【日経平均の予想】注意したいアメリカ市場の下落と、為替市場の円高推移【週間日経平均予想 2023/12/25~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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【日経平均の予想】注意したいアメリカ市場の下落と、為替市場の円高推移【週間日経平均予想 2023/12/25~】
ここまで堅調な上昇を続けていたアメリカ市場は、明確な下落シグナルは出ていないと判断しているものの上値が重たくなってきた印象があります。一方で為替の円高推移は底打ちを試す可能性が出てきているものの、こちらも転換のシグナルがまだ出ていません。ど...

日経平均の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間の日経平均の予想は横ばい、予想値幅は32,450円から33,610円です

予想値幅下限はボリンジャーバンド-2σの価格を、上限はボリンジャーバンド+2σの価格を目処に設定、エンベロープ中央線付近を軟調気味に横ばい推移する展開を予想します

ここ1週間の日経平均の値動きですが、月曜日は前週末に米地区連銀総裁が早期利下げ観測をけん制する発言をしていたことから下げて始まり翌日に日銀金融政策決定会合を控えていることから下げ幅を拡大しますが、後場に入ると押し目買いが入り下げ幅を縮小する形で下落、火曜日は日銀が金融政策決定会合で大規模な金融緩和を維持すると決定、政策修正を想定して先物を売り建てていた短期投資家による買い戻しと為替の円安推移から輸出関連株にも買いが広がり上昇、水曜日は前日の米株高や日銀の金融緩和姿勢を好感した買いが入り上昇、木曜日は前日の米株式市場の下落と為替の円高推移を受け幅広い銘柄で利益確定売りが優勢となり下落、金曜日は前日の米株式市場が上昇した流れから上昇して寄り付きますが、為替の円高推移もあり利益確定や戻り待ちの売りに押され上げ幅を縮小する形で小幅上昇して週の取引を終えました

前回はエンベロープ中央線に頭を抑えられるように横ばい推移する展開を予想しました

実際には火曜日に日銀金融政策決定会合で現在の金融緩和維持を決定、水曜日まで強い上昇を継続しました

火曜日の上昇の時点でエンベロープ中央線の上抜けを見せる展開となっていて、想定していた値動きよりも強いものとなりました

日銀金融政策決定会合に関しては現状維持で通過するか、YCCの撤廃や植田日銀総裁のタカ派発言を見込んでいましたが、現状維持で通過した上にハト派の発言となり、当面は現状の金融政策が維持されるのではとの見方が強まったものと考えています

またその前の下落で金融引き締めへと動くと考えた日経平均へのショートもたまっていた模様で、火曜日と水曜日の強い上昇はショートカバーも巻き込んだ可能性がありそうです

現状維持でも横ばいだろうと予想していたのですが、ショートカバーによる一時的な強い上昇を考慮できなかったのは失敗だったと考えています

これから1週間の主なイベントですが、月曜日に植田日銀総裁の発言があるものの金融政策の現状維持ははっきりしていますのでニュートラル予想、火曜日の失業率と有効求人倍率は失業率が若干悪化見通しですがニュートラル予想、木曜日の鉱工業生産は市場予想が出ていませんが鈍化する場合には下落バイアスになる可能性があり注意が必要だと考えています

全体的に経済指標の発表からは相場へのバイアスはかかりにくい1週間になるのではという予想です

また週明けの1月1日から3日までは休場となりますのでご注意ください

日本での企業の業績発表ですが、ここはあまり気を抜かないほうが良いと考えています

小売関連の決算がデパート・ドラッグストア・衣料品・ホームセンターと皆さんも名前を見たことのある企業のものが並んでいます

消費動向に鈍化の兆しなどがある場合には下落バイアスになりかねませんので要警戒だと考えています

デパートなどのインバウンドでの利益拡大が見込まれるものに関しては期待感があるものの、ホームセンターに関しては国内の消費動向に強く左右されるのではと考えていますので注意したいところです

アメリカ市場の週内のイベントですが、大切なものはあるものの市場予想通りであれば特段のバイアスをかけるものは無い印象です

注意したいのは火曜日のケース・シラー住宅価格指数、水曜日のリッチモンド連銀製造業指数、木曜日の前週分新規失業保険申請件数、金曜日のシカゴ購買部協会景気指数です

シカゴ購買部協会景気指数に関しては前回より鈍化見通しなところが気になるのですが、好不況の分かれ目である50は維持する見通しで中立予想ですが、市場予想から下振れて50を下回った場合には注意が必要だと考えています

