【ドル円】続きそうな円安基調の相場展開、ただし行き過ぎによる為替介入には要警戒【週間ドル円予想 2024/6/3~】

ドル円の週間予想

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【ドル円】続きそうな円安基調の相場展開、ただし行き過ぎによる為替介入には要警戒【週間ドル円予想 2024/6/3~】
週内の経済指標は強弱入り混じる見通しで、経済指標からのバイアスは方向感がつかみにくい展開になるかもしれませんが、ドル円相場の方向感としては円安推移を継続していますので、全体的な流れはそのまま継続するのではといった予想をしています。問題になり...

ドル円相場の予想と注意ポイント

ドル円相場の予想値幅

これから1週間のドル円相場の予想は円安、予想値幅は156円37銭から158円44銭です
予想値幅下限は5月30日の安値の価格を、上限はエンベロープ上限の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線付近を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想します

ドル円相場の1週間の推移

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は日本の長期金利が上昇するもののアメリカとイギリス市場が休場のため市場参加者が少なく限られた値動きの中で円高、火曜日は発表された米消費者信頼感指数の市場予想を上回る結果とミネアポリス連銀カシュカリ総裁のタカ派発言から米長期金利が上昇し円安、水曜日はFRB高官から利下げに慎重な発言が相次ぎ国債入札も低調な結果だったことからFRBの利下げ観測が後退、米地区連銀経済報告でも経済活動の拡大と短期的な物価見通しで緩やかな上昇が続くと報告され米長期金利が上昇し円安、木曜日は発表された米GDPの改定値が下方修正されインフレ鈍化につながるとの見方が広がり米長期金利は低下し円高、金曜日は発表された米個人消費支出は市場予想通りの結果となりインフレ懸念後退から米長期金利が低下し円買いドル売り要因となりますが、ロンドン市場での値決めに向けた月末の円売りドル買いの勢いが強くドルが買い戻され円安推移して週の取引を終えました

前回は横ばい気味ながらもボリンジャーバンド中央線に向かって調整するような推移を見せる展開を予想しました
実際には水曜日に上昇する場面はあったものの想定していたような推移に落ち着いた感じがあります
この中で反省しなければいけないのが金曜日の反発なのですが、ロンドン市場での値決めに向けた月末の円売りドル買いという動きがどのようなものなのか理解できていません
日経新聞での解説ではそのようなものになっているのですが、私自身が理解できていない状態です
この辺りを理解できていればもう少し予想の精度が上がった可能性もありますので、後日調べてみたいと思います

ドル円相場の週内の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが所々で円高バイアスがかかる場面はありそうですが、全体的には円安バイアスが強いのではと考えています
まず最も注目される金曜日の米雇用統計ですが市場予想では強い内容が出てきそうでドル高円安バイアス予想、ただそれ以外の雇用関連の経済指標である火曜日のJOLTSや水曜日のADP雇用統計は弱い結果となりそうでドル安円高バイアス予想です
経済動向の強弱でいうと月曜日のISM製造業景況指数と水曜日のISM非製造業景況指数も注目で、こちらは堅調な内容が出てきそうでドル高円安バイアス予想です
水曜日はADP雇用統計と時間がずれてISM非製造業景況指数の結果が発表されますが、最終的に強いバイアスをかけるのは景気動向の強弱の分かれ目である50も上回る見通しであるISM非製造業景況指数の方になるのではと考えています
これ以外にもカナダとECBの政策金利の発表があり、どちらも利下げが行われる見通しです
ドルに対してはドル高バイアスがかかるものと考えていますが、ドル円相場への影響は軽微かもしれません
ただかかるとすれば、FRBの利下げ観測が若干後退しているところから少し強めに折り込まれる形となり、若干円安バイアスがかかるかもしれません
週全体としてはドル高円安バイアスが強くなると考えているといった感じです

チャートのテクニカルでは日足の推移は依然としてボリンジャーバンド中央線を下支えとする円安方向で、相場の転換が起こりそうにもありません
木曜日に一旦円高方向に推移し始めた際には円高方向への調整をかなり警戒しましたが、金曜日の推移で再度円安推移へと戻っています
まだまだ円安方向の推移が続きそうですし、転換のシグナルも特に出ていないものと考えています

ドル円相場の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では木曜日の推移では5日単純移動平均線の下抜けを見せ比較的大きめの乖離幅を見せたことから相場の転換を警戒しましたが、金曜日の上昇推移で再度上抜けを見せていて強い方向転換にはならなかった模様です
仮に下落方向に推移し始めてもまずは2営業日以上の25日単純移動平均線の強い下抜けを確認しないと相場の転換を判断することは難しそうです

