こんにちはしーさんです
ドル円相場の予想を毎週土曜日に配信している週間ドル円予想です
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日々の相場の振り返りは月曜日から木曜日まで、夜8時半からライブ配信を行っておりますので、そちらもご覧いただければ幸いです
ドル円相場の予想と注意ポイント
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チャートではボリンジャーバンドとエンベロープを表示しています
これから1週間のドル円相場の予想は円高、予想値幅は148円10銭から150円40銭です
予想値幅下限はエンベロープ下限の価格を、上限はエンベロープ中央線の価格を目処に設定、エンベロープ下限に向かって円高推移する展開を予想します
ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日はFRBの金融引き締めが長期化するとの観測が根強く円売りドル買いの流れが継続しますが、為替介入が意識され上値が重い形で円安、火曜日は発表された米消費者物価指数が市場予想を下回り、FRBの追加利上げ観測が一段と後退し米長期金利が低下し円高、水曜日は前日に大幅低下した米長期金利が上昇、発表された米小売売上高が消費の底堅さを意識させる内容だったこともあり円売りドル買い優勢となり円安、木曜日は発表された米新規失業保険申請件数が市場予想を上回り、FRBの追加利上げ観測が一段と後退し米長期金利が低下し円高、金曜日はサンフランシスコ連銀デイリー総裁が待つという大胆さ必要と発言し追加利上げに慎重な姿勢を示したことで、FRBの追加利上げ観測が後退し米長期金利が下落し円高推移して週の取引を終えました
前回はボリンジャーバンド中央線に下支えされるような緩やかな円安推移を横ばい気味に継続する展開を予想しました
実際には火曜日以降に非常にボラティリティが高まり、予想とは全く違う値動きとなってしまいました
木曜日まではエンベロープ中央線を下支えにした推移を継続していましたが金曜日にはそこも下抜けてしまい、強い円高推移へと変化してしまいました
これまでは米長期金利の低下に伴う為替へのドル安円高バイアスは低下していましたがこれが戻ってきた印象です
前回予想では日米金利差に着目した継続的な円安バイアスを意識して予想をしましたが、これを米長期金利の動向との相関が再度戻ると仮定して週内の予想をしていきたいと思います
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これから1週間の主なイベントですが、月曜日のベイリーBOE総裁の発言はそこまでタカ派になるとは考えておらずドル安バイアス予想、火曜日のカナダのCPIは上昇見通しで若干ドル高バイアス予想、アメリカの中古住宅販売件数は鈍化見通しでドル安バイアス予想、ラガルドECB総裁もタカ派になるとは考えておらずドル安バイアス予想、ただFOMC議事要旨では利上げの可能性に含みを残した内容となっていると思いますので若干ドル高バイアス予想です
気を付けていただきたいのは毎週木曜日に発表されている前週分新規失業保険申請件数ですが、今回は水曜日に発表されます
同日発表される耐久財受注は鈍化見通しでドル安バイアス予想です
木曜日には日米ともに休場、金曜日の日本の全国消費者物価指数は上昇予想で円高バイアス予想、アメリカの製造業購買担当者景気指数は鈍化見通しでドル安バイアス予想です
金曜日の日本の全国消費者物価指数に関してですが、円高バイアスがかかる可能性があるものの、日銀の金融政策変更観測が高まるほどのものにはならないと考えていますので、かかるバイアスは瞬間的になる予想です
週内全体のバイアスとしては、カナダの消費者物価指数とFOMC議事要旨がドル高バイアスをかける可能性はあるものの、他はドル安バイアスが多いことから、イベント通過時にはいったん円高バイアスがかかる予想です
チャートのテクニカルでは、月曜日までの緩やかな円安推移から一転、火曜日からの円高推移ではエンベロープ中央線を下支えにした推移になっていて、まだ円安傾向が続く可能性があると判断していました
状況が大きく変わったのが金曜日の値動きで、ここで一気にエンベロープ中央線の下抜けを見せています
ボリンジャーバンド下限に接触して下げ止まっていることからここからさらに強く下落推移を続けるかは判断が難しいところですが、月曜日の推移でエンベロープ中央線付近まで戻さないようであれば、一旦は円高推移が発生すると考えた方が良い状況になっているのではと考えています
またこちらのチャートでは表示していませんが、一目均衡表では日足が強く基準線を下抜けて、遅行線が日足を下抜けそうになっていて逆転が発生する直前ですので、この辺りからも円安推移に戻るのであれば、早いタイミングで反発する必要があるのではと考えています
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単純移動平均線では25日単純移動平均線を下抜けていますが、今までより乖離幅が大きい状態になっています
前回の2回に比べるとかなり強く調整に入った印象です
