【日経平均の予想】下げ止まったとしても安心できない日経平均【週間日経平均予想 2023/7/10~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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【日経平均の予想】下げ止まったとしても安心できない日経平均【週間日経平均予想 2023/7/10~】
強い反落が起こっている日経平均ですが、ここからはさすがに自律反発が発生すると思います。難しいのはその後です。再度横方向レンジ相場に入れるのか、それとも上値と下値を切り下げて推移するレンジ相場へと移行するのか、その判断が難しいです。もちろん月...

日経平均の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間の日経平均の予想は上昇、予想値幅は32,000円から33,100円です

予想値幅下限は6月初旬にもみ合った際の初値や終値が集中している価格を、上限はボリンジャーバンド中央線の価格を目処に設定、週前半にもう少し下値模索をする可能性があるもののその後に反発する展開を予想します

ここ1週間の日経平均の値動きですが、月曜日は前週末のアメリカ市場の上昇に加え、発表された日銀短観で企業の景況感などに改善が見られたことを好感し上昇、火曜日は前日の上昇に対する短期的な過熱感から利益確定の売りが出て下落、水曜日はファーストリテーリングの売上高が7か月ぶりに前年同月比マイナスとなり大幅下落し1銘柄で日経平均を94円以上押し下げ日経平均も下落、木曜日は世界景気の先行き不透明感から欧米株が下落、ETFの分配金捻出売りへの懸念とソシオネクストへの売り殺到が悪材料となり下落、金曜日はアメリカ市場がFRBの金融引き締め長期化観測で下落した流れを受け下落して週の取引を終えました

前回予想では一旦上昇して横ばいする推移を予想していましたが、月曜日の上昇後は一方的に下落、特に木曜日の下落は非常に強いものとなってしまいました

欧米株式市場の中でも特にヨーロッパ市場の下落が強く、この影響もあったかもしれません

また日本独自の材料としては、木曜日のソシオネクストへの売り殺到はイレギュラーな悪材料となってしまったと考えています

タイミングが悪すぎました

予想外の値動きとして設定していたエンベロープ中央線の下抜けを見せた点には注意が必要で、アメリカ市場の動向と節目を一旦下抜けた日経平均のバランスをどう考えていくのかが課題になると思います

これから1週間の主なイベントですが、月曜日に発表される国際収支・貿易収支はマイナス幅が広がる見通しで、為替の円安推移が発生する可能性があり株式市場の中でも輸出関連銘柄には追い風になる可能性があります

ただ7月7日に比べても規模の大きなパッシブ型ETFのリバランスが予定されていますので、下押し圧力にはご注意いただければと思います

水曜日の機械受注に関しては予想をしている時点で市場予想が出ていないのですが、こちらは少し改善するかもしれないと考えています

前月比で改善した場合には上昇バイアス、悪化した場合には下落バイアスになるのではと考えています

木曜日に発表される前週分対外対内証券売買契約等の状況の対内株式に関してですが、今回はこちらにもかなり注目しています

下落を大きめにしている際に海外からの売買動向がどうなっていたいのか、こちらをしっかりと確認したいところです

今回発表分に関してはマイナスになる可能性もあるのではと警戒していて、強い売り姿勢が確認されてしまった場合には下落バイアスになる可能性がある点には注意が必要かなと考えています

週末に関しては今週が第2週にあたることから先物とオプションのSQがありますのでその点にもご注意ください

また来週月曜日7月17日は海の日で休場となりますのでご注意ください

日本市場でもう1つ気を付けたいのが決算です

本格的な決算発表は7月最終週からとなりますが、一旦決算発表が多くなる週となりますので、個別銘柄を保有されている際にはご自分の保有銘柄に決算発表銘柄がないかチェックし始めておいた方が良いタイミングになると思います

日経平均に大きなインパクトを与えそうな銘柄は多くないものの、セブン&アイのように小売り株の動向へ影響を与える可能性のある銘柄もありますので注意した方が良いと思います

アメリカ市場の週内のイベントですが、水曜日に発表される消費者物価指数は総合とコアで強弱感が割れていますが、全体的にインフレが収まりつつある感じですので、利上げ継続の長期化観測が多少軟化する可能性があり、株式市場にはポジティブな材料となりそうです

