【ドル円の予想】強い円安推移からの弱い調整に注意【週間ドル円予想 2023/6/26~】

ドル円の週間予想

こんにちはしーさんです

ドル円相場の予想を毎週土曜日に配信している週間ドル円予想です

最新情報をチェックするためにチャンネル登録をしていただき、コメントやグッドボタンで反応をしていただけると励みになりますので、お時間がございましたらよろしくお願いいたします

また投資の結果はあくまで自己責任となりますのでご了承ください

日々の相場の振り返りは月曜日から木曜日まで、夜にライブ配信を行っておりますので、そちらもご覧いただければ幸いです

しーさんの株とドル円の予想 – YouTube

ドル円相場の予想と注意ポイント

【ドル円の予想】強い円安推移からの弱い調整に注意【週間ドル円予想 2023/6/26~】
月曜日から水曜日は調整気味に推移したドル円相場は、木曜日から金曜日に大きく円安推移を見せてきました。短期的に一気に上昇したため、少し過熱感があり反落してもおかしくないだろうと考えています。経済イベントを考えても週前半は円高推移、後半は強弱入...

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のドル円相場の予想は円高からの横ばい、予想値幅は141円25銭から145円00銭です

予想値幅下限は6月20日の安値の価格を、上限は昨年9月前半の高値の価格を目処に設定、月曜日はもう少し上値を試す可能性はあるものの、週前半に5日単純移動平均線へ接近するように調整し週後半は円安基調を維持しながらも横ばい気味に上下する展開を予想します

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日はアメリカ市場が休場の中、欧州の主要中央銀行の政策決定会合が消化され、引き続き金融引き締めが続くとの見方からドルが上昇し円安、火曜日はFRBの金融引き締め長期化で米景気が冷え込むのではとの懸念がある中で、パウエルFRB議長が21・22日の議会証言でタカ派発言を行うのではとの警戒感から米債券が買われ米長期金利が低下し円高、水曜日はパウエルFRB議長が議会証言で利上げ再開を示唆し米長期金利が上昇し円安推移しますが、発言内容が想定以上にはタカ派ではなかったとの受け止めからドル買いを手仕舞う動きもあり上げ幅縮小する形で円安、木曜日はパウエルFRB議長が議会証言で年内の1回か2回の利上げが適切になると発言、ボウマンFRB理事の追加利上げに対する発言もあり、金融引き締めが長期化するとの見方から米長期金利が上昇し円安、金曜日はサンフランシスコ連銀のデイリー総裁が年内あと2回の利上げ予想について現時点で非常に妥当な見通しだと述べたと伝わり円売りドル買いが優勢となり円安推移して週の取引を終えました

前回予想では円安予想、週前半はいったん調整して5日単純移動平均線を下支えに上昇推移継続としましたが、ほぼ予想通りの値動きとなりました

ただ予想値幅上限は余裕幅をもって145円設定としましたが、ここまでは円安は進みませんでした

FOMC後の関係者からの発言によって円安推移が発生するとの考えで予想しましたが、この点も予想通りだったかと思います

今のところドル円相場の見通しに関してはこれまでの考えを継続する形で大丈夫だろうと判断しています

これから1週間の主なイベントですが、アメリカで予定されているものでは、火曜日の耐久財受注は前月比マイナス、同日発表の新築住宅販売件数も鈍化見通しで円高バイアス、一方で消費者信頼感指数は改善見通しで円安バイアス、発表するタイミングを考慮すると、耐久財受注で円高バイアスがかかり、その後の2つの指標が発表されてニュートラル、木曜日の四半期GDP確報値は若干改善見通しで円高バイアス、金曜日の個人所得は前月比で横ばい見通しも、個人消費支出は悪化見通しで円高バイアスになる可能性がありそうです

ただ個人消費支出はコアに関しては横ばい見通しですので、どちらかというとニュートラル気味かもしれません

また市場予想が出ていませんでしたが、前週分新規失業保険申請件数には毎週のことではありますが注意が必要だと思います

アメリカ以外の地域に目を移すと、月曜日のドイツIFO企業景況感指数は下振れするものの相変わらず堅調で円高バイアス、火曜日のラガルドECB総裁の発言は利上げ継続に積極的な可能性があり、FRBの利上げ継続懸念が高まることで円安バイアスになるのではと考えています

