【日経平均・TOPIX】強い上昇は期待薄、日本市場単体では上昇材料が見当たらない厳しい展開【週間日本株予想 2024/6/24~】

日経平均・TOPIXの週間予想

こんにちはしーさんです
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1週間の振り返りと今週の予定からスタートです

日本市場の1週間の値動き

ここ1週間の値動きですが、月曜日は欧州投資家によるリスク回避の売りや海外勢による株価指数先物への売りが相場の下落に拍車をかけ下落、火曜日は前日のアメリカ市場が上昇した流れを受け幅広い銘柄に買いが入るものの上値では利益確定や戻り待ちの売りも出る形で上昇、水曜日は前日の米ハイテク株高を材料に買い優勢もアメリカ市場が休場となることもあり手控えムードが広がりやすく上値は重い形で上昇、木曜日は午前に欧州株の一部が軟調推移した流れを受け下落したものの、午後にはナスダック100の時間外先物が強含んだため買い戻しが入り日経平均は小幅上昇しTOPIXは小幅下落、金曜日は前日の米ハイテク株安の流れを受け半導体関連株がさえない中、出遅れが目立っていた景気敏感株には買いが入り小幅下落して週の取引を終えました

前回は週初に調整を見せ底値模索をするも週半ばから反発する展開を予想しました
実際にはほぼ予想通りの動きとなってしまい、あまり良い1週間とはなりませんでした
日本市場の相場の方向感が失われてしまった感じでレンジ相場での横ばい推移となってしまっています
相変わらずアメリカ市場からのバイアスが日本市場にも影響していると考えていますので、今後の予想もアメリカ市場の予想を考慮しながら行っていきたいと思います
ただ日本市場に関しては今後数週間下落バイアスがかかりやすい環境下である点には注意したいと考えています

日本市場の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが中立か上昇バイアスになるのではと予想しています
週末には雇用統計が発表されますが失業率などは横ばい見通しで中立バイアス予想、鉱工業生産は改善見通しとなっていますので上昇バイアス予想です
指標の悪化が無ければ悪材料は無さそうな印象です

日本市場の主な企業業績の発表

日本での企業の業績発表ですが金曜日の引け後には高島屋とJフロントリテイリングの決算がありますが、百貨店やインバウンド関連などへのバイアスがかかる可能性がありますので、どのような決算と見通しが出てくるのかには注意が必要だと考えています

アメリカ市場の主なイベント

アメリカ市場の週内のイベントですが上昇方向への強めの予想をしています
火曜日の消費者信頼感指数は若干鈍化見通しで中立バイアス予想、水曜日の新築住宅販売件数は改善見通しで上昇バイアス予想、木曜日の四半期GDPの改定値は上方修正予想で上昇バイアス予想、耐久財受注は鈍化見通しで下落バイアス予想です
木曜日は耐久財受注のバイアスの方が強くなる予想ですが、同時に発表される前週分新規失業保険申請件数は翌週の雇用統計の発表を前に出てくる雇用関連の指標ですので注意が必要だと思います
金曜日の個人所得は改善見通しですが今回は上昇バイアス予想、個人消費支出は鈍化見通しですが中立バイアス予想です
金曜日にはラッセルFTSEのリバランスが行われますので、取引高の急増やボラティリティの上昇にもご注意いただければと思います
また6月30日にはフランスの選挙で第1回の投票が行われますので、週末にかけてリスク回避の売りが出る可能性がある点には併せて注意が必要かもしれません

アメリカ市場の企業業績の発表

アメリカでの企業の業績発表に関してですが水曜日のマイクロンテクノロジーと木曜日のナイキには注意が必要かもしれません
マイクロテクノロジーは直近で強い値動きをしていましたが一旦調整の下落を開始していましたので、この決算の内容次第でナスダック100やSP500には強いバイアスをかけてくる可能性が考えられます
ナイキに関してはアメリカの個人消費に弱いところも見えますので、直近の業績や今後の見通しが悪化するとダウには下落バイアスがかかるかもしれません

日経平均の予想

これから1週間の日経平均の予想はエンベロープ中央線を中心に上下する横ばい推移の展開を予想します

日経平均の投資主体別売買動向

投資主体別売買動向ですが海外勢の売りが止まりません
フランスでの選挙への不透明感などからリスク回避が継続している模様で、買い支えているのは個人勢という構図になっています
そろそろ配当再投資も意識されるのですが、7月上旬のETFリバランスに伴う売りも意識されているのか、海外からの買いは入りにくい状況が続くかもしれません