ただ同日発表のベージュブックで景気動向が弱いような内容が出てきた場合、こちらは下押し圧力になる可能性があり注意が必要だと思います

木曜日の卸売物価指数ですが、こちらも傾向は消費者物価指数と同様です

総合は少し強くコアは横ばい気味、ただどちらもそこまで強い内容ではなく、今後のインフレ傾向が落ち着くという観測が強まる可能性があり、こちらも株式市場にはポジティブな材料になる可能性が高いだろうと考えています

金曜日のミシガン大学消費者態度指数の速報値は強い見通しで、インフレが収まる傾向にある中で景気動向が底堅いというのは株式市場にはポジティブな材料になるだろうと予想しています

予定されているイベントの内容を考えると、株式市場にネガティブになりそうな材料は特にない状態だと考えています

オプションの動向に関してですが、アービトラージのABNアムロは下目線、火曜日は若干上目線になるものの週を通して強く下方向へと踵を返しました

CALL34,000円とそこから上での売りが多く出ている状態で、特に34,000円には大きな買い残がありましたので、これを解消しようとする動きが活発でした

CALLには下支えになりそうな水準が見当たらない状況です

PUTでは33,000円での買いが積極的で、CALLの売りとともに強い下目線に変化している印象を受けます

32,500円での買いが木曜日に強く入っていますが、ここはまだ建玉残がマイナスになっている状態です

その下の32,000円に金曜日に大きく買いが入っていますが、ここは買い残が積み増されています

一旦は32,500円での反発と、32,000円下抜けの両方に備えている印象です

ソシエテ・ジェネラルは下目線、ただ月曜日と金曜日は上目線でした

CALL34,250円での買いを週前半に見せていましたが、建玉残では34,000円にも買い残が多く残っていて、この辺りは上目線です

ただそこから下の水準では32,750円までは売りが多く下目線な印象です

PUT33,500・33,000・32,500円では売りが入っていて、今回の下落がそこまで強くないという見通しを立てている可能性があるのではという印象を受けますが、32,750円では強めに買いが入っています

建玉残の状況的には33,000円に売り残が多く、やはりそこまで下落方向に見ていないのではという印象が残ります

BNPパリバは上目線、CALL34,000・34,250円での買いがある一方、33,375・35,000円での売りもあります

この辺りは強気な印象です

ただ33,500円には売りもあり、ここは建玉残も売り優勢です

PUT33,000円では強く売り向かっていて、この辺りが上目線な印象を与えます

注意したいのは33,000円の建玉残はいまだに買い優勢です

32,250円での買いが下目線で気になるものの、33,000円から32,500円での売りが強めの印象で、ここからの反発も考慮している可能性がありそうです

グローバルマクロのJPモルガンは下目線、特に水曜日の動きが強かった印象です

CALL34,375円では買い向かいましたがそこから下は拮抗、一旦33,750円での買いが入るもののこちらは建玉残ではニュートラル、33,500円から下では積極的に売り向かっています

PUTでは33,500・33,000円での買いがあり下目線です

32,750円から下の水準では売り向かう姿勢が出ていることから、そこまで強い下落になる見込みではないのではという印象があります

オプション全体の取引では、週半ばからPUT優勢、金曜日もPUT優勢で取引を終えました

出来高が大きかったのはPUT32,000・31,500円の2か所でボリュームが大きいのは32,000円、アットザマネーの32,375円からはそこまで離れていない水準ではあります

下目線ではあるとは思いますが、32,000円での取引ボリュームはかなり厚かったので、ここでいったん下げ止まる可能性はありそうです

225mini先物では、ABNアムロは下目線、金曜日に9月限で買い向かってはいますが、そこまでの売りのボリュームが非常に大きかったです

これから1週間に関しては、9月限の225miniが買いに転じるのかは注目してみたいところだと考えています

ソシエテ・ジェネラルは上目線、7月限と8月限に関しては大きな動きが無かったものの9月限では月曜日と木曜日にかなり大きく買い向かいました

BNPパリバは上目線、9月限で金曜日に強めに売っているものの、水・木の2日間での買いが強かった印象です

JPモルガンは若干下目線、今回は9月限での売りが強かった面と、買い向かった7月限が売り残が多い状態でしたので、下目線気味という判断を行いました

海外系証券会社の225ラージとTOPIX先物ですが、CTAのクレディ・スイスはニュートラル、225ラージ9月限で若干売りがあるものの、ほとんど方向感がつかめない状況だといった印象です

