米長期金利が低下し円高、木曜日は発表された米新規失業保険申請件数が市場予想を上回りインフレが沈静化するとの受け止めが広がり円高、金曜日は米長期金利の上昇が円安バイアスをかけるものの発表された米シカゴ購買担当者景気指数が市場予想を下回りアメリカの景気減速が意識され円高推移して週の取引を終えました
前回は横ばい気味に円高推移を継続する展開を予想しました
水曜日からは強い円高推移が発生していますが、おおむね予想値幅の範囲内での推移に収まっている状態です
今のところ予想内容に関しては特段の修正を加える必要はないかなといった印象です
ただこれまでの下落トレンド相場からは変化が起こるタイミングが近づいているとは考えていますので、変化点を見逃さないように気を付けながら予想をしていきたいと考えています
これから1週間の主なイベントですが、年初から重要な経済指標の発表が控えています
まず1日の月曜日は日米ともに休場となります
火曜日は引き続き日本市場は休場ですがアメリカでは製造業購買担当者景気指数の改定値が発表される予定でこちらは改善予想でドル高バイアス予想、水曜日は引き続き日本が休場の中でアメリカではISM製造業景気指数と雇用動態調査が発表されどちらも改善見通しでドル高バイアス予想、木曜日にアメリカで発表されるADP雇用統計も改善見通しでドル高バイアス予想です
同日発表される前週分新規失業保険申請件数に関しては市場予想がまだ出ていませんが、ここまでの経済指標の内容が市場予想通りに強かった場合、ここでも強い内容が出てきた場合にはさらにドル高バイアスがかかる可能性がありますので注意が必要だと考えています
金曜日には日本で消費者態度指数が発表され若干円高バイアスになるのではと考えていますが、アメリカ時間には雇用統計やISM非製造業景況指数が発表されることから反応は限定的になるのではと予想しています
そのアメリカで発表される雇用統計とISM非製造業景況指数に関してですが、こちらはこれまでの経済指標の内容からは一転して弱い内容となりそうでドル安バイアス予想です
チャートのテクニカルでは、週前半にボリンジャーバンド中央線へと接近してここでこれまでの円高推移が底打ちするかと思われましたが水曜日から木曜日にかけて強く下落、金曜日は値幅こそ木曜日の範囲内で収まっているものの終値基準では下落し続けており円高水準の更新を続けてしまっています
今のところボリンジャーバンド中央線の2営業日以上の上抜けは確認できておらず、引き続き下落推移を継続する可能性が高い状態が続いていると考えています
まずはボリンジャーバンド中央線の上抜けを連続で見せられるかどうか、これが発生するまでは基本的に下落推移が継続するという考えを維持した方が良いだろうと判断しています
単純移動平均線では火曜日までは200日単純移動平均線から大きく乖離することなく下側を推移していたことから、場合によってはここからの上抜けもあるのではと考えていましたが、水曜日以降に再度乖離幅の拡大に入ってしまいました
ドル円相場が大きな値幅での調整に入り、一旦200日単純移動平均線で下げ止まったとしても、そこから再度乖離幅を拡大した場合はさらに下げ幅を広げる傾向があると考えていますので、水曜日以降の下落はかなりネガティブな下落方向への材料になると考えています
この点からはまだ円高推移が継続すると考えた方が良いと判断しています
DMIではADXは30台後半を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています
一旦ADXが横ばい推移し相場の方向感が失われた状態へと変化しましたが、そこから再度トレンド相場へと回帰しようとしている印象です
MACDはMACDシグナルの下を横ばい推移、MACDがMACDシグナルをゴールデンクロスしようとしています
これに関しては下落トレンド相場が終了するかもしれないシグナルの発生が近い状態だと考えられると思います
これまでの下落速度に比べると緩やかなものになる可能性が高まっていると判断できるかと思います
RSIはRSIシグナルの下を下落推移、今後MACDのMACDシグナルをゴールデンクロスする推移を確認できた場合、RSIのシグナルとしての重要度が高まると考えています
通常であれば30台前半まで低下していることから短期的な下落方向の過熱感が高まっている状態で自律反発が起こる可能性を考慮したいところですが、ドル円が一方的な推移で下落を続ける場合、RSIシグナルが40付近で横ばいし、RSIがRSIシグナルを中心に上下に推移して、ドル円はそのまま円高推移を継続するという展開が起こる可能性があります
これは昨年11月から今年1月までに実際に見られた推移で、今回も同様のパターンへと入ってしまう可能性があります
今後はRSIシグナルを下支えにRSIが50付近まで上昇できるかどうかで相場の方向感が変わってくるだろうと考えています
そのため45付近で頭を抑えられ再度30まで低下する動きを繰り返す場合には、レンジ相場であっても下値を切り下げる円高推移が継続する可能性があると判断しています
下落トレンド相場自体の終わりは近い可能性があるものの、それ自体が相場の円高推移が終わるシグナルとはならない可能性が出てきています
