【日経平均の予想】反落タイミングは近いはずも、反落確認前に下落で仕掛けるのも危険すぎ【週間日経平均予想 2023/11/6~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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【日経平均の予想】反落タイミングは近いはずも、反落確認前に下落で仕掛けるのも危険すぎ【週間日経平均予想 2023/11/6~】
日経平均の強い上昇が止まりません。あまりに一方的な展開で、ここで売り仕掛けするのはあまりに危険な状態です。流石にエンベロープ上限の2σまで到達すれば一旦反落するとは思うのですが、それを決め打ちするにはあまりにも危険な上昇力です。為替の円高推...

日経平均の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープを表示しています

これから1週間の日経平均の予想は上昇後反落、予想値幅は31,800円から33,000円です

予想値幅下限は7月12日の安値の価格を、上限はエンベロープ上限の価格を目処に設定、エンベロープ上限に接触するまで上昇が続く可能性があるものの、その後反落する展開を予想します

ここ1週間の日経平均の値動きですが、月曜日は前週末のアメリカ市場が下落した流れを受け幅広い銘柄に売りが出て下落、火曜日は日銀がYCCの再修正を発表後、過度な警戒感が後退し短期筋の買い戻しが入り上昇、水曜日はアメリカ株の上昇や為替の円安推移、日銀のYCC修正が金融政策正常化に前のめりではないと受け止められ買いが続き大幅上昇、木曜日は前日のアメリカ市場が金融引き締め長期化観測の後退を背景に上昇した流れを受け買いが入り上昇、金曜日は文化の日で休場となりました

前回は下げ渋る場面はあるものの下落推移を継続する展開を予想しました

日銀金融政策決定会合があった火曜日までは横ばい気味に推移しましたがそこから一転、一気に窓開けを見せるような強い上昇相場へと入っていきました

反発を開始した水曜日の時点で上昇方向の注意ポイントの上抜けが発生、しかしあまりにも強い上昇であったことから完全に想定外の展開となってしまって、全く対応できませんでした

空売り比率がかなり高まっていたことから近いうちに底打ちを見せる可能性はあったものの、あったとしてもある程度の買い戻しで留まるだろうと見込んでいましたので、ここまでの上昇は全くの予想外でした

今回の予想が外れたことをどう反省していいのか、今もまだ考え中です

残念でなりません

これから1週間の主なイベントですが、月曜日に日銀金融政策決定会合議事要旨の発表があります

ここは少し金融引き締めのニュアンスが出てくるかもしれませんので、強いバイアスになるとは考えていませんが下落バイアスにならないか注意が必要かなと考えています

これ以外にも市場予想は出ていませんが、貿易収支や景気ウォッチャー調査の改善が期待されるところです

前回の内容より改善傾向であれば上昇バイアスになるのではと予想しています

また週末はマイナーSQとなり、オプションや225miniの限月が切り替わりますのでご注意ください

日本での企業の業績発表ですが、件数自体はここからが最も多くなります

注目度の高い企業が残っているため注意は必要ですが、前週までである程度の折り込みが進んでいる可能性はありそうです

個別企業の値動きという面では注意が必要といった感じかと思います

アメリカ市場の週内のイベントですが、気になるイベントは週末に偏っている印象です

毎週発表される木曜日の前週分新規失業保険申請件数、そしてパウエルFRB議長の発言、金曜日のミシガン大学消費者態度指数の速報値、この3つはFRBの金融引き締めの観測に影響する可能性がありますので注意が必要だと考えています

