【ダウ・ナスダック・SP500】アメリカ株はまだ堅調、調整は起こっても大暴落は起こらない【週間アメリカ株予想 2024/4/8~】

ダウ・ナスダック・SP500の週間予想

こんにちはしーさんです

ニューヨークダウ・ナスダック・S&P500の予想を毎週土曜日に配信している週間アメリカ株予想です

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【ダウ・ナスダック・SP500】アメリカ株はまだ堅調、調整は起こっても大暴落は起こらない【週間アメリカ株予想 2024/4/8~】
ニューヨークダウには調整気味の推移が見られ始めているものの、SP500は依然として底堅い展開が続いています。そろそろ調整に入ってもおかしくないような上昇が続いているのですが、相変わらず強い下落を見せるようなシグナルが出てきません。以前ほどの...

1週間の振り返りと今週の予定

アメリカ市場の1週間の値動き

ここ1週間の値動きですが、月曜日は発表されたISM製造業景況指数が市場予想より強く好不況の分かれ目である50も上回り利下げ観測が後退、先週金曜日にパウエルFRB議長が利下げを急ぐ必要は無いと発言していたこともあり米長期金利が上昇し割高感が高まったダウに売りが出てダウは下落しナスダックは小幅上昇しSP500は小幅下落、火曜日はテスラの四半期納入台数が市場予想や前期を下回ったことや、パウエルFRB議長やウォラー理事に続きメスター総裁もタカ派発言を行ったことで米長期金利が上昇したことを材料に下落、水曜日はインテルやウォルト・ディズニーが個別の材料で下げる中で発表されたADP雇用統計は市場予想を上回ったもののISM非製造業景況指数は市場予想を下回りハイテク株が買いなおされ相場を支えダウは小幅下落しナスダックは上昇しSP500は小幅下落、木曜日はカシュカリ総裁のタカ派発言や中東情勢を懸念した原油高によるインフレ長期化懸念、そして翌日に雇用統計の発表を控えていることもあり売りが広がり下落、金曜日は発表された雇用統計では非農業部門雇用者数変化が市場予想を大幅に上回り失業率も低下したものの賃金インフレは加速を示さなかったことから、ここまで売られていたハイテクなどを中心に幅広い銘柄に材料出尽くしの見直し買いが入り上昇して週の取引を終えました

前回は3指数ともに上昇推移を継続、ダウとSP500は比較的強くナスダックは横ばい気味になる展開を予想しました

実際には木曜日にカシュカリ総裁のタカ派発言や中東情勢の緊迫化で大幅な下落が発生、これまで相場を下支えとしていたエンベロープ中央線の下抜けを見せています

相場展開がこれまでの上昇基調から変化している可能性が高いと判断していますので、今までよりも若干弱めの見通しに修正しながら予想を行っていきたいと考えています

1週間の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが、週後半に固まっている印象です

水曜日の消費者物価指数はコアが低下見通しで上昇バイアス予想、木曜日の卸売物価指数は総合とコアのどちらも前月からは低下見通しで上昇バイアス予想、金曜日のミシガン大学消費者態度指数は上昇見通しで下落バイアス予想です

ミシガン大学消費者態度指数に関してはこれ自体の数字よりも、同時に発表される1年先の期待インフレ率が前回発表の3.0%からどう推移するのかの方に注目しています

主な企業業績の発表

企業の業績発表に関してですが、ここからは件数が増えてきますので注意が必要だと考えています

週内には水曜日のデルタ航空、そして金曜日にはブラックロック・JPモルガン・ウェルズファーゴ・シティと大手金融の決算発表が控えています

金曜日に関しては上段の各社が9時までに、シティに関しても11時に発表予定ですので、金曜日の取引にダイレクトに影響を与えてくる可能性がある点に警戒すべきだと考えています

この傾向は来週以降も続きますので、ここからは決算内容に要警戒だと思います

ニューヨークダウの予想と注意ポイント

ニューヨークダウの予想値幅

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のニューヨークダウの予想は上昇、予想値幅は38,200ドルから39,890ドルです