モルガンは下目線、こちらは9月限の225ラージとTOPIXの両先物で売りが出ています

グローバルマクロのゴールドマンはニュートラル、ただ12月限に関してはTOPIXで売り向かっていて若干下目線な印象があります

シティはニュートラル、225ラージの9月限で少し買い優勢ですがそこまではっきりと方向感が出ている印象ではありません

JPモルガンは上目線、こちらはすべての先物で買い優勢でした

海外系証券会社の動向をまとめると、CTAのクレディ・スイスはニュートラル、モルガンは下目線、アービトラージのABNアムロは下目線、ソシエテ・ジェネラルは若干下目線、BNPパリバは上目線で先高観もあり、グローバルマクロのゴールドマンは若干弱いもニュートラル、シティはニュートラル、JPモルガンは下目線気味といった感じです

急落をする中でもニュートラル気味のポジションの証券会社がある模様で、そこまで強く崩れる感じではないのかもしれません

下値目処になりそうなのは32,500円から33,000円、金曜日の終値から考えるとすでに下抜けていますが、そこまで強く下値模索に入る環境ではないような印象を受けています

裁定取引の残高は、6月30日の時点までであればそこまで大きな変化はなく、若干裁定買い残が減少傾向で、裁定売り残が増加傾向といった感じでした

7月5日の水曜日までの動向では5,000万株ほど裁定買い残は減少している見通しで、その後も日経平均が軟調な推移をしていたことから、恐らく売りは続いているものと考えられます

ただ売り残に関しては水曜日まででは増減を繰り返していて、どちらかというと残高が減少している状態です

急落する際には少しタイミングが遅れて増加する傾向があるにはあるのですが、まだ強く売り向かっているというような印象はない状態です

チャートのテクニカルでは、月曜日の強い上昇で以前の高値を超えない状態でダブルトップを形成、水曜日はいったんエンベロープ中央線を下支えに粘りますが、木曜日には一気に下抜けて、金曜日の安値は6月27日の直近安値に面合わせするところまで達しています

一旦ある程度の調整をした状態ですが、ここを守れるかどうかが重要な場面です

ここから続落する様であれば、3月からの強い上昇の中で一旦もみ合った際に下値を付けた6月8日の安値、31,420円付近まで安値を試す可能性が出てきます

ここまで下落してしまうと、一目均衡表の雲やエンベロープ下限の2σあたりへの接近を見せたあたりで自律反発が入る可能性があるものの、その上値目処は6月7日の高値32,700円周辺まで、その際にボリンジャーバンド中央線が下落推移をしてきているかと思いますが、その周辺が反発した際の天井になって再下落する可能性が高いと思います

金曜日の終値付近で下落を留まるのであれば、高値圏での横ばい推移を32,300円から33,800円の間で行う可能性も残されていますが、金曜日の水準を下抜けてくると強めの調整を覚悟した方が良い場面に入ると思います

インジケーターではADXは34台を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、一旦は反発して70付近まで上昇した後に一気に50を下抜ける推移を見せいています

下落が強くこのまま下値模索が続く可能性が高まっている印象を受けます

強弱の分かれ目である50を下抜けていますし、ここから続落する様であれば下値模索を行うような相場展開に入ることを警戒しなければならない場面だと思います

40手前で自律反発が入る可能性はあるものの、一気に50を下抜けたのは状況としては良くありません

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、相場が調整を続けている状態だといった感じです

ここまでかなり強い上昇相場が続いていていたため、推移している水準は強弱の分かれ目である0からはかなり上の水準です

大きな相場の流れとしては、まだ高値圏での推移をしているといった印象です

ただ相場が調整から転換するようなシグナルは今のところ特に無いと判断しています

日経平均がこれまでの堅調な上昇推移から調整方向に切り替わっていること自体は疑いようのない事実だと思います

問題はこのまま下落を継続して、強い調整に入るかどうかです

金曜日の下落は強かったですが、ここに関してはETFの配当金捻出売りへの思惑などもありましたし、相場が単純に調整したものと考えていいのか疑問が残っている状態です

ETFの配当金捻出売りに関しては月曜日にもあると思いますので、その分の下押しが発生する可能性はまだ残っています

ただ規模としては金曜日よりも程度が軽いはずです

月曜日にも同様の下押し圧力がかかると想定すると、下値目処は32,000円まで切り下げて考えておきたいところですが、そこを乗り切ってしまえば自律反発が入る可能性は残されていると思います

