【ドル円の予想】マイナス金利解除は見込まないもののタカ派姿勢に警戒したい日銀金融政策決定会合【週間ドル円予想 2023/12/18~】

ドル円の週間予想

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【ドル円の予想】マイナス金利解除は見込まないもののタカ派姿勢に警戒したい日銀金融政策決定会合【週間ドル円予想 2023/12/18~】
FOMCを通過して急激な円高推移が発生、今度は月曜日から始まる日銀金融政策決定会合の内容が火曜日のお昼前後に発表されるかと思いますが、ここでも円高推移が発生しないかに警戒が必要だと思います。流石にマイナス金利の解除までは踏み込まないだろうと...

ドル円相場の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は円高、予想値幅は138円80銭から144円65銭です

予想値幅下限は6月1日の安値の価格を、上限はボリンジャーバンド中央線の価格を目処に設定、週前半は円高推移を継続、週半ばから円安方向へと戻す展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日はブルームバーグが日銀はマイナス金利やYCCの撤廃などを急ぐ必要はないとの認識と報道、また米10年物国債の入札結果が低調だったとの受け止めから米長期金利が上昇したこともあり円安、火曜日は発表された米消費者物価指数は市場予想通りの内容だったものの鈍化ペースの緩やかさが意識され米長期金利が上昇する場面がありましたが、アメリカ時間の朝に行われた米30年物国債の入札が好調だったこともあり米長期金利は低下傾向となり円高、水曜日はFOMC後に発表されたドットプロットでは2024年末の政策金利見通しの中央値が4.6%となり利下げに前向きとの受け止めが広がり米長期金利は低下し円高、木曜日は発表された米小売売上高と前週分新規失業保険申請件数が市場予想より堅調な内容となるものの、FRBの利下げ観測が強まっていることから米長期金利が引き続き低下し円高、金曜日はニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁とアトランタ連銀ボスティック総裁が早期利下げ観測の後退につながる発言を行い米長期金利の低下が一服したことで円安推移して週の取引を終えました

前回はボラティリティを伴いながらボリンジャーバンド中央線に向かって円安推移する展開を予想しました

週半ばあたりでの巻き戻しを考えていましたがそのタイミングが前半へとずれ、FOMCをきっかけに非常に強い円高推移が発生、当面は円高推移が継続する展開となってしまいそうです

一方で短期的にはFRBの金融緩和観測が強すぎる可能性もあり、その巻き戻しが発生するかもしれません

そのため今後もFRBの金融政策がどうなっていくのか、その観測に影響を与えそうなイベントからのバイアスを意識して予想を考えていきたいと思います

また日銀金融政策決定会合が12月18日から19日まで行われ、19日のお昼前後に結果が出てくると思います

12月の日銀金融政策決定会合に関してはサプライズが起こる可能性もあると考えていますので、この場面での強い円高推移の可能性を考慮して予想をしていきたいと考えています

これから1週間の主なイベントですが、まず注意したいのは経済指標の内容だけでは相場の方向感に変化が起こらない可能性がある点です

FRBの金融引き締めが終了し次の注目点はいつ利下げが行われるのかに移っていると考えています

そのためよほど大きくFRBの金融政策の転換を連想させるような材料でなければ、短期的な戻しは別ですが、現在の米長期金利の低下とドル安円高推移の大きな流れは止まらない可能性もあります

それを前提にですが、火曜日の日銀金融政策決定会合と植田日銀総裁の定例記者会見は政策金利の変更は行わないものの一部政策変更を行うかタカ派姿勢を示すと考えていますので円高バイアス予想、米住宅着工件数と建設許可件数は鈍化見通しでドル安バイアス予想、水曜日の日本の貿易統計はマイナスが大きく円安バイアス予想、イギリスの消費者物価指数は若干鈍化見通しでドル高バイアス予想、アメリカの中古住宅販売件数の前月比とコンファレンスボードは強い見通しでドル高バイアス予想です

木曜日のアメリカの四半期GDPは市場予想では変更なしなので中立予想、フィラデルフィア連銀製造業景気指数と景気先行指標総合指数は改善見通しでドル高バイアス予想、また市場予想はまだ出ていませんが前週分新規失業保険申請件数にもご注意ください

金曜日の日本の全国消費者物価指数は鈍化見通しで円安バイアス予想、日銀金融政策決定会合議事要旨は円高バイアス予想、アメリカの耐久財受注と個人所得と個人消費支出と新築住宅販売件数は強い見通しでドル高バイアス予想です

火曜日は円高バイアスがかかるものの、それ以降は全体的にはドル高円安バイアス予想といった感じです

また12月25日はアメリカ市場がクリスマスで休場となりますのでご注意ください

チャートのテクニカルでは、月曜日から水曜日はボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられるような展開が続いていて、金曜日の終値はボリンジャーバンド中央線から大きく乖離した状態です

金曜日に連銀総裁の相次ぐ発言から利下げ観測が多少後退して陽線となっていることから、FRBに関連したバイアスからの円高推移は、短期的にはここが底値になると考えていいのではと判断しています

