【日本株予想】日米の企業業績とFRBの金融政策見通し【週間日本株予想 2024/1/29~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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日々の相場の振り返りは月曜日から木曜日まで、夜8時ごろからライブ配信を行っておりますので、そちらもご覧いただければ幸いです

【日本株予想】日米の企業業績とFRBの金融政策見通し【週間日本株予想 2024/1/29~】
日銀金融政策決定会合を境に利益確定売りと思われる下落を続けている日本株ですが、日米の企業業績の発表やFOMCの結果発表を控え様々なバイアスがかかりそうな1週間ですが、テクニカル的にはもう少し調整地合いが続いてしまいそうです。インジケーターで...

日本市場の1週間の振り返りと今週の予定

ここ1週間の値動きですが、月曜日は前週末の米ハイテク株高や日銀が金融政策を据え置くとの見方から海外短期筋の買いも誘い上昇、火曜日は前日のアメリカ市場の上昇を受け買い先行も、日銀の金融政策維持が発表され利益確定売りが優勢となり小幅下落、水曜日は日銀の金融政策正常化が意識され国内の長期金利が上昇、短期筋の株価指数先物への利益確定売りが促され下落、木曜日は前日のアメリカハイテク株高を受け値がさ半導体銘柄中心に買いが入りますが、短期的な過熱感から利益確定売りが出て上げ幅縮小し小幅上昇、金曜日は米インテルの発表した決算がさえなかったことを嫌気した売りが半導体銘柄中心に広がり下落して週の取引を終えました

前回は2指数ともに上昇推移を予想しました

実際には火曜日までは上昇が続いたものの、日銀金融政策決定会合を境に反落を開始、その推移は金曜日まで続いてしまっています

短期的な調整に入っている印象で、この調整がどこまで続くのかを予想するのが週内の予想の主題になるのではと考えています

これから1週間の主なイベントですが、火曜日の失業率と有効求人倍率はほぼ横ばい見通しで中立予想、水曜日の鉱工業生産と消費者態度指数は強い見通しで上昇バイアス予想です

これから1週間に関しては企業決算からのバイアスを意識した方が良いと思います

日本での企業の業績発表ですが、ここからさらに数が増えていきます

鉄道・電力・自動車・海運などかなり幅広いセクターかつ大手企業の発表が控えています

どのような決算が出てくるのかは数が多く分析することは難しいかと思いますが、週内に関してはこれらの業績発表によるバイアスに注意した方が良いだろうと考えています

アメリカ市場の週内のイベントですが、2つの大きなイベントが控えています

1つ目がFOMC、2つ目が雇用統計です

まず火曜日と水曜日に行われるFOMCの内容ですが、政策金利は据え置きでニュートラル、その後のパウエルFRB議長の定例記者会見はタカ派見通しで下落バイアスになるのではと予想しています

水曜日に発表されるADP雇用統計や四半期コスト指数は上昇バイアス予想ではありますが、その後発表されるシカゴ購買部協会景気指数やFOMCで下落バイアスがかかり、トータルとしては下落バイアスの方が強い予想です

木曜日のISM製造業景況指数は横ばい見通しで中立予想ですが、このところ経済指標に強い内容が出ることが多く上振れにより下落バイアスにならないか注意、金曜日の雇用統計は市場予想では弱い結果が見込まれていますので上昇バイアス予想です

イベントからのバイアスは半ばまでは下落方向も金曜日に上昇方向に切り替わる予想ですので、日本市場には基本的には下落バイアスになるのではと警戒しています

アメリカでの企業の業績発表ですが、まだまだ重要なものが続きます

まず好決算が期待されるのが火曜日のAMD・アルファベット・マイクロソフト、この3社はAI関連で業績が上振れる可能性がありますが、場が引けた後に発表されますので、前週のインテルの決算のようにアメリカ市場の前に日本市場へ先にバイアスがかかると思いますので、各銘柄の時間外の値動きにも注意した方が良いかもしれません

木曜日にはアップル・アマゾン・メタの発表が控えていますが、こちらは下振れに警戒しています

発表は場が引けた後となりますので、こちらも同様に日本市場の金曜日の相場で最初の反応が出ます

引き続きAI関連には警戒したいところですが、それ以外にもエネルギー・医薬品・一般消費財と様々なセクターからの発表がありますので、その点にもご注意いただければと思います

日経平均の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間の日経平均の予想は緩やかに下落、予想値幅は35,370円から36,300円です

予想値幅下限は1月18日の安値の価格を、上限は1月25日の終値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線付近で推移しながらエンベロープ中央線に向かって緩やかに下落する展開を予想します