為替の円高推移が悪材料ではありますが、そちらも一旦は自律反発が入る可能性があり、週前半に関してはある程度の反発を見込めるのではと考えました

ただ今回の上昇予想は継続的に続くものではなく、34,000円を目指すような展開になるとは考えていません

あくまで調整途中の一旦の反発で、今のところ上値と下値を切り下げながら下落推移へと入っていく可能性の方が高いだろうと見込んでいます

上昇して上値を試しても直近高値の33,770円付近までが良いところで、そこまで行けたとしてもまた反落するだろうといった感じです

直近の値動きでは、エンベロープ中央線を上抜けられるかどうかが良いところだろうといった感じです

あくまで短期的な上昇予想である点にご注意いただきたいと思います

以上のことからこれから1週間の日経平均は、週前半にもう少し下値模索をする可能性があるもののその後に反発する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は33,200円の終値基準での上抜けです

目処にしているのはエンベロープ中央線の終値基準での上抜けです

この場合もう1度高値を試しに行く推移が出てくる可能性が高まります

今のところ仮にこの上昇推移が出てきたとしても、最終的には高値更新するかどうかの水準で反落するだろうと考えています

ただその際にアメリカ市場が再度強い上昇相場へと入っていると、日本市場も引っ張られるように強い上昇を見せる可能性もあるかもしれません

そのため再度上昇方向への転換が起こるかもしれないポイントとして、まずは33,200円の終値基準での上抜けを設定しておきたいと思います

下落方向は32,000円の下抜けです

特に注意したいのが31,500円まで下落幅が達してしまわないかです

ここまで下値を伸ばした場合には、仮に反発して32,500円を回復する場面があったとしても、そこからの反落を覚悟した方が良いと思います

推移としては6月上旬の値動きを逆回転していく感じで考えていただければと思います

33,500円まで反発しても再下落して31,000まで下げ幅を拡大、そこから再下落するかはその時の相場環境次第だと思います

32,000円を下抜けた際に気を付けたいのは31,500円まで下げ幅を拡大しないかどうか、そして拡大した場合には強い反発があってもそれは下げる前の綾戻しである点に注意したいといった感じで考えています

あとがき

日経平均は本格的な調整に入ってもおかしくないような展開とはなっていますが、予想としてはいったん値を戻すのではと考えています

日経平均の動向にも強い影響を及ぼすアメリカ市場の値動きは今のところ底堅く、強く崩れるような雰囲気はありません

為替に関しては一気に円高方向へと切り返していて、ここからさらに円高が進む場合には日経平均にはネガティブな材料となりかねませんが、今のところ予想では自律反発するのではと考えています

週内に関しては反発見通しで良いと思うのですが、難しいのはその後です

17日からの週の月曜日は海の日で休場、そこからの1週間はFRBのブラックアウト期間となって金融政策関連の発言が一気に減少します

そして24日の週に入るとアメリカと日本で立て続けに中央銀行のイベントが発生します

この辺りの全体的なバランスが下押し材料となってしまうのか、それとも新しい上昇相場の起爆剤になるのか、今のところ見通せていない状態です

日経平均がここからさらに下げ幅を一気に拡大するとも思えないのですが、ちょっと警戒した方が良いかもしれません

そういえば私事ではありますが、日経平均のインバースを水曜日に同値撤退した後、日中では上昇したのでまあよかったなと思っていました

驚いたのはその後の展開で、木曜日の強い下落に金曜日の続落と、ここにきて狙っていた下落が出てしまいました

損失は出なかったものの、大きな利益を逃したといった感じです

トレードは本当に難しいなと再確認した1週間となりました

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間日経平均予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9

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