【ダウ・ナスダック・SP500】特にハイテク株は要警戒、週初の要人発言とエヌビディアの決算【週間アメリカ株予想 2024/5/20~】

ダウ・ナスダック・SP500の週間予想

こんにちはしーさんです
ニューヨークダウ・ナスダック・S&P500の予想を毎週土曜日に配信している週間アメリカ株予想です
最新情報をチェックするためにチャンネル登録をしていただき、コメントやグッドボタンで反応をしていただけると励みになりますので、お時間がございましたらよろしくお願いいたします
また投資の結果はあくまで自己責任となりますのでご了承ください
日々の相場の振り返り動画の公開や月曜日から木曜日までは夜8時ごろからライブ配信も行っておりますのでそちらもよろしくお願いいたします

【ダウ・ナスダック・SP500】特にハイテク株は要警戒、週初の要人発言とエヌビディアの決算【週間アメリカ株予想 2024/5/20~】
週初は経済指標の発表が無い中で要人発言が続きます。直近の発言内容を考えるとタカ派の内容が出てくる可能性が高いと予想されますので、特にハイテク株にはネガティブな材料となってしまうかもしれません。もう1つ注意したいのがエヌビディアの決算です。水...

1週間の振り返りと今週の予定

アメリカ市場の1週間の値動き

ここ1週間の値動きですが、月曜日はニューヨーク連銀が公表した4月消費者調査で1年後の予想インフレ率が3.3%と前回の3.0%より上昇、主力株の一部に持ち高調整や利益確定の売りが出るものの週内に重要指標の発表を控え様子見姿勢となりダウは下落しナスダックは上昇しSP500は小幅下落、火曜日は発表された卸売物価指数は市場予想を上回ったものの3月分が下方修正され物価上振れへの過度な警戒が薄れ午後に上げ幅を拡大し上昇、水曜日は発表された消費者物価指数と小売売上高が市場予想を下回りFRBの利下げ観測が強まったことを好感した買いが入り上昇、木曜日は発表された経済指標は市場予想より弱く米経済のソフトランディング期待から買い材料となりますが、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁のタカ派寄りの発言から米長期金利が上昇し利益確定売りなども出てダウは小幅下落しナスダックとSP500は下落、金曜日は引き続き米経済のソフトランディング期待から景気敏感株や消費関連株に買いが入る一方でエヌビディアが決算を控えていることもありハイテク株の一部には売りも出てダウは上昇しナスダックは小幅下落しSP500は小幅上昇して週の取引を終えました

前回は3指数ともに経済指標の発表で上下しながら一旦調整の下落を見せる展開を予想しました
実際には3指数とも上昇推移を継続する展開となりました
予想外だったのは火曜日の卸売物価指数の前回発表分下方修正による上昇と、水曜日の非常に強い上昇でした
特に火曜日の卸売物価指数の前回分の下方修正は、元々上昇予想をしていた消費者物価指数や小売売上高の発表後の上昇推移をかなり強いものにしたと考えています
この経済指標の内容を予想すること自体は難しかったと思いますが、この結果を受けて今後発表されるアメリカの経済指標は全体的に下振れしやすい傾向があるのではと警戒しながら予想を行っていきたいと考えています

アメリカ市場の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが全体的に景気動向の強弱感にかかわるものが多い印象です
月曜日はパウエルFRB議長の発言があり下落バイアスになる可能性がありますが、こちらはアメリカ時間では日曜日となりますのでそこまで影響が無い可能性もあります
水曜日に発表される中古住宅販売件数は鈍化見通しで上昇バイアス予想、その後発表されるFOMC議事要旨はタカ派見通しで下落バイアス予想、木曜日の購買担当者景気指数は全体的に前回より強い見通しで下落バイアス予想、新築住宅販売件数は鈍化見通しで上昇バイアス予想、金曜日の耐久財受注は鈍化見通しで上昇バイアス予想です
同日中に上下両方のバイアスがかかりそうで、経済指標からのバイアスは全体的には中立気味になるのではといった見通しです
また翌週月曜日は休場となりますのでご注意ください

