【日経平均の予想】アメリカ市場の上昇は好材料も為替の円高推移が下落バイアス【週間日経平均予想 2023/12/4~】

日経平均・TOPIXの週間予想

こんにちはしーさんです

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日経平均の予想と注意ポイント

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間の日経平均の予想は横ばい、予想値幅は33,050円から34,000円です

予想値幅下限はエンベロープ中央線の価格を、上限は指数ベースのPERで20.4倍となる価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線を中心に上下し横ばい推移する展開を予想します

ここ1週間の日経平均の値動きですが、月曜日は海外短期筋とみられる株価指数先物への買いが主導し高く始まりますが、最近の急速な上昇を受け高値警戒感が強まり目先の利益確定売りが優勢となり下落、火曜日は海外勢による買い意欲は強いものの、為替の円高推移や国内機関投資家などの利益確定売りが重荷となり小幅下落、水曜日は前日のウォラーFRB理事の発言が利上げ終了や利下げ開始を示唆したと受け止められ為替が円高推移したことで輸出関連株などを中心に売られ下落、木曜日は米長期金利の低下を背景に主力のグロース株を中心に買いが入り上昇、金曜日は前日のアメリカ市場でハイテク株が下落した流れを受け半導体関連銘柄などに売りが出て小幅下落して週の取引を終えました

前回は上昇推移を継続する展開を予想しました

実際には下落した後に反発、全体としては横ばいの推移となりました

高値警戒感や為替の円高推移が下押し圧力となり軟調な推移となっていますが、まだ下落方向には崩れ切っていない印象です

月曜日の下落辺りから下落方向への推移をかなり警戒、木曜日の夜の時点では下落推移するだろうとかなり強く考えていましたが、一旦冷静に材料を分析して客観的に相場予想に取り組みたいと思います

これから1週間の主なイベントですが、火曜日の東京都区部消費者物価指数は鈍化見通しで上昇バイアス予想です

為替に関しても若干円安バイアスがかかる可能性があり、特に輸出関連銘柄には追い風になるかもしれません

金曜日の貿易収支はマイナスに再度なってしまいそうで、こちらは下落バイアス予想です

ただ為替に関してはこちらも円安バイアスがかかるのではと予想しています

また週末はメジャーSQとなりますのでご注意ください

日本での企業の業績発表ですが、週末にかけて増加します

大きな企業としては木曜日の積水ハウスの内容が気になるところです

これ以外にもグロース銘柄でいくつか気になる企業の名前もありますし、次の週も増加傾向で一旦企業業績の発表件数が増加するタイミングに入りますので、その点にもご注意いただければと思います

アメリカ市場の週内のイベントですが、全体的に強い経済指標の内容が発表されそうで、下落バイアスがかかる可能性がありそうです

月曜日の製造業新規受注は鈍化見通しで上昇バイアス予想ですが、火曜日のISM非製造業景況指数、水曜日のADP雇用統計、金曜日の雇用統計とミシガン大学消費者態度指数は改善見通しで下落バイアス予想です

特に金曜日の非農業部門雇用者数変化は強い内容が出てくる見通しとなっていますが、市場予想から大きく乖離してさらに改善している場合には特に注意が必要だと考えています

また次の週にはFOMCが控えていることからブラックアウト期間に入り、FRB理事などの要人発言からは金融政策への言及がなくなるものの、アナリストの発言や経済指標の強弱によってFRBの金融政策への観測が変化して相場にバイアスをかけるということがありますのでご注意いただければと思います

アメリカでの企業の業績発表はまだ数は少ない状態です

半導体関連のブロードコムが気になるところですが、件数は少ない状態が今後も続きます

ただ前週も相場には強い影響はないだろうと予想していましたが、セールスフォースのように強いバイアスがかかることもありますので一応ご注意いただければと思います

投資主体別売買動向ですが、24日まででは国内の売りが弱まった一方、海外が売り姿勢に変化しています

全体的に買い意欲が減少している状態となっていて、それは11月最終週まで続いてしまっていたのではという印象があります

再度海外勢の買いが活発にならないと、上値を追っていくのはちょっと厳しそうです

騰落レシオですが、今のところ過熱感は高くなく、反落を起こす材料としては弱い印象です

高い水準ではあるものの、急落などを警戒しなければならないような水準ではないと判断しています

日経平均の指数ベースPERですが、引き続き20を上回った水準での推移が続いています

強い下落をしていない代わりに、上昇方向に行くためには何か強い買い材料が無いと厳しいといった印象があります

前回予想同様、PERが20.4倍となる34,000円周辺が上値目処となる可能性が高いのではという見通しを継続したいと考えています

空売り比率ですが、一気に37.9まで下落しています

空売り比率の状態から考えると、一旦調整の下落があってもおかしくない水準です

大きな下落に発展しないにしても、調整の下落はあってもいいタイミングだと思います

裁定取引の残高は、24日までは買い残が増加傾向です

水曜日までの取引でも買い残は増加傾向で、この辺りは現物買いが進んでいることがうかがえます

投資主体別売買動向では売りが増えているものの、海外勢のアービトラージ取引は活発になっている傾向があります

今年に入ってからの傾向としてあるのが、メジャーSQに向かって裁定買い残の増加とともに株式市場が上昇、SQ通過後から1~2週間で頂点を付けて下落するという値動きです