投資主体別売買動向ですが、19日までは引き続き海外勢の買いと個人勢の売りというバランスになっていますが、方向感としては入れ替わりをしようとしている感じです

23日の火曜日を頂点に日経平均が反落に入っていることを考慮すると、2月1日の発表では売買のバランスが入れ替わっている可能性があります

海外勢の買いが一巡し利益確定に入り、相場が下落する中で個人勢が買い向かうという典型的な展開になるのではと予想しています

15日騰落レシオですが、109まで低下してきています

強い調整に入るのであれば80を下回る水準までは低下が続くものと考えられますので、まだ調整の下落は続く可能性が高そうです

日経平均の指数ベースPERですが、21を超える高い水準での推移が続いています

以前の水準まで戻るのであれば20を下回るあたりまでの下落が考えられますが、1月10日からの上昇で水準感に変化があった可能性があり、どのあたりが下値目処になるのか判断が難しいところです

20.4の下抜けがあった場合には、そのまま19を下回る水準までの調整を想定してもいいのではと考えています

空売り比率ですが、42.4まで上昇し始めています

底値を形成するのであれば47を上回るあたりまでは上昇するだろうと考えていますので、まだ底値には遠いという印象です

強い調整の場合には50を上抜ける場合がある点にも併せて注意が必要だと考えています

裁定取引の残高は、19日までは買い残の増加が続いていました

昨年までの推移から考えると水準感としては過熱感があったものの、もう少し買い残の上昇があってもおかしくなかったのかなという印象もあります

2月1日に発表されるデータでさらに買い残が上昇していた場合には、反落の時期と過熱感がちょうど合う可能性はありますが、このデータからはもう少し上昇余力があったのではと感じられます

チャートのテクニカルでは、月曜日の強い上昇の後の火曜日は上髭の陰線、そこから反落を開始して金曜日にはボリンジャーバンド中央線の下抜けを見せてしまいました

こうなってくるとエンベロープ中央線への接触を見せるまで一旦は調整が続くと考えた方が良いと思います

本格的な調整に入るのかどうかは、エンベロープ中央線の下抜けが起こってしまうか次第だと思いますが、一旦はそこで反発できるのではと考えています

再度ボリンジャーバンド中央線の上抜けを見せれば再反発も考えられますが、可能性としてはボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられる展開になるのではと予想しています

単純移動平均線では金曜日の推移で5日単純移動平均線の下抜けを見せ、5日単純移動平均線自体も下向きに変化してしまいました

次の下値目処は25日単純移動平均線あたりが目標となるのではと見込んでいます

この辺りはエンベロープ中央線とともに意識される価格帯になるだろうと考えています

DMIではADXは若干上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

方向感としてはほぼ横ばいとなっていますので、インジケーターはMACDとRSIの両方を注意した方が良いと判断しています

MACDはMACDシグナルの上を下落推移、まだデッドクロスは見せていません

上昇トレンド相場が終了する手前であると判断できるかとは思いますが、直近の下落が騙しで再反発を見せてくる可能性は残されています

デッドクロスを見せた場合にはエンベロープ中央線や25日単純移動平均線までの調整をするという判断で良いのではと考えています

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、一気に60手前まで下落しています

もう少し下落余地がありそうですが、この辺りで自律反発が入ってもいい水準ではあります

仮に反発できたとしてもその後にRSIシグナルに頭を抑えられる展開にならないかが大事なポイントかなと考えています

今のところRSIシグナル自体は下向きにはなっておらず、そこまで弱気な状態ではないと考えられるかもしれません

日経平均の調整に関してはまだ下値余地がある段階だと考えています

ボリンジャーバンド中央線の下抜けをはっきりと見せてしまったことから、エンベロープ中央線までの調整は想定しておいた方が良いと判断しています

日米ともに主要企業決算を控えて相場へのバイアスがどうかかってくるのか難しいところはありますが、予想としてはアメリカの企業業績の発表からは水曜日に上昇バイアス、金曜日に下落バイアスがかかるのではと予想しています

週初は自律反発ながらもそこまで強くなく水曜日にいったん強い展開、ただ週末にかけて再度下落してしまうといった感じです

その間にもエンベロープ中央線の上昇は続きますので、最初の下値目処は予想値幅下限辺りになるのではと想定しています

問題はそこから先の相場展開ですが、こちらに関してはFOMCの通過や企業の業績見通しなどの材料がある程度出てこないと予想が難しいと思いますので保留にしたいと思います

ただMACDがMACDシグナルをデッドクロスするものと考えられますので、今後の見通しはあまり良くないのではと警戒しています

以上のことからこれから1週間の日経平均は、ボリンジャーバンド中央線付近で推移しながらエンベロープ中央線に向かって緩やかに下落する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は37,000円の上抜けです

1月23日の高値の価格を目処に設定しています

直近高値を再度上抜ける展開となりますので、多少ボリンジャーバンド中央線を下抜けたもののまだ強い展開が続き、上昇する値幅も大きくなる可能性が考えられますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は35,000円の下抜けです

エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています

日柄が過ぎるたびにエンベロープ中央線は上昇し、実際にはエンベロープ中央線からはかなり下の水準へと変化していますので、ここを下抜ける推移というのはエンベロープ中央線をかなり強く下抜ける展開になっているものと想定しています

この場合そのまま下げ幅を拡大、一気にエンベロープ下限への接触を見せるような大きめの調整相場が出てくる可能性が高まると考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

TOPIXの予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のTOPIXの予想は緩やかに下落、予想値幅は2,470ポイントから2,535ポイントです

予想値幅下限は1月11日の安値の価格を、上限は1月25日の高値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線付近で推移しながらエンベロープ中央線に向かって緩やかに下落する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、月曜日の強い上昇の後の火曜日は陰線、そこから反落を開始して金曜日にはボリンジャーバンド中央線の下抜けを見せてしまいました

こうなってくるとエンベロープ中央線への接触を見せるまで一旦は調整が続くと考えた方が良いと思います

本格的な調整に入るのかどうかは、エンベロープ中央線の下抜けが起こってしまうか次第だと思いますが、一旦はそこで反発できるのではと考えています

再度ボリンジャーバンド中央線の上抜けを見せれば再反発も考えられますが、可能性としてはボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられる展開になるのではと予想しています

単純移動平均線では金曜日の推移で5日単純移動平均線の下抜けを見せ、5日単純移動平均線自体も下向きに変化してしまいました

次の下値目処は25日単純移動平均線あたりが目標となるのではと見込んでいます

この辺りはエンベロープ中央線とともに意識される価格帯になるだろうと考えています

DMIではADXは横ばいぎみに推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

完全に下向きになっているわけではありませんので、インジケーターは両にらみで考えた方が良いだろうと判断しています

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、一気に60まで下落しています

この辺りで自律反発が入ってもいい水準ではありますが、仮に反発できたとしてもその後にRSIシグナルに頭を抑えられる展開にならないかが大事なポイントかなと考えています

現状では恐らく頭を抑えられる展開になるだろうと予想しています

MACDはMACDシグナルの上を下落推移、まだデッドクロスは見せていません

上昇トレンド相場が終了する手前であると判断できるかとは思いますが、直近の下落が騙しで再反発を見せてくる可能性は残されています

デッドクロスを見せた場合にはエンベロープ中央線や25日単純移動平均線までの調整をするという判断で良いのではと考えています

TOPIXの直近の推移に関しては日経平均とほぼ同じ考え方で構わないだろうと判断しています

インジケーターの状態も酷似していますし、日経平均とは異なるような推移は見せてこないものと考えています

以上のことからこれから1週間のTOPIXは、ボリンジャーバンド中央線付近で推移しながらエンベロープ中央線に向かって緩やかに下落する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は2,565ポイントの上抜けです

1月23日の高値の価格を目処に設定しています

直近高値の再度の上抜けを見せる場合、ボリンジャーバンド中央線の強い上抜けも見せていることになりますので、相場展開はかなり強いものに変化しているものと考えられます

この場合は再度高値追いの相場に入りなおす可能性が高まると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は2,460ポイントの下抜けで

エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています

これから日柄をこなすことによってエンベロープ中央線は上昇しますので、実際にこの水準を下抜ける推移はエンベロープ中央線をかなりはっきり下抜ける推移になっているものと考えています

予想値幅下限から下の水準には強い上昇時の窓が開いている状態で、そこを強く下抜けてくると下げ幅を急速に拡大する可能性が高まり危険だと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

これから1週間のスケジュールを考えると、日本市場へのバイアスで最も注意したいのはアメリカの企業業績の発表タイミングかもしれません

前週のインテルの発表後の下落は日本市場が先行しましたが、同じような反応が起こる可能性のあるタイミングが2か所あります

それが火曜日に発表されるAMD・アルファベット・マイクロソフトの3社と、木曜日に発表されるアップル・アマゾン・メタの3社です

予想としては前半の3社は好調なものの後半の3社は軟調な結果になるのではと考えていますので、水曜日には上昇バイアスも金曜日には下落バイアスがかかるという予想になっています

厄介なことに水曜日にはFOMCが終了しパウエルFRB議長の定例記者会見が予定されていてこちらは下落バイアス予想、日本市場は夜にFOMCの結果を控えていることで水曜日の企業業績を好感した買いは少し勢いがそがれるかもしれません

テクニカル的にも一旦ある程度の調整を見せてもおかしくないMACDのMACDシグナル下抜けが迫っていてこちらも無視できません

日銀金融政策決定会合を境に相場の雰囲気が悪くなっている点が気になりますが、これがいつ転換を迎えるのか、可能性は低いとは思いますがパウエルFRB議長が予想外にハト派に傾いた場合にはそこが転換点になる可能性もあり得ますので、今後の企業業績の発表と経済イベントのスケジュールには注意が必要だと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間日本株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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