アメリカ市場の主な企業業績の発表

企業の業績発表に関してですが数こそ少ないものの油断なりません
最も警戒しているのが水曜日の引け後にあるエヌビディアの決算です
こちらは期待値が高いだけに市場予想に結果が届かなかった場合に下落バイアスになる可能性が高く、かなり警戒しています
これ以外にも同日の引け前にはターゲットやアメリカン・イーグル、引け後にはユニバーサル、翌日にはベスト・バイやダラー・ツリーなども控えています
ウォルマートの決算はオンライン販売が好調だったものの、実店舗系の小売企業の業績は悪化している可能性があると考えていますので、下落バイアスにならないか警戒しています

ニューヨークダウの予想と注意ポイント

ニューヨークダウの予想値幅

これから1週間のニューヨークダウの予想は上昇、予想値幅は39,500ドルから40,800ドルです
予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限はエンベロープ上限の価格を目処に設定、緩やかな上昇推移を継続する展開を予想します

チャートのテクニカルでは3月にダブルトップを形成した高値を上抜け上昇推移を継続中、一目均衡表も三役好転を見せています
エンベロープやボリンジャーバンドの中央線も上向きで好調な状態です
不安材料があるとすれば一目均衡表の雲がねじれていることで、相場が方向感を一旦転換する可能性があるかもしれない点です
全体的には好調な相場展開が続きそうな状態と言う判断で良いかと思います

ニューヨークダウの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足は5日単純移動平均線の上での推移を継続中で調整に入りそうな兆候もありません
他の単純移動平均線に関しても上向きで好調な状態です

DMIではADXは24台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

ニューヨークダウのMACDとRSI

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、乖離幅は縮小傾向となっています
昨年11月と同じような展開となっていて、相場が底打ちして反発後に強い推移が続き、そのまま上昇トレンド相場へと切り替わる展開となっています
今後はMACDがMACDシグナルを下抜ける推移を見せるまでは、基本的には上昇方向の推移が継続するという判断で良いだろうと考えています

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、70を上抜け短期的な過熱感が高まっています
上昇トレンド相場に入っていなければ短期的な過熱感からの反落を予想するところですが、現在は上昇トレンド相場に切り替わっていると判断していますのでシグナルの信頼度は低下している状態だと考えています

前回予想でもお話ししていましたが、今の相場展開は下押したら押し目買いというスタンスで良いだろうと考えています
今のところその考え方を変化させる必要があるようなシグナルは無く、堅調な推移が続いているという判断で良いと思います
週前半の要人発言による下落バイアスや、水曜日引け後のエヌビディアの決算が悪かった場合には強めの調整を行う可能性はあるものの、相場がここから一気に下落に向かうような兆候もないだろうと判断しました
以上のことからこれから1週間のニューヨークダウは、緩やかな上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は40,800ドルの上抜けです
予想値幅上限と同じ価格を目処に設定しています
ニューヨークダウの上昇はそこまで強くなく、上下を挟みながらも緩やかに上昇推移を継続すると考えていますので、週内に一気に2%を超えるような上昇推移を見せるとは考えていません
ここまで上昇してきてもエンベロープ上限も上昇をしますので接触するようなことはありませんが乖離幅はかなり狭まると思いますし、そのままさらに上昇を継続してエンベロープ上限の上抜けを見せる場合には反落が発生する可能性が高まると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は39,500ドルの下抜けです
予想値幅下限と同じ価格を目処に設定しています
ボリンジャーバンド中央線の下抜けを見せた場合、恐らく予想とは異なり短期的な調整に入るものと考えられます
この場合はまずはエンベロープ中央線への接触を見せるあたりまで、金曜日の価格でいうと38,850ドル、実際にはもう少し上昇していると思いますが、そのまま下げ幅を拡大する可能性が高いと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

ナスダックの予想と注意ポイント

ナスダックの予想値幅

これから1週間のナスダックの予想は下落、予想値幅は16,500ポイントから16,800ポイントです
ナスダック100の予想値幅は18,300ポイントから18,670ポイントです
予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は5月16日の高値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線に向かって下落する展開を予想します