今回も似たような推移を見せる可能性がある点には警戒した方が良いと思います

目処は12月8日のSQから12月18日の月曜日辺りまでの間に頂点を付けるといった感じです

チャートのテクニカルでは、ボリンジャーバンド中央線付近での推移を継続、11月15日の安値を下回らない推移を継続して、エンベロープ中央線が上昇してくるのを何とか待っています

この推移であればエンベロープ中央線を下支えにして反発することで、11月14日と15日の間の窓埋めをしなくても済むかもしれません

単純移動平均線では5日単純移動平均線とも非常に近い水準での推移となっています

5日単純移動平均線は横ばい推移となっていて、方向感がつかみにくい状態です

25日単純移動平均線が下から上昇してきていますが、ここが下支えになる場合には先ほどの窓を埋める展開になるかもしれない点には注意が必要かもしれません

DMIではADXは25台を横ばい推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

ここから再上昇した場合には、再度トレンド相場に入る可能性は残されている状態です

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、軟調な推移となっています

RSIシグナルに頭を抑えられるような推移となっていて、上昇方向へ動きにくい状態といった印象があります

ただRSIとRSIシグナルのどちらも50を上回る水準での推移を継続していますので、弱い状態ではない点にも注意が必要だと思います

MACDはMACDシグナルの上を下落推移、MACDがMACDシグナルを下抜けるデッドクロスを見せる直前です

月曜日にはデッドクロスが起こることで、11月初旬からの強かった相場展開はいったん終わりを迎えるという判断になるかと思います

今後はレンジ気味の展開が出やすい環境になるのではと考えています

日経平均はここまでの強いトレンド相場が終わりをつげ、ここからはレンジ気味の相場へと切り替わる可能性がありそうです

アメリカ市場が堅調な推移をしていることから日経平均にも上昇バイアスがかかる可能性があるものの、アメリカ市場が上昇する際には米長期金利が下落しドル円相場は円高推移、こちらは下押し圧力となってしまいます

今回の米長期金利の下落はFRBの金融政策の変化に起因するものだと考えていますので、日米金利差の視点からもドル円が円高方向へと推移するのは避けられないのではと考えていますので、特に今までの円安メリットを享受していた銘柄には厳しい局面かもしれません

企業の先行き見通しが大きく改善されるか、相場環境がよほど変化しない限り、直近の高値が34,000円付近になるという見通しは維持したいと考えています

多少の上抜けはあるかとは思いますが、恐らくこの辺りを頂点に横ばい気味に上下する展開になるのではと考えました

以上のことからこれから1週間の日経平均は、ボリンジャーバンド中央線を中心に上下し横ばい推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は34,500円の上抜けです

34,000円の上の水準で節目となる価格を目処に設定しています

ここから先の水準には1989年の年末高値 39,000円という記録が残っています

さすがにここまで一足飛びに上昇するとは考えていませんが、最終的にはこの価格が視野に入ってくるかもしれません

それでもまずは1,000円ごとの節目を視野に上昇を試す展開が出てくると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は33,050円の下抜けです

エンベロープ中央線の価格を目処に設定しています

エンベロープ中央線の下抜けを見せてきた場合、11月14日と15日の開けた窓を埋めるように下落推移を開始する可能性が高まります

また一旦エンベロープ中央線を下抜けるとある程度の値幅で調整をする傾向がありますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

34,000円という節目を手前に日経平均は足踏み状態に入っています

日経平均を売るだけの材料はないものの、だからといってここから買い向かえるほどの好材料もありません

企業の業績見通しの上方修正などがあればまだ上値を追える可能性もありますが、業績発表が多くされる時期まではまだ時間があります

アメリカ市場は堅調推移に入っていてまだまだ上値追いをできそうですが、一方でハイテク株には買いが弱っているような兆候も見られます

そしてアメリカの買い材料となっているFRBの金融引き締め長期化観測の後退は、為替相場にははっきりとドル安バイアスをかけています

日本国民を苦しめていた円安による輸入物価の上昇が落ち着くのはうれしい反面、日経平均には下押し圧力となってしまうかもしれません

アメリカ市場があり得ないほど上昇するか、為替が再度円安方向へ切り返すか、はたまたもっと他のところから好材料が出てくるのか、日経平均がここから上昇するためには何かしらの燃料が必要なのではという気がしてなりません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間日経平均予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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