DMIではADXは20台前半を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

ドル円相場のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの上を上昇推移、RSIシグナルを下支えにするような推移を継続しています
木曜日に下抜けを見せたことからここから続落すると相場の方向感が変わる可能性もあるのではと警戒しましたが、金曜日の上昇推移で否定されている形です
まだRSIシグナルを強く上抜けたわけではないので警戒は必要ですが、調整に入るようなシグナルは今のところ出ていないものと判断しています

MACDはMACDシグナルの上を横ばい推移、絡み合うような推移となっています
今のところ相場の方向感を示すようなシグナルは出していないものと判断しています

現在はレンジ相場だと判断していることから、全体的には上下を繰り返すような相場展開が続くものと考えています
ただその方向感はRSIが50を上回る水準での推移に終始していることからも、全体的には緩やかながらも上昇推移を継続するものと予想しています
金曜日の強い円安推移に関してはなぜここまでドル買い円売りが強まったのか理解できていない面はあるものの、FRBの利下げ観測への反応自体は経済指標の発表時にありましたし、リスク回避が起こる場合には円高に推移する傾向があることからそのような値動きでも無かったものと考えています
またOANDA証券でのオープンポジションはニュートラル、オープンオーダーはロング優勢、IMM通貨先物の投機筋のポジションも円ショート、ドル円だとロングポジションを取り直し始めていますし、前回の予想でお話ししていたFedWatchToolでの利下げ観測の推移ですが、こちらは利下げ観測が強まっている状態となっていますので、ここからかかる余力があるとすれば利下げ観測の後退方向の可能性が高いと考えています
そのため相場の方向感は依然として円安方向への推移を継続していると考えていいだろうと判断しました
以上のことからこれから1週間のドル円相場は、ボリンジャーバンド中央線付近を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は159円00銭の上抜けです
予想値幅上限の次の節目の価格を目処に設定しています
予想としてはボリンジャーバンド中央線付近を下支えにレンジ気味に上下しつつ上昇する展開を予想しているのですが、週内の経済指標は相場に強いバイアスをかけてくる可能性のあるものが多々あります
更にその内容が市場予想から上振れる強い内容だった場合には米長期金利の上昇とともに強い円安推移が発生する可能性があると考えています
ただその場合には日本政府・日銀による為替介入の危険性も高まると考えていますので、非常に強い円安推移の発生と為替介入による急激な反落が発生する可能性の高まるポイントとして、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は156円10銭の下抜けです
エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています
エンベロープ中央線の下抜けを見せても崩れないという展開が5月に入ってから1度ありましたが、基本的にはエンベロープ中央線の下抜けは相場が強めの調整をする可能性の高まるポイントと考えていいと思います
その際の調整幅はまずはエンベロープ下限までが目処となると思います
特に終値基準で2営業日以上の下抜けを見せた場合が危険だと思いますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

週内に予定されている経済指標の発表内容からは基本的にはドル高円安バイアスがかかるとの考え方で良いと思います
もちろん市場予想からずれが発生した場合にはその限りではありませんが、それに関してはその都度修正するしかないと思います
これまでの1週間でかなり警戒していたのは株式市場が強い調整に入ることで金融市場が一気にリスクオフへと動き始め、経済指標の内容に関係なくリスク回避の米債券買いと円高推移が発生することでした
この警戒感は今週末の雇用統計にかけても持っているわけですが、直近の株式市場の推移を見ている限りではそこまでひどい調整には入っていませんので、リスク回避という形での円高推移は今のところ発生しそうにもありません
今のところは債券が売られることで米長期金利が上昇する場面では円安推移が発生するという今までの流れ通りの考え方で大丈夫だと思います
ドル円相場にとって難しいのがこの週末の雇用統計への備えで、仮にあまりに強い内容が出てしまい株式相場が急落、金融市場が混乱してしまうと円高推移が発生するというあべこべな結果が発生する可能性もありますし、市場予想より強い内容がでて米長期金利が一気に上昇し強い円安推移が発生してしまうと為替介入の危険性が高まります
週末の雇用統計の取り扱いはかなり難しい材料となってしまいそうで、市場予想通りに結果が出て円安気味の推移が発生という程度ならいいのですが、ここは実際に通過してみないとわからないところがあります
FRBの要人発言はブラックアウト期間となることからありませんのでその分のバイアスが減るとは思いますが、週末の雇用統計に向けての心とポジションの準備だけはしていただいた方が良いかもしれません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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