【日経平均・TOPIX】トレンド相場がいったん終了、日本からの為替介入による不意の円高にも要警戒【週間日本株予想 2024/4/1~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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【日経平均・TOPIX】トレンド相場がいったん終了、日本からの為替介入による不意の円高にも要警戒【週間日本株予想 2024/4/1~】
アメリカ市場が堅調推移する中、日本市場が単独で強い調整に入るとは想定しにくい状況ではあります。ただ直近で入ったと考えられた上昇トレンド相場が終了、一旦レンジ傾向が強まる可能性が高まっています。もう1つ懸念材料としてあるのが、日本政府・日銀に...

1週間の振り返りと今週の予定

1週間の振り返り

ここ1週間の値動きですが、月曜日は神田財務官の円安けん制発言もあり円安ドル高進行の一服感が出たことで輸出関連株など幅広い銘柄に売りが出て下落、火曜日は前日のアメリカ市場での利益確定の売りの流れを受け東京市場でもファーストリテイリングなど値嵩株が売られますが下値は堅く日経平均は小幅下落しTOPIXは下落、水曜日は3月期末の配当取りや配当再投資への思惑から買いが入り上昇、木曜日は権利落ち分や利益確定の売りに加え、後場には年金勢などによるリバランスの売りも出て下落、金曜日は前日にニューヨークダウが最高値を更新した流れを受け、日本市場でも景気敏感株を中心に幅広い銘柄に買いが入り上昇して週の取引を終えました

前回は両指数ともにボリンジャーバンド中央線に向かって調整する展開を予想しました

実際には木曜日にボリンジャーバンド中央線までの下落を見せ、金曜日も同じような水準で粘って週の取引を終えています

概ね想定内の推移ではあったものの、週内の感覚としては水曜日の下落は前日に想定していたよりも強いものとなり、3月19日と21日の窓埋めをするような値動きとなりました

調整が強かったことから少し弱気になりそうでしたが、依然としてボリンジャーバンド中央線の周辺で下げ止まる推移を見せいていることから、エンベロープ中央線や25日単純移動平均線の強い下抜けを見せるまでは、相場は強い調整へは入っていないものと判断して予想を続けたいと考えています

これから1週間の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが、月曜日の日銀短観は大企業製造業業況判断が悪化見通しで下落バイアス予想、ただ先行き見通しと非製造業に関しては改善見通しで上昇バイアス予想です

また大企業全産業設備投資は鈍化見通しで下落バイアス予想ではありますが、こちらの影響は弱めになるのではと予想しています

通常であれば大企業製造業業況判断を重視して考えるべきだと思うのですが、今回に関しては相場環境がそこまで悪くないということもありもますのでトータルでは中立バイアス予想としたいと思います

日本企業の業績発表スケジュール

日本での企業の業績発表ですが、個人的には気になる銘柄がいくつかあるものの、全体的には小ぶりな銘柄の発表が続く印象ですので、相場に強いバイアスをかけるものは無いのではと予想しています

アメリカ市場の週内の主なイベント

アメリカ市場の週内のイベントですが、4月第一週になりますので重要な経済指標の発表が相次ぎます

経済指標の結果に対するバイアスですが、景気動向が堅調な場合はFRBの金融引き締め継続観測が高まることで下落バイアスに、軟調な場合には利下げ観測が強まり上昇バイアスになると考えていきたいと思います

特に強いバイアスがかかる可能性がある月曜日のISM製造業景況指数と水曜日のISM非製造業景況指数は改善見通しで下落バイアス予想です

もう1つの大きなイベントである金曜日の雇用統計は非農業部門雇用者数変化が減少見通しも失業率は改善見通しで、予想としては非農業部門雇用者数変化の影響が強く上昇バイアス予想です

これ以外では火曜日の雇用動態調査は鈍化見通しで上昇バイアス予想、水曜日のADP雇用統計は改善見通しで下落バイアス予想です

全体的には週前半に下落バイアスがかかるものの週末にかけて持ち直すという見通しです

また下落バイアス予想としているISMの2つの発表ですが、こちらは市場予想から大きくずれなければ、週末の雇用統計を意識することで相場に大きなバイアスがかからない可能性がある点にも併せて注意が必要だと考えています

アメリカである企業業績の発表スケジュール

アメリカでの企業の業績発表ですが、数も少なくそこまで強いバイアスをかけるものは無いのではと考えています

日経平均の予想と注意ポイント

日経平均の予想値幅

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間の日経平均の予想は上昇、予想値幅は39,850円から41,100円です