予想値幅下限は一目均衡表の雲の下限の価格を、上限は3月21日の高値の価格を目処に設定、週前半は調整が続く可能性があるものの週末に向けて再上昇する展開を予想します

チャートのテクニカルでは、木曜日の下落でエンベロープ中央線を強く下抜け相場のこれまでの強い展開が終わった可能性があります

下落した先は一目均衡表の雲上側でそこが下値抵抗になっています

今のところ一目均衡表の遅行線は日足と絡み合うような展開で転換線の基準線下抜けも見せておらず、ボリンジャーバンド中央線のエンベロープ中央線デッドクロスも起こっていないことから、極端な下落が発生するような相場環境ではなく、依然として底堅い環境なのではと判断しています

ただ3月21日と28日の高値形成はダブルトップの形となっていて、一気に2月から3月に横ばいしていた価格帯まで調整していますので、今回設定した予想値幅下限の38,200ドルを下抜けた推移を継続した場合、比較的強い調整相場に入る可能性がある点には注意が必要だと思います

ニューヨークダウの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足が強く25日単純移動平均線を下抜けたことで、これまでの25日単純移動平均線を下支えにしてきた上昇相場が終わった可能性が出てきています

5日単純移動平均線が25日単純移動平均線をデッドクロスしたこともネガティブな材料です

その下の75日単純移動平均線が当面の下値支持になる可能性があります

DMIではADXは10台半ばを横ばい推移、現在はレンジ相場だと判断しています

ニューヨークダウのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、40台後半と強弱の分かれ目である50を下回った推移となっています

強弱の分かれ目である50の下抜けを見せましたので、当面は調整気味の相場展開が始まる可能性がある点に注意が必要だと考えています

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、乖離幅の拡大を続けています

現在はレンジ相場だと判断していますので、特段のシグナルは出していないものと判断しています

強弱の分かれ目である0の下抜けを強く見せた場合にはさらに強い調整相場に入る可能性があるため注意が必要だと考えています

FRBの利下げ観測後退は悪材料ではありますが、アメリカの景気動向が悪化しているわけでもなく、木曜日の大幅な調整に関しては中東情勢の緊迫化という材料がありましたが、これ以上情勢が悪化しない限り材料として消化された後はいつまでも相場に下落バイアスをかけるものでは無いと判断しています

テクニカル的にはこれまでの高値を更新し続ける相場展開から相場が変化した可能性がある点に注意が必要ですが、大幅な調整を行うような兆候や材料はありません

週半ばの経済指標の市場予想は相場に好材料になりそうですので底堅い相場展開が続くと考えました

ただ週内には大手金融を中心とした相場にバイアスを強くかける可能性のある個別企業の決算が控えていますので、ここで相場が上下に想定以上に推移する可能性がある点には注意が必要だと思います

以上のことからこれから1週間のニューヨークダウは、週前半は調整が続く可能性があるものの週末に向けて再上昇する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は40,000ドルの上抜けです

予想値幅上限の上の節目の価格を目処に設定しています

ニューヨークダウが再上昇を開始して高値更新に戻る展開です

この場合木曜日の下落はイレギュラーな推移だったと割り切るしかないと思います

再度強い相場展開に一気に戻る可能性が出てきますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は38,200ドルの終値基準での強い下抜けです

微妙な推移で38,200ドル近辺を推移する可能性はあるものの、ここを強く終値基準で下抜けてくると、37,500ドル近辺まで下げ幅を拡大する可能性が高く、さらに強い調整相場が発生しかねないと考えていますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

ナスダックの予想と注意ポイント

ナスダックの予想値幅

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のナスダックの予想は上昇、予想値幅は15,900ポイントから16,600ポイントです

予想値幅下限は3月15日の安値の価格を、上限はエンベロープ中央線から400ポイント上の価格を目処に設定、エンベロープ中央線付近を下支えに再上昇に戻る展開を予想します