前回同様月曜日に一気に戻すようであれば、再度円安推移に戻る可能性はあるかもしれませんが、一旦は円高方向への推移を警戒したほうがいいタイミングではと判断しています
DMIではADXは11台を上昇推移、現在はレンジ相場だと判断しています
-DIが+DIを上抜けて上昇、調整方向への推移へと入っています
DIの乖離幅はあまりない状態ですので、ADXはまだしばらくレンジ相場と判断できる水準での推移になるだろうと考えています
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RSIはRSIシグナルの下を下落推移、強弱の分かれ目である50を下抜けてきました
8月以降見られなかったRSIの弱気転換となっています
これまでの調整では50辺りで反発、RSIシグナルを上抜ける推移へと戻っていましたが、今回は一旦の反発でRSIがRSIシグナルに頭を抑えられるような場面がありましたので、そこからの50下抜けですので調整に入ると考えた方が良いと思います
一旦は40接触辺りまで調整が続くと考えた方が良いと思います
MACDはMACDシグナルの下を下落推移、再度強弱の分かれ目である0に向かって下落を開始しました
今のところMACDからは相場の方向感を判断できるような特段のシグナルは出ていないと判断しています
まだ下落方向への推移を開始すると判断するのはワンテンポ早い気がします
予想の確度を上げるためには、月曜日の値動きで引き続き円高推移が続くかどうか確認したいところです
ただ土曜日の時点で判断を行うのであれば、一目均衡表やRSIに弱気シグナルが出始めていますし、米10年債利回りの推移との相関も戻りつつありますので、これまでの緩やかな円安バイアスがかかり続けるという考え方を再修正したいと考えました
そうであれば週内に予定されているイベントを考慮すると全体的に米長期金利への下落バイアスが発生しそうですので、ドル円相場にもドル安円高バイアスがかかる可能性が高いと判断しました
以上のことからこれから1週間のドル円相場は、エンベロープ下限に向かって円高推移する展開を予想します
ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです
上昇方向は150円50銭の終値基準での上抜けです
特に月曜日の値動きに注意したいと考えています
これまでの1週間は米長期金利との相関が戻ったような値動きをしていますが、その前の1週間に関しては相関が失われたような円安推移が続きました
そのため短期的に米長期金利との相関が戻った可能性は否定できず、そうであればかなり早いタイミングでエンベロープ中央線の再度の上抜けを見せてくると思います
また終値基準での上抜けとなってくると、円安推移へ回帰する確度が更に高まると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います
下落方向は147円30銭の終値基準での下抜けです
今回の予想値幅下限148円10銭付近には75日単純移動平均線があります
終値基準で見ると、今年5月からの大きな円安推移の流れはこの水準を下支えにするように続いています
今回の円高方向への調整でもここは反発ポイントとなる可能性がありますが、以前と同様下髭での下抜けを起こす可能性はあります
そのためさらに下の水準の終値基準での下抜けを基準として判断したほうがいいだろうと考えましたので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います
ただこの下落方向の注意ポイントを下抜けたとしても、その下には100日単純移動平均線が接近してきていますので、ここが次の下値支持になる可能性がある点にはご注意いただければと思います
あとがき
日米の金利差が開いた状態が続くことに着目したドル高円安推移が今後も継続すると考えていたドル円相場ですが、これまでの1週間の推移ではそれを否定するような円高推移が発生しています
テクニカル的に考えても、RSIはここから横ばい気味の推移に入る、もしくは円高方向への調整に入ると判断できるような推移へと変化していますし、一旦は円高方向への推移へ備えるべきタイミングだと思います
単純移動平均線で考えても5日単純移動平均線が25日単純移動平均線へかなり接近していますし、月曜日にしっかりと反発してこない限りここはデッドクロスを見せてくるはずです
これまでも今回のような一旦の円高推移から反発を見せることで円高推移の予想を外しているわけですが、今回に関しては以前より確率が高いと考えていますので、今回こそは予想通りの推移になるかもしれません
正解か不正解かは月曜日の推移でわかるかと思います
それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です
【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】 ・単純移動平均線 5・25・75・200日 ・ボリンジャーバンド 期間9・乗数(1)2(2)1 ・エンベロープ 期間20・乗数1.5 ・MACD 期間12・長期26・シグナル9 ・DMI DI14・ADX14・ADXR14 ・RSI 期間14・シグナル9
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