直近の1週間では経済指標の発表内容に対して株式市場が今までとは異なる反応を示していたということもありますので、今回は50を下回った場合には下落バイアスになる可能性がある点に警戒しています

また週初の12月25日と週明けの1月1日は休場となりますのでご注意ください

アメリカでの企業の業績発表はありません

1月12日までは特に材料とはならないのではとの見通しです

投資主体別売買動向ですが、12月15日までは海外勢の買いが戻ってきていました

個人は売り越しに転じてしまっていて、底打ちの場面では海外勢が強く買い向かっていた可能性がありそうです

今のところ一方的な海外勢の売りがあるわけではなさそうですので、大きく相場が崩れるような兆候はまだ出ていないという判断をしています

15日騰落レシオですが、90を下回っていて相場の過熱感としては低い状態です

騰落レシオの水準から考えるとここから上昇相場が起こってもおかしくないと判断しています

この辺りからも直近の値動きではあまり強い下落が発生しない可能性が考えられそうです

日経平均の指数ベースPERですが、直近半年程度の範囲であれば20を上抜けたところが高値目処となっています

現在の水準は20を下回っているものの依然として高値圏であることは確かですので、今後の企業業績の改善が見込まれるなどの好材料が無いとここからの上昇余地はあまりない可能性がありそうです

ただアメリカ市場が上昇を継続するなどした場合には相対的に割安感が出て今までの高値を更新してくる可能性がある点には引き続き注意が必要だと考えています

空売り比率ですが、こちらは40後半での底打ち、30台での高値が目処となると考えていますが、現在の水準は40台半ばとどちらでもありません

材料としてはニュートラルな状態と言った感じです

また直近では細かい推移が見られていて、ちょっとしたきっかけで40下抜けが見られていますので、水準感としては高値であるという認識で良いのではと考えています

裁定取引の残高は、相変わらず売り残は少ない状態が続いています

全体的に現物株の買いと先物での売りが主なトレード内容となっている印象です

12月15日までの取引では直近の1週間は横ばい推移、ここで日経平均は持ち直しを見せ海外勢が買い越していましたので、裁定取引ではない買いが強かった可能性がありそうです

この辺りは日経平均が比較的底堅い推移をしやすい環境にあるのかもしれないと考えられる材料かもしれません

12月18日から20日に関しては18日に強い裁定買い残の増加があったものの20日にそれ以上の解消売りが出てしまっています

丁度頂点で売り逃げている印象で、この辺りからは上値を積極的に追って行く環境ではないのかなと判断しています

チャートのテクニカルでは、月曜日の底打ちから火曜日に陽線でエンベロープ中央線を上抜け、水曜日に窓開けをしながら上昇したところまでは良かったです

心配だったのは水曜日の高値が以前の高値付近であることから下押されてしまわないかでした

問題は木曜日の下落が窓開けの形となっている点で、水曜日は宵の明星といわれる高値圏で天井を付ける際に出てくるシグナルを出してしまいました

これは今年の9月相場でもありますたが、このタイプの反落は今後の相場を考えるうえではネガティブなものです

直近の推移はレンジ気味になっているためここから強く下値模索に入るのかは判断が難しいところではありますが、少なくとも32,800円を下回る水準くらいまでは反落してもおかしくない環境だと考えています