日経平均の15日騰落レシオ

15日騰落レシオですが100を下回っていて過熱感はありません
短期の6日騰落レシオは若干高いですが、反落を強く警戒されるほどのものではないと考えています

日経平均の指数ベースPER

日経平均の指数ベースPERですが21倍台を横ばい推移しています
特に割高感はない状態だと判断していますので、相場の方向感を判断する材料とはならなそうです

日経平均の空売り比率

空売り比率ですが日経平均の下落時に空売り比率が高まる場面はあるものの、45を超えてくると反発するような傾向があるようです
今の水準は41.4と低い状態ですので、売り圧力がかかる余力がある状態の可能性があります
ただ位置的には極端に低下しているわけでもありませんので、金曜日の時点ではニュートラルという判断で良いかと思います

日経平均の裁定取引の残高

裁定取引の残高は買い残が減少し売り残が増加しています
6月14日までの推移であればここから調整が起こる可能性が高まっていると判断していいと思います
ただ直近の6月19日までの取引に関しては裁定買い残の増加が確認されていますし、その際に極端な売り残の増加も無かった模様ですので、今のところ調整の危険性は幾分か後退しているものと考えています
ただ今後も買い残の強い減少が続くようであれば、少なくとも強い上昇はしにくい環境になっていると判断するべきだろうと考えています

チャートのテクニカルでは日足が週を通してエンベロープとボリンジャーバンドの両中央線に頭を抑えられる展開となっていて、直近1週間の推移は非常にネガティブな状態でした
状態的には今後も下押されやすい環境下にありますので再度の底値模索に注意が必要だと考えています
直近で気を付けたいのは5月30日安値と6月17日安値の下抜けで、さらに大きなレンジでは4月19日安値の下抜けが起こらないかです
ただ現状は38,700円弱のところをセンターに上下していますので、ここから下方向に乖離してしまうこと自体あまりいいことではないとは思います
逆に上昇方向に関しては今後も5月20日高値の上抜けが起こるかどうかに注意が必要だろうと考えています

日経平均の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では金曜日の日足は100日単純移動平均線に頭を抑えられるような展開となってしまっています
100日単純移動平均線から下落方向へ乖離幅を広げなかったこと自体はポジティブではありますが、週内に上抜けられなかったのは若干の弱さを感じます
上から75日単純移動平均線が下落してきますが、こちらも上値抵抗になってしまわないかに注意が必要だと考えています
状況としてはあまり芳しくないといった感じです
できるだけ早いタイミングで75日単純移動平均線の上抜けができないと、日経平均は下押される危険性が高いのではと警戒しています

DMIではADXは8台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

日経平均のMACDとRSI

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、強弱の分かれ目である50とRSIシグナルの両方に頭を抑えられるような展開になっています
このまま頭を押さえらえる展開で再下落した場合、RSIが30接触までは調整に入ってしまう可能性が高まってしまいますので、ここも早く上抜けたいところです
今はネガティブな状態だと判断せざるを得ないと思います

MACDはMACDシグナルの下を横ばい推移、強弱の分かれ目である0を下回った水準での推移となっています
MACDとMACDシグナルが絡み合うような推移となっていますが、現在は相場の方向感を示すようなシグナルは特段出ていないものと判断しています

方向感がつかめない展開が続く中で、材料としても海外勢の積極的な買いが入るとは期待しにくい環境が続いているものと考えています
アメリカ市場の強い上昇などの支援材料が無いと、日本市場単独の材料での堅調な推移は望めないのではといった感じです
市場環境としてはリスク回避に動く可能性があるフランスでの選挙もありますし、アメリカでは27日にCNNでバイデンさんとトランプさんの公開討論会もありますのでここにも注意したいところです

日経平均の予想値幅

エンベロープ中央線の下での推移に終始していることはネガティブですが、今のところエンベロープ中央線を中心とした上下の推移を継続している可能性が高そうだと考えましたので、レンジ下限の6月17日安値37,950円を下値の、レンジ上限の6月13日高値39,250円を上値の目処にしたいと思います

日経平均の注意ポイント

予想外の注意ポイントとしてはレンジ下限を下抜けて直近安値にトライしかねない5月30日安値37,600円の下抜けを、レンジ上限を上抜けて高値追いに入る可能性のある推移として5月20日高値39,450円の上抜けを目処にしたいと思います

TOPIXの予想

これから1週間のTOPIXの予想はエンベロープ中央線の下付近で横ばい推移する展開を予想します

チャートのテクニカルでは月曜日の調整後に上昇気味の推移となりましたが、金曜日は日足の上髭はエンベロープ中央線に、終値基準ではボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられる形となってしまっていて、依然として弱い水準での推移が続いてしまっています
このままボリンジャーバンド中央線に下押される展開が続いてしまうと、安値模索に入りかねない危険な状態だと考えています
ただ推移している水準は一目均衡表の雲の上と、まだ比較的粘っている状況だとは思います
直近では早期にボリンジャーバンドとエンベロープの両中央線の上抜けを見せることができるかどうかが相場展開の分かれ目になるのではと考えています