予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は3月22日の高値の価格を目処に設定、エンベロープ中央線を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想します

投資主体別売買動向

投資主体別売買動向ですが、3月22日の最高値までの間に個人は売りに転じていたものの、海外は逆に買いに転じていました

ただ海外の買いもそこまで強いものではなく、週内の軟調推移を考えてもどちらもそこまで買い向かっているとは考えづらそうで、若干相場の弱さを感じます

15日騰落レシオ

15日騰落レシオですが、ここまで過熱感が高まっていましたが、一旦調整を見せたことで若干低下しました

依然として過熱感はありますが、134付近と150上抜けまでにはまだ余裕幅があります

上昇速度が抑えられる可能性はあるものの、強い反落を見せる可能性が高まるような水準では無いと判断しています

指数ベースPER

日経平均の指数ベースPERですが、23倍台後半と依然として高水準ではあります

ただ直近の上昇相場では以前までの水準感が判断基準として機能していませんので、指数ベースPERの高さからの反落予想はできないものと判断しています

空売り比率

空売り比率ですが、46.7倍とかなり高水準です

直近では40を上抜けらない展開が続いていましたがここにきて空売りが増加、週内に入ってからは売り向かう動きが強くなっています

直近の推移で考えるとかなり高い水準まで空売りが積みあがっていますので、巻き戻しの上昇が起こってもおかしくないタイミングに差し掛かっているものと判断しています

裁定取引の残高

裁定取引の残高は、買い残の上昇が続く一方で、売り残の増加が一気に進んでいます

買い意欲がある一方で売りも仕掛けられている状態で、相場が上昇しにくい状態になっている可能性があります

今後も売り残の増加が続く場合は上値が重い展開が継続、その間に買い残が止まってしまうと下落に転じかねない点に注意が必要だと考えています

また今後の展開としては買い残と売り残の上昇のどちらが先に止まるのかが勝負になるのではと考えています

買い残の増加が先に止まれば調整相場へ、売り残の増加が先に止まれば売り残の巻き戻しから上昇相場へと入っていくといったイメージです

現状では相場が調整に入り始めたら勢いよく下落するかもしれないという認識を持っていればいいだろうと判断しています

チャートのテクニカルでは、木曜日の配当権利落ち日の下落でボリンジャーバンド中央線までの下落を試し、金曜日は反発したもののボリンジャーバンド中央線の上抜けは見せられずに引けています

ボリンジャーバンド中央線から大きな乖離を見せていないことからまだ調整には入っていないものと判断しています

今後下落が続いてエンベロープ中央線や25日単純移動平均線の強い下抜けを見せた場合には、強めの調整への備えをするべきだろうと考えていますが、まだそのタイミングでは無いと判断しています

日経平均の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足が5日単純移動平均線に頭を抑えられるように推移していてこの点はネガティブです

この状態であれば25日単純移動平均線までの調整が起こってもおかしくありません

上昇相場が崩れたわけではありませんが、短期的な調整の下落に備えるべきだと判断しています

DMIではADXは40台を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

日経平均のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、下落しているRSIシグナルを下抜けてしまって、さらに頭を抑えられてしまう可能性が出てきています

弱い推移に入っていますので、一旦は50付近まで下落する可能性を考慮した方が良いだろうと判断しています

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、若干乖離幅を広げています

いったん上昇トレンド相場へ入ったかと思われましたが、それは騙しだったといった感じです

配当落ち分の下落が効いているとは思いますが、テクニカル的には弱い展開と判断できるかと思います

ただ上昇トレンド相場に入れなかった以外のシグナルは出していないものと判断しています

今のところエンベロープ中央線や25日単純移動平均線の下抜けを見せたわけではないため、相場の大きな上昇相場は続いている可能性がありますので、上昇推移予想を継続するべきだろうと判断しましたので、予想内容としては上昇としたいと思います

一方で短期的には調整を見せる可能性を示すシグナルなどがあることから、エンベロープ中央線までの調整を見せる可能性は考慮するべきだろうと判断しました

以上のことからこれから1週間の日経平均は、エンベロープ中央線を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は41,500円の上抜けです

予想値幅上限から1%上昇した価格を目処に設定しています

ここまで上昇してくるとそのままエンベロープ上限の上抜けを試すような非常に強い上昇が出てくる可能性が高まると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は39,700円の下抜けです