ただイベントスケジュール的には火曜日までは円高方向への推移を試す可能性もあり、ボラティリティが高い状態が続くと考えてポジションを取るべきタイミングだと考えています

週前半の円高バイアスのイベントを通過した後、週半ばからは円安バイアスがかかるイベントが出てきそうですので、一旦はそのタイミングでボリンジャーバンド中央線までの戻しを試してみるのではと予想しています

その際にボリンジャーバンド中央線の上抜けを見せられた場合には強い円高調整の一旦の終わりを、再度頭を抑えられた場合にはさらに下値を追う可能性を考慮してもいいのではと考えています

この推移に関しては火曜日の日銀金融政策決定会合が変更なしで通過して相場にバイアスをかけないのか、それとも変更有で円高バイアスをかけてくるのかで見える景色はかなり変わってくるのではと考えています

単純移動平均線では木曜日の終値基準で200日単純移動平均線の下抜けを見せ、金曜日の陽線でもその水準を回復できていません

200日単純移動平均線付近で下げ止まっているという考え方もできますが、ここからさらに下げ幅を広げるようであればもう1段の円高推移に備えなければならないのではと考えています

この価格帯での推移は非常に危険だと思います

DMIではADXは上昇推移を継続、現在はトレンド相場だと判断しています

かなり強い上昇にもかかわらず-DIはさらにその上を推移している状態です

短期的な戻しの兆しも見えないといった感じです

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、乖離幅を再拡大し始めています

強い下落トレンド相場が続いてしまっています

今のところ転換するようなシグナルが無く、どこまで円高推移が継続するのかうかがい知ることができません

まだまだ円高推移が続くと判断した方が良いと考えています

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、金曜日の陽線でいったん小さめの反発を見せています

RSIがRSIシグナルに頭を抑えられ、低位での推移を継続する展開へと入っています

ここまで下がってしまうと、RSIシグナルが40付近を横ばい推移して、その上下をRSIがレンジするように推移、ドル円相場の値動きとしては円高推移が継続するという展開に入りかねません

わかりやすいのは昨年の11月以降の相場です

ここは全く同じようなRSIの推移となっています

これを再現する様であれば、ここからさらに日柄をかけて底値模索する可能性が出てきてしまいます

一旦50に接触する付近まで上昇を見せないと反発に入るとは判断しない方が良いタイミングだと考えています

金曜日の陽線を見るとここで反発に入りそうですが、イベントスケジュール的にそれは厳しい印象があります

週前半は日銀金融政策決定会合でのタカ派姿勢が無かったとしても、火曜日にアメリカで発表される住宅関連の経済指標は強くなる見通しで、ここでドル安円高バイアスがかかる可能性があります

そのため月曜日に自律反発を見せたとしても、火曜日も続伸することは難しいのではと判断しました

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、週前半は円高推移を継続、週半ばから円安方向へと戻す展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は146円60銭の上抜けです

エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています

相場の大きな円高推移の流れが変わるとすれば、エンベロープ中央線の上抜けを見せるタイミングだと考えていますので、前週に引き続き同じ基準点とはなりますが、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は137円20銭の下抜けです

7月14日の安値の価格を目処に設定しています

現在の日米金利差を考えると円高推移したとしても相場がオーバーシュートしなければ140円あたりで落ち着くのではと考えています

仮に137円20銭の下抜けを見せるとすれば、それは相場がショック的なドル安円高推移へと入っているか、米長期金利が更に強く下落している可能性があると思います

この場合には130円を割り込むような下落推移を試してくる可能性もあるかもしれないと警戒していますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

12月の日銀金融政策決定会合に関してですが、3月の会合まではマイナス金利政策の修正はしないのではという考え方があります

これは金融政策決定会合のスケジュールから考えられるもので、毎年1・4・7・10月の4会合で経済・物価情勢の展望を発表します

これを確認する前ではマイナス金利政策の修正はしない、だから3月までは金融政策を修正しないのではという考え方だと思います

一方で昨年12月にはサプライズで金融政策が変更され、急激な円高に見舞われました

前回10月の展望がどうだったかと振り返ると、日本経済は緩やかな回復を継続、物価トレンドは2%目標に向け徐々に高まるも賃金と物価の好循環が強まる必要があり、強力な金融緩和を継続、YCCに関しては柔軟化を高めるというものでした

この内容からも12月でのマイナス金利解除は無いだろうという予想になるわけですが、YCCに関してはもしかしたら撤廃してくる可能性はあるのではと警戒しています

またこれらの金融政策の変更が無かったとしても、将来的なマイナス金利解除への何かしらの言及はあるかと思いますので、少なくとも円安バイアスにはならないだろうといった感じで予想しています

そこを通過してしまえばアメリカから出てくる経済指標はドル高バイアスがかかりそうなものが多そうですので、一旦は円安に切り返してきそうです

勝負になるのは火曜日の日銀金融政策決定会合と植田日銀総裁の定例記者会見を通過した後にドル円がどのあたりの水準にいるのか、それによって週後半の円安推移でどこまで戻せるのかが決まるかなといった感じで考えています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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