ナスダック100の予想値幅は17,760ポイントから18,500ポイント、予想値幅の設定はナスダックと同様です

チャートのテクニカルでは、木曜日の下落で一気にエンベロープ中央線の下抜けを見せたものの金曜日の反発では終値基準での再度の上抜けを見せています

ニューヨークダウに比べても底堅い推移で、依然として上昇相場が崩れていない可能性があります

ボリンジャーバンド中央線はエンベロープ中央線の上での推移を続けていますし、強い調整のシグナルがまだ出ていません

ナスダックの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では25日単純移動平均線を一旦下抜けた日足は金曜日の反発で再度の上抜けを見せていて相場が強く崩れていない状態となっています

5日単純移動平均線は25日単純移動平均線の上での推移に終始していて、この辺りも底堅い状態です

DMIではADXは20台前半を横ばい推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

ナスダックのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、一度50の下抜けを見せたことはネガティブですが、すぐに反発を見せていてそこまで弱い展開ではありません

反発時にRSIシグナルに頭を抑えられる可能性があることからこのまま一気に堅調な推移に戻ることは難しい可能性が考えられますが、全体としては底堅い状態が続いているものと判断しています

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、乖離幅は縮小し始めています

トレンドを形成するほどの強い相場展開が鳴りを潜めている状態ではありますが、相場の転換などを示すシグナルは出ていないものと判断しています

ナスダックの推移はニューヨークダウと比較すると非常に底堅い状態です

依然として相場が強く崩れるようなシグナルは無く、木曜日の下落があったにもかかわらず再上昇に転じる可能性が色濃く残っていると判断しています

週内にすぐに上昇相場に戻れるほど強い展開になるとは考えていませんが、ここから一気に調整に入ると考えるような材料も無いのではと判断しました

以上のことからこれから1週間のナスダックは、エンベロープ中央線付近を下支えに再上昇に戻る展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は16,600ポイントの終値基準での上抜けです

ナスダック100では18,500ポイントの終値基準での上抜けです

どちらも予想値幅上限と同じ価格を目処に設定しています

ナスダックのこれまでの強い相場展開を考えると起こりえる上昇推移で、木曜日の調整が強すぎただけで相場環境が今までと変わっていないという判断に切り替える必要がある値動きだと考えられると思います

この場合は再度エンベロープ中央線を下支えとした底堅い上昇推移を継続する展開に戻る可能性が強まると考えられますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は15,900ポイントの終値基準での下抜けです

ナスダック100では17,760ポイントの終値基準での下抜けです

どちらも予想値幅下限と同じ価格を目処に設定しています

こちらの推移に入った場合には、一目均衡表の雲の中に日足が入り遅行線は日足の下抜けを、そして転換線も基準線を下抜けてくるものと考えられます

ボリンジャーバンド中央線もエンベロープ中央線の下抜けを見せるでしょうし、5日単純移動平均線は25日単純移動平均線の下抜けを、RSIは50を下回る推移へ入っていくものと考えられます

これだけの悪材料がそろい始めると強い調整相場に入る可能性が高まると考えるべきだと思いますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

S&P500の予想と注意ポイント

SP500の予想値幅

チャートではボリンジャーバンドとエンベロープと一目均衡表を表示しています

これから1週間のS&P500の予想は上昇、予想値幅は5,105ポイントから5,330ポイントです

予想値幅下限は3月15日の安値の価格を、上限はエンベロープ中央線から100ポイント上の価格を目処に設定、エンベロープ中央線付近を下支えに再上昇に戻る展開を予想します

チャートのテクニカルでは、木曜日の下落でエンベロープ中央線の下抜けを見せたものの金曜日の推移で再度の上抜けを見せていて底堅い状態が続いています

金曜日の上昇がボリンジャーバンド中央線に頭を抑えられるような展開になっているのはネガティブではありますが、一目均衡表やボリンジャーバンドやエンベロープの推移を考えても特段のネガティブな材料は無いと判断しています

SP500の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では日足が終値基準で5日単純移動平均線の上抜けも見せていてこの辺りはポジティブな材料です