アメリカの10年債利回りに関してはボリンジャーバンド中央線への接触を見せるなどこれまでの下落推移から上昇推移へと転換するかもしれないような値動きを見せてはいるものの、その確認には少なくともあと2営業日以上は必要かなといった印象です
今後米10年債利回りが強い調整を終えたと判断できた場合には、ドル円相場に関しても強い円高推移が止まる可能性が高まり始めますが、現状ではその判断はまだできないと考えています
ドル円相場自体も強い下落トレンド相場が終わる手前まで来ている可能性があるとはいえ、レンジ相場の中でも円高推移を継続した過去がありますので、円安方向へと踵を返すのかどうかはまだ不透明です
実際に昨年11月の円高推移では、12月の半ばには米10年債利回りは底打ちして上昇に転じていましたが、その際にも円高推移が継続していました
今回の円高推移もFRBの金融政策が転換点を迎えたと判断されたことから起こっていると考えられますので、パターンとしては2022年10月のFRBの強い利上げ局面が終了したと判断された時と似通っています
そのためあまり早いタイミングで円高推移が終了したと判断すると危ないかもしれないなとかなり慎重に考えています
以上のことからこれから1週間のドル円相場は、ボリンジャーバンド中央線を目指して反発を開始する可能性がありますが、上昇したとしてもボリンジャーバンド中央線付近で頭を抑えられ、金曜日には再度円高推移が発生する展開を予想します
ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです
上昇方向は143円60銭の上抜けです
エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています
まだかなり乖離幅があり、ここまで上昇するとは考えづらいのですが、相場がこれまでの円高推移から大きく転換する際にはエンベロープ中央線の上抜けが分岐点となると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います
下落方向は137円25銭の下抜けです
2023年7月14日の安値の価格を目処に設定しています
この価格はもう少しずれる可能性があるのですが、おおむねこの辺りが基準になると思います
137円周辺では2022年12月の下落時の一時的な反発時の高値、2023年の年初の上昇時の高値、その後の上昇時の5月にいったん頭を抑えられた水準、そしてその後の強めの下落時の7月半ばに底値を形成した価格と、これまでのドル円相場が何度か転換点としている価格です
今回の下落が仮に強いものになったとしても、まずはこの辺りが強い下値支持になると考えている一方で、ここを下抜けてしまうとさらに円高推移が進み、場合によっては130円の攻防に入る可能性もあると考えています
現状ではそこまでの円高推移が発生するとは考えていないものの、下抜けてしまった場合にはかなり強い下落が続く可能性があると考えられますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います
あとがき
ドル円相場の下落の勢いが弱まる可能性は出始めているものの、円高推移が止まるようなシグナルは今のところ出ていないと判断しています
これまでの予想でもボリンジャーバンド中央線の明確な上抜けが確認できるまでは、円高推移が継続すると考えないと危険だという考えをお話ししてきましたが、今回に関してもその考えは変わっていない状態です
外部環境としてはアメリカの10年債利回りの低下はいったん止まる可能性があるものの、以前の同じような推移ではドル円相場は米10年債利回りの反発を無視するように円高推移を続けた経緯があります
今回も同じような推移が発生しないとは言えず、その点には注意が必要だと考えています
日米金利差が大きくなっていることからショートで仕掛けるとスワップポイントを取られてしまうという面が厳しいですが、まだロングでの勝負をするにはタイミング的に難しいかなという印象を持っています
これで2023年にお届けする動画は最後になるかと思います
今年1年ご覧いただき誠にありがとうございました
そして2024年もよろしくお願いいたします
良いお年をお迎えください
それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です
【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】 ・単純移動平均線 5・25・75・200日 ・ボリンジャーバンド 期間9・乗数(1)2(2)1 ・エンベロープ 期間20・乗数1.5 ・MACD 期間12・長期26・シグナル9 ・DMI DI14・ADX14・ADXR14 ・RSI 期間14・シグナル9 ・一目均衡表 転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26
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