水曜日のオーストラリア消費者物価指数は低下見通しも高水準で円安バイアス、スウェーデン中銀の政策金利は引き上げられる可能性があるのではと思いますが、前週でノルウェーやイギリスでの利上げがあった際にもドル高バイアスがかかっていますので今回も円安バイアスに、金曜日の日本の失業率は若干改善見通しも中央銀行の政策に影響を与えるとは受け止められないだろうと考えていますのでニュートラル、イギリスのGDP改定値は変化なしならニュートラル、欧州の消費者物価指数は前年同月比が低下見通しで、円安バイアスかなと考えています

アメリカ以外の中央銀行の政策金利引き上げはFRBの政策金利引き上げをイメージさせることでドル円には円安バイアス、アメリカの景気が強ければ利上げ継続懸念で円安、反対に景気が弱ければ円高、そして欧州の景気が強ければドル安からの円高バイアスになるのではといった感じです

アメリカ以外の中央銀行が利上げを行う場合、ドルが相対的に安くなり、円はドルと一緒に安くなり横ばいかドルだけ反応して円高という見通しで考えるところですが、ここ最近の値動きを見ていると日本の金融政策が低金利を維持していることから円独歩安になるのではと考えている感じです

イベントからのバイアスは、月曜日から火曜日までは円高バイアス、水曜日以降は強弱入り混じるといった感じです

強い方向感を出してくるというより、日によって強弱感が入れ替わる展開になるのではと予想している感じです

チャートのテクニカルでは、月曜日から水曜日まではいったん横ばい気味に推移、5日単純移動平均線へと接近していきました

木曜日からは強い円安推移を開始、金曜日もその流れが続いています

今のところ円安推移が反転するきっかけがつかめない状態で、このまま勢いよく上昇が継続する可能性もあると考えています

ただ金曜日の上昇では、5日単純移動平均線から勢いよく乖離しましたので、一旦修正するように調整に入ってもおかしくないと思います

ここまで上昇してくると気になるのが、昨年の夏に上昇した際に145円周辺で一旦高値を付けたことと、ここから政府日銀の口先介入が具体的な内容に変化する可能性です

実際の介入に関してですが、恐らく145円周辺ではしてこないでしょうし、仮にしたとしても効果が無いと思います

ただ一旦為替介入が意識さえる水準として、上値を抑える形で機能することはあるだろうと考えています

インジケーターではADXは36台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、好調な上昇トレンド相場を継続しているといった感じです

特に相場が反落するような兆候はなく、今後も円安傾向の推移が継続しそうな雰囲気です

RSIは73台を上昇推移、過熱感のある水準まで上昇していますが、現在は上昇トレンド相場だと判断していますので、特に反落を意識させるようなシグナルは出ておらず、相場が上昇方向の推移を堅調に継続していることを示しているのみだと判断しています

ドル円相場が強い円安推移に入った場合、どこが上値目処になるのかを判断することはかなり難易度が高いと思います

これまでもいい加減上昇が止まるだろうと思うところを突き抜けて、上昇を継続するという展開は良く見られた推移です

ただ短期的に考えても木曜日から強く円安推移しましたので、その分の調整はあってしかるべきだと思います

その基準となるのが5日単純移動平均線への接近だと考えています

経済イベントを考えても週前半は円高バイアス、後半にかけては強弱入り混じる見通しですので、その間に調整してくるのではといった感じです

ただそこで円安推移が止まるのかといわれると、このまま円安方向への推移は続いてしまう可能性は高いと思っています

仮に口先介入や為替介入があったとしても、FRBの利上げ継続姿勢がある間は瞬間的な円高バイアスがかかったとしても、前回の150円からの調整のような円高方向への切り返しとはならないだろうと見込んでいます

最も効果があるのはYCCの変動幅拡大や撤廃などの、日銀の具体的な金融政策の変更です

ただこのタイミングで日銀が金融政策の変更をするのはまだ難しいかなと思います

日銀がこれまで金融緩和やYCCを行ってきた理由は景気浮揚を目指してのものだったと理解しています

現状ではインフレこそ進んだものの、それは日銀の目指す所得が増加したことによるインフレではなく、日銀はまだしばらくは金融緩和が必要だという判断を下すのではと考えています

