【ドル円】後退した利下げ観測の巻き戻しが発生する週内の経済指標【週間ドル円予想 2024/6/10~】

ドル円の週間予想

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ドル円相場の予想

これから1週間のドル円相場の予想は週初に円安気味に横ばい推移し週半ばにかけて円高推移、週末に再度円安方向への推移を見せる展開を予想します

ドル円相場の1週間の値動き

ここ1週間のドル円相場の値動きですが、月曜日は発表された米ISM製造業景況指数が市場予想や前回発表分よりも低下し景気減速を意識した債券買いが優勢となり米長期金利は低下し円高、火曜日は発表された米雇用動態調査では労働需給の緩和が示されたことでFRBによる年内利下げ観測が改めて広がり米長期金利が低下し円高、水曜日は日本時間では国内輸入企業などからの実需の円売りドル買いが活発だった模様で円安推移、アメリカで発表されたADP雇用統計が市場予想を下回り米長期金利は低下もISM非製造業景況指数が市場予想を上回り景況感の改善から円売りドル買いが優勢となり円安、木曜日は発表された米前週分新規失業保険申請件数の結果が市場予想を上回り労働需給の緩和を示したことからFRBの利下げ転換に時間がかかるとの観測が後退し円高、金曜日は発表された米雇用統計では失業率は上昇したものの非農業部門雇用者数変化が市場予想を上回り利下げ先送り観測が強まり米長期金利は上昇し円安推移して週の取引を終えました

前回はボリンジャーバンド中央線を下支えにするような上昇推移を継続する展開を予想しました
実際には発表された経済指標の内容によってかなり強く上下する展開となりました
経済指標の発表内容が市場予想からずれる展開が続いている中、相場への主なバイアスがこれらの経済指標から変化するFRBの利下げ観測という状態で、相場の推移を予想することが非常に難しくなっていると感じています
ただ金曜日の雇用統計の内容を受けた利下げ観測の後退は行き過ぎなのではと考えていますので、今後利下げ観測が前倒しされる形でのバイアスがかかりやすい相場展開を想定して予想をしていきたいと考えています

ドル円相場の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが週末にドル高円安方向へ切り返すまでは全体的にドル安円高バイアスがかかるのではと予想しています
月曜日の日本の貿易収支こそマイナスなので円安バイアスがかかりそうですが、アメリカで発表される水曜日の消費者物価指数、木曜日の卸売物価指数は前回より低下する見通しでドル安円高バイアス予想です
この2つの指標はFRBの利下げ観測に強い影響を与える可能性がありますので注意が必要なイベントだと考えています
週末に関してはアメリカでミシガン大学消費者態度指数の発表がありますが、こちらは強い結果となる見通しですのでドル高円安バイアスがかかるのではと予想しています
ミシガン大学消費者態度指数に関しては1年先の期待インフレ率も重要になってくると思いますので併せてチェックすることが大事かなと思っています

チャートのテクニカルでは月曜日の下落でボリンジャーバンド中央線の下抜けを、火曜日の下落でエンベロープ中央線の下抜けを見せました
水曜日は思った以上の反発を見せたものの木曜日には反落、金曜日には再度エンベロープとボリンジャーバンドの両中央線を上抜けています
これまで見られていた方向感を持った推移から変化している印象で、横ばい気味のレンジ相場に入ったのではと考えています
そのため今後はエンベロープ中央線を中心として上下する推移へと切り替わり、どこかのタイミングで強い材料から新しい方向感が出始めるのではと予想しています
ただその新しい方向感が出てくるのは週内ではないのではと考えています

ドル円相場の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では週内は25日単純移動平均線あたりでの推移に終始していましたが、金曜日の上昇で上昇方向への乖離幅を広げました
ここから大きく乖離幅を広げるとは考えていませんので、上昇しても直近高値の157円70銭周辺までだろうと見込んでいます
5日単純移動平均線が25日単純移動平均線を下抜けたのはネガティブですが、ボリンジャーバンド中央線はまだエンベロープ中央線をデッドクロスしていませんので相場が下落方向へと転換したとは考えていません
ただちょっと気を付けておきたい推移ではあります

DMIではADXは18台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

ドル円相場のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を上昇推移、今後はRSIシグナルや60辺りが上値抵抗になるのではと見込んでいます
そのため上昇余地はそこまで大きくないだろうと予想しています
下押された場合は再度50の下抜けを試すかと思いますが、その際にどこまで下げ幅を拡大するかが大事だと考えています
仮に40まで下げ幅を拡大する場合には、そこから調整の下落に入るか50を中央値にした上下する展開に入る可能性が高まると考えています

MACDはMACDシグナルの下を上昇推移、乖離幅は若干縮小しています
現在はレンジ相場だと判断していますのでMACDからは相場の方向感を示すようなシグナルは特段出ていないものと判断しています

雇用統計の結果で強い上昇推移が出てきてはいますが、これに関しては利下げ観測の後退を折り込みすぎている可能性もあるのではと警戒しています
週内に予想されている経済指標の内容通りの結果が出れば再度利下げ観測が前倒しされることとなり、その際には米長期金利が低下し円高推移が発生するものと予想しています

ドル円相場の予想値幅

週初に関してはこのままの円安推移が継続する可能性もあり5月29日高値の157円70銭までの上昇推移を想定しますが、週半ばにかけては円高推移が発生するものと考えています
また週初にポジション調整などで円高推移が発生した場合には、その後に経済指標による下押しが発生し6月4日安値の154円55銭あたりまでは下落幅を広げる可能性もあると予想しています

ドル円相場の予想外の注意ポイント

予想外の注意ポイントとしては前回の為替介入から1か月が経過していることもあり強すぎる円安推移から為替介入が行われる可能性の高まる価格としてエンベロープ上限である158円65銭と、これまでの調整であれば下げ止まる傾向のあったエンベロープ下限の下抜けとなる154円00銭を設定したいと思います

あとがき

金曜日に発表された雇用統計の内容は利下げ観測を強く後退させました

米10年債利回りの推移

アメリカの長期金利の推移をご覧いただくとここまではっきりと金利が反応していることからもかなり強く修正が入ったものと考えられるかと思います

6月8日時点のFrdWatchToolでの利下げ確率

またFedWatchToolで確認しても9月から11月へと後ずれしている状態です
ここで気になるのがECBやカナダ中銀はすでに利下げを行っているという点で、特にカナダの金融政策とアメリカの金融政策には近似するものが多いのも特徴だと思います
そう考えるとここから5か月もずれた後にアメリカが最初の利下げを行うというのは遅すぎるのではという印象があるので、特に週内に発表される消費者物価指数や卸売物価指数が低調な結果となれば再度9月利下げ観測が強まるのではと予想しています
その際には再度ドル安円高バイアスかかかるという想定です

予想としてはそのような円高推移が発生することを想定していますが、油断ならないのがパウエルFRB議長の発言です
これは水曜日に予定されていますが、予想としてはここまで相場がタカ派に傾きすぎているという判断をしていますので、仮にこれまでと同じ内容の発言を行ったとしても若干ハト派に受け止められるのではと考えています
前回の為替介入から1か月程度たったことから次の為替介入が行われる危険性も高まり始めるタイミングとなりますのでその面からもこれ以上の強い円安推移が一方的に続くという展開は起こらないのではと考えています
週初の推移でどこまで円安が進むのかによって下値目処は変化してきそうですが、どちらにしても大きな相場の流れは円安推移から天井圏を形成する動きへと変化し始めているのではというのが今回の予想の見通しとなりました

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間ドル円予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)1
・エンベロープ
期間20・乗数1.5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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