チャートのテクニカルでは3月高値の上抜けを見せ堅調な上昇相場へと入っています
一目均衡表も三役好転していてこちらも好材料です
一方で水曜日の日足はエンベロープ上限にかなり接近したことから短期的な過熱感が出ている可能性がありそうですが、この辺りは木曜日の上髭陰線と翌金曜日の下落推移からもその可能性が高いのではと考えられるかと思います
週前半の要人発言と水曜日引け後のエヌビディアの決算が悪材料となった場合には、予想値幅を超える下落を見せる可能性がある点には注意が必要だと考えています
またエヌビディアの決算に関しては、逆に好感された場合には上昇方向へのボラティリティが高まる可能性がある点にも注意が必要かもしれません
この際に予想値幅の範囲での推移に収まるかどうかは月曜日から火曜日あたりの要人発言でどれだけ下押されるか次第といった感じだと思います

ナスダックの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では金曜日の調整でも5日単純移動平均線を下支えとしていて調整には入っていません
今回の予想通りの推移になるかどうかは、月曜日や火曜日に5日単純移動平均線を下抜けるかどうかが勝負かなと考えています
単純移動平均線の推移からは調整をするような兆候は無いと考えていいと思います
また短期的な調整であれば相場の推移する方向感は上昇方向という考えに変化は無いだろうと見込んでいますので、基本は押し目買いのチャンスという考え方で良いのではと判断しています

DMIではADXは17台を上昇推移、現在はレンジ相場だと判断しています

ナスダックのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を下落推移、65とまだ過熱感が感じられます
レンジ相場の展開であればこのままRSIシグナル接触辺りまでは調整を見せてもおかしくないタイミングだと考えています
ただそこが下支えとなる形で上昇相場自体は継続するのではと予想しています

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、現在はレンジ相場だと考えていますのでMACDからは相場の方向感が変化するような特段のシグナルは出ていないものと判断しています

ニューヨークダウに比べるとFRBの利下げ観測の強弱が相場へバイアスとしてかかりやすいナスダックは、週前半に予定されている要人発言による下押し圧力がダイレクトにかかってしまう可能性があります
直近の米10年債利回りの上昇方向への推移が継続すると考えると、これもネガティブな材料となってしまいます
またエヌビディアの株価は高水準での値動きとなっていて、決算への期待感がうかがえますが、市場予想ほど強い結果が出るのかは不透明ですし、利益確定に下押される可能性もありますので下方向に推移する可能性の方が高いのではと判断しました
以上のことからこれから1週間のナスダックは、ボリンジャーバンド中央線に向かって下落する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は16,930ポイントの上抜けです
ナスダック100では18,800ポイントの上抜けです
エンベロープ上限の価格を目処に設定しています
ナスダックの場合はエンベロープ上限への接触や上抜けが起こっても、そのまま上昇推移が継続してしまう場合があります
これはかなり強い相場展開の場合で、現在は上昇トレンド相場に入ったわけでもないと判断しているためこのような推移は起こらないだろうと予想しています
ただ好材料が重なり予想外に上昇バイアスが強くかかってこの辺りの価格を上抜けてくると、エンベロープ上限を上抜けたまま強い上昇推移を継続し始める可能性が高まると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は16,150ポイントの下抜けです
ナスダック100では17,900ポイントの下抜けです
エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています
予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格ですので、今回の下落方向の注意ポイントはかなり下の水準になります
週内のイベントやエヌビディアの決算を考えると、強い調整があった場合には下げ幅を予想値幅以上に広げてくる可能性は十分に考えられます
ただその場合でも基本は押し目のチャンスと考えていいだろうと思っています
ただエンベロープ中央線の下抜けを見せた場合には話が別の可能性があり、ナスダックはこれまでの堅調な上昇相場から横方向のレンジ相場、もしくは調整の下落に入りかねないと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

S&P500の予想と注意ポイント

SP500の予想値幅

これから1週間のS&P500の予想は横ばい、予想値幅は5,240ポイントから5,360ポイントです
予想値幅下限はボリンジャーバンド中央線の価格を、上限は金曜日の終値から1%上昇した価格を目処に設定、ニューヨークダウとナスダックの値動きに挟まれるように横ばい推移する展開を予想します

チャートのテクニカルでは一目均衡表は三役好転し、エンベロープとボリンジャーバンドの両中央線も上昇推移と好調な状態です
調整を見せそうな兆候は特に無いと思います
木曜日の上髭陰線で上昇方向への推移が重たくなった印象はありますが、それだけでは反落の予想をするには十分では無いといった感じです