丁度一目均衡表の雲のねじれで相場が転換したといった印象です

今後は下落した際に一目均衡表の雲が下支えになるかどうかも注目していきたい点だと考えています

特に雲の下限である32,170円あたりを下抜けると強い下落が継続する可能性がありますので要注意だと思います

また一目均衡表の遅行線が日足を下抜けたのはネガティブな材料です

単純移動平均線では5日単純移動平均線の再度の下抜けを見せていてこの辺りは少しネガティブです

レンジ気味の相場展開と考えていることから大きく相場の方向感を変化させようとしているようなシグナルではないとは思いますが好材料ではありません

同時に25日単純移動平均線を下抜けているのもネガティブです

75日や100日単純移動平均線付近まではまずは調整すると考えていいのではと判断しています

DMIではADXは13台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

+DIと-DIには大きな乖離幅が無く相場には方向感がない状態です

RSIはRSIシグナルの上を横ばい推移、下抜けを見せる手前で粘っています

この推移自体は底堅いものです

RSIシグナルを下抜けてしまうとすぐに強弱の分かれ目である50の下抜けを見せてしまいます

そうすると底値模索に入りかねませんし、まずは40付近までは下げ幅を拡大すると思いますので今後は下抜けてしまわないかに警戒したいタイミングです

宵の明星の形になってしまっていますので、予想としては下抜ける見通しです

MACDはMACDシグナルの下を横ばい推移、絡み合うような推移へと入っています

乖離幅がかなり小さく方向感を示していない状態ではありますが、直近の12日から26日の範囲で考えるとまだ強い水準での推移が続いていて底堅い状態です

現在はレンジ相場だと判断していますので、今のところは特段のシグナルは出していないものと判断しています

横ばい気味の推移を継続することで、高値圏にありながらも日経平均の過熱感は高くない状態だと考えています

一方で割高感はある状態で、ここからさらに上昇するためには企業業績の強い改善見込みかアメリカ市場の上昇による相対的な割安感の台頭が必要だと考えています

ただ海外勢の売買に関しては片方に偏重しているわけではなく、テクニカル的にもレンジ相場へと入っていると考えられることから、この辺りからも日経平均が急激な調整を見せるような兆候は無さそうです

アメリカ市場はこれまでの上昇が一服しそうですが今のところ明確な下落を見せるシグナルは出ていない状態ですし、為替の円高推移が一服する可能性はあるもののこちらも反転するのかはっきりとシグナルは出ておらず、上にも下にもバイアスがどうかかるのか判断が難しい状態となっています

薄商いの中で仕掛けられて急激にボラティリティが高まるというのはよくあるパターンでもありますので油断は禁物だろうとは思いますが、何かサプライズでも無ければ年末に向けて薄商いとなり方向感が掴みにくく若干下押される形でこのまま横ばい推移していくのではと判断しました

以上のことからこれから1週間の日経平均は、エンベロープ中央線付近を軟調気味に横ばい推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は33,900円の上抜けです

11月20日の高値の価格を目処に設定しています

この推移に入る可能性があるとすればアメリカ市場が堅調な上昇を継続した場合だと考えています

為替に関してもここまでのところでFRBの利下げ観測を過剰に折り込んでいる節が見受けられますので、その反動での円安推移も同時に発生している可能性が考えられます

この場合には両相場からの上昇バイアスを受けて日経平均がもう1段高い水準まで上昇する可能性が出てきますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は32,200円の下抜けです

12月8日の安値の価格を目処に設定しています

警戒しているのは下値切り下げタイプのレンジ相場へと変化することと、それ以上に強い下落が発生してしまい下落トレンド相場へと入ってしまう可能性です

また単純移動平均線との位置関係でも75・100日の単純移動平均線を強く下抜ける推移となり、そのまま200日単純移動平均線付近まで下げ幅を拡大してしまう可能性が高まると考えられます

比較的強い調整へと入る可能性が高まる第一歩と考えられますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

今年の6月高値からレンジ気味に推移する日経平均は、ここからの再上昇を期待できるような材料が不足している状態だと考えています

特段の悪材料があるわけでもないのですが、直近ではアメリカ市場の堅調推移に対して為替の円高推移が進み、日経平均は中立な状態となってしまっています

週内に関してはある程度おとなしい値動きになるのではと考えて予想したわけですが、ここから注意したいのはアメリカ市場が崩れないかどうかです

短期的な過熱感を伴いながらここまで上昇を続けていたアメリカ市場が調整に入る場合、ボラティリティが高まる場面が出てくるものと考えられます

予想としてはすぐにそのような下落が発生するとは考えていないものの、来年にはいったんは強めの調整が入る可能性が高いと考えています

日経平均はその前の上昇には付き合っていないわけですが、下落に関しては米債券市場にもリスク回避の買いが入ってしまった場合には円高推移も発生し、比較的強い下押し圧力がかかるかもしれません

私自身がそうなのですが、裁量トレードを行うトレーダーはこの辺りを意識してポジションを考えておいてもいいのかなと思いつつ、今年最後の週の予想を締めくくりたいと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間日経平均予想は以上です

良いお年をお迎えください

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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