そのためこのような円高バイアスがかからないのであれば、今の円安傾向の推移は続き、仮にある程度の調整があったとしても、エンベロープ中央線は割り込まない、そのような推移を予想しています

直近の1週間に関しては調整気味の推移へと入るものの、根本的な円安推移自体は継続する予想と考えていただければと思います

以上のことからこれから1週間のドル円相場は、月曜日はもう少し上値を試す可能性はあるものの、週前半に5日単純移動平均線へ接近するように調整し週後半は円安基調を維持しながらも横ばい気味に上下する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は146円00銭の上抜けです

この辺りの推移になるとさすがに口先介入が入ると思います

ただ強い円安推移が出てきた場合、口先介入に効果があるかは疑問です

材料としてここまで強い円安推移が発生するようなイベントは思い当たらないのですが、実際に出てきてしまった場合には150円までの上昇を意識した方が良いと思います

ただ金曜日の終値である143円65銭から一方的に150円を目指した場合、実際に介入が行われる可能性は否定できません

その際にはいったん値動きが上下にあれることで、予想がかなり困難な状況になるかと思います

ただそれでも介入が終わって日柄をこなしてしまえば、再度円安推移が出てしまうと思います

今のところ日銀かFRBが金融政策を転換するまでは、今の水準では方向感は変化しないと予想しています

下落方向は140円40銭の下抜けです

イメージしているのはエンベロープ中央線の下抜けです

ドル円相場はエンベロープ中央線を強い下値支持として円安推移を継続しています

この流れは昨年3月の強い円安推移から続いていて、エンベロープ中央線は相場の転換点を占うポイントとして機能していると考えています

そのため相場が下落方向に舵を切るとすれば、エンベロープ中央線の下抜けをはっきりと見せてくるものと考えています

今のところかなり乖離幅がありここまで下落するとは考えられませんが、今後も相場が勢いをなくした際には、そこから反落するのかどうかの転換点として注目したいと考えているポイントです

あとがき

前回予想の値動きと実際の値動きが驚くほど一致していて正直驚いています

円安バイアスがかかった材料もFRB関係者からのタカ派発言と、考えていた通りの内容となりました

前回予想は非常に運が良かったかと思います

ここで油断せずに気を引き締めて予想したいところですが、落ち着いて見直してみると今のドル円相場と米10年債利回りの推移には乖離が見られます

週を通してみると米10年債利回りは横ばい気味に推移、決して上昇一辺倒で取引が行われているわけではありません

そう考えると、そろそろFRBの年内2回の利上げ見通しは、金融市場に織り込みが進んでいる状態と考えてもいいのかもしれません

そのように考えると、ドル円相場の基本的なトレンドは円安推移だと思いますし、その傾向は今後も続くと考えられるのですが、円安方向へのバイアスはこれから弱まっていく可能性もあります

またここから一番警戒しなければいけないと思っているのが、日銀の金融政策の変更です

予想としてはまだ行わないだろうと考えていますが、本当に為替の円安推移が日本の経済に悪影響だと判断した場合、日銀はYCC撤廃というカードを切ってくる可能性はありえます

またそのタイミングは私たちが考えもしないところにすることで、さらに効果を高めようとする可能性もあります

今のところ植田日銀総裁の発言に対しては、その内容を素直に受け止めて考えていこうと思っていますので、YCCの撤廃もまだないだろうとは思っています

ただこのようなことを考慮しなければならないような、一方的な円安推移が発生していることも事実ではあります

それとこれは前回予想でも申し上げましたが、政府のステルス介入にもご注意ください

今までは口先介入を行い銀行へのレートチェックで警告、そして実際に為替介入へと入っていました

ただ今回に関しては為替介入の効果が薄い可能性が考えられますので、それを考慮してステルス介入や覆面介入と呼ばれる手法をとる可能性もあります

この場合は相場の方向感を大きく変えるというより、取引高が増加してボラティリティが低下する可能性がありますので、その点にもお気を付けください

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

コメント

タイトルとURLをコピーしました