ミシガン大学消費者態度指数に関しては、指数だけではなく期待インフレ率も発表されますのでご注意いただければと思います

アメリカでの企業の業績発表はかなり落ち着いてきました

ここまでのところである程度主要な企業の業績が発表されて織り込まれていますので、前週に比べると市場にそこまでインパクトを与えるものは無いだろうと考えています

オプションの動向に関してですが、アービトラージのABNアムロは上目線に変化、火曜日と水曜日は下目線でしたが、転換したと考えています

ソシエテ・ジェネラルは上目線、ただ月曜日はかなり強い下目線でした

火曜日以降は上目線に切り替わった模様ですので、上目線と判断しました

BNPパリバは上目線、木曜日は下目線に切り替わりますが、月曜日と水曜日の上目線が強かったです

グローバルマクロのJPモルガンは上目線、ただし上目線だったのは木曜日のみです

転換したばかりといった感じです

オプション全体の取引では、週を通してCALL優勢、木曜日は特にCALL32,000円での出来高が増加していました

ただ依然としてCALLとPUTのどちらも木曜日の終値32,000円から1,000円離れた場所での取引高が多く、今後もボラティリティを伴った値動きに注意が必要だと考えています

225mini先物では、ABNアムロは下目線、11月限は上目線に変化していますが12月限での下目線が強すぎる印象です

ソシエテ・ジェネラルは若干下目線、11月限は下目線も12月限は若干下目線といった感じでした

BNPパリバは上目線、12月限での火曜日の買い姿勢が非常に強かった印象です

JPモルガンは上目線、こちらは売りも多いのですが12月限の水曜日での買いが非常に強かったです

海外系証券会社の225ラージとTOPIX先物ですが、CTAのクレディ・スイスはニュートラル、動きがありませんでした

モルガンは下目線、225ラージは若干買い向かっていますがTOPIXが弱い印象です

グローバルマクロのゴールドマンは上目線、TOPIXでの買い姿勢が強かった印象です

シティは上目線、両先物の12月限で買い優勢でした

JPモルガンはニュートラル、両先物の12月限でTOPIXから225ラージにバランス調整したといった印象です

海外系証券会社の動向をまとめると、CTAのクレディ・スイスはニュートラル、モルガンは下目線、アービトラージのABNアムロはニュートラル、ソシエテ・ジェネラルは若干上目線、BNPパリバは上目線、グローバルマクロのゴールドマンとシティとJPモルガンは上目線と判断しています

まずグローバルマクロの3社が上目線に変化、確かに短期的に日経平均はかなり強い上昇率を記録しています

CTAに関してはまだ下目線気味である点に注意が必要で、短期的な強い上昇の可能性も残ります

特に日経平均への偏りが出ている可能性がありそうです

オプションの動向から想定される直近の値幅は、2種類考えられます

値幅としては31,000円近辺から32,500円までというものと、31,750円や32,500円からさらに上下に強く動意づくものです

前者がソシエテ・ジェネラルとBNPパリバ、後者がABNアムロとJPモルガンです

目線が割れているといった印象です

裁定取引の残高は、少し変化が出てきました

前の週まではかなりの勢いで裁定買い残の減少が続いていましたが、27日に引き続き30日にも買い残の増加がありました

31日には再度強く売られているものの、一方的な買い残の解消はいったん止まった可能性がありそうです

ここからは反落しても今までほどの勢いは出ないかもしれません

チャートのテクニカルでは、火曜日までは底値形成と思われるような値動きを続けますが水曜日に一気に上昇、窓開けを続ける形で木曜日も続伸しています

一気にボリンジャーバンドやエンベロープ中央線の上抜けを見せる強い展開となっています

木曜日の日足は陰線の上髭と形はあまり良くありませんが、それだけでここから下落を予想できるような弱い値動きではないと思います

単純移動平均線では25日単純移動平均線の上抜けを水曜日に見せた後は、75日と100日の単純移動平均線への接近を見せています

10月初旬の強い上昇時にも同じような価格帯で頭を抑えられていましたので、一旦の上値目処は100日単純移動平均線周辺あたり、以前の高値と同様32,500円あたりと推測できそうです

