【日経平均・TOPIX】買いはまだ続くと予想も、それがいつまで続くかは不透明【週間日本株予想 2024/5/27~】

日経平均・TOPIXの週間予想

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【日経平均・TOPIX】買いはまだ続くと予想も、それがいつまで続くかは不透明【週間日本株予想 2024/5/27~】
底堅い推移を継続する日本市場ですが、上昇の勢いは決して強いものとは言えません。レンジ相場に入っていることで上下する展開を繰り返していますが、ここから意識したいのは下値支持です。週内に関しては大きな調整をするようなシグナルもなく堅調な推移を継...

1週間の振り返りと今週の予定

日本市場の1週間の値動き

ここ1週間の値動きですが、月曜日はアメリカ市場の上昇基調が強まり短期筋を中心に海外投資家の株価指数先物買いが入り上昇、火曜日は前日の米ハイテク株高を受け上昇して始まりますが戻り待ちや利益確定の売りに下押され下落、水曜日は前日の米ハイテク株安や日本の長期金利上昇が重荷となる中でエヌビディアの決算を控えていることもあり持ち高調整の売りが入り下落、木曜日はアメリカのエヌビディアの好業績が支えとなり値がさ半導体関連株を中心に買いが入り上昇、金曜日は前日のアメリカ市場がFRBの早期利下げ観測後退で下落した流れを受け売り優勢も売り一巡後は下げ幅を縮小する形で下落して週の取引を終えました

前回は2指数ともに横ばい推移する展開を予想しました
実際には値動きとしてはボラティリティが高い展開だったものの週を通してみるとほぼ予想通りの値動きとなっています
ただ材料としてはエヌビディアの決算はどちらかというと下押し材料になることを警戒していましたが実際には上昇バイアスとなりました
またアメリカの経済指標に関しては前の週に軟調な内容が多かったことから今後もその傾向が続くのではと警戒していましたが、逆に堅調な内容となりこれが下落バイアスとなっています
そのため経済指標の先行き見通しに関しては市場予想の内容をニュートラルとして大きなバイアスをかけずに予想内容に含めていきたいと考えています

日本市場の主なイベント

これから1週間の主なイベントですが金曜日に集中しています
東京都区部の消費者物価指数は上昇見通しですが日銀の利上げ観測の材料となる可能性はあるもののそこまでの影響は無く中立バイアス予想、雇用統計は前回から変わらない見通しでこちらも中立バイアス予想、鉱工業生産は鈍化見通しで下落バイアス予想です
東京都区部消費者物価指数に関しては利上げの恩恵を受けるセクターには追い風になるかもしれません

日本市場の主な企業業績の発表

日本での企業の業績発表ですが件数も少なく指数への影響もないものと考えています

アメリカ市場の主なイベント

アメリカ市場の週内のイベントですが注目しているのは金曜日の経済指標です
個人所得と個人消費支出はFRBの利下げ観測に強い影響を与えるものですので、こちらの結果は相場に強いバイアスをかける可能性があります
市場予想では個人所得と個人消費支出の総合の前月比が鈍化傾向ですので、FRBの利下げ観測が強まることで上昇バイアスになるのではと予想しています
同日発表されるシカゴ購買部協会景気指数は改善見通しで下落バイアス予想ですが、金曜日に重視されるのは個人所得と個人消費支出の内容となるのではと考えています
これ以外では火曜日の消費者信頼感指数、木曜日の四半期GDPと住宅販売保留指数は鈍化見通しで上昇バイアス予想です
市場予想通りの結果であれば週内の経済指標の結果は相場を支えてくれそうです
また月曜日は休場となりますのでご注意ください

アメリカ市場の主な企業業績の発表

アメリカでの企業の業績発表に関してですが数はかなり少なくなっています
気になるところではパソコン関連の火曜日のヒューレットパッカードと木曜日のデル、クラウド関連の水曜日のセールスフォース、小売りの水曜日のアバクロと木曜日のダラー・ゼネラルとメーシーズとコストコ、半導体の木曜日のマーベル・テクノロジー、この辺りが気になります
半導体関連に関してはデータセンター向けが好調な結果が出てきそうですが、小売りはオンライン販売では好調な模様なのですが実店舗系は厳しめの決算を心配しています
ただ指数へのバイアスはあまりかからないかなと考えています

日経平均の予想と注意ポイント

日経平均の予想値幅

これから1週間の日経平均の予想は上昇、予想値幅は38,300円から39,400円です
予想値幅下限は25日単純移動平均線の価格を、上限は2月27日の高値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線付近を緩やかに上昇推移する展開を予想します

日経平均の投資主体別売買動向

投資主体別売買動向ですが個人の売りが続く中で海外の買いも弱くなり始めています
依然として海外勢の買い意欲は低い状態、ただし売り向かっているわけでもありませんのでニュートラルな状態だと判断しています