25日単純移動平均線の価格を目処に設定しています

3月半ばの調整時にも25日単純移動平均線から大きく乖離して下落を見せることはありませんでした

このタイミングで25日単純移動平均線とある程度乖離幅のある下落を見せた場合は強い調整相場に入りかねないと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

TOPIXの予想と注意ポイント

TOPIXの予想値幅

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のTOPIXの予想は上昇、予想値幅は2,730ポイントから2,820ポイントです

予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は3月22日の高値の価格を目処に設定、エンベロープ中央線を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、木曜日の下落でボリンジャーバンド中央線の下抜けを見せたものの、金曜日には何とか乖離幅を広げずに引けています

依然としてボリンジャーバンド中央線を下回った推移を続けている点はネガティブではありますが、大きく調整に入るような推移でも無さそうです

ただ弱い推移には違いありませんので、エンベロープ中央線までの調整は覚悟しておいてもいいのではと判断しています

TOPIXの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足が5日単純移動平均線の下で推移、依然として調整の推移が続いています

5日単純移動平均線からの乖離幅が極端に増加していないため強い下落を継続するとは考えていませんが、軟調気味な展開が続いてもおかしくありません

単純移動平均線を基準に考えると25日単純移動平均線までの調整は想定しておくべきだと考えています

DMIではADXは30代後半を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

TOPIXのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、下落していたRSIシグナルを下抜ける推移を見せた後に上回ることができておらず、RSIが50接触付近まで低下するまでは調整が続いてもおかしくないと考えています

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、MACDがMACDシグナルをデッドクロスしました

一旦上昇トレンド相場に入った可能性がありましたがこれが終わってしまいました

相場展開としてはレンジ相場の様相が濃くなるものと考えられますので、一方的な強い上昇は出にくい相場環境へと変化したと判断しています

短期的な調整の可能性が高まっている状態ではありますが、強い調整相場へと入るかどうかの判断はまだできない状態だと考えています

ただ直近の強い上昇で発生したと思われた上昇トレンド相場が終了、ここからはレンジ気味の推移に切り替わると考えられますので、上昇を続けたとしても緩やかなものへと変化する可能性が高まっていると判断しています

エンベロープ中央線や25日単純移動平均線の下抜けを見せていないことから上昇予想としたいと思いますが、その推移自体はそこまで強いものではなく、エンベロープ中央線を下支えにするようなものになるのではと判断しました

以上のことからこれから1週間のTOPIXは、エンベロープ中央線を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は2,850ポイントの上抜けです

予想値幅上限から1%上昇した価格を目処に設定しています

現在はADXが一気に低下し始めていて相場の方向感が失われている状態へと変化していますが、推移している水準は37台と比較的高いものとなっています

ここから再度強い上昇推移が現れた場合ADXが再上昇を開始、上昇トレンド相場が再度発生する可能性が考えられますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は2,715ポイントの下抜けです

25日単純移動平均線の価格を目処に設定しています

3月半ばの調整時にも25日単純移動平均線は比較的強固な下値支持として機能しました

逆にここを下抜けてしまうと年初からの上昇相場から一気に強い調整相場へと切り替わりかねないと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

日経平均とTOPIXのどちらも、強かった上昇相場からは切り替わりレンジ傾向の相場へと変化していきそうです

こうなると強い上昇相場は鳴りを潜め、上昇しても緩やかなものとなり、場合によっては横ばいに上下する展開や調整相場入りが懸念されます

決定的な転換点は25日単純移動平均線から乖離幅を伴って下抜けするかどうかが勝負だと考えていますが、これに備える必要もあるかもしれません

アメリカ市場の堅調な推移を考えると日本市場が単独でそこまで強い調整を行うとは考えにくいものの、ドル円相場では為替介入が危惧されている状況で、仮に行われた場合には強い円高推移が発生、輸出関連株には下押し圧力になりかねません

仮に為替介入が行われたとしても短期的な円高バイアスで、FRBや日銀の金融政策に大きな転換があるか、景気のリセッションが強く意識されるなどの材料がない限り円安方向へと回帰するものと考えてはいますが、短期的にはかなりネガティブな材料になりかねません

直近の1週間に関しては週末にアメリカで雇用統計が発表されますし、それ以前の雇用関連の経済指標の発表で強い円安バイアスがかかる可能性もあり、その際には為替介入による円高バイアスが不意に起こるかもしれません

今回の予想にはこの辺りのバイアスは想定していませんので、イレギュラーな急激な円高バイアスが発生した場合にはさらに下げ幅を拡大する可能性がある点にはご注意いただければと思います

私自身も気を付けたいと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間日本株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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