SP500の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足は5日単純移動平均線の上での推移を継続中で堅調な状態です
特に調整を見せそうなシグナルはありません
予想通りに横ばい推移になるかどうかは、月曜日から火曜日にかけて5日単純移動平均線の下抜けを見せるかどうかで判断できそうです
他の単純移動平均線に関しても上向きの状態で全体的にも堅調です

DMIではADXは20台を上昇推移、現在はトレンド相場だと判断しています

SP500のMACDとRSI

MACDはMACDシグナルの上を上昇推移、乖離幅は若干縮小傾向ですが堅調な推移と言えると思います
今後はMACDがMACDシグナルをデッドクロスするまでは、よほど急な相場の反転が無い限り上昇推移が継続するという判断を継続していいと思います
直近の予想でもそうでしたが、下押したら押し目買いのチャンスという発想で良いだろうと考えています

RSIはRSIシグナルの上を横ばい気味に推移、67と短期的な過熱感が高まっています
レンジ相場であれば下落してもおかしくない状態ではありますが、現在はトレンド相場だと判断していますのでシグナルの信頼度は低下している状態だと判断しています

テクニカル的には堅調な推移に入ったSP500ですが、予想としては若干弱めにしたいと思います
予想値幅上限の設定はダウの半分程度の上昇率しかないだろうということで設定しています
特に週前半に集中する要人発言と水曜日引け後のエヌビディアの決算、この2つのイベントが下押し材料になる可能性があると考えていますので、相場がここをどう通過するのかが大事になってくると考えています
ただダウに関しては緩やかながらも上昇推移を継続するのではと予想していますので、SP500に関してもそこまで強い下落はしないだろうと判断しました
以上のことからこれから1週間のS&P500は、ニューヨークダウとナスダックの値動きに挟まれるように横ばい推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は5,410ポイントの上抜けです
エンベロープ上限の価格を目処に設定しています
SP500の場合はエンベロープ上限に接触すると、おおむねその周辺で横ばい気味に変化するか調整の下落に入ります
週内に5,410ポイントまで上昇してもエンベロープ上限も上昇していますのでまだ接触は見せないのですが、そこまで行くとそろそろ調整が入る可能性が高まる価格として、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は5,150ポイントの下抜けです
エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています
SP500に関しても材料によってはボラティリティが高まる可能性があり、その場合には予想値幅を強く下抜けるかもしれません
ただ相場の大きな上昇推移を転換するほどの下落という判断をするには、エンベロープ中央線の下抜けを確認する必要があると思います
逆にエンベロープ中央線の下抜けまで見せてしまうと横方向のレンジ相場や大幅な調整相場に入りかねませんので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

週内の経済イベントは水曜日から本格化します
そのため通常であれば月曜日から火曜日は値動きが緩慢となると予想するべきだと思いますが、ここでは要人発言が多く予定されています

週初の要人発言のスケジュール

以前までであればハト派かタカ派かで警戒感を分けるところですが、パウエルFRB議長も利上げにこそ積極的ではないものの利下げには慎重な姿勢を示しています
そのためどのメンバーが発言しても基本タカ派寄りの内容と受け止めらえるのではと警戒しています
もちろんこの中では以前からタカ派と目されるウォラー理事とバーキン総裁の発言は気になるところです
経済指標の発表がない中でこれだけ発言が集中してしまうと、どうしてもこちらが材料視されて相場にバイアスをかけてくるのではといった感じです

エヌビディアの株価チャート

エヌビディアの決算に関しては実際どのような内容が出てきて反応がどうなるのかを予想することは難しいかと思いますが株価が高値を推移している点は気になります
果してこのまま木曜日も強い上昇を見せて来られるほど良い決算が出るのでしょうか
こちらも相場へのバイアスは計り知れません

ただ経済指標に関しては直近では弱い内容が出ることが多く、週内では購買担当者景気指数が強い見通しとなっているものの、こちらが下振れた場合には上昇バイアスになる可能性があるところです
ナスダックはまだレンジ相場のタイミングではあるもののニューヨークダウとSP500はすでに上昇トレンド相場へと変化した可能性があり、直近では強い調整に入る可能性は一段と後退したものと考えています
アメリカ市場に関しては下押したら押し目買いのチャンス、これをすでに2回お話ししていたかと思いますが、今回もまだまだそのスタンスで相場に臨んでもいいのではといった感じで考えています

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間アメリカ株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

コメント

タイトルとURLをコピーしました