日経平均の15日騰落レシオ

15日騰落レシオですが90台と低い水準になっています
もう少し低下する余地はありますが一旦の底打ちを見せる水準が近い可能性がありそうです

日経平均の指数ベースPER

日経平均の指数ベースPERですが以前の安値4月19日の際に22.02まで低下していましたが、現在は21.64とその水準を下回っています
今年の強い上昇の前は20周辺でしたのでその水準と比べると高いものの、割安感が出始める可能性がありそうです

日経平均の空売り比率

空売り比率ですが42.7倍まで上昇しています
今年に入ってからは45倍周辺まで上昇すると底値を形成することが多くなっていますので、もうそろそろ一旦の底値を形成する可能性はありそうです

日経平均の裁定取引残高

裁定取引の残高は5月17日まではじわじわと上昇し始めていました
直近でデータの出ている5月22日までではさらに買いが強まっていて、裁定取引では買い意欲が強まりつつある模様です

チャートのテクニカルでは木曜日まではボリンジャーバンド中央線を下支えにする底堅い推移を続けましたが、金曜日に下抜けを見せてしまいました
ただエンベロープ中央線が下支えとなるような推移となっていて、依然として底堅い推移を続けています
積極的に上昇を試すような環境では無さそうですが、大きく崩れるような兆候も無いといった感じではと判断しています

日経平均の単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では75日単純移動平均線を下抜けてしまったのはネガティブですが、この水準は以前からある程度の乖離幅での下抜けを見せていましたので、強い下落が始まるシグナルなどでは無いものと考えています
また金曜日の日足の下の水準には25日単純移動平均線が推移していますので、こちらが下支えになる場合はまだ底堅い推移が続く可能性がありそうです
強い調整に入るかどうかの判断の分かれ目に関してですが、これは100日単純移動平均線の下抜けを見せるかどうかではと考えていますので、金曜日までの推移であればまだそこまで強い調整に入るシグナルは出ていないのではと判断しています

DMIではADXは14台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

日経平均のRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、強弱の分かれ目である50は上回っています
40から60の間での上下であれば横ばいのレンジ相場の可能性もあり、今のところ極端に強い調整を見せそうなシグナルは出ていないものと判断しています
また金曜日の下落までで下げ止まり反発する可能性もある推移だと考えています

MACDはMACDシグナルの上を横ばい推移、MACDシグナルも上昇推移を継続しています
相場の水準感がニュートラルに戻ろうとしている推移と考えていますが、相場の方向感を示すようなシグナルは出していないものと判断しています

強い展開に入りそうな兆候もない代わりに、強い調整に入るようなシグナルも出ていない模様です
投資主体別売買動向や空売り比率などを考えてもここから急落するというよりは一旦反発を見せる展開に入るのではと感じています
テクニカル的にも75日単純移動平均線から下落方向に極端な乖離幅を広げたわけでもなく、底堅い展開が続いているものと判断しています
今後100日単純移動平均線の下抜けが起こった場合などには強い調整を意識する必要があるかもしれませんが、今の段階では底堅い上昇相場が続いているという考え方で良いのではと判断しました
以上のことからこれから1週間の日経平均は、ボリンジャーバンド中央線付近を緩やかに上昇推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は39,400円の上抜けです
予想値幅上限と同じ価格を目処に設定しています
特に注意したいのが勢いのある上昇推移で、一気に直近高値を上抜ける推移を見せた場合にはそのまま強い推移を継続する可能性があると考えています
この場合には再度41,000の上抜けを試す展開に入っていく可能性もあると考えていますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は37,860円の下抜けです
100日単純移動平均線の価格を目処に設定しています
4月にあった調整局面でも100日単純移動平均線は強い下値支持として機能しました
息の長い上昇相場であれば、このような下値支持となった単純移動平均線を下支えとして大きな上昇相場を形成するものですが、3月末の高値から4月に調整を行った後にその半値戻しを達成、しかしその後の調整で以前の下値支持を下抜けた場合、最悪の場合であれば4月19日安値の36,600円を下抜ける推移へと入ってしまいかねません
そのような危険性の考えられる推移として、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

TOPIXの予想と注意ポイント

TOPIXの予想値幅

これから1週間のTOPIXの予想は上昇、予想値幅は2,715ポイントから2,785ポイントです
予想値幅下限は25日単純移動平均線の価格を、上限は4月1日の高値の価格を目処に設定、ボリンジャーバンド中央線付近を緩やかに上昇推移する展開を予想します

チャートのテクニカルでは金曜日は一旦下落方向に推移を試しましたが、買い戻しが入り一旦下抜けたエンベロープ中央線の上で引けています
この辺りは相場が底堅い推移を続けているという判断をできるかと思います
一目均衡表でも遅行線は日足の上へと出ていますし、日足も雲の上での推移を継続、転換線も基準線の上での推移に終始していますので、ネガティブなシグナルは出ていないものと判断しています