これまで強い下支えとなっていた25日単純移動平均線の再度の上抜けも見せていますので底堅い状態です

DMIではADXは20台前半を下落推移、現在は相場の方向感が失われている状態だと判断しています

SP500のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、強弱の分かれ目である50付近を試しましたがそのあたりで反発を見せていて、依然として底堅い状態が続いています

ただこれまでは60を下支えにした推移となっていましたので、若干弱い展開に変化している可能性がある点に注意が必要だと思います

MACDはMACDシグナルの下を下落推移、乖離幅は若干縮小傾向となっています

強いトレンド相場ではないことは示していますが、相場が転換するような特段のシグナルは示していないものと判断しています

SP500に関しても3月21にと28日の高値でダブルトップを形成した可能性があります

ここからはこの水準をどれだけ早く上抜けられるかが勝負かもしれません

直近高値の5,264.85ポイントを上抜けられない推移が続いた場合、早晩調整に入る可能性が高まると考えた方が良いと思います

ただ金曜日までの推移を考えるとそのような危険性を示すシグナルは今のところ出ておらず、イレギュラーな下押し材料が発生しない限りは底堅い推移が継続するのではと判断しました

以上のことからこれから1週間のS&P500は、エンベロープ中央線付近を下支えに再上昇に戻る展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は5,330ポイントの終値基準での上抜けです

予想値幅上限と同じ価格を目処に設定しています

SP500に関してはこれまでの上昇推移に戻る可能性が十分に考えられますが、ここまで強い推移が出てくると一気にエンベロープ上限に接近するような値動きに変化してくる可能性が考えられますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は5,150ポイントの終値基準での下抜けです

予想値幅下限と同じ価格を目処に設定しています

ここを強く下抜けると一目均衡表やエンベロープ・ボリンジャーバンド両中央線、5日・25日の両単純移動平均線などの位置関係が強い調整を示すシグナルを出すはずだと考えられ、この場合ははっきりとした調整相場に入ると判断するべきだろうと思いますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

中東情勢の緊迫化という悪材料がこれ以上進んでしまうのかどうかは、今後のアメリカ市場の推移を考えるうえで非常に大事な材料となりえます

土曜日に予想を考えているタイミングでは特に大きな変化はないものの、今後も注意は必要だと思います

下落方向のバイアスとなりえる材料としてはこのところ続いている政策金利の見通しに対してタカ派寄りの発言が多くなっている要人発言が考えられ、こちらにも注意が必要だと思います

方向感がどうなるのかが読めないのが企業業績の発表で、こちらはまずは大手金融から始まります

一部銀行では商業用不動産に関連した貸倒引当金などの計上もありましたが、これ以外にも悪材料が出てこないかには注意が必要だと思います

週内に考えられるリスクはいくつかあるものの、テクニカル的には相場が強く崩れるようなシグナルが出ているわけではなく、まだまだ底堅い展開が続く可能性が考えられると思います

木曜日の下落には肝を冷やしたのは確かですが、暴落相場はまだ来ない、これが今回の予想の結論となりました

ただ繰り返しになりますが、中東情勢が急変した場合には強い調整が起こりかねませんので、どのような対応を取るのかのシミュレーションだけは行っておいた方が無難だと思います

それでは今週もご覧いただきありがとうございました

土曜日のしーさんの週間アメリカ株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

コメント

  1. あけ より:

    しーさんこんにちは!
    YouTube配信でたまにコメントさせて頂いています、しーさんファンのあけです☺
    いつもしーさんの頭脳明晰鋭い分析!と滑舌の良さに感動しながら、また勉強させて頂きながら配信を楽しみにきいています。
    これだけの内容なので、毎日の配信はとても大変だと思いますが、お身体に気をつけて頑張ってください

    • Seekerz より:

      あけさんこんにちは、コメントありがとうございます!
      こちらでは始めコメントいただきます、重ねてありがとうございます
      私も皆さんから色々情報をいただいたり、ご意見をいただいたり、非常に助かっております。
      地道に続けられたらと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m

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