【日経平均の予想】日銀金融政策決定会合後の円高推移による急落にもご注意を【週間日経平均予想 2023/12/18~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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【日経平均の予想】日銀金融政策決定会合後の円高推移による急落にもご注意を【週間日経平均予想 2023/12/18~】
12月の日銀金融政策決定会合ではマイナス金利の解除は無いだろうと見込まれていますし、私もマイナス金利の解除は行わないだろうと予想しています。ただYCCを撤廃してしまったり、発表された文言がタカ派であったりする可能性に関してはあり得るのではと...

日経平均の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間の日経平均の予想は横ばい、予想値幅は32,200円から33,200円です

予想値幅下限は12月8日の安値の価格を、上限は12月7日の高値の価格を目処に設定、エンベロープ中央線に頭を抑えられるように横ばい推移する展開を予想します

ここ1週間の日経平均の値動きですが、月曜日は金曜日のアメリカ市場が上昇し為替の円高推移も一服したことから幅広い銘柄に買いが入り上昇、火曜日は前日のアメリカ株高を受け買い先行も、国内政治の不透明感の強まりや為替の円高推移を受け上げ幅を縮小し小幅上昇、水曜日は前日の米ハイテク株高を受け買いが入りますが、FOMCを控え様子見ムードも広がりやすく上げ幅を縮小し上昇、木曜日はFOMCの結果を受け米長期金利が低下し為替が円高推移したことで輸出関連銘柄や株価指数先物への売りが優勢となり下落、金曜日は前日のアメリカ株高を受け上昇しますが、午後に入ると為替の円高推移と週末を控えた手仕舞い売りが出たものの上昇して週の取引を終えました

前回はボリンジャーバンド中央線を目指して上昇する展開を予想しました

内容としては上昇ではあるものの短期的な戻しと想定していました

実際にはボリンジャーバンド中央線の上抜けを試しエンベロープ中央線接触手前まで上昇も上値は重く、全体的にボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられるような展開となりました

今回の値動きはほぼ予想通りといった感じでした

これから1週間の主なイベントですが、要注意なのは日銀金融政策決定会合後の発表内容です

植田日銀総裁の定例記者会見も大事ではありますが、これは相場がクローズしてからのお話ですので、まずは火曜日のお昼に終了後の発表が行われると思いますが、ここからの値動きには警戒すべきだと思います

想定されるのは金融政策の変更が無く横ばい、もしくは金融政策に何かしらかの変更が加わって円高推移が発生しながらの株安です

後者になった場合には日中のボラティリティが高まる可能性もありますので、火曜日のお昼には特に注意していただければと思います

金曜日には全国消費者物価指数が発表されますが、その前に日銀の金融政策に関しては発表が行われているためそこまで強いバイアスは出ない可能性もあります

ただ日銀金融政策決定会合を金融政策が変更されずに通過した場合、市場予想通りの弱い内容が出てきた場合には引き締め観測が後退して上昇バイアスになる可能性がある点には気を付けていただければと思います

日本での企業の業績発表ですが、いったん数が減少します

個人的には火曜日と水曜日のドラッグストアが気になっています

この企業自体が気になるということもあるのですが、それ以外にもここからはドラッグストアや小売りの決算が増加していきますので、それらの前哨戦のような日程となっています

そのため関連したセクターの銘柄へのバイアスが発生する可能性がある点にご注意いただければと思います

アメリカ市場の週内のイベントですが、FRBの利上げ観測が後退していることから経済指標の内容に対しての反応が変わる可能性がある点には注意したいのですが、今回の予想では弱い経済指標の内容は株式市場にはポジティブという考え方を継続したいと思います

火曜日に発表される住宅着工件数と許可件数は鈍化見通しで上昇バイアス予想、水曜日の四半期経常収支と中古住宅販売件数の年率換算は弱い状態ではありますが前回からそこまで改善していないため中立予想、中古住宅販売件数の前月比とコンファレンスボードは強い見通しで下落バイアス予想、木曜日のフィラデルフィア連銀製造業景気指数と景気先行指標総合指数は前回よりは改善見通しで下落バイアス予想、金曜日の耐久財受注と個人所得と個人消費支出のコア前月比と新築住宅販売件数は改善見通しで下落バイアス予想です

週前半はまだ上昇する可能性がありそうで、半ばからは下落バイアスがかかるといった予想です

もう1つ気を付けたいのは開けた月曜日がクリスマスとなっていて休場となります

クリスマス前の1週間ということもあり値動きが緩慢になる可能性、そして薄商いを狙った仕掛けが発生する可能性がある点に気を付けた方が良いのではと考えています

どちらになるのかはわかりませんが、極端な相場になる可能性があるといった感じです

アメリカでの企業の業績発表は数が少ないのですが気になるところがあります

火曜日のフェデックスは物流、水曜日のマイクロンは半導体、木曜日のナイキは一般消費財と、そのセクターでは代表的な銘柄の業績発表がある点には注意が必要だと考えています

投資主体別売買動向ですが、12月8日までの状況では個人の買いが強いものの海外勢の売りが続いています

海外勢の買いが入らないあたりに日経平均が強く上昇できない要因があるように感じられます

週内の値動きを考えても12月11日以降もまだ買いが入っていない可能性があるかもしれません

15日騰落レシオですが、80代前半まで低下してきています

80を割り込むと底値になる可能性が高まると思いますので、アメリカ市場が大きく崩れるなどの要因が無ければ、そろそろ底値形成に入るかもしれません

日経平均の指数ベースPERですが、20を若干下回る水準での推移となっています

特段の割安感が無いため強く買い向かう材料とは考えにくい状況ではありますが、アメリカ市場が強い上昇を継続していますので、場合によっては今年3月のようにこれまでとは異なりもう1段上の水準での推移へと切り替わるのかどうかには注意が必要だと思います

空売り比率ですが、40を割り込んできました

高値の場合にはこの辺りを推移することもあるのですが、直近の空売り比率の推移はかなり不安定で、目処としてあてにならない可能性が出てきています

短期的な思惑で上下している印象で、40を下回ったからここから下落すると考えるのはちょっと危険ではと考えています

裁定取引の残高は、12月8日までは裁定買い残が減少傾向でした

現物売りと先物買い戻しが行われていて、日経平均には下押し圧力がかかったといった感じです

投資主体別売買動向でも海外勢は売り優勢でしたが、裁定取引でも同様の傾向が見られていますので、強い反発に入るにはまだ海外勢の買いが足りないといった印象です

ただ11日と12日は再度買い残の増加が見られていましたので、ここから流れが変わるのか、来週以降も順次履歴が発表されますので、海外勢の流れに変化が起こっていないかに注意が必要だと思います

裁定買い残の増加が12月13日以降も続いているようであれば、反発に入る可能性を考慮しても良いかもしれないといった感じです

チャートのテクニカルでは、週前半に上昇して見せたもののボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられる展開、金曜日の上昇ではボリンジャーバンド中央線を終値基準で上抜けて見せ、相場が改善するかもしれない希望を残したといった感じです

ここから大切になると考えているのがエンベロープ中央線との位置関係で、火曜日以降はここに頭を抑えられていますが、終値基準でエンベロープ中央線を上抜けできるようであれば、相場は好転に向かうかもしれません

逆に頭を抑えられる展開が続けば、再度強めの調整に入るのではといった感じで考えています

テクニカルとイベントスケジュール的に怖いのが12月20日に一目均衡表の雲がねじれていて、前日には日銀金融政策決定会合の内容が発表される点です

丁度相場の転換点にあたるポイントがテクニカルとイベントでかぶってしまっていますので、そこから相場が新しい方向感をもって動き出さないかには注意が必要だと思います

単純移動平均線では火曜日以降は5日単純移動平均線を下支えにするような推移を見せてはいますが、25日単純移動平均線には頭を抑えられる展開が続いてしまっています

先ほどのエンベロープ中央線とともに25日単純移動平均線に関しても、今後終値基準で上抜けが見られるようであれば上方向へ、頭を抑えられるようであれば下方向へと推移すると想定した方が良いのではと考えています

下落方向へ行ってしまった場合には、前回は75日と100日の単純移動平均線で下支えされていましたが、今回は下抜ける可能性の方が高いと思いますので32,400円周辺での推移には警戒が必要だと思います

DMIではADXは15台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

+DIと-DIは絡み合うように推移していて方向感がつかみにくい状態となっています

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、RSIシグナル上抜けを試そうとしています

強めの調整を行った後の最初のトライのため、RSIがRSIシグナルに頭を抑えられて反落する可能性の方が高いとは思いますが、このまま上抜けができた場合には比較的堅調な価格帯での推移を継続できる可能性がありますので、ここから数営業日の値動きには注意が必要だと考えています

ここでまた日銀金融政策決定会合が日程的にぶつかってくるのが怖いところです

MACDはMACDシグナルの下を横ばい推移、MACDシグナルとの乖離幅を縮小しています

下落の強さが弱まっていることがうかがえますが、現在はレンジ相場だと判断していますので、特段のシグナルは出していないと判断しています

ここからはアメリカ市場が上昇すればドル円相場が円高推移、アメリカ市場が下落すればドル円相場が円安推移と、日経平均には反対のバイアスをかけてくることになりそうです

そのためよほど強いアメリカ市場の上昇が出てこないと、日経平均に関しても上昇は難しいかもしれません

また日銀金融政策決定会合の結果がハト派だと判断され円安推移が発生するとは私には考えづらく、ここは日本からの材料で日経平均が下がってしまう要因となってしまうかもしれません

クリスマス休暇に入り海外勢の買いもそこまで活発になるとは考えづらく、週内の値動きは厳しい展開になるのではと考えました

以上のことからこれから1週間の日経平均は、エンベロープ中央線に頭を抑えられるように横ばい推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は33,450円の上抜けです

12月6日の高値の価格を目処に設定しています

ここからレンジ気味に横ばい推移する場合、どこかでエンベロープ中央線の上抜けを試すこともあるかもしれませんが、多少の上抜けであればまだ下押されるか横ばいのレンジという判断で良いだろうと考えています

仮に相場の方向感が変わるとすれば12月6日の高値辺りを上抜けたところからではと考えています

この場合は再度強い上昇推移へと戻るのではと警戒していますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は31,880円の下抜けです

11月2日の安値の価格を目処に設定しています

直近の安値や75・100日の両単純移動平均線の下抜けを見せる水準ですし、11月2日の下には窓が開いているためここを埋めに行く可能性が高まります

そのまま200日単純移動平均線までは調整する可能性が高いと考えられる推移だと思いますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

日経平均の推移に関しては楽観できる材料があまりありません

個人の買いが入ってきている点と騰落レシオが低下している点は好材料ではありますが、海外からの積極的な買いが入るような材料がないのではと懸念しています

クリスマス休暇に入っていることもあり積極的な日本への買いが入るとは考えづらいですし、もう少し我慢の時期が続くのかもしれません

調整が軽微で済めば32,200円周辺を底値に反発が入ってもおかしくない推移ではあるのですが、これまで相場を支えた材料の一つであるドル円相場の円安推移が大きな転換点を迎えているかもしれない点には注意が必要かなと思います

FRBは早計な利下げを行わない姿勢ではありますが、それを折り込みに行くときの為替の円安推移に合わせて、アメリカ市場が米長期金利の上昇に逆らうように上昇を維持できるのかどうか、そのあたりが日経平均の今後を占うことになるかもしれません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間日経平均予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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