TOPIXの単純移動平均線とDMI

単純移動平均線では金曜日の下落でも25日単純移動平均線が下支えとなる推移を見せていて、この辺りもTOPIXの推移の底堅さを感じさせます
これまでの下落でも終値基準で75日単純移動平均線が下値支持として機能していましたので、今後もこの水準を維持できるのかが上昇推移を継続できるかどうかの判断基準になるのではと考えています

DMIではADXは11台を下落推移、現在はレンジ相場だと判断しています

TOPIXのRSIとMACD

RSIはRSIシグナルの下を下落推移、ただ53台と50を上回る推移を継続しています
方向感がつかめないような推移へと入ってしまっていますが、特に強い下落を起こしそうなシグナルは出ていないものと判断しています

MACDはMACDシグナルの上を下落推移、乖離幅を縮小しています
MACDとMACDシグナルのどちらも強弱の分かれ目である50の上での推移に終始していて底堅い状態ですが、相場の方向感を示すようなシグナルは出していないものと判断しています

金曜日の下落は強いものになるところでしたが、買い戻しの勢いも強く下げ渋っています
テクニカル的にも大きく崩れる手前で反発している状態で、強い調整を起こすようなシグナルは出ていないものと判断しています
レンジ相場であることから今後も上下する推移を繰り返す可能性はあるものの75日単純移動平均線の下抜けを見せるまでは堅調な推移が継続するのではと考えています
そのため最高値を更新するほどの堅調推移には戻れないとは考えているものの、週内に関してはある程度堅調な推移を継続するのではと予想しました
以上のことからこれから1週間のTOPIXは、ボリンジャーバンド中央線付近を緩やかに上昇推移する展開を予想します

ここからは予想外の動きをした時に注意していただきたいポイントです

上昇方向は2,785ポイントの上抜けです
予想値幅上限と同じ価格を目処に設定しています
直近高値の更新を見せてくる場合、そのまま最高値更新を目指すような展開に入る可能性が出てきます
イメージとしてはボリンジャーバンド2σを押し広げるバンドウォークを見せる展開ですが、このような強い推移が現れるといった感じです
その際に上値目処となるエンベロープ上限はかなり上の水準になり上昇余地もかなりあるかと思いますので、ここを上昇方向の注意ポイントに設定したいと思います

下落方向は2,696ポイントの終値基準での下抜けです
75日単純移動平均線の価格を目処に設定しています
TOPIXが大きな調整に入る可能性があるとすれば75日単純移動平均線の下抜けがあった際だと考えています
75日単純移動平均線は4月19日の下落時にも下値支持となっていますので下抜けを見せてしまった場合には強めの調整が始まる可能性が高まるのではと考えています
恐らくですがそのまま100日単純移動平均線の下抜けを試すか、もしくはさらに下げ幅を広げる展開になる可能性もあるのではと警戒していますので、ここを下落方向の注意ポイントに設定したいと思います

あとがき

これから1週間の予想では、アメリカ市場の堅調な推移を材料とした日本市場の上昇推移が見られるのではと考えています
ただドル円相場に関しては横ばいながらも円高方向への推移を見せると予想していますので、日本市場にとってその点はネガティブな材料となるかもしれません
日本市場の株価推移はアメリカ市場の強い影響を受けていると思いますが、そのアメリカ市場の推移もFRBの利下げ観測の強弱の変化に影響を受けている状態かと思います
週内に関してはアメリカで発表される経済指標の市場予想は相場を下支えしてくれそうな内容のものとなっていますが、気になるのは翌週です
6月最初の週の経済指標、米雇用統計とISM指数ですが、これらはどちらかというと堅調な内容が出てくるのではという市場予想になっています
これから1週間で市場予想が変化する可能性もありますがこの辺りは気になるところです
週内の予想に関しては上昇としていますが、この上昇が強いものになりそのまま続くのかというとそうではないかもしれません
今回の予想で大事だと考えているのは上昇推移を見せるという予想内容よりも、これまで相場を支えてきた下値支持がどこで、そこを下抜けた場合にポジションを逃がすとすればどの程度のリスクがあるのかを認識することではと考えています
今回に関しては週内の値動きだけではなく、その次の週も見据えたポジション取りが必要になってくるかもしれません

それでは今週もご覧いただきありがとうございました
土曜日のしーさんの週間日本株予想は以上です

【インジケーターの基本設定(変更する場合もありますのであくまで参考です)】
・単純移動平均線
5・25・75・100・200日
・ボリンジャーバンド
期間9・乗数(1)2(2)0
・エンベロープ
期間20・乗数5
・MACD
期間12・長期26・シグナル9
・DMI
DI14・ADX14・ADXR14
・RSI
期間14・シグナル9
・一目均衡表
転換9・基準線26・先行スパン(1)26(2)52・遅行スパン26

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