DMIではADXは17台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

+DIが-DIの上抜けを見せていて、強い展開へと入っています

ただ10月初旬ではこの状態から反転していますので、レンジ相場であると考えるとこのシグナルだけで買い向かうのは危険かもしれません

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、54台まで上昇してきました

以前の戻りを試した際に頭を抑えられた水準まで来ていますし、40台から一気に上昇していますので、レンジ相場であることからそろそろ一旦の下押しが入ってもおかしくない水準だと思います

仮に続伸したとしても、60前後までが精一杯になるのではといった感じです

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、相場の方向感が改善しています

今のところレンジ相場と判断していますのでMACDからは特段のシグナルは出ていないものと判断しています

単純移動平均線の水準や以前の高値から考えると、32,500円付近が上値目処になる可能性が高いと判断するところですが、時間外先物ではすでに32,700円を上回る推移を見せています

上昇率にすると円建てで2.41%、ドル建てで3.18%の上昇率となります

ドル円相場は強めの円高推移に入り始めている中でのこの強い上昇はオーバーシュート気味なのではといった印象があります

あまりに買いの勢いが強いため上昇時の最大値としてエンベロープ上限を上値目処としてはいますが、そろそろ反落が入ってしかるべきタイミングだろうと判断しました

以上のことからこれから1週間の日経平均は、エンベロープ上限に接触するまで上昇が続く可能性があるものの、その後反落する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は33,770円の上抜けです

6月19日の高値の価格を目処にしています

予想値幅上限からかなり上の水準ですが、警戒しているのは6月の高値更新です

今年4月からの強い上昇相場のような一方的な推移が発生しかねず、相場環境が良ければこの水準の上抜けが起こってからエントリーしてもまだ上昇余地があるほどの上昇相場に入る可能性が出てくると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は31,450円の下抜けです

エンベロープ中央線の価格を目処にしています

強い上昇を見せる場合にまず注目したいのはボリンジャーバンド中央線が下支えになる推移が継続するかどうかですが、まだ反発の初期段階であるためエンベロープ中央線の方が上で推移しています

そのため最初はここに注目した方が良いと思います

その後にボリンジャーバンド中央線がエンベロープ中央線の上抜けを見せた段階でボリンジャーバンド中央線へと視点を移したいと思いますが、それ以降も大きな上昇方向への推移が下落方向へと切り替わるかどうかの閾値としてエンベロープ中央線は機能しますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

ここまで強い上昇が発生することは全くの予想外で、アメリカ市場が月曜の夜に堅調推移へと切り替わったことから火曜日の日銀金融政策決定会合後にエントリーを狙うものの下側を狙いすぎて空振り、そしてその後は窓開けの連続とエントリーするチャンスを完全に逃してしまいました

上昇してもせいぜい水曜日の水準までと考えていましたので、エントリーしたとしても週末の時間外先物の強い上昇は取れていないことになります

まったくもって不甲斐ない状況です

ただ私は今回の上昇は一時的なものである可能性も考えています

アメリカで発表された雇用統計の弱い内容を受けて金曜日のアメリカ市場は上昇、日経平均に関しても時間外で非常に強い値動きをしてはいますが、アメリカで発表された雇用統計の失業率はサームルール抵触の一歩手前です

サームルールは直近12か月の失業率の最低値と、3か月移動平均の乖離が0.5ポイントに広がった場合に景気後退に入るというものなのですが、今回の失業率が3.9%だったことからサームルールの数値は0.33まで上昇しています

次回の失業率が4.0%の場合はその時点で、次回が横ばいの3.9%だったとしても1月の雇用統計が3.9%とさらに横ばいだとこの時点で抵触します

そうなるとアメリカの景気後退リスクが注目され、株式市場には強い下押し圧力がかかる可能性もあります

まだ12月8日の雇用統計を見るまでは何とも言えないところがあるとはいえ、このまま年末高に一方的に進むと考えて良いような結果ではなかったのではというのが個人的な判断です

実際にリセッションが危険視されるまでには時間的な余裕があるだろうとは思いますが、そろそろ意識しておかないとまずいタイミングに入ったのではと警戒しています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間日経平均予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

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