TOPIXの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では週を通して75日単純移動平均線に頭を抑えられる展開が続き、金曜日の上髭は25日単純移動平均線に頭を抑えられる展開となりました
単純移動平均線の水準感から見てもやはりネガティブな状態です
ただ100日単純移動平均線は依然として相場の下値支持として機能している可能性が考えられますので、大幅な調整への警戒まではもう少し猶予がありそうです

DMIではADXは10台を横ばい推移、現在はレンジ相場だと判断しています

TOPIXのMACDとRSI

RSIはRSIシグナルの下を横ばい推移、RSIシグナルも強弱の分かれ目である50を下回ってきました
RSIが50を上回る推移へと戻れておらずネガティブです
このままRSIシグナルに頭を抑えられる展開が続いてしまうと、少なくとも40を下回る水準までの調整は覚悟する様かもしれません
早い段階で反転上昇を開始してRSIシグナルの上抜けを見たいところです

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、乖離幅は若干縮小傾向となっています
相場が軟調推移している状態を表してはいるものの、相場の方向感を示すようなシグナルは特段出していないものと判断しています

TOPIXの予想値幅

単純移動平均線などに上値を抑えられる展開が続いているため、ここからさらに調整に入った場合には強めの下落に備えなければならないかもしれません
直近の推移では100日単純移動平均線の下抜けが無ければ底堅い推移も続けられそうなのですが、横方向レンジ相場に変化している場合には徐々に下抜ける場面が増えてくるかもしれず警戒が必要だと考えています
仮に横方向レンジ相場であれば6月17日安値2,690ポイントの下抜けを大きくは見せないと考えていますのでここを下値の、週内にはあまり強い展開には入れないと予想していることから6月13日高値2,770ポイントを上値の目処にしたいと思います

TOPIXの注意ポイント

予想外の注意ポイントとしてはこれまでの100日単純移動平均線を下支えにしていた大きな上昇相場や直近のレンジ相場を下抜けてしまう推移として予想値幅下限と同じ6月17日安値2,690ポイントを、今年に入ってからの高値を上抜けて高値追いに入る推移として3月22日高値2,820ポイントを目処にしたいと思います

あとがき

今後の日本の株式市場には3つの悪材料があるかもしれません
まずは皆さんもすでにご存じの通りだと思いますが、1つ目はフランスでの下院議会の選挙です
フランスの政治不安が金融市場にもリスク回避のバイアスをかけてくることで積極的な買いが手控えられている可能性があり、現在の日本市場に海外勢の積極的な買いが入らないのはこれも1つの要因かもしれません
スケジュールとしては6月30日が第1回投票日、7月7日が決選投票となります
2つ目は配当再投資が鈍化するのではという懸念がある点です
日本市場では3月決算企業の配当が現在行われているところですが、通常この時期はその配当をさらに投資するという配当再投資が行われることで、比較的堅調な相場展開が現れることもあります
これも元をただせばフランスの件が影響しているかと思いますが、金融市場が不安定化している中で今年に関しては現金のままで保有するか、海外勢は自国に戻して債券などに投資を行う可能性も考えられるようです
そのため配当落ちした分の再投資が想定よりも少ない可能性がある模様です
3つ目が6月末の年金基金のリバランスと7月上旬に行われるETFの配当金ねん出の売り圧力です
年金基金のリバランスに関しては細やかに行っている模様でかなり昔のような大きなバイアスにはならないかもしれませんが、フランスでの政局不安によって債券買いが起こっているドイツのような場合もあるのですが、アメリカに関しては利下げ観測が後退して債券価格は低下しています
株式市場が比較的高い状態で推移しているのであれば、リバランスで株売り債券買いが行われてもおかしくないかもしれません
またETFの配当金ねん出は7月8日と10日の模様ですが、これも先の配当金の話と同じで再投資に回らない可能性があります
これらによって株式市場が急落するようなことになるとは私は考えていないのですが、少なくとも強い上昇が起こりにくい環境がこれだけ揃っている状態だということは、ポジションを持つうえでは理解しておいた方が良いかもしれないとはお思います
アメリカ市場が上昇して日本市場を引っ張ってくれると良いのですが、日本市場単体の材料はここから数週間はそこまで良いものは無